2016年7月7日木曜日

ハルカトミユキで好きな歌詞フレーズ






前回はポルノでやりましたが、今回はハルカトミユキでもやってみようと思います。

僕がハルカトミユキを好きなのは、とても言葉を大切にしてるし、ハルカさんの言語感覚がとても好きだからというのが大きい。

ポルノと同じく10個選んでみました。








ハルカトミユキで好きな歌詞フレーズ



あの日笑った訳を忘れたい
あの時何て言ったか忘れたい
何より先に君を忘れたい
そんなの全部嘘だと言いたい

from "POOL"



僕が初めてハルカトミユキのワンマンを見たときこの曲が1曲目だった。あのヒンヤリとした空気を今でもよく覚えている。
ただ、理想を並べただけのメロをサビで否定するという流れがドキリとさせられる。




生きたいも死にたいも
生きたくないも死にたくないも
おんなじみたいな顔してさ"

from "MONDAY"


ハルカさんはこの曲に「 大人になったら、月曜日が嫌じゃないような生き方をしたい。」とコメントしてたのが印象的。
その中でもとても印象的なフレーズ。月曜の通勤電車の中はこんな顔で溢れてる。





冷凍の愛をチンして食べる
不健全な夢はベッドの中へ

from "ヨーグルトホリック"


短歌やってる人ならではの言語感覚の歌詞だなぁと思う。
「冗談で済ませた恋愛感情」とか他のフレーズもとてもヒヤリと刺さる。





思い通りにいかない
全てのことを許したら
僕は大人になれるだろうか

from "385"


タイトルは38.5℃の体温のことだそうだ。高熱でうつらうつらしながら、無力さを感じている。
この歌詞のような大人になら、僕はなりたくない。子どもでいいや。





僕らの時代 そんなの嘘 もういらないさ
君たち次第 戦う手段 捨て去って 僕を見ろよ

from "ワールドワイドウエブは死んでる"



初めて見たときは凄いタイトルきたなと思ったけど、大好きな曲。
荒廃したディストピアな世界観がとても好きです。ネットに世界を置きすぎて、目の前のことを素直に楽しめていないことへの皮肉かなと。




毎日自分の顔を キレイに塗りたくって東京
それでも 生きていたいよ。

from "嘘ツキ"


歌詞に句読点があるというのは普段意識的に歌詞を見ないと気づかなかったりする。
この曲もいくつか句読点がついているのですが、全部ではない。どこに付いているのか、なぜここに句読点をつけたのか、考えて聴いても面白いと思う。





甘やかす仕草や
媚を含んだ笑顔も
泣きたいほど何も感じない

from "September"


たまに突然頭に流れるフレーズ。なんでだろう。
たぶん、世の中でたくさん溢れてるからじゃないかな。




もうちょっとだけ近くにいたいのは僕のわがまま
でも、できるなら君を好きな僕を許して

from "シアノタイプ"


ハルカトミユキの中でも、ものすごくシンプルでストレートなフレーズ。
全体的には捻くれてたりするフレーズが多いので(それも大好きだが)、ここまで真っすぐな歌詞がくるとドキッとしてしまう。





奇跡なんてないよ
生きるしかないよ
ここで会えるまで
ずっと待ってる。

from "君はまだ知らない"



「奇跡なんてないよ」
そう云われて鳥肌が立った。
どうしてだろう。
愛の言葉に聞こえたんだ。

ー 歌人 穂村弘

僕は穂村弘さんが大好きなんですが、このコメントを読んだあとに聴いてさらにグッときてしまった。




ただ生きていて
こんな世界に今更期待などしない

from "ドライアイス"



"君はまだ知らない"と通ずる部分があるけど、とにかく人は生きていくしかない。
とにかく辛いことが重なった時期に書かれた歌詞だという。やはり奇跡などない。ただ生きて、生きて変わっていくしかないのだ。


ということで10フレーズ選出しました。"ナイフ"も入れたかったんだけどなぁ。好き過ぎて選べなかった。


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