2016年8月20日土曜日

【ショートストーリー】株式会社ポルノグラフィティ新入社員の岡野くん






僕は常々「天気職人」を主題にしたオムニバスドラマを作って欲しいと昔から思ってる。


それぞれ毎回ポルノの曲にちなんだ主人公が登場して、ストーリーを作る。それでストーリーには毎回天気職人が少し絡んで手助け、もしくはいじわるをする。
ていう妄想。


大きな舞台としては会社編と学校編がある。

ちょっとそんなで、たとえばポルノグラフィティの曲のキャラクターたちで会社を作るとどうなるだろう。適当に考えてみた。

まずは新入社員のこの人。名前はこれですが、もちろん仮名です。他意は全くありません。









新入社員の岡野くん



新入社員の岡野くんは、目まぐるしい毎日に追われている。


外は寒い冬であるが、彼の脳内には白い砂、焼けつく日差しが降り注ぐ南の島が思い浮かぶ。
もはや想像だけで日焼けしてしまいそうだ。

しかし、仕事は全くといっていいほど終わらない。彼は全てを放り出してしまいたくなる気持ちを抑えて目の前の仕事にため息をつきながら向き合った。



年末だというのに、仕事は増えていくばかりである。
同棲している彼女とも最近はすれ違う日々ばかりだ。

「イブはもちろん大丈夫だよね? 」

そう言われ、とっさに「もちろん」と答えてしまった。
だが、虚しくも仕事は全く終わらず、聞こえないはずの終電のベルが頭に鳴り響いたのだった。

なんとか彼女を慰めるために彼はある計画を組んでいた。クリスマスイブの埋め合わせにと彼はサプライズでスキー旅行の予定を彼女に内緒で組んでいたのだ。
大した取り柄のない自分はママチャリのような男である。そんな自分を愛してくれている彼女のために、ここは一肌脱がねばならない。


当日の朝、寝起きの彼女も久しぶりのデートに意気込んでメイクに勤しんでいる。湯気の立つ温かいスープを飲みながら待ってる岡野くんは、彼女の口紅を塗る真似をこっそりしたが、バレて怒られた。

「映画に行こう」

と彼女を誘い、車に乗り込んだ。
映画館に向かうと思わせてそのままスキー場へ向かうのだ。きっと驚くだろう。想像してニヤつく顔を必死に抑える。


車は映画館ではなく高速道路へ。いくら方向音痴な彼女とはいえ、僕を問い詰めてくる。そこで僕はあらましを白状した。

「それならそうと言ってよ。女は色々準備が必要なの! 」

とすねてしまった。サプライズ失敗。でも怒ったはずの彼女の顔はどこか嬉しそうだ。

白銀の世界。この色をただの白で片付けてしまうのは勿体ない。冷たい白じゃなくて、どこか暖かみのある色である、そんな気がした。



空は見事なくらい晴れている。きっとどんな絵描きでもこの青は表せられないほどの色だ。
君と見たこの景色はまだ漠然としていたシアノタイプ(青写真)に強い意味を持たせてくれた。


そういえば、まだやっと手を繋ぐくらいの曖昧な関係の時に背中を押してくれたのは今日みたいな青空だった。
そう、あの時君には毎日親密な日々をって思ったんだっけ。



月日は流れまたいつもの日常を繰り返していた。

相変わらず忙しい毎日だが。僕には守るべきものができた。

たとえ雷が鳴り響いても、狼の群れが現れても、君を守っていきたい。
それが口先だけの「守るべきもの」だったとしても。



さて、ここでクエスチョン



ということで読んでいただいた岡野くんのケース。

ポルノファンの人なら読んだ分かると思いますが、色々な曲の歌詞から引用して再構築してます。
おかげで人称がめちゃくちゃになりましたが。

使われてる曲を探して曲名を当ててみましょう。

答えはいずれ作る予定の「日夜不倫に勤しむ課長の新藤さん(仮名)編」で。



【関連記事】
【ショートストーリー】Part time love affair











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2016年8月19日金曜日

インディーズのバンドマンってどういう採算で生活しているの?







いま、5年前の自分じゃ考えられないくらい日本の若手バンドの音楽を聴いている。

といってもそこまで熱心に掘り起こしてるわけではないし、ミセス最高うぇ~いみたいにはなってないが。

今年、あるバンドがどうしても見たくて、とある企画イベントにお邪魔した。
それはあるバンドのリリースイベントで、キャパ300くらいのライヴハウスに4バンドが出演するものであった。

4バンドでそのキャパ、しかも完全には埋まり切ってはないという現状を見て、このバンドたちはちゃんと食べて行けてるんだろうかと疑問を持った。
それぞれバイトや仕事をしながらや、生活してるんだろうけども。

ということで、バンドマンがどれくらい売れれば音楽だけで食べて行けるんだろう、どれくらい採算性があるのだろうということを調べてみた。

メジャーは給料制のとこもあるだろうから、インディーズのバンドで考えてみる。




CDの採算性




今更僕が言わなくても分かることだが、CDが売れない時代である。

1万枚売れればオリコン上位に食い込めるという時代なのだ。そんな世相なので、CDで儲けようとはとても思えないのが現状であるといえるだろう。製作に掛かる費用をペイすることは容易ではない。

ただし今は宅録でもそこそこの音源が創れる時代なので、コストを抑えようと思えばかなり安く済ませることはできなくはない。

極端に言えば全部DTMで作業をして、CD-Rにコピーして、家庭用プリンタでレーベルやジャケットを創れば1枚辺り100~200円くらいで創れるはずである。
それが500円なりで売れれば3~400円儲けとなる。かなり大雑把だが。

と言っても自社製作でそこまで売るのはかなり非現実的で無理のある話だろう。


それがプロのエンジニアに依頼して録音した場合。大体レコーディング、ミキシング、マスタリングを込み込みで10万円くらい費用が掛かるという。

仮に500円で売るとしたら200枚売らないといけない。
これはあくまでも録音だけの費用だ。

そして、レーベルやジャケットを業者に依頼すると5~10万円くらいの間が相場のようだ。
ということで更に1~200枚売らなければならない。オリコンが見えてきた。

つまりはこれらの元を取り利益を獲るには最低でも500枚以上は売らないといけないとという計算になる。
しかも宣伝等も全て自分達で行わなければならないのだ。

この時代にCDを500枚売る自信がありますか?という話である。しかも500枚はよくてトントンというラインなので儲けなどない。さらにはそこからメンバーで取り分を分けるのだ。

夢も希望もないはなしである。








ライヴ




CDが売れない時代、バンドはライヴで稼ぐしかないという話をよく耳にすることと思う。

ではライヴの採算性はどうなのだろ。

似たような感じで、以前フリーライヴの採算性は考えてみたけど、あらためてチケット代ありきのライヴの採算性について詰めてみよう。


【関連記事】
アーティストはなぜフリーライブをするのか、収益性と採算性について


200~300キャパのライヴハウスの利用料は15~30万円くらいが相場のようだ。

仮に20万円として、チケット代を1500円としたら、133枚くらいは捌く必要がある。
アマチュア~インディーズバンドがワンマンで100枚以上売り捌く、これがいかに大変かはやってみれば分かるだろう。やったことない僕がいうのもなんだが。

それくらい捌いて、さらにグッズがそれなりに売れてくれれば多少儲けが出るかもしれないけど、こちらもとても儲けるというには程遠いだろう。




バンドは儲からない




ということでバンドで飯食うというのがいかに難関コースかという話である。
書いてて切なくなってきた

もちろん運良くメジャーデビューできたとしたら、状況また変わってくるかもしれない。
しかしながらメジャー業界で生き残っていくには上記以上のさらなる努力と 運が必要となる。

実態としてはメジャーで売れないより、インディーズで売っていった方が採算性はマシということもあるらしい。

メジャーという舞台はそれに見合うだけのコストが掛かる。

お金を稼ぐのは大変だけど、音楽で食って行くには並大抵の気持ちのものではダメだということだ。

それでも夢を持って音楽を鳴らしている、あの日のバンド達の姿はとても眩しく素敵なものであった。


【こんな記事もあります】

【夏到来】バンドTシャツはダサければダサいほど信念が強いという話
【The Beatles】ホワイトアルバムのジャケットの白さの違いってなんだよ、洗剤のCMかよ

















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2016年8月17日水曜日

【感想】ハルカトミユキ「LOVELESS / ARTLESS」






買ってまいりました。

ハルカトミユキの2ndフルアルバム「LOVELESS / ARTLESS」

ということでレビューを書いていきましょう。








ハルカトミユキ「LOVELESS / ARTLESS」







1. 光れ



発売前にショートバージョンの動画が公開されて聴いてはいましたが、フルで聴くとまた印象変わりました。
特にCメロが素晴らしいです。

アルバム10曲入りですが、この曲はかなり陽の要素が強いです。
強いて言えば"世界"のように強く引っ張ってくれるような曲。だからこそアルバムのリードトラックになったのかな。

コメントによると最初はマイナーコードだったようだけど、完成された"光れ"を聴くとどんなだったのか想像つかない。

ピアノがとても印象的に使われてます。

去年の12ヶ月連続シングルリリースでは"春の雨"から「STOP」がテーマであったと以前言っていました。「信号は赤に変わって」に表れてるのかな。しかしそこからさらに前に進むため、今のハルカトミユキを表すための曲になっていると思います。


2. DRAG & HUG



先行としてリリースされた時にがっつり書いたので、そちらを参照ください。

【参考記事】
ハルカトミユキの新曲"DRAG&HUG"が素晴らしくカッコイイ

アルバムを通して聴いた中でもかなり力のある曲です。
曲調としては以前のハルカトミユキのようなオルタナティブな感じもするのですがやっぱり今の2人のモードがしっかり反映されている曲となってる。



3. 奇跡を祈ることはもうしない



こちらも過去記事参照ください。

【参考記事】
奇跡を祈ることはもうしない歌詞解釈~ハルカトミユキの新たな決意


この曲に対してのハルカさんのコメント

過去の例に則っていれば、成功が約束された時代なんて、終わった。
「ひとまとめにして箱に詰め込んで、レッテルを貼っておけばいい。理解出来ないものは異端扱いして、'そういう世代'だと括ってしまえばいい。そうすれば扱いやすい。」一部の人間に都合のいい風潮なんて、もう通用しないのに、いつまでもそういう声が絶えないから、群れることはやめた。


というのは世代的近いに僕もとても共感できるものです。
「わかるわかるー」みたいな単純な共感じゃなくて、もっと深い部分での。


4. Pain



とてもハルカトミユキらしい曲。
心の琴線をそっとなぞられるようなゾクゾクとした感触。

流れで聴くとスケール感のある"奇跡を祈ることはもうしない"で放心していると、出だしのドラムでいきなり現実に引き戻されたようになる。

とても真っ直ぐな人間の歌だ。
だからこそ過去の記憶に絡み取られている。

ハロー 今、君だけ
悪者にすれば気がすむほど
僕は器用じゃない

簡単に君が吐いた言葉を
真に受けたの いけないの?

この曲に混在している喪失は誰しもが一度は経験するようなものではないだろうか。

だからこそ受け手によって様々に形を変えて響いていく。



5. Are you ready?



次の"見る前に踊れ"に繋がる短いINTERLUDEを担ってる曲。

とても洋楽テイストな匂いがする。

そもそも英語の歌詞というのもハルカトミユキには珍しい。
だけどミユキさんの曲は洋楽からの影響かなり強いので英語詞との相性いいと思う。

聴いた時にライヴのオープニングSEにしても映えるだろうなと思った。そのまま"見る前に踊れ"繋がる形でやって欲しいなぁ。



6. 見る前に踊れ



"Are you ready?"からそのまま雪崩れ込んでいく。この流れがとてもカッコイイ。
とてもライヴを意識したアレンジで、早く生で聴きたい。

イントロやサビのシンセがCHVRCHESぽいと思ったらミユキさんのコメントでも意識してるとあった。
僕もCHVRCHES大好きです。

時代性を表してる歌詞もあるけど、なんか"ワールドワイドウエブは死んでる"に通じる世界観のような感じがした。



7. トーキョー・ユートピア



ミユキさんのシンセリフが印象的。

焦燥感のある曲。それがキラキラしたシンセとの対比となって、東京という街を上手く表してる。

散りばめられたキーワードはRPGのもの。
東京という街の現実なんだけど、どこか非現実な世界観ととても合ってる歌詞。それは"プラスチック・メトロ"でも描かれていた世界観かな。

サカナクションの"ユリイカ"やavengers in sci-fiの"Tokyo Techtonix"とも響きあいそうな曲。



8. 永遠の手前



まずタイトルリストを見たときに絶対好きだと思った。そして、イントロのギターリフ聴いた瞬間にそれが確信に変わった。
こういう曲に弱い。

とても古い曲とのこと。

絶望の中で一筋光が指すような歌詞は確かに昔のハルカトミユキらしさを感じる。
しかし、以前と違ってさらに磨き込まれた精度でもって突き刺さってくるような曲になっている。

曲調がどこか90年代のような印象を受ける。
ちょっと懐かしいような感覚。


9. you




このアルバムで唯一アコースティック主体の曲。

アルバムの中で最も優しい曲調でありなが、歌声は優しくも強い。
この強さというのは今のハルカトミユキだからこそ出せるものだと思う。

強さと儚さのバランスが絶妙で、決して前向きな歌詞ではないはずなのに、聴き終わると希望が感じれるような曲になっていると思う。
また、この曲は一発録りのようなので、それもまたこの曲の強さと儚さに繋がっているのかなと思う。

すごく余談になってしまうんですが、サビの入りの「you」の歌い方がとてもYUIの曲のようで、YUI大好きだった自分はなんかとても変なノスタルジーに勝手に浸ってしまった。


10. 夜明けの月



アルバムのラストナンバー。
そして僕の中ではベストトラック。

作曲は今作のプロデューサーの野村陽一郎さんが担当している。
壮大なミディアムバラードである。

アルバムを聴いてきて、今のハルカトミユキをしっかり受け止めていつつあった。
しかし、最後にこんなかつてないほどストレートなラブソングをぶつけてこられるとは。

サビに入った瞬間にグッと広がった世界に光が降り注いだようだった。それは歌詞にもある月の光かもしれない。

たくさんの試行錯誤と紆余曲折を経てきた、そんな経験をしてきたハルカトミユキだからこそストレートな曲がこれほどこの曲が光っているのだと思う。

この1曲で完全に「やられた」と思った。
そしてハルカトミユキを好きでいて良かったと思った。



・アルバムを通しての感想


久しぶりのフルアルバム。もちろん去年はたくさん音源はリリースされてはいたが、あらためてアルバムというフォーマットで音楽を聴く喜びを感じれるようなアルバムだった。

去年で得た経験が強く生きていて、今のハルカトミユキをしっかり感じる。

全ては"DRAG & HUG"の


過去はいつも美化されるだけ
やり直すのはごめんだ


という言葉に表れていると思う。意識的に過去の繰り返しを避けている部分も自然と過去の焼き増しではなくもっとブラッシュアップされて純度の高い澄んだような音楽だ。

野音でも演奏されるであろう、このアルバムの曲たち、どう響くのか楽しみで仕方ない。

そして、本当にこのアルバムが1人でも多くの人に届けばいいと願い、僕の感想を終えよう。










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2016年8月16日火曜日

演奏も良けりゃ顔もいい女性ミュージシャン4選 海外編






世の中は多くの不公平で成り立っている。

音楽なんてその最たるものだ。
音楽が良ければ評価されて売れるわけじゃない。

そしてその演奏側の人間。

本当にビックリするくらい整ってる人が多いではないか。
天が二物を与えた代償は誰かが一物も与えられないということではないかと思う。

特にYouTube文化になって意図的にメンバーにルックス重視を入れるケース増えた。

ということで、今回は美人なくせに音楽もいいミュージシャン特集をお送りししよう




アレックス・ゲーリング / Ringo Deathstarr







モデルかよっていうくらい全てが整いすぎている。


というか実際モデルもしてる。


MOREとか読んでる場合ではない。









こんなルックスでいながら音楽性も半端じゃなくカッコイイのは、何故なんだ。前世で何をしたらそうなれるんだ。

シューゲイザーであり、オルタナとかグランジっぽいなかに、アレックスの甘い声が素晴らしい。

以前は普通にショップ店員だったらしい。

こんなショップ店員いてたまるか。



ローレン・メイベリー / CHVRCHES/span>









綺麗代表がアレックスなら可愛い代表はローレンではないだろうか。

CHVRCHESは個人的に大好きなバンドで、エレクトロポップ好きにはドストライクである。


その中でローレンの舌足らずなヴォーカルがめちゃくちゃ良い。これはもうサイズ感が可愛い。めっちゃ可愛い。










ちなみにローレンは1987年自分と同い年である。可愛い。ヤバい。

しかも大学で法律の博士号とって、大学院でジャーナリストの資格もとっている才女。

ほら、神なんていないとわかっただろう。

それにしても、可愛い。



クリス / Manic Sheep








台湾のバンドです。

フジロックには出ているが、まだまだマイナーな存在だ。

正直日本デビューもしてないので情報が薄い。ほぼ知らない。

とりあえずヴォーカルのクリスがとても可愛い。それだけでいい。










音楽性としてはシューゲイザーだけど、かなりポップ寄りである。
シューゲイザー寄りのポップというか。

アルバムかなり気に入っていて、音楽性も抜群である。




ヘイリー・ウィリアムズ / PARAMORE






みんなのアイドル パッキッシュガールのヘイリーだ。

サマソニでステージにセーラー服で現れ会場の男どもを悩殺した小悪魔。
といっても僕は別のを見てたから見れてないが。会場にいた友人によると男どものテンションがおかしかったそうだ。





結婚したチャド(New Found Glory)は、爆ぜろ。
※New Found Gloryは僕が洋楽聞き出すキッカケになった愛してやまないバンドである。爆発してくれ



ということで、天は不幸という記事を終わることにしよう。













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2016年8月15日月曜日

尊敬してるギタリスト~その8「菊地英昭(THE YELLOW MONKEY)」







尊敬してるギタリストを紹介するシリーズ。
もう第8弾となった。

元々好きなギタリスト何人か上げてて順番に書いてたけど、ライヴの興奮覚めやらぬうちにこのお方を紹介しよう。


菊地英昭(エマ)/The Yellow Monkey









プロフィール









日野生まれの八王子育ちである。
八王子生まれ八王子育ち八王子在住の僕にはなんか嬉しい。

テレビ番組で八王子音頭歌ってる動画を昔見たが笑ってしまった記憶がある。

THE YELLOW MONKEYのドラム菊地英二(アニー)は実の弟である。

長身・長髪がトレードマーク。
背丈があると低い位置で構えたギターがとても映える。

有料会員向けにライヴが終わった後にメンバーからのコメントが届くサービスがあり、相方さんに見せてもらったら、見た目と裏腹なキャピキャピした文体と絵文字を駆使していて驚いた。女子力高い。

女子力と言えば最近買ったB-PASSでも「野菜から先に食べます」発言をしたり、ケータリングのサラダを「出しっぱなしにしとくとシケちゃうよ」と言って冷蔵庫に入れようとしたり、女子力を発揮していた。

ちなみに「エマの両方の八重歯を見ると妊娠する」という説がファンの中では飛び交っている(らしい)。

とても穏やかで優しい性格である。



プレイスタイル




プレイスタイルはAEROSMITHのジョー・ペリーの影響を強く受けている。

ハードロック然としたギターリフや、メロウなアルペジオなどかなり幅広いプレイスタイルだ。

ワウを使った演奏も得意としていて、“Romantist Taste”のソロの入りたまらない。

とても肉感的なギターにワウの浮遊感が加わった感覚は、気持ちを持っていかれる。

好きなギタープレイは挙げればキリがないが、そのひとつには"天国旅行"が挙げられるだろう。

先日、横浜アリーナで生で聴いたが、ギターに魅せられるとは、こういうことをいうのだろう。

長尺の曲でありながら、全く飽きることない。

メンバー全員の熱量が高いこともあるが、菊地英昭のギターはとにかく唄う。

時には唄と寄り添うように、時には主役として骨太のリズム隊、吉井和哉の圧倒的な個性のサウンドの上でも埋もれない強さを持っている。


レスポール






菊地英昭は主にレスポールを愛用している。

ライヴでも、レスポールだけで何種類も使用しているほどだ。

覚えている限りでも、黒の3PU仕様のレスポールカスタム、ゴールドトップ、スカイブルー、サンバーストなどギブソンのカタログかと見紛うほど色々な種類を見れる。

黒のレスポールカスタム(3ピックアップ、ビグズビー付)は再集結時に購入したヴィンテージとのことだ。





↑これ

とても気に入っているみたいで雑誌でも「最近自分へのご褒美として買ったもの」でこのギターと回答している。

レスポールカスタムについては下記の記事を参照いただきたい。

新藤晴一使用機材~レスポール・カスタム編


レスポールスペシャルのサンバーストっぽいのも昔のライヴ映像で使ってたように記憶している。

イエモンはメンバー全員に言えることだけど、ライヴ版を聴いていても全くCDと遜色ないどころか、CDよりも更に素晴らしい演奏で、再集結後も魅力は増すばかりである。

代々木第一体育館の復活ライヴも全然衰えることなく変わらぬ格好良いイエモンがそこにはいた。





使用機材についてはエフェクターとかアンプが気になってるので、今後随時更新していく予定である。


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【感想】パンドラ ザ・イエロー・モンキーPUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIEを観た
菊地英昭(エマ)使用機材~アンプCAE/OD-100編
菊地英昭(エマ)使用機材~Pete Cornish/SUPER WAH編
菊地英昭(エマ)使用機材~Bogner HARLOW BOOST With BLOOM編
菊地英昭(エマ)使用機材~エフェクターRetro-Sonic PREAMP編



☆尊敬してるギタリストシリーズ

  1. 新藤晴一
  2. ジョン・メイヤー
  3. トミー・エマニュエル
  4. ゲイリー・ムーア
  5. マシュー・ベラミー(MUSE)
  6. ノエル・ギャラガー
  7. グレッグ・バーグドルフ
  8. 菊地英昭(THE YELLOW MONKEY)」
  9. 長岡亮介/浮雲
  10. オマー・ロドリゲス
  11. 三輪テツヤ(スピッツ)
  12. 滝善充(9mm Parabellum Bullet)
  13. アベフトシ/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
  14. Joe Satriani(ジョー・サトリアーニ)















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