2016年10月15日土曜日

【ノーベル文学賞】ボブ・ディランの好きな歌詞を5曲まとめてみた





ミュージシャンによるノーベル文学賞の受賞


各方面で語り尽くされていることでしょうけど、まだ歌詞の力を信じている僕にとってこれほど驚いたニュースはない。

このご時世、世相はかなり音楽は歌詞よりもサウンドの方が重視されていくようになりました。

00年代後半からダンスミュージックが主になりつつあり、ロックの中でもダンスビートのリズムであったり、シンセをふんだんに盛り込んだりしたダンスとロックの融合したバンドサウンドがかなり増えてきました。

そんな時代の中で音楽でノーベル文学賞を受賞したということ。これほど異例な事態はない。もはや事件とも呼べるほどだ。
思いっきり時流の波に乗る形にはなりますが、僕も歌詞好きとして、ディラン好きな端くれ(ものすごく端)として、書かずにいられません

ということで、ディランの歌詞を何曲か振り返ってみたいと思います。









Jokerman



「INFIDELS」収録
1983年発表


Fools rush in where angels fear to tread
愚か者は天使でさえ恐れる場所へ足を踏み入れ
Both of their futures, so full of dread
どちらの未来でさえ、恐怖が満ちていて
You don't show one
お前はどちらも見せることはない






僕がディランで1番好きな曲。
「意味が分からない」けど、なんか好き、というのが第一印象だった。正直歌詞が何を指しているのがとても分かりづらい。あんまり理解しているとは言えない曲なのですがなぜか引き込まれる世界観で好きな曲ですね。


歌詞の最初から「bread」「head」。
上の箇所でも「tread」「dread」が韻を踏んでます。こういった言葉遊びも結構多いですよね。



Not Dark Yet



ヒストプラズマ症に感染し、心臓発作で一命を危ぶまれ「もうすぐエルヴィスに会うのかと本気で思った。」とまで語ったディランの死生感がとても強く出ている。


I was born here and I'll die here against my will
俺はここで生まれ、俺の意思ではなくここで死ぬのだろう


どんな天才であったとしても坑がえることのできない死という存在。






Forever Young



May you grow up to be righteous
あなたが正義感を持って育ちますように
May you grow up to be true
誠実さを持って育ちますように
May you always know the truth
いつも正しさに気づいて
And see the lights surrounding you
光が包み込んでくれてることに気づくでしょう





以前記事にした文字通り生きるか死ぬかというジジババによるロックコンサート映画ヤング@ハート」でも刑務所の囚人たちの前でメンバーがカバーしたシーンがあります。
ディランの原曲ももちろん素晴らしいですが、このカバーも素晴らしいです。

ディランはこの曲を子どもに向けて歌ったと言われてますが、あのメンバーが歌うと人類全体に呼び掛けているように聞こえるからでしょうか。






Restless Farewell



「The Times They Are A-Changin'」収録
1964年発表



But if the arrow is straight
でももしその矢が真っ直ぐで
And the point is slick
滑らかな刃先であるならば
It can pierce through dust no matter how thick
どんな埃であろうとも貫けるだろう
So I'll make my stand
だから俺は相変わらず
And remain as I am
俺のままでいようと思うんだ
And bid farewell and not give a damn.
そして気にもせず別れを告げるのさ


この歌詞でいうdustはその前のラインにあるdust of rumors(噂の埃)のことを指してます。

比喩の多い歌詞ですがそれだけに、歌詞でありながらも読みごたえあります。
アルバム全体で好きです。






The Times They Are A-Changing



「The Times They Are A-Changin'」収録
1964年発表


まさにそのアルバムの表題曲。
これも有名な曲ですよな。

このアルバムが制作されリリースされた頃はジョン・F・ケネディが大統領に就任し、暗殺されてしまった時代。この曲はケネディの大統領就任演説を受けて書かれたと言われてます。


The line it is drawn
線は引かれ
The curse it is cast
呪いはかけられた
The slow one now
歩みの遅い者であっても
Will later be fast
やがて速き者となるだろう
As the present now
今この瞬間が
Will later be past
やがて過去となるように
The order is rapidly fadin'
秩序は急速に消え失せ
And the first one now
1番であった者が
Will later be last
やがてビリとなるだろう
For the times they are a-changin'
時代は変わっていく


52年も前の曲。僕の両親が小学生くらいの時代です
しかし、今聴いてもその歌詞にはハッとさせられませんか?

折しも現在アメリカは新たなリーダーが選ばれようとしています。果たしてどんな時代に変わるのでしょうか。







5曲選んでみましたが、有名どころに片寄ってしまいましたね。まぁ、それでもまだまだ名曲沢山ありますが。

正直、ボブ・ディランって世に何曲リリースされているのでしょうか
僕もアルバムとしてはまだまだ全然聴き込めていないし、そもそも全然揃ってもないし。

なので、ファンというのはちょっと憚れるのですが、それでもディランの曲が好きなことに変わりはないです。


おまけ



僕は伊坂幸太郎さんが好きなので、ディランの話題で触れないわけにもいきません。


『アヒルと鴨のコインロッカー』





映画化もされた作品。

映像化の難しい作品でありながら中村義洋監督が見事に映画にしています。おわかりいただけただろうか……

ボブ・ディランの"Blowin' in the Wind"(風に吹かれて)が作品全体で象徴的に使われています。

ノーベル賞を機会に聴いたという方は是非チェックしてみてください。














このエントリーをはてなブックマークに追加
 

2016年10月13日木曜日

【砂の塔発売記念】イエモンが15年ぶりの復活でも色褪せてない理由





今年、THE YELLOW MONKEYが再集結してからというもの、ツアーに、テレビ出演に、フェス出演に、今度はシングル「砂の塔」のリリースして、またツアーと大忙し。

僕はツアー3公演行かせてもらうことができた。
サマソニでも見れたし。

それで思ったのが、演奏している姿を見ても15年というブランクを全く感じなかった

その答えかもしれないものが先日発売されてたB-PASSのインタビューに載っていて、それを絡めてイエモンが未だに現役バンドとして高いポテンシャルを維持できていることについて書いていきたいと思います。








メンバー全員音楽を鳴らし続けてきた



まず思い浮かんだのが15年の間各々が音楽活動を止めずに続けてきたからこそ、再集結しても音に衰えがなかったということ。

吉井さんはソロ活動していたし、他のメンバーもレコーディングアーティストや、ライヴのサポートしたり、他のバンド活動をしていたりと継続的に活動していました。
そして、その活動の経験があったからこそ、解散前よりも高いスキルになったという部分もあると思う。

個人的にはアニーさんはTamaさん(exポルノグラフィティ)のソロライヴのサポートドラムしていたのが印象に残ってます。

そもそもの演奏能力が異常に高い人たちなので、4人で出す音の感覚が一度でも掴めればバンドの結束はより強くなるものでしょう。

以前ハマ・オカモトとの対談番組で「代々木の初日は全く噛み合わなかったけど、2日目の早い段階で音が噛み合った瞬間があった。
とアニーさんが語っていたのを覚えてます。その瞬間からイエモンは全盛期、もしかしたらそれ以上の力を発揮できるようになったんじゃないでしょうか。


B-PASSのインタビュー



さて、最初に触れたB-PASSのインタビュー。

その中で吉井さんがこんな発言をしています。
引用します。

吉井さん「最近すごく思うのが、人間が新しければ、いくら古い曲をやっても新しくなるっていうことで。だから人間として新しくなればいい。過去ばっかり振り返らずにね

アメリカのコメディアンであるジョージ・バーンズの言葉に


You can’t help getting older, but you don’t have to get old.
年を取るのは仕方ないが、年寄りになる必要はない。


というものがあります。
身体は老いるが、心まで老いることはないというものですね。

吉井さんの発言はまさにこのことと同じだと思います。
心が新しくなれば過去の曲であっても新しい意味を持たせることができる。

これは現役バンドならではの考え方であると思う。
えてして解散して再結成したバンドというのは過去の焼き増しになりがちなのです。


音楽はリリースされて完成ではなく、ライヴでさらに進化していく

よく言われる言葉ですが、これをしっかり出来てるバンドはやはり強いです。

そして、再集結したTHE YELLOW MONKEYはそれが見事に体現されているからこそ、今聴いても色褪せない演奏となっているのだと思います。




おまけ


このB-PASS面白かったです。特にエマさん。

編集後記で書かれてましたが、ケータリングのサラダを見て「出しっぱなしにしておくと野菜しなっちゃうよ」と自ら冷蔵庫に入れようとしたり、個別インタビューでは「野菜から先に食べるようにしています」という発言をしたり、かなりの女子力の高さを発揮していました。

アニーさんの「ハロウィンでコスプレするならターザンがいい」とか他の部分も面白いので、まだ買えれば、是非手にとってみてください。
ポルノさんのライヴレポートもあるよ


おまけ2



書いてる間に新曲"砂の塔"のミュージックビデオが発表になりましたね。






とても好きな感じです。
特にサビの後半の展開は個人的にドストライク。












このエントリーをはてなブックマークに追加
 

2016年10月11日火曜日

ポルノグラフィティ44thシングル「LiAR / 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」詳細発表






ポルノの44枚目となるニューシングルの詳細が発表になりました。

季節の変わり目で体調崩して寝てしまったのでカフェイレ聞けてないです。


ということで情報整理したいと思います。

※11/8 購入したので感想アップしました

http://candy-store74.blogspot.com/2016/11/liar.html















収録曲



44thシングル 「LiAR / 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」
2016年11月9日(水)リリース
【初回生産限定盤】(CD+DVD) ¥1,600(tax in)   
【通常盤】(CDのみ) ¥1,300(tax in)

【収録曲】
M1:LiAR     日本テレビ系「スッキリ!!」11月テーマソング
作曲・作詞:新藤晴一 / 編曲:tasuku,Porno Graffitti

M2:真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ
作曲・作詞:岡野昭仁 / 編曲:江口亮,Porno Graffitti

M3:Part time love affair
作曲・作詞:新藤晴一 / 編曲:トオミ ヨウ,Porno Graffitti

【DVD】※初回生産限定盤のみ
1:THE DAY(LIVE in SUPER SLIPPA 7 2016 TAIPEI SUPER SUMMER MUSIC FESTIVAL)

引用:オフィシャルサイト

LiAR


結局タイトルは"LiAR"に落ち着きましたね。
カフェイレ聴いた方の感想見てると横浜スタジアムの時と歌詞変わったとか。

Twitterで歌詞見ましたがサビまわりが大幅に変わっているようです。
そして話題になっていたのがBメロで謎の「らっぱっぱっぱぱーや」みたいな歌詞があるよう。なんだなんだ。

個人的には2番Aメロのダンジョンの歌詞が好きだったのでそこが残ってくれてて嬉しいです。

とりあえずradikoのタイムシフトで聞こうかしら。

こういうパターンだと横浜スタジアムで披露されたバージョンどうなるんですかね?
あっちも好きなので(THE WAY ver.)とかでいいから残して欲しいなぁ。幻の"ワン・ウェイ・チケット"の苦い思い出は繰り返したくないものです。あれも歌詞好きだったのに。

B-PASS読んだ限り特段、タイアップのために作った曲ではないと言ってましたが「スッキリ」のテーマソングになりました。

なぜこの昼ドラの主題歌が似合いそうな曲を朝の情報番組のテーマソングにしたのか。
以前"ワンモアタイム"も同じでしたが。

ミスチルも「朝似合わないなぁ」と思ってるけど、ポルノもどちらかというと夜のイメージが強いので、何かドラマや映画のタイアップ付けば良かったのに。

だから『嘘喰い』の実写映画の主題歌にしようって。


真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ



タイトルが句読点入れて17文字!長い!
"幸せについて本気出して考えてみた"やの16文字を越えました。日本語タイトルとしては最長です。

久しぶりの両A面シングルとなりました。だからなかなかタイトル出なかったんですね。
両A面は何気に2005年の「ジョバイロ/DON'T CALL ME CRAZY」以来11年ぶり。そんなになかったっけか。

そして昭仁さん作詞作曲のA面は2013年の「東京デスティニー」以来3年ぶり。「俺たちのセレブレーション」は歌詞が晴一さんも書いて
ね。完全に昭仁さんの詞曲とした場合です。

このタイトルでA面に持ってきたとすると、何かタイアップあるんですかね?ボクシング?
ジョー

江口さん編曲なのでどんなアレンジになってるかも楽しみです。



Part time love affair



気になるタイトル。

まずタイトル見て浮かんだのがスティーヴィー・ワンダーの「Part Time Lover」でした。

タイトルはそのままの意味でいくと「パートタイムの不倫」または「パートタイムの情事

"まほろば○△"?

そして注目ポイントはアレンジがトオミ ヨウさんが参加していること。
トオミ ヨウさんのアレンジは"ゆきのいろ"以来です。
ここで愚痴っても仕方ないけど、個人的に"ゆきのいろ"とても好きだからもっと評価されて欲しかったと思ってます。

ちなみにどんな人かというと

安全地帯(玉置浩二)、槇原敬之、トータス松本、馬場俊英、石崎ひゅーいなんかを手掛けてる人。

たぶん当時は馬場さんから晴一さんに経由したんじゃないかなと個人的に推測している。


初回版DVD


そして、初回版のDVD!いつもなら大抵、星野源が激怒しているPV1曲収録なのに、今回は台湾のフェスで演奏した"THE DAY"のライヴ映像!

こういうの嬉しいです。でも欲を言えばフルで見たかった。毎度言ってますがポルノは特典DVDとか特典映像に無頓着すぎる

スキマスイッチとか星野源くらいこだわって欲しいところ。
ポルノもスター大橋卓弥見習って運動能力の測定やろうぜ。

でも、どうせアルバムの初回版DVDにも収録されるPVよりは嬉しいです。

ということで、早く手に取るのが楽しみです。








このエントリーをはてなブックマークに追加
 

2016年10月10日月曜日

嘘喰い実写映画化を考えてみる~ストーリー予想編






引き続きヤングジャンプ連載中のマンガ『嘘喰い』の実写映画化がどうなるのか考察したいと思います。

キャスト考察編に引き続き今回はストーリー編です。


※触れざるを得ないので43巻までのネタバレ含みます。








どれくらいの規模の映画か


実写映画化にも様々な傾向があります。

一作完結型、前後編型、シリーズ型

最近の実写映画化の傾向では前後編型が多いですよね。
「進撃の巨人」「暗殺教室」「ちはやふる」「寄生獣」など。

ある程度の作品になると、とても一作だけではストーリー描ききれないためこのような形が多いのだと思います。

『嘘喰い』は現在43巻

コミック派なのでなんとも言えないですが、50巻前後で完結も有り得ます。

↑に挙げた実写映画化作品のコミックの巻数はこの約半分です。

そうなると、もちろん全部は映像化しかれないでしょう。

となると、問題はどのギャンブルが映像化されるかです。


ギャンブルまとめ


ひとまず『嘘喰い』で行ったギャンブルを並べてみます。
最初のビデオ屋とかのは微妙なので省きます。

  • 廃ビル脱出
  • セブンポーカー
  • ハングマン
  • 0円ギャンブル
  • ラビリンス
  • ファラリスの雄牛
  • マキャベリストゲーム
  • 業の櫓
  • コインの幅寄せゲーム
  • バトルシップ
  • ハマグリ勝負
  • 本のページ当てクイズ
  • 四神包囲
  • アンタッチャブルライン
  • 矛盾遊戯
  • 毒孕薬奪
  • ハンド・チョッパー
  • エア・ポーカー


こうしてみると大小様々。細かく言うと過去の屋形越えの飛行機のギャンブルなども。

問題は特にハングマン以降は裏でストーリーが進行してたり、前のギャンブルが思わぬ繋がりとなったり、ギャンブルごとだけじゃないストーリーの綿密さが、実写化ではネックになるでしょう。

たとえば、ようやくケリがついたアイデアル組織との対立はハングマンからすでに始まってます。

・映像化するとしたら


では映像化した場合について、何パターンか選んでみます。一応前後編ということにしておきます。
※屋形越えと記載してる箇所は連載で屋形越えやってた場合です。今のヤングジャンプの状況知らないので。


パターン1

前編…ハングマン→ラビリンス
後編…ファラリスの雄牛→マキャベリストゲーム→業の櫓

ちょっと詰め込みすぎだけど、実写版カイジを考えると有り得なくはない。
お屋形様ガン無視の「俺たちの屋形越えはこれからだ!」パターン。


パターン2

前編…廃ビル→ハングマン→ラビリンス
後編…お屋形様過去→四神包囲→矛盾遊戯→ハンドチョッパー→エア・ポーカー

後半はプロトポロスパターン。
かなり無理がある。


パターン3

前編…ハングマン→0円ギャンブル→ファラリスの雄牛
後編…業の櫓→屋形越え

アイデアル?なにそれ?パターン。

強引ではあるけど、業の櫓でお屋形様は記憶喪失にならないし、貘さんは500億ゲット出来てるパターン。


パターン4

前後編…プロトポロス→屋形越え

かなり無理があるけど、もはやキャラクター紹介全部すっ飛ばすパターン。

いくつ考えてみたけど、かなり無理がある。



やりそうなギャンブル


重要性はともかく、実写化しやすいギャンブルからも考えてみます。

ハングマン
ラビリンス
ファラリスの雄牛
マキャベリストゲーム
バトルシップ
プロトポロス全般


ですかね。特にハングマンは今でも人気ありますし、ルールも展開も分かりやすいので実写化して欲しいところです。アニメOVA?そんなものなかった


業の櫓とかになるとルールは簡単でも騙し合いの部分がとてもややこしいですからね。
マンガでも何回か読み直して理解できたものを映画の中で理解するのはかなり難しいかと。

個人的にはエア・ポーカーは過去最高と言い切りたいギャンブルだったので是非やって欲しいところですが、そこまでの道のりが長すぎる。



アクションについて


そして、もう1つの問題はアクション。
『嘘喰い』の重要な要素である"暴"のくだりをどうするか。

内情としては作者の迫さんが次のギャンブル練り込んでる間の時間繋ぎであるけれど、それでも"暴"は『嘘喰い』を魅力的にしてある大切な要素でもあります。

特にラビリンスのような知と暴をうまく織り込んだ『嘘喰い』だからこそできたギャンブルなので、実写化するのであれば永ちゃん、ファイトです。

アクションに関しては邦画はどうしても描ききれていない印象があるので、頑張って欲しいところ。

ということで、まとまりきれてない文章になりましたが、個人的にはハングマンとラビリンスとエア・ポーカーが見たいです。


【関連記事】
嘘喰いのエアポーカー編がなぜギャンブルマンガ最高峰か、それは主人公が死ぬからだ
【感想】嘘喰い45巻~屋形越え編 全てはハンカチの為に













このエントリーをはてなブックマークに追加
 

嘘喰い実写映画化を考えてみる~キャスト予想編







ヤングジャンプで連載中のマンガ『嘘喰い』の実写化映画化が進行しているようである。

原作ファンからすれば、何より思ってしまうのは「やめとけバカ」「キャストは誰なのか」ということ。

僕自身は最近の若手俳優にはとても疎いが、誰が合うのだろうなと一応は考えてみたい。

原作が大好きで、愛してやまない作品なので『嘘喰い』の実写化はどこかの進撃の巨人実写映画のようにならないことを祈って。

次回はどの辺のストーリーを映画化するのかも考えてみようと思う。








斑目貘







何より重要なのは、主人公である"嘘喰い"こと斑目貘のキャストである。
このキャラクターの最限度が映画のクオリティに繋がると言っても良いだろう。


ホストのような出で立ちでいながら頭がキレ、どこか人懐っこさがあるキャラクター。
やはりパッと思い浮かぶ役者は、思い浮かばない。

まず、マンガ原作の実写化といえば、という側面から。


藤原竜也→デスノート、カイジ、僕だけがいない街
松田翔太→ライアーゲーム
山田涼介→暗殺教室、鋼の錬金術師
窪田正孝→デスノート(ドラマ)
小栗旬→ルパン三世、銀魂


厳しい。だいぶ。


強いて言えば松田翔太かと思ったが、「ライアーゲーム」の秋山のイメージがあまりにも強いため、ギャンブル、騙し合いというのはイメージがダブりすぎてしまう(藤原竜也も同理由のためあまり好ましくない気がする)

窪田正孝は貘にしてはちょっと体型の線の細さが足りない気がするので難しいだろう。


次に最近人気の若手俳優から考えてみる。

最近よく名前を見る若手俳優といえば


菅田将暉
山崎賢人
福士蒼汰


菅田将暉や山崎賢人が本当に有り得そうで怖くなってきた。
しかし、斑目貘というキャラクターの観点からいけばかなり程遠い。


ということで、僕の中では松田翔太が一番マシかなと思うものの、あらためて本当に難しいキャラクターだなと思う。

とりあえずお願いしたいのはLDHの事務所(三代目~とか)の方々はご遠慮願いたいというくらいだ。


お屋形様



実は僕の中でお屋形様だけはこの人になったくれと願ってる人がいる。

それは、斎藤工である

何故かというと原作を読んでいて、あるコマのお屋形様を見たときに「なんか斎藤工に似てるなぁ」と感じたことがあるからである。










斎藤工は現在34歳か。

明確にはされてないけど原作の貘さんたち、30歳前後の設定ではないだろうか。
おそらくギリギリ行ける。

斎藤工にするのであれば貘さんも年齢合わせるようになるだろう。



梶隆臣






なにげに梶も難しい役どころである。

そこら辺にいるような普通の兄ちゃんから、斑目貘からも一目置かれる程の存在にならなければいけない。

若手の俳優に全く詳しくないが、その中でもWOWOWのドラマWで放送した「石の繭」でとても良いなぁと思ったのが古川雄輝の演技だったので、似てる似てないは置いておいて、いかがだろうか。





懸念があるとすればこの男臭い原作でヒロインらしいヒロインがいないので、梶のキャラクターを女性にされてもおかしくないという点だ。
「カイジ」映画化して遠藤を女にしやがるくらいだからな邦画界。



マルコ







これは、無理じゃないか?


これは肉体的には鈴木良平あたりにやってもらうしかないのではないだろうか。
もしくは香取慎吾くらいなものである。何がということは置いておいて。


あ、LDHの事務所の人はマルコなら良いんじゃない?

しかしなにげに演技力はとてもいるキャラクターである。



伽羅







これは、無理じゃないか?(2回目)


アジアのアクションスターか、格闘技界から誰か連れてくるしかないではないか。

あとはもう、山田孝之。



夜行さん










おひょいさんしかいない。

でもアクション無理だろうなぁ。


【2017.2.2追記】
ご冥福をお祈りします。



佐田国










山田孝之こっちだ!


箕輪









「俺はいいけどYAZAWAがなんて言うかな?」



結論



キャスト的に既に無謀である(一部を除く)


貘さんの雰囲気も日本人離れしすぎているので、誰連れてきても厳しいだろうなと思う。
そもそも日本人でない方々も後半いっぱい出てくるし。

更には「嘘喰い」のもうひとつの要であるアクションこなせる俳優揃えられるのかも分からないし。

では次回の記事ではどの辺りの話を映像化すれば良いか考えてみたいと思います。


ストーリー予想編に続く


【関連記事】
【実写映画化決定】マンガ『嘘喰い』のオススメポイント・オススメギャンブルを徹底紹介したい
嘘喰いのエアポーカー編がなぜギャンブルマンガ最高峰か、それは主人公が死ぬからだ
【感想】嘘喰い45巻~屋形越え編 全てはハンカチの為に













このエントリーをはてなブックマークに追加