2017年8月22日火曜日

【戦争と音楽】ジョン・レノンのimagineは永遠の名曲になってしまうのか





※過去記事を再掲したものです



相変わらず世界ではテロが頻繁に起きている。

こうしたテロや紛争のニュースは流れるたびに苦しくなる。
特に、何の罪もない人が巻き込まれて亡くなったりすると。

ここ最近でもバングラデシュやトルコでのテロがあった。


そんなテロや戦争は、エンターテイメントの世界にも影響を及ぼす。


今回はそんな話である。








悲劇への反発から生まれたもの






映画やアートなど他にも色々とあるけれど、今回は音楽に焦点をあてたい。


痛ましい戦争やテロがあったからこそ、アンチテーゼとして生まれた音楽がある。

それが名曲として後世まで受け継がれていく。

名曲として受け取れてしまうのはそれが、今でも変わらない悲劇を歌っているからではないだろうか。


たとえば有名なのはジョン・レノンの"imagine"

僕が例に出すのは畏れ多いところではあるけど、この曲が今でも強い意味を持って受け継がれているのは、終わることのない紛争があるからだ。


この曲の歌詞が当たり前になることはない、悲しいことにそれがこの曲を永久に色褪せることのない名曲とたらしめているのである。

僕はジョン・レノンの言葉で、


戦争になったら兵隊は全員ズボンをおろして戦ってみなよ。
どんなにくだらないことかわかるだろう


という名言が好きなのだけど、まさにそのとおりだ。


神の名のもとに、神のそばへ行くために人を殺めていいことなんてあっていいはずがない。



悲劇がなかったら生まれなかったもの









ロックというのは社会に対しての若者の反発から起きたものである。
だからこそ、社会に対しての憤りがなければ、ロックは成立しなくなってしまう。


現在は解散してしまったが My Chemical Romanse(マイ・ケミカル・ロマンス)というバンドが大好きであった。

生きがいに近いほどだった。

僕の青春が詰まっていると言って過言ではない。

そのマイケミは911テロに衝撃を受けたヴォーカルのジェラルドがバンドを結成したことに始まった。


当時アメリカではマイケミに救われたという若者も確かにいたのだ。


911の悲劇 があってMy Chemical Romanseというバンドが誕生した。

こうした皮肉でしかないような現実が世界に溢れている。


だから、怒れるからこそ、ロックが力を持つのだ。

もちろんテロなんかあっていいわけがない。
悲劇は悲劇しか生まないのだ。

だけど、悲しいことに悲劇の副産物として生まれてきた作品に、今日も僕らは心を寄せてしまう。





At the end of the world
Or the last thing I see
You are
Never coming home
Never coming home
Could I? Should I?

世界が終わったあと、俺が最後に気付くこと
お前は
もう家には帰らない
家に帰るこはないんだ
俺にできただろうか?俺がすべきだったんだろうか?



世界が壊れていくとき、僕らはいったいどうすればいいんだろう。


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ここまで書いたところで保存していたこの記事。
今日公開しようと思っていた矢先に、パリではトラックが暴走し、今度はトルコでクーデター。

なんでこんなことになってしまったんだろう。

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