2017年11月28日火曜日

【感想】嘘喰い48巻〜屋形越え ハンカチ落とし(臨死ゲーム)編 決着の刻








「嘘喰い」48巻が発売となった。

ハンカチ落とし編も佳境である。






ということで感想を書いていこう。

※48巻までの内容のネタバレを含む
※管理人は529話以降の内容は全く知りません



嘘喰いの仕掛けたトリック




嘘喰いが切り札として仕掛けたのは閏秒のトリック、それは"閏秒"。

閏秒については国立天文台のサイトより引用しよう。

古くは、地球の自転を基準にして「1日」という長さが決められ、その24分の1を1時間、さらにその60分の1を1分、その60分の1を1秒としていました。しかし、時間を測定する技術が進歩して、原子時計で正確な時間が測定できるようになると、実は地球の回転速度にはムラがあり、いつでも同じ速度で回転しているわけではないことがわかってきました。

もし、地球の自転が遅い状態が続いたり、自転の速い状態が続いたりすると、地球の自転によって決まる時刻と原子時計によって決まる時刻のずれが大きくなります。そのようなとき、時刻のずれを修正するために「うるう秒」を実施します。

(中略)

ただし、世界時と日本時間では、日本時間のほうが9時間進んでいますので、日本では午前8時59分の最後の秒で調整がおこなわれることになります。

国立天文台


作中の設定はハンカチ落としが行われたのは2009年1月1日8時59分。
この8時59分~9時00分までの1分間に閏秒である8時59分60秒が挿入され、1分が61秒となる。

そして閏秒の時のみ8時59分59秒と8時59分60秒に2回「ポーン」と時報が鳴る仕組みを利用したもの。

NTT、うるう秒で時報調整 2秒連続で「ポーン」

2回鳴る理由は上記を参照。

前置きでかなり長くなってしまったが、(おそらく)メイントリックであるため、ご容赦いただきたい。

閏秒については考察をいくつか見ていて早い段階から指摘があったので、正直なところ意識してしまっていた。
しかし、意識している分「どうやって閏秒の時に嘘喰いがD(ドロップ)のターンを得るのか」という点にハラハラさせられた。

あくまでもメイントリックは閏秒であるが、このトリックの本当の凄さはそこに行き着くまでの展開である。


閏秒






コミック48巻の終盤では嘘喰いが閏秒のトリックを実行させるに至った過程が描かれる。
その伏線が次々と回収され狙いが明かされる瞬間は爽快であり、快感である。

卍(ばん)を貼る、その時に嘘喰いは"刻"を選び屋形越えを1月1日になるよう、期限を12月31日にしたこと。

屋形越えの立会人を巡る争い。夜行さんの提案ゲームの中にハンカチ落としがあり、それを選ぶように仕向けたこと。

ハンカチ落としに時報を用いるため、あえて使われないのを見越して時計を塔に仕掛けていたこと。

ハルの記憶喪失を利用して閏秒の存在を記憶として失うのに賭けたこと(これは推測だが狙いの1つではないか)

時報が閏秒の時に「ポーン」「ポーン」と2回連続で鳴る仕組みか確認するため、プロトポロス編でりゅうせいを利用して島の電話回線を確認していたこと。

そして、ゲーム中で閏秒を得るために、臨死に掛かる時間を知るため真っ先に臨死をしたこと。




挙げていけばキリがないくらい丁寧に張り巡らされている。
特にりゅうせいを利用して島の電話回線を確認していたなんて、本当に些細な描写で、これぞ伏線というものだ。

勘のいい人なら気づいていたかもしれないし、そうでなくても「あれはこんな伏線だったのか!」と驚くところだが、僕の卓越した知能では「こんな描写あったっけ?(ていうかこれ誰だっけ)」というくらいだ。




閏秒のトリック、たふんぽけーっと読んでたら気づかずにいただろうなと自覚していて、これは素直に考察まとめサイト見たのが失敗だったかなと自分でも猛烈に反省。そのことに528話分までしっかり見てから気づいた。

だがこれだけ丁寧に閏秒への道を築いているのを見たら感服しかない。

嘘喰いの中ではおそらく閏秒はあくまでも狙いの1つでしかないのだろう。

これが上手くいけば利用するというもので、プロトポロスかどこかで、事前に沢山カードを蒔いておき、さも最初からそれを狙って仕掛けていたように1枚取り出すというような描写があったが、嘘喰いのはまさにそれだろう。それすらギャンブルなのだ。








ハル







さて、閏秒によりC(チェック)失敗となったハル。ほぼ致死量となる4分58秒の臨死となった。528話時点まででは、限りなく死んでいるように見えるが、ここからどういう展開になるだろう。

まだゲームの決着シーンは描かれていないのだ、そこにあえて致死量にはギリギリ達していない秒数、まだ回収されいない伏線(マス鬼獣院はなんだったのか)も考えると、果たしてこれで終わるのだろうか。

ここから先は臨死ゲームが決着したか否で展開が分かれるてくる。

これで決着であれば、創一が死んでいるかどうかの分かれ道だ。もしかしたら御屋形様としては死に、ハルとして生き返るという可能性。しかし以前に敗北した時には自害するとまで創一に言わせていたのに、果たしてハルとしてでも生き残るのはいいのだろうか。

もしくは創一はこれで死に本当に終わってしまう。
だが、帯には「決着」の言葉はなかったし、巻末の雰囲気(読者投稿コーナーを)今さら新設だとまだ話は終わらなそうだ。





となると1つこれかと思う推論が浮かんだ。それが貘が賭郎の御屋形様となる展開。そして、梶と屋形越えとして最後のギャンブルを行うというものだ。

先日エアポーカーのことを書きなぐりたくて書いた記事で触れて思い出したが、嘘喰いが「屋形越えをするのはアイツ(梶)だ」という台詞。
あれがいよいよ満を持して回収されるのではないか。


嘘喰いのエアポーカー編がなぜギャンブルマンガ最高峰か、それは主人公が死ぬからだ


そう考えると、ちょっとワクワクしてしまう。

あくまでも妄想であるけど。

ということでクライマックスなのか、そうでないのかよく分からない48巻の感想でした。


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