2017年2月4日土曜日

【ヤマハ音楽教室問題】JASRACが取り上げた音楽はあなたの人生を変える1曲だったかもしれない






何かと定期的に火種を作るJASRACであるが、また新たな火が点いた。


JASRACが楽器教室からの著作権料徴収へ……ネットで反発続出 「見送ることはないが、利用者側と協議したい」 - ねとらぼ


今度の問題は音楽教室である。

一応なりとも音楽のブログなので、ここいらでJASRAC問題も取り上げてみることにしよう。








JASRACは独占禁止法には、あたらない




まず基礎的なことだし、よく云われていることではあるが、あらかじめ明言しておきたいのはJASRACの行為自体は決して悪だと言い切りたいわけではない。
アーティストにとっては、ここまで徹底的に著作権を扱われれば、不正に音楽が使われることはない。


だが、その徹底した管理こそが最大の問題となっているのである。


徹底した管理下のもと、街からは音楽が消えた。


街で不意に流れてる音楽が人生を変えることだってある。
だが、そんな時代は90年代で終わってしまった。


ちょっと前にエイベックスが著作権管理会社を立ち上げたが、今ではあまり話題にすらのぼらなくなってしまっている。
相変わらず独占禁止法まがいの管理会社である。


この問題については2015年に最高裁によって「JASRACは独占禁止法には該当しない」という判例が出ている。
細かく知りたい方は弁護士の唐津真美さんが書いたコラムを参照してもらいたい。

「JASRACと独占禁止法 続編~『その後』と『この後』」



僕は羊毛とおはなというアーティストの"僕は空にうたう"という曲が好きである。
その中でこんな歌詞がある。


僕は空にうたう
この想いが届くように


こんなことを空に唄ったら、届くのはJASRACになってしまう。なんて世だ。



受講料取ったら教育じゃない?



関連ニュースではこんなものも。


ピアノ教室から著作権料を JASRAC「教育の一環とは違う」


狂気の沙汰だ。
よく分からないが世紀末を感じた。なぜかイモータン・ジョーの顔も浮かんだ。世も末である。





受講料を取ってますし、教育の一環とは違う。


という発言なんてマッドすぎないだろうか。
もちろん正当な理由なのだが、そこまでして権利は守られないといけないものなのだろうか。

そうすると、高校以上の音楽の授業もアウトになるのではないだろうか。


と、ここまで感情論で書いたが、実際には「教育機関(営利を目的として設置されているものを除く) 」が該当するとのこと。

そうすると、きちんと規則に則ってはいる(ようには見える)のだが、なぜあこぎな仕事に見えてしまうのだろうか。


どう見てもヤマハ音楽教室を見せしめにしたようにしか見えない。これこそが日頃の行いではないだろうか。

そのヤマハ音楽教室側であるが、こんなニュースもあった。


ヤマハ、河合など「音楽教育を守る会」結成 JASRACの徴収方針に反対


徴収の根拠となる「演奏権」は音楽教室での練習や指導のための演奏には及ばないことや、JASRACの方針が「文化の発展に寄与する」という著作権法の目的に合致しない


という見解のもとにJASRACに反対して方針だという。



著作権者に正当に還元されていれば、文句はないのに



オマケにライターのマエダショータさんのツイートを引用する。






こんなに私利私欲と自己矛盾の塊の存在にしかアーティストの権利を委ねられないのだろうか。


数年前の雅楽演奏問題といい、強権を振るうことが本当に音楽の、アーティストのためであるのだろうか、





アーティストの権利は尊重されるべきであるが、同じくらい音楽はもっと自由であるべきではないだろうか。








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アジカン「ソルファ」再録盤の是非とスターウォーズもう買いたくない話








少し前にアジカンがアルバム「ソルファ」の再録盤をリリースした。

ちょっと正確な情報は見てないけど、スキマスイッチも昔の曲を再録したアルバムを出したとか。






アジカンについてはゴッチの「新曲そんなにいらない」発言の記事を書いたときにインタビューを読んだんだけど、今回の再録をリリースした意図を語っていた。


要約すると、当時は技術が追い付いてなくて至らぬ部分があったのをなんとかしたかったということらしい。

さて、賛否がものすごく分かれている再録「ソルファ」世の中にはこうした問題は多々ある。

状況によりけりなので、一概に良い悪いということはないんだけど、自分なりの考えを残しておこうと思う。

僕のスタンスはこうである。








基本的には、反対



ということだ。

それは何に基づいているかといえば、音楽には正解と完成がないからである。


再録するということは、あらかじめ本人の頭の中では期待値となる音があるのだろう。しかし、それが叶わないということから何年も後に再録に挑む。


アーティストはリリースまで度重なる録音のし直しや、アレンジの変更を経ているが、リスナーにとってはリリースされた音源それが全てである。


それを答えとして受けとるしかない。
そして、その答えを受けてリスナーは好きも嫌いも判断して音楽を聴いていくのだ。


そこの乖離が毎回議論の元になっている気がする。


やっぱりそこで、アーティスト側が自分の理想に近づけていくのが、ライヴというものなんじゃないだろうか。

それこそポルノもやったけど、ここ数年アーティストがアルバムの再現ツアーをやる機会が増えたように思う。
思い浮かんだだけで、weezer、Manic Street Preachers、Primal Screamなんかが思い浮かんだ。

CD音源として残すよりもこうしたライヴとして記録に残る方が個人的には好みだなと思う次第。






演奏のウマいSex Pistols聴きたい?




もう1つはその時のアーティストの込めた想いを消してーリライトしてー、しまうからだ。

僕はバンプ好きだけど、初期の荒削り過ぎる演奏がとても好きだ。
「FLAME VEIN」を再録しますなんて言われたら「何考えてるんだ!」と藤原基央の胸ぐらを掴むだろう。






分かりやすい例をもう1つ書くと演奏の上手くなったSex Pistolsが聴きたいか?ということだ。

アーティストがこだわるほど、リスナーは演奏技術は気にしてないと思う。
それよりも強い決意や意志を持った曲に宿ってるものがあるのだから。


ということで、僕は再録発売には基本的にはあんまり賛同していない。


ライヴで曲をブラッシュアップしていき、ライヴアルバムとして出せば良いじゃんと思ってしまう。アジカンでいうと「君繋ファイブエム」はスタジオでアルバム再現ライヴをやって特典DVDにしてたよね。

それを発展させてけばいいんじゃないかということ。
いかがでしょうか。


またポルノの話になってしまうが、会報で昭仁さんが1stアルバム「ロマンチスト・エゴイスト」の再現ツアーをやったことの感想でとても良いことを言っていたけど、ファンクラブ限定の話なので書けない。もどかしい。

さて、ここからは余談



スターウォーズ何回買い直せばいいんだ問題



突然映画の話になってしまうが再発売界の帝王は「スターウォーズ」ではないだろうか。

「ルーカスの頭にある理想に近づけるため」という名目で、特別編などが何度も製作されている。

おそらく古いファンはLD、ビデオ、DVD、Blu-rayと買い直しているんじゃないだろうか。3Dとか4Kとか出さないよね?もう勘弁してくれ。







「スターウォーズ」の主権がディズニーになったので、もう出ないだろうか。大丈夫かなぁ。


【関連記事】

アジカン「リライト」歌詞解釈~日付のないカレンダー









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2017年2月3日金曜日

金田一「死んだ○○は復讐なんて望んじゃいない!」←!?!?!?






『金田一少年の事件簿』が好きである。


だが、どうしても腑に落ちないことがいくつかある。池の氷を電熱線で溶かしてコテージごと沈めるという荒業のことではない。


犯人を説得するシーンである。









復讐なんて望んじゃいない




少し説明をすると、金田一の犯人の動機はほとんどが復讐である。


一部自分の保身のためとか、遺産のためなどの動機はあるが、ほとんどは復讐のために連続殺人に手を染める。

そして、その復讐というのがほとんどが大切な人を殺された復讐である。

ほとんどの場合は金田一少年に謎を看破されてお縄につくか、それでも残った復讐のターゲットを殺そうとしたり、逆に自殺を図ろうとする。






ここまで読んで「ほとんど」の頻度に最大公約数っぷりが伺えるだろう。


その時に金田一少年が云うのだ。


「よせ!死んだ○○は復讐なんて望んじゃいない!」


待て待て。


金田一少年に何が分かるというのだ。


なぜかといえば、ほとんどが(ほとんどばかり並ぶ記事である)金田一少年は復讐のキッカケとなった○○と面識がないからである。


犯人は「お前に何が分かる」とか「お前は○○の何を知ってるんだ」くらいにはね除けても良さそうなものである。

しかし、ほとんどの(また出た!)犯人はハッと思いとどまり泣き出してしまうのだ。
粘れ。そこは。証拠出されるまで散々ごねてただろう。


○○に入る人間は大抵が無惨な殺され方をしてしまう。全員が聖人君子なわけないし、1人くらい呪ってやると思う被害者もいていいものだと思うが。

たとえば首吊り学園の深町が自分だと思うと、あの三人は化けて出ても殺したいものである。
殺されたあげくに、受験ノイローゼによる自殺に見せかけられたのだ。たまったものではない。


ということでその人を知らないのに「復讐なんて望んじゃいない」と云ってのける金田一少年に疑問を投げ掛けたいのである。

「復讐は何も生まない」という言葉もあるが、怪盗紳士の殺人で最初に殺された海津が青酸カリである人物を殺そうとしたり、





首吊り学園の古谷の


あんまり言う聞かねーよーなら
また、吊るしちまうか?
深町ん時みたいによ!





という発言のような人が復讐した相手が新たな犯罪を犯しかねないシーンもある。また新しい犠牲者が生まれる可能性もあっただろう。
剣持警部の殺人の面々も同情の余地なんてない。


さらにはノベルスの電脳山荘殺人事件のように被害者たちが完全犯罪を企て、偶然を装うことで罪の意識にも苛まれていないという者たちもいる。


決して赦されることはないとしても、犯人たちに同情してしまうところが金田一の最大の魅力なのだろうかとふと考えた。



復讐ということ




テーマが近いので復讐繋がりで余談として書きたいことがある。


この復讐は何も生まない理論であるが、世の中でどれくらいの人が共感をしているのだろうかとふと思った。


それを思ったのは『デスノート』が絶大な人気を誇っていた時代の話になる。

作中でも言及されている「キラは正義か」という問題。







もちろん相手が悪人であろうと月の行いは許されるものではない。
しかし『デスノート』の人気はみんなどこかしらキラの考えに賛同してしまう余地があったからこそではなかっただろうか。


復讐をテーマにした作品としては近年そこそこ話題になったのがマンガ『善悪の屑』(続編『外道の歌』)である。
「もうウ●コできないねぇ」でお馴染みになったアレである。






この作品はまさにその復讐に焦点を当てている。

それなりの話題性の高さがあり「復讐シーンを読んでスカッとした」という感想が並ぶということは、やはり復讐というものは人を惹き付けてしまうのだろうか。


余談の余談となるが、この記事を書きたいがために金田一を最初から読み返していたのだが、意外とタイトルのようなシーンが少なかった。

どうしよう。

まぁ、いいか。


ドラマ主題歌とエンディングで振り替えるKinKi Kidsの思い出








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2017年2月1日水曜日

岡野昭仁使用機材〜ストラトキャスター1960Relic編







久しぶりに昭仁さんの使用機材紹介。

関係ないのだが、最近なんでか「昭仁さん」じゃなくて「岡野さん」という呼び方になってしまう。
今回は昭仁さんで統一する。


今回は使用ギター。


Fender Stratocaster 1960 Relic










1960年製ストラトキャスターの特徴




なぜストラトキャスターにしたかというと1月で僕のストラト↓の支払いが終わったからである。





さぞどうでもいいだろう。


昭仁さんのストラトはカスタムショップ製で1960年製のものを再現している、2006年に発売されたモデルである。

カラーはサンバースト。

個人的にサンバーストのストラトはとても好きである。いつか欲しいと思っている。人はなぜギターの支払いが終わると次のギターを考えてしまうのか。


では、1960年のストラトの特徴を見て行こう。

この時期のストラトキャスターの特徴を語る上で挙げられるキーワードは「スラブボード」である。

スラブボードとは指板とネックの設置面が平ら(フラット)になっているものを云う。ちなみに現在は曲面になっている「ラウンドボード」タイプが主流となっている。

この辺はデジマートの紹介が分かりやすかったので引用させていただく。





どれほど変わるかは定かではないが、ローズウッドの割合が多い分太くて甘い音になるという。


ギター、特にストラトキャスターを好きな人は何本も持っている人が多い印象がある。
材の違い、ネックのジョイントの違いやパーツの違いなど、様々な特徴があるからこそ色々弾いてみたくなるのだろう。



ポルノグラフィティでの登場場面



昭仁さんもお気に入りのようで、エレキでいえばES-335やキャンディアップルレッドのテレキャスターと並んでかなり登場率が高いギターである。


実際いつ頃から使っているか分からないのだが、個人的に一番このギターに惹かれたのが幕張ロマンスポルノ'11である。


この時に「サンバーストのストラト良いなぁ」と思ったのである。結果的には紆余曲折を経て上の方の写真の通り白のストラトになったのだが。
今書いてて記憶が蘇ってきた。


ライヴで特に印象的だったのが"ジョバイロ"である。






とても良い音である。

"見えない世界"も良いのだがオフィシャル動画はないのでblu-rayもしくはDVDで見て欲しい(怪しい中国語字幕の入ったのはあったが)


最後に余談であるが、登場頻度は低いものの昭仁さんは黒のストラトも2010年に購入している。




前にも書いた気がするが晴一さんはまだしも、昭仁さんもかなりの本数持っているよなぁ。
ヴォーカリストとは思えないほどのギターを抱えている。

最近ネタがないなと思っていたけど、探すとまだまだネタが尽きなそうだ。


【関連記事】
《前編》ポルノグラフィティ岡野昭仁という才能を褒めちぎる記事
《後編》ポルノグラフィティ岡野昭仁という才能を褒めちぎる記事


ギター
  1. 新藤晴一使用機材〜レスポール(1960年製)編
  2. 新藤晴一使用機材〜テレキャスター編
  3. 新藤晴一使用機材〜Sagoギター編
  4. 新藤晴一使用機材〜ポール・リード・スミス編
  5. 新藤晴一使用機材〜ES-335(クリス・コーネルモデル)編
  6. 新藤晴一使用機材〜レスポールカスタム(1958年製)編
  7. 新藤晴一使用機材〜ホワイトファルコン編
  8. 新藤晴一使用機材〜レスポールJr. TVイエロー編
  9. 新藤晴一使用機材〜ストラトキャスター編(1)
  10. 新藤晴一使用機材~エレガットGibson Chet Atkins CEC編
  11. 岡野昭仁使用機材~ Gibson Sheryl Crow Signature編
  12. 岡野昭仁使用機材~ES-335編
  13. 岡野昭仁使用機材〜ストラトキャスター1960Relic編
  14. マシュー・ベラミー使用機材〜Mansonギター編
  15. トミー・エマニュエル使用機材~Matonギター編









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2017年1月31日火曜日

ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.1.23放送分 いざ、ニューヨークへ









カフェイレの感想は今年から始めたけど、こういうことやってると1ヶ月がとても早く感じる。



ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ  2017.1.29放送分



オープニングトーク




1月ももう終わり。
寒い日が続いているが、梅の季節が近づく。

確かに梅の歌ってないね。
梅は地味ではあるよね。その地味さが良さなんだろうけど。

僕は梅(食べるの)苦手なのでなんでもいいが。



1曲目"ヒトリノ夜"



晴一さん、ニューヨークへ




リアルタイムの晴一さんはNY。研修でミュージカルを観にニューヨークへ。





目的は本場のエンターテイメントの演出を観るため。

前回はラスベガスとニューヨーク。もちろん晴一さんはギターケースを買いに行っただけではない。






エルトン・ジョンを観たそう。3ヶ月公演を行うということで、セットの作り込みが凄いらしい。演奏ではエルトン・ジョンのピアノとパーカッションだけで演奏した曲が印象に残ったそう。
The dice are castの"瞳の奥をのぞかせて"のアレンジはここから着想を得たとのこと。なるほど。

晴一さんはミュージカルを書いてみたいらしい。
74ersはかなりその線を狙ってるよね。

自分が曲と歌詞と文章が出来て、アミューズにはミュージカルを出来る技量があるとのこと。
ポルノとしては動けないものが多いので、それならTHE野党でもやっても良さそうだと。

現時点では実現としてではなく願望として。


こういうアプローチも面白そうだなと、ちょっと期待してしまう。動くポルノみたいぞ。

晴一さんのことだから「ラ・ラ・ランド」観てさらに刺激を受けそう。



干支話と心のひとりごと。キツイッター



干支に加えたい動物。「猫」が圧倒的だったということ。
晴一さん「ビックリするくらいどうでも良い調査だ」て笑

「馬」人気なんだね。
ちなみに僕はうさぎ年である。うさぎ好きとして本望である。


コーナー:心のひとりごと。キツイッター


バスツアー旅行したらバスガイドが高校時代私から彼氏を奪った子だった

因島に戻ると学生時代そんなに仲良くなかった子がレジをしていて困るとのこと。
親しいといいけど、そんなに親しくないと難しいよね。


流行語大賞をドキドキして見ていたら先に言われた


晴一さんと同じく、流行語大賞をドキドキして待ってることが凄い。



2曲目"渦"









カンニングと晴一の辞書




これから入試が本番。カンニング問題について。

将棋でスマホを使ったイカサマ問題、あったね。
将棋ではないが、囲碁は人工知能が勝つ時代だしね。

カンニングといえば、昔コロコロコミックで「カンニンGOOD」というトンデモ漫画があってだな…





コーナー:晴一の辞書


生年月日が同じ友人とまったく違うことから占いを信じられない。


晴一の辞書「マダム・ミハエルのは信じる」
大人の対応だ。

占いの話としては個人的に瀬尾まいこさんの『強運の持ち主』という小説が面白いのでオススメです。






科学技術について、21世紀のうちに人類は火星に住むようになると見た。


晴一の辞書「科学技術は止まらない」である。


僕はこのブログでちょろちょろ都市伝説の話題を書いているけど、科学技術の進歩とは本当に裏表のようについて回る。
そういう科学技術の進歩に対しての存在であるからこそ、この手の都市伝説みたいなのは面白いんだと思っている。


3曲目"ラック"


あれ?曲紹介がTHE野党で"WHO AM I?"になってた。
THE野党がついに始動するとのこと。










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菊地英昭(エマ)使用機材~エフェクターBogner HARLOW BOOST With BLOOM編








昨日エマさんの機材紹介で、ピート・コールニッシュのスーパーワウを取り上げた。


その際に「THE YELLOW MONKEYとしての機材の詳細が分からない」と書いた。
しかし、FREE THE TONEのニュースで去年の5月にペダルボードが普通に取り上げられていた。情弱である。


そして、スーパーワウが凄まじいほど情報なくて悔しかったので、連日にはなるがあらためてエマさんの機材を見てみようと思う。





気になる機材を調べてみよう。




Bogner / HARLOW BOOST With BLOOM









Bogner/ボグナー



Bognerといえばアンプメーカーである。


エマさんはアンプもBognerのHELIOS 100Wを使用している。
※機種は写真からの推測





アンプメーカーのイメージが強いので、こんなエフェクターがあるの初めて知った。
そもそもハイエンド系のものに明るくないのだが。


Bognerのメーカーの特徴から見ていこう。


BognerはReinhold Bognerによって1992年に設立されたメーカーである。なんだ平成生まれか。僕の方が年上なので偉そうにしても良さそうだ。


ハイエンド系特有でアンプの金額はなかなかのもの。エマさんの使用している(と思われる)HELIOS 100Wは4~50万円ほどする。
偉そうにしてすみませんでしたっ!


アンプとしてはハイゲイン系であるがクリーントーンも美しく、とても使い勝手が良いようである。


そんなBognerからはいくつかコンパクトエフェクターが発売されていて、今回紹介するHARLOW BOOST With BLOOMもその1つである。



HARLOW BOOST With BLOOM




コンプレッサー兼ブースターの役割も果たしている。場所によってコンプレッサーと紹介されてたり、ブースターと紹介されてたり大変ややこしい。
結局はどちらの役割も果たすから仕方ないのだが。


パッと見で気になるのがBLOOMというツマミ。そもそも製品名でもある。





紹介動画を見てみる限りだとこのツマミがコンプ感とかアタック感を決めているように聞こえる。
個人的には強めに効かせた時の音が好きである。


それにしても動画の中にあるようにボリュームとLEVELとBLOOMを上げてTONEツマミを下げた時にファズに近いようなサウンドになってるのが凄いと思った。(動画 2:28〜)
こんな歪み方するんだな。


同じメーカーだけあってアンプとの相性も良さそうだ。
コンプの音としてはかなり好みである。

一時期欲しくてコンプレッサーは色々調べてたけど、これ良いなぁ。ただ2万8千円くらいするらしい



試奏動画



では最後に恒例で他力本願の試奏動画をいくつか。








↑のおっさんのエフェクター紹介動画シリーズ毎回貼っているような。






良いわぁ。欲しい。


【関連記事】

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2017年1月30日月曜日

【感想】ぼくのりりっくのぼうよみ「Noah's Ark」





スポーツ界でいつも凄いなと感心してしまうことがある。


オリンピックなどで凄いスター選手が現れるとその選手が引退する時に「次のオリンピック大丈夫なのかな?」と思う。しかしその次のオリンピックの時にはいつの間にか新たな才能あふれる選手が現れて颯爽と活躍している。

よくもまぁこうやって途切れずに受け継がれていくものだと感心してしまう。


音楽界も同じである。


定期的にしっかりと時代を牽引していく新たな才能が現れる。

ぼくのりりっくのぼうよみには間違いなくその才がある。


発表されたアルバム「Noah's Ark」を聴きながらそんなことを考えた。


ぼくのりりっくのぼうよみ「Noah's Ark」














2017年最初の傑作



17歳でメジャーデビュー。

デビュー時からもうすでに多くの注目を浴びていた。


ビクターの猛プッシュもあったが、それはしっかり実力を伴ったものであるので、たまにあるレーベルの空回りみたいな猛プッシュのそれとは違っている。

リスナーにもその才能はしっかり届いて伝わっている。


そんなぼくのりりっくのぼうよみ、ぼくりりくんが新たに放ったのがこの2ndアルバム「Noah's Ark」である。


個人的にはやられた!という程素晴らしい傑作だと思う。

何をどうやられたのだろうか。自分でも分からない。


「Noah's Ark=ノアの方舟」と題されたタイトル。それは先行発売されたEP「ディストピア」から地続きの世界観である。


収録曲である"Newspeak" をあまりにも気に入りすぎて、気になる存在から一気に好きなアーティストになっていた。






18歳にしてオーウェルを歌詞に持ってくるセンスである。
そんなことするのマシュー・ベラミーくらいだと思ってた。


怖い。


さっきから才能と書いてばかりで短絡的かもしれないけど、そう言うほかないのだ。それくらい音楽性、人選のセンスがいちいち良いのだ。
この感覚に一番近いのは宇多田ヒカルではないかとさえ感じた。少し言い過ぎか。


そこから先行配信された"after that"がこれまた一周回って怒りたくなるくらい良い楽曲で、アルバムが楽しみだった。







結果的に先にも書いたように少なくとも僕は大好きである。これからひたすらべた褒めしていく。
1月にして間違いなく今年を象徴する1枚となるだろ。



自分を縛る鎖は



内容を見ていく。

まず"Be Noble"の出だしから心を掴まれる。サビ始まりの強さである。何者かになりたくて結局何者にもなれない、しかしそれでも進むという内容である。






「3月のライオン」の主題歌にも決まったらしいね。

アルバム通して自分自身の在り方について歌われている。


朝目が覚めたら 僕を縛る鎖 全部
無くなっていないかって思うよ
~"Be Noble"

この己を縛る枷の中
永久に明けない夜の果ては未だ
~"在り処"


当てもない迷路に迷いこんだ
真っ白に染まった心まで
~"shadow"


決められた線路をゴロゴロ進んでく
与えられた役柄をこなすだけの毎日
~"予告編"


と序盤4曲でこれだけ「定められた自分のアイデンティティ」について歌われている。


インタビューを見るとこのアルバムが「情報の洪水」と「救い」を歌っているとある。
上に挙げた歌詞はどれも社会と自分の関係性と取れる。


「ディストピア」収録の既存曲を挟み流された人間たちの顛末が歌われる。


救いとしてのモチーフこそがアルバムタイトルの「Noah's Ark(ノアの方舟)」である。
タイトル曲で歌われる「救い」


朝を見る 意志を持った人々にのみ
鳴り響く救いは始まり
~"Noah's Ark"



ここで歌われる意志こそアイデンティティなのではないかと思う。


そう感じた時に、序盤で歌われていた、自分を縛る鎖や枷は、しがらみも含みながら情報化社会という洪水に流されず自分を守ってくれる命綱の役割でもあったのではないかと感じたのだ。


しがらみとしての鎖は流され、本当に大切な自分の存在こそが最後に残って自分を繋ぎ止めていてくれる。


「意志」については本人がブログで「自分で規定した自己の文脈によって決定された方角に沿って進んでいる状態の人間に宿るもの」と定義している。


18歳がそんなこと歌う世の中でいいのだろうか。

歌詞の側面ばかり触れてしまったが、楽器隊の演奏も素晴らしくて、聴き応えのあるサウンドが並んでいる。生楽器の使い方が個人的にはとても好きである。



おしまいに




僕は先日YUIが好きだったという話を長々と書いた際に、同世代ミュージシャンを聴くことの意義を自分なりに書いている。


女性シンガーソングライターはYUIで始まってYUIで終わる、僕の中で


ぼくりりくんは間違いなく今の18歳を代表する存在の1つになる。だからこそ同世代は好き嫌いに関わらず一度触れてみてはいかがだろうか。


そして何より恐ろしいのが、ぼくりりくんの音楽性が若者に限らずの世代にもちゃんと伝わるようなクオリティも持っているということである。


いつものようにだらだらと書いてきたが、絶対合わないという人もいると思う。
でもせっかくなら聴いてみてから判断して欲しい。

ただ、ラップで韻を踏んでないと云われても、そもそもそれは昔から云われてるので今更云われても。

それよりも、この年齢で自分をしっかりプロデュースして言葉で闘うぼくりりくんを僕は老婆心ながら応援したいと思うのだ。









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菊地英昭(エマ)使用機材~Pete Cornish/SUPER WAH編






(一応)このブログの本来の生業であるギタリストの機材を調べるシリーズ。

だいぶ割合が減ってしまったが、今年も細々と書いて行こうと思う。

今回はエマ(菊地英昭)さんの機材である。
もちろんTHE YELLOW MONKEYのギタリストであるが、ソロプロジェクトbrainchild'sとしても活躍。


そんな中でFREE THE TONEの代表、林さんのブログでエマさんのbrainchild'sの時のエマさんのボード紹介があった。

なかなかイエモンで使用してる機材が掴めないので、こちらから拝借することにした。
※見てたらイエモンのもあったので今度更新します。

ボードを見てて気になったのがPete Cornish/SUPER WAHである。








ピート・コーニッシュ



エマさんのワウプレイがとても好きである。
以前にも書いたがイエモンにおいてエマさんのワウのサウンドは欠かすことのできない存在だ。

そんな中でどんなワウを使っているのかは気になるところ。
どうやら昔はJIM DUNLOPのCRYBABYなどを使用していたということだ。



菊地英昭氏がbrainchild'sツアー用にチョイスしたエフェクターは、Pete Cornish/SUPER WAH、FREE THE TONE/SILKY COMP、KLON/CENTAUR、Keeley/TIME MACHINE BOOST、BONGER/harlow、VEMURAM/Jan Ray、DLS/Ultra Chorus II、PETE CORNISH/ST-2です。パワーサプライには、VooDoo Lab/Pedal Power2を、チューナーはt.c.electronic/polytuneを使用。パワーサプライから各エフェクターへ供給する電源ラインには、CP-416DCを使用しています。

FREE THE TONE facebookより



そしてこのブログで紹介されいるピート・コーニッシュというの、恥ずかしながら初耳であった。
調べてみると1970年代頃から活躍していて、ギタリストのスイッチングシステムなどを手掛けていた人であった。

そして、そこから自身でエフェクター製作なども行うようになった。


FREE THE TONEの林さんと通じるなと思っていたら、そもそもとても交流が深く、FREE THE TONEの一部でPete Cornish製品も取り扱いをしていたという経緯があるようだ。プロフェッショナル同士のコラボというのはたまらない。



ワウワウ




さて、どんなメーカー(製作者)が分かったところでワウの実機がどんなものか見てみよう。

まず名前がいいよね「スーパーワウ」カッコイイ。男の子は「スーパー」と付けば大体カッコイイと思うようにできているのた。思わない男は「スーパー」じゃない。

ということで調べてみたら全然情報がない。


色々なアーティストのサポートとかやってる福原将宜さんのブログで試奏した時の紹介があったくらいである。

この記事の中の内容が本当となると、20万円以上ということ………?


なら英語でも仕方ないと調べても引っ掛からない。

お手上げである。本人と面識がないと手に入らなそうなレベル。
ということでピート・コーリッシュの紹介だけでお茶を濁したい。


最後に恒例で動画貼って終了したい。
なんて生ぬるい記事だ。


なので、明日もう1記事エマさんの記事をアップ予定です。






ちなみにだが、試奏動画もこれしか見つからなかった。
泣きたくなってきた。


【関連動画】
コイルタップ形式のピックアップ(Hybrid Humbucker)ってどうなのよ?エマ氏の演奏動画にて
菊地英昭(エマ)使用機材~アンプCAE/OD-100編
菊地英昭(エマ)使用機材~Bogner HARLOW BOOST With BLOOM編
菊地英昭(エマ)使用機材~エフェクターRetro-Sonic PREAMP編
【砂の塔発売記念】イエモンが15年ぶりの復活でも色褪せてない理由








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2017年1月29日日曜日

【映画】「アイアムアヒーロー」あらすじ&ネタバレ感想






劇場公開時にタイミングが合わずにWOWOWでようやく観れた映画「アイアムアヒーロー」の感想である。

先ほど観終わったばかりなので、興奮で胸が熱くなっているそのままに書いて行く。



アイアムアヒーロー


〔出演〕
大泉洋
有村架純
長澤まさみ
吉沢悠
岡田義徳
片瀬那奈
片桐仁
マキタスポーツ
塚地武雅
徳井優
長澤まさみ

原作:花沢健吾『アイアムアヒーロー』(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督:佐藤信介
脚本:野木亜紀子
音楽:Nima Fakhrara



ストーリー



鈴木英雄(大泉洋)35歳。職業:漫画家アシスタント。彼女とは破局寸前。
そんな平凡な毎日が、ある日突然、終わりを告げる…。徹夜仕事を終えアパートに戻った英雄の目に映ったのは、彼女の「異形」の姿。一瞬にして世界は崩壊し、姿を変えて行く。謎の感染によって人々が変貌を遂げた生命体『ZQN(ゾキュン)』で街は溢れ、日本中は感染パニックに陥る。標高の高い場所では感染しないという情報を頼りに富士山に向かう英雄。その道中で出会った女子高生・比呂美(有村架純)と元看護師・藪(長澤まさみ)と共に生き残りを賭けた極限のサバイバルが始まった…。果たして彼らは、この変わり果てた日本で生き延びることが出来るのか。そして、英雄は、ただの英雄(ひでお)から本当の英雄(ヒーロー)になれるのか!?








感想(ネタバレあり)




まず、この作品を語る上で最も重要な点であるが、僕は原作漫画を最初の方しか読んでいない。
なので、もしかしたら原作を知っているとまた変わってくるかもしれないが、現時点ではあくまでも真っさらに近い状態での感想である。


それにしても原作で最初のショックシーンに当たる1巻のラストは知っているので、あの再現には興奮してしまう。
特に片瀬那奈さんの演技が素晴らしすぎる。最初は英雄の彼女としては整いすぎていると思っていたけど、逆にそれがあのシーンでのギャップを増すことに繋がっている。


感想としてまず書きたいのは、大傑作だ。僕は興奮して鼻息を荒くしている。


僕はバイオハザードが大好きな人間だったので、ゾンビものの作品はそれなりに好きである程度は観ていると思っている。バイオがゾンビでなくなったのは置いておこう。でもバイオ7は気になっている。


それにしても日本映画でこれほどのエグい描写の作品(R15+指定)がこれだけの規模で創られたという時点でもう拍手するしかない。
最近はあまり観てなかったので直近で観たゾンビ映画が「ワールド・ウォーZ」だったので尚更それを感じた。


ストーリーはもの凄く普遍的なゾンビ映画のフォーマットを乗っ取っている。
ゾンビからの逃亡、格闘。ショッピングモール、人間同士の争い。


これがすごく大事だと思っていて、それを邦画でやったということがこの映画の肝である。
日本なのだ。だからこそ、英雄以外は銃を持っていなくてせいぜい持っている武器がエアガン、ボウガン、斧なのだ。




この辺含めショッピングモールがアウトレットなこと、ゾンビの個性などとにかく日本ナイズされていて、それがもし日本でゾンビ感染が起きたらということを楽しめる。
リアリティという面では薄いが。


キャストについて、まず感情の移り変わりなど、大泉洋の演技が素晴らしすぎる。


トンネルでの攻防の末の帽子を被る立ち姿、本来なら一番格好良くなるはずなのだが、それですらあまり格好良さがない。だが、それが格好良いのだ。
何言ってるか分からないだろうが、そう思うのだ。


長澤まさみの格好良さ(もはや出てくる誰よりも男前)、有村架純の可愛さ、岡田義徳の小物感、キャストもみんな素晴らしかった。
ちなみに僕はラーメンズが好きなので、片桐仁が出てくるだけで笑ってしまう。


2016年公開だけど、有村架純はまたうだつの上がらない漫画家に助けられる女子高生役であった。






気になる点



ただ、ストーリーとして気になる点はなくはない。

おそらく方々で言われているかもしれないが、有村架純問題である。

もしかしたら原作では説明があるのかもそれないけど、なぜ感染している有村架純が自我をかろうじて保っているのか少なくとも映画だけでは分からない。おそらく耐性がある人間ということだろうが。


もしくは噛まれたのが赤ちゃんだからだろうか。とりあえず可愛いからいいけど。


あと比呂美が英雄に背負われて梯子を昇っているシーン。
「あの銃本物かな?」と下の男が言うのだが、男だったら見るところが違うんじゃないか。


あと噛まれてから感染までの時間の個人差がどういった理屈なのかもちょっと分からなかった。明らかにすぐ感染する人と、有村架純のようにかなり時間が経ってから発症している人の差が分からない。




また、最もカタルシスが高い場面ではあるがいくらなんでも英雄のショットガンの的中率が高すぎるのではないか。


その前に岡田義徳が「なかなか当たんねぇな」と言っているくだりがある分、観てて余計に「英雄バシバシ頭打ち抜き過ぎじゃね?」と思えてしまう。



原作も簡潔してないことだし、なんとか続編創って欲しいなと願ってしまう。

原作もそろそろ読もうかな。

バイオ7もやりたい。


PS4持ってないけど。


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