2018年3月22日木曜日

【感想】ポルノグラフィティ「カメレオン・レンズ」(主にPVと"前夜"の感想として)





ポルノグラフィティのニューシングル「カメレオン・レンズ」がリリースされた。

ということで、いつものとおり感想をだらだら鱈鱈と書いていきたいのだが、困った。

理由は後述。


ポルノグラフィティ
46thシングル「カメレオン・レンズ」









2018年3月19日月曜日

ポルノ全シングルレビュー 9th「Mugen」





久しぶりにポルノグラフィティのシングルレビューを。

2002の日韓ワールドカップのテーマソングでもあるこの曲。

9thシングル「Mugen」








1. Mugen










2002 FIFAワールドカップ NHK放送テーマソング


ブラスバンド THE THRILLを大々的にフィーチャーした豪華な曲である。

しかしながらそのホーン隊の音色は華々しさよりも、肉体的な力強さを沸き上がらせる効果をもたらしていて、ポルノグラフィティの中でもとても力強く熱い楽曲となっている。
こういった楽曲もポルノグラフィティだからこそ成り立つスタイルの曲ではないだろうか。

タイトルの"Mugen"は「無限」「夢幻」のダブルミーニングになっている。歌詞にも登場するワードであるが、歌詞では夢幻は「ゆめまぼろし」と発音される。

ワールドカップのテーマソングということで、この曲が好きという男はとても多い。ライヴで演奏される際には男のファンの歓声の方が大きく感じるほどである。
そしてイントロの合唱は低音域ということもあるが、男の野太い声が一段と高まる。

歌詞について、サッカーのテーマソングだからといって安直にサッカー関連の言葉を用いないところが、晴一さんらしい。
歌詞ではサッカーはじめ闘いというものの持つ本質を見据えたテーマとなっている。

むせかえるほど熱を帯びて吹く風は
あなたの髪も揺らしてますか?

という歌詞が最後にくる。僕はこのくだりが本当に凄いと思っていて、これって「競技を見ている側の目線」なんですよね。

世の中にはこうしたスポーツのテーマソングは沢山あるけど、選手の目線に立ったものが多い。
そんな中で、そんな選手たちの姿を観戦しているものたちの心を描いた歌詞って意外とないのではないでしょうか。

選手ではなく観戦している視聴者に向けて書かれている、それに気づいてこの曲が更に好きになった。





2. Go Steady Go!




この曲とても好きなんです。

何がって、とにかくシニカルな皮肉を込めながらもとても暖かい目線の歌詞で、胸の芯を温めてくれる。

この曲は未だライヴでまだ聴けていないので、いつか聴きたいなぁと願っている。

"Go Steady Go!"の意味ですが、Go Steadyで意味は「決まった異性と交際する, 恋人同士になる」という意味となる。

「君はよく 白い羽が欲しいと言う~」からの歌詞とか2番の歌詞も晴一らしくてとても良いですよね。
晴一さんお得意の微笑ましいリア充描写。

白い羽が欲しいという君に対して僕は現実的(ただし君をしっかり想っている目線)。では「世界はいつからこんな小さくなってしまったんだ?」って言葉、誰から誰に向けられているか。

それは僕から僕へ向けられてるんですよね。
君に現実を問いかけながらも、そんな空想を広げる君を、現実的な目線で見てしまう自分は羨んでもいるように聞こえる。

人と付き合うこと、その喜びはそれぞれの価値観を用いて同じ方向を向いて歩んでいくことにある。
現実的な僕でも擦りむいた膝を省みず走り出す。それは僕にとって君がいてくれるからだ。

この現実的だけどロマンチストというバランスが、まさにもう新藤晴一という人ではないか。

所謂「セカイ系」というものの中では君と僕だけの世界という視線に立つ。白い羽の描写ってまさにそんな感じがする。それを踏まえると「世界はいつからこんな小さくなってしまったんだ?」という言葉が対極にあって、この言葉はそれに対してのちょっとした皮肉にも見えたり。




3. ビタースイート (LIVE!)




4th LIVE CIRCUIT "Cupid(is painted blind)"からのライヴ音源。この時点では新曲ですね。

"ビタースイート"に関してはアルバム「雲をも掴む民」のリード的な役割をした曲だし、そのツアータイトルにもなるほど重要な曲である。

今あらためて聴くと、昭仁さんが昔の歌い方なので、今の昭仁さんの歌に馴れているとまるで違って聴こえる。

昭仁さんは74ers後くらいから歌い方を変え始めてて、ファンの中でもよく「昔の歌い方のが良かった」という声を聞いたものだ。

だが、当時の歌い方は喉を痛めやすいし、ライブ終盤になると声が辛そうで、ヴォーカリストとしての寿命を縮めかねないものであった。
それはライヴDVD「“BITTER SWEET MUSIC BIZ” LIVE IN BUDOKAN 2002」を見ても明らかだろう。





2~4thツアーは映像作品としてのリリースがないので、音源としても貴重である。


ポルノのパブリックイメージはどうしてもラテンだったりになってしまうけど、こうしたロックバラードも皆聴いて欲しいなぁと切に願う。

余談。ポルノのこの頃に入っているライヴトラックって全部"(LIVE!)"ってが入っているのがなんか可愛いなと思った。



4. Mugen (Orchestra Version)




編曲はハープ奏者で作曲や編曲も手掛けている朝川朋之氏。

"Mugen"自体がとても派手でスケールの大きな楽曲となっているが、こうしてオーケストラアレンジに落とし込めると、また違った壮大さを感じさせてくれる。

管楽器と弦楽器の対比になっていて聴き比べるとも面白いですね。

こちらは云わば、表彰式で掛かって欲しかった曲。掛かって欲しかった……

あらためて考えると、本間さん作曲の曲に朝川さんによるオーケストラアレンジなので、これ程メンバーが関わっていない楽曲はないのではないだろうか。

イヤホンでこじんまりと聴くのではなく、なるべく良いスピーカーでしっかりと音を鳴らして聴きたい。

すごくどうでも良い話なのだが、この曲のイントロを聴くといつも「さけるチーズ」が頭に浮かぶ。







ということで9枚目のシングル「Mugen」のレビューでした。まだ9枚目ということにとても焦りを感じている。



★シングルレビュー


ポルノ全シングルレビュー 1st「アポロ」
ポルノ全シングルレビュー 2nd「ヒトリノ夜」
ポルノ全シングルレビュー 3rd「ミュージック・アワー」
ポルノ全シングルレビュー 4th「サウダージ」
ポルノ全シングルレビュー 5th「サボテン」
ポルノ全シングルレビュー 6th「アゲハ蝶」
ポルノ全シングルレビュー 7th「ヴォイス」
ポルノ全シングルレビュー 8th「幸せについて本気出して考えてみた」
ポルノ全シングルレビュー 9th「Mugen」
ポルノ全シングルレビュー 10th「渦」
ポルノ全シングルレビュー 11th「音のない森」
ポルノ全シングルレビュー 12th「メリッサ」
全シングルレビュー 13th「愛が呼ぶほうへ」
ポルノ全シングルレビュー14th「ラック」

【感想】ポルノグラフィティ「オー!リバル」
【感想】ポルノグラフィティ「THE DAY」
【感想 】ポルノグラフィティ「LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」
【感想 】ポルノグラフィティ「キング&クイーン/Montage」
【感想】ポルノグラフィティ「カメレオン・レンズ」(主にPVと"前夜"の感想として)
ポルノグラフィティ"カメレオン・レンズ" 歌詞徹底解剖 新藤晴一文学の集大成


★アルバムレビュー


ポルノ全アルバムレビュー1st「ロマンチスト・エゴイスト」
ポルノ全アルバムレビュー 2nd「foo?」
ポルノ全アルバムレビュー3rd「雲をも掴む民」

【全曲感想】ポルノグラフィティ 11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」
【感想】ポルノグラフィティ 11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」2017.11.10









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2018年3月18日日曜日

【都市伝説】RPAと人工知能(AI)で消える仕事と元Googleエンジニアがつくる AIを神とする宗教団体とは






仕事において「RPA(Robotic Process Automation)」が話題に上ることが多くなった。

それに合わせて「人工知能(AI)に奪われる仕事」というものが近年叫ばれつつあり、もしもこの2つを組み合わせたらという話である。
もしかしたらもう実現していても当然おかしくない技術だ。そうなった時に人はどうなるか。

そして、元Googleのエンジニアが人口知能を神とした(?)宗教団体を立ち上げたという話題まで繋げようと思う。



RPA(Robotic Process Automation)







RPAはとても便利になるツールであるが、それによってなくなる仕事が出てくる、そしてもしそのRPAとAIが結びついたら?


RPAについて、説明を引用しよう。


人間が行うデスクトップ画面上の操作を、ルールに基づいて自動的に再現する技術(ロボティックプロセスオートメーション)です。各システムで操作が閉じることなく、ウィンドウをまたいでコピー、貼り付け、システム間のデータ交換が可能です。RPAを実行するためのシステム環境(OSバージョン、Javaや.NETなどのランタイムバージョン)が保たれるよう、ユーザーやIT管理者によるメンテナンスを必要とします。


ものすごく単純化して説明するとパソコン上で「Aというファイルを開いてそこにある情報をコピー、それをBというファイルを開いて貼付ける」という作業があるとする。作業自体は単純でもそれを何度も繰り返さないといけないという状況が出てくる。

その際にその「Aというファイルを開いてそこにある情報をコピー、それをBというファイルを開いて貼付ける」をルール化してRPAに読み込ませると、RPAを起動させれば、自動的に機械がその作業をしてくれるというものだ。

かなり簡略化した説明になってしまったが、このルール付けさえしてしまえば、どんなに単調な作業も機械が正確に行ってくれるというわけだ。上記の例はものすごく搔い摘んだ概略なので、ルール次第では複雑な動きも正確にトレースしてくれる。


事務職としてはなかなか脅威を感じざるを得ない代物である。

しかし、現状ではそのルールを作り込むのは人間だ。

そのルールもある程度複雑なものまでは設定出来るが、あくまでも機械的な判断なので、少しでもレールが逸れてしまうと作業がストップしてしまうという欠点もある。そうした時に原因を究明するのは人間である。

でももし、そのルール作りを、作業の手直しを人工知能(AI)が行うとしたら?

いよいよ人間は不要になってしまうのではないだろうか。



2020年人類のデータは何バイトになると思いますか?








あまりに膨大な世界中の情報を蓄積し"学習"している人工知能(AI)。
RPAにおけるルールも原因の究明と修正もデータとして学習するのであれば、機械が機械を作業させるという時代が訪れる。

ここでタイトルの話題になるのだが、2020年人類が持つデータの総量は何バイトになると思いますか?


NTTデータ先端技術株式会社に掲載されているコラムから引用しよう。



AIの学習に必要な世の中に存在するデータの量は爆発的に増加しています。2020年には世の中に存在するデータの量は44ゼタバイト(テラバイトの10億倍がゼタバイト)というとてつもないデータ量に達する見込みです。AIの学習処理に必要なハードウェアも急速に進化しており、AI処理に特化した特殊なハードウェアも登場しています。
人工知能(AI)コラム


44ゼタバイト(テラバイトの10億倍がゼタバイト)テラバイトの10億倍って規模がデカすぎて全く意味が分からない。

こんなに意味の分からない規模の数字が並んでるのは「Pornhubが発表した1年間の動画再生時間数は45億9900万時間(5246世紀分)」というニュース以来である。


2016年の1年間で視聴されたムービーの総本数は919億8022万5000本で、地球上にいる全ての人が12.5本のムービーを視聴したことに。また、2016年の訪問数は230億で、1日当たり約6400万人、1秒当たり729人という結果になりました。

超人気アダルトサイトが1年を総まとめにした統計レポートを公開、総視聴時間は5246世紀分に相当


だそうです。話がそれた。


もしも、そんな途方もないデータ量を"知識"としてAIが持ったとしたら?






神はAI? 元Googleエンジニアが宗教団体を創立




神はAI? 元Googleエンジニアが宗教団体を創立







元GoogleエンジニアのAnthony Levandowski(アンソニー・レバンダウスキー)氏が「Way of the Future」という宗教団体を立ち上げたというニュースである。

この宗教団体が目指すのは記事から言葉を引用すると「人工知能を活用してGodheadなる神的な存在を実現する」というもの。つまり人工知能が神になりえるといった代物なのである。

アンソニーという人物は、Googleから機密情報持ち出したとかでごたごたとしているので、なかなか一筋縄ではいかない人物だが、果たしてどのような未来を目指すのだろうか。

正直なところもの凄く胡散臭い。そして税金対策との見方も出ている。


何より、このニュースを見て真っ先に思ったのは、このマンガである。







手塚治虫が見たら、このニュースをどう捉えていただろうか。







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