2016年8月10日水曜日

【感想】ポルノグラフィティ「オー!リバル」







なぜ今かと問われると自分でもよく分からないけど、ポルノグラフィティの42thシングル「オー!リバル」の感想を書きたいと思う。今更ながら

ちょっとどうしても書きたかった事柄があって。

発売して1年と4ヶ月くらい経ってますが気にしないように。








・オー!リバル


俺たちのセレブレーション」「ワン・ウーマン・ショー~甘い幻~」に続く連続リリースの集大成として発売された。

正直なところ先の「俺たちのセレブレーション」は一般層よりもファン層に向けた曲。「ワン・ウーマン・ショー~甘い幻~」はポルノの狙いと世間との解離が目立ってしまった曲という状態であった。
もっと言えば「青春花道」~「東京デスティニー」辺りもファンじゃない人には薦めづらい部分があった。

もちろん完成度はとても高いし、とても良い曲たちではあると思う。しかしなかなか一般層にまで影響を及ぼす曲というのはしばらくポルノには足りなかった。

2012Spark」は一般受けもファン受けも良かったけど映画がヒットしてたらなぁと。そこでいよいよ大型のタイアップ「名探偵コナン」である。内容は置いておいても作品の興行は約束されている。

逆に言えばここで失敗すればポルノが時代に引っ掛かるのが更に困難となる。
しかしながら予告で流れた曲はそんな不安を吹き飛ばす、完璧と言って良いものだった。

そしていよいよカフェイン11でフル尺が初オンエアされた時にポルノバカの友人と「ようやく満場一致の回答が出た!」と喜びあった。ファンだろうが、一般層だろうが「これがポルノグラフィティである」と言わざるを得ないほどの楽曲だった。

そして、僕が書いておきたかったのが、ここからである。


・EDM要素の取り入れについて



"オー!リバル"のアレンジについてだ。安心と信頼のアレンジ破壊ニストであるtasukuさんである。もちろん主たるラテンアレンジは本間さん時代へのリスペクトが強く感じられる。
しかし、更にそこに新たにEDMの要素を盛り込むことで、時代性と、ある意味を持たせているんだと思った。

それは過去の焼き増しになることを避けているという点だ。

僕個人の意見になってしまうけど、一時期もてはやされたなんでもEDMにしてしまう風潮はあまり好きでなかった。ただ、EDM流行ってるから盛り込みましたみたいなの多過ぎてね。
EDM使うことに必然性がないというか。

だけど"オー!リバル"に関してはEDMを使うことで過去のラテン調の曲を繰り返すことを避けている。これは同じことを繰り返さないポルノグラフィティの特性によるところだと思う。

たとえばBUMP OF CHICKENが"Butterfly"でそれをやった時に結構違和感あった。まぁ初音ミクのあれもだが。

それを思うとポルノみたいなタイプは何しても違和感ないところも強みだなぁと。しかもしっかりそれを消化できてるしね。


・時代に引っかかる曲


「ハネウマライダー」が発売された時に晴一さんが言っていたことがある。

それは「たまにヒット曲を出していかないといけない」ということだ。
時代に引っかかるような曲をリリースしなくては懐メロバンドになってしまう。

ポルノは要所要所でなんとかこういうヒットを出せているというのは大きいことなのです。

自分が率先して聴いていないアーティストでちゃんとコンスタントに新曲出しているのに、たまに音楽番組を見て「あー久しぶりに見た。まだ活動してるんだ」なんて思うことはないでしょうか。ヒット曲の有無というのはそういう存在にならないためにも必要だと思う。

同時に「ポルノはどんな曲を出しても一定数」は売れるということも以前言っていた。それは長年のファンはとりあえずCDを買ってくれるからだ。
なんとなくなんだけど、「オー!リバル」以降はその辺もかなり意識していると思うんだよね。「RHINOCEROS」の曲に対して昭仁さんが「とにかく1曲1曲をシングルのように力を入れる」と言っていたのがそれに近いと思う。

続く「THE DAY」も素晴らしい曲だったこともあり、今後のポルノがどんな一手を出していくのか期待してしまう。


【参考記事】

【感想】ポルノグラフィティ「THE DAY」


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