2019年6月20日木曜日

【レポ】ハルカトミユキ BAND TOUR 2019 @渋谷CLUB QUATTRO ライヴレポ








その日、外は嵐だった。
強い雨と風が降り続くなか、原宿から渋谷へ歩いていった。

渋谷クアトロで何回もハルカトミユキを見ているが、思い出すのはいつも、2014年のあの日。記録的な豪雪の中、なんとかたどり着いたクアトロ。そこで、僕は初めてハルカトミユキを生で見たのだ。

"ドライアイス"に心を打ち抜かれ、リリースされたアルバム「シアノタイプ」でもう戻れない電車へ乗った。

「シアノタイプ」から「青写真を描く」と題されたライヴ。雪によって多くの人が会場に行けなかったなか、それでもなんとか来られた観客たちの前でハルカトミユキはステージを敢行した(行けなかった人は後日チケットにメッセージを直筆で書いてくれるという救済もあった)。

ポルノグラフィティはもちろんのこと、国内外問わず、大小問わず、多くのミュージシャンのライヴを見てきた。

それでも、あの日に体感したヒリヒリとした空気は、今でも尚、この時以上に感じたことはない。

どこかステージと観客の間に幕があるような感覚。

自分を含め観客たちは、ビタっと静止し、ただその音と言葉を受け止めていった。もちろん無心な訳ではない。
曲が終わっても、すぐに拍手できなかった。それほど、その音が鳴り止んで尚余韻にうちひしがれてしまっていたのだ。

この頃はまだハルカトミユキはアンコールをしないという主義だった。それでも、雪の中たどり着いた観客たちに彼女たちは再び現れ、何度もお礼を言ってくれた夜。



ハルカトミユキ BAND TOUR 2019
@東京・渋谷CLUB QUATTRO ライヴレポ



※トップ画はナタリーより引用


2019年6月18日火曜日

【レポ】FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE 2019 #1.新藤晴一×トッド・クラウス 徹底レポート










「FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE 2019」が原宿で開催された。

Fender Custom Shop(フェンダー・カスタムショップ)とは、ギターブランドのフェンダーの中で最高品質のギターを生産する特別な製造ラインであるアーティストモデルや、特別な仕様のギターを扱う。

そんなFender Custom Shopの選りすぐりのチームには更に特別なギターを制作する人々がいる。それが「マスター・ビルダー」と呼ばれる12人で、多くのマスター・ビルダーがアーティストと直接やりとりをしながら、ギターの制作を行う。

そして原宿ラフォーレにてFender Custom Shopのギターが展示され、表参道ヒルズでトークイベントが開催された。

その中でゲストに新藤晴一が出るというのだから、見ざるをえない。

ということで、ほぼ嵐の中、表参道ヒルズに行った。


※新藤晴一がギターを語るなんて滅多にない、と張り切って書いたらとてつもなく長くなりました



FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE 2019 徹底レポート
#1.新藤晴一×トッド・クラウス
「マスター・ビルダーに自身の思う『最高の一本』をオーダーする」