2018年9月6日木曜日

【感想】ポルノグラフィティ「15th ライヴサーキット“BUTTERFLY EFFECT” Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018」








ポルノグラフィティの映像作品「15th ライヴサーキット“BUTTERFLY EFFECT” Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018」がリリースされた。

これまでライヴレポは散々書いてきたが、映像作品については重複する点が多いので、あまり書いてなかった。

しかし、今回はどうしても書きたいことがあり、筆を取った次第だ。

一応内容には触れるのでネタバレ知りたくないという方はお気をつけて。

ネタバレなしで感想を、というなら「買え、間違いないから」しかないと言っておこう。


未曾有の事態に、いつまでも∠RECEIVER(受信者)でいるために







雨が家を沈め 波が町ごとさらった 奪った
大地は揺れて裂けた 人はうろたえるだけの無力さよ
小さきこの存在


「未曾有(みぞう)」


という言葉がある。

言葉の意味を辞書から引用すると。


1 今までに一度もなかったこと。また、非常に珍しいこと。希有 (けう) 。みぞうう。「未曽有の大地震」

2 十二分経の一。仏・菩薩 (ぼさつ) による奇跡を記した経典。


元々は仏教用語の「adbhuta(アドゥブタ)」から来ていると云われ「未だ曾(かつ)て有らざる」と訳されたことに由来するとされている。

そこから「これまで一度もなかったこと」や「非常に珍しいこと」を意味する。

時折目にする言葉ではあるが、この言葉を頻繁に目にすることになったのは、2011年の東日本大震災以降だろう。

2018年9月5日水曜日

米津玄師の"Lemon"の歌詞を聴いたことないけど解釈する







このブログは基本的に好きなものを好きなように紹介することをコンセプトとしている。

しかしながら「音楽には時代を切り取る要素が大切」と何度も書いているわりには、最近の音楽傾向を全く持って無視してしまっているなと反省した。

ということで、挑戦として自分のプレイリストにない音楽をしっかり歌詞を踏まえて聴いてみようと思った次第だ。

今年を代表する曲ということでセレクトしたのは、米津玄師の”Lemon”である。


※ここから先は熱烈なる米津ファンの方へ「俺なんかが、おこがましくもすみません」と平謝りしながら書いていると受け取ってください




2018年9月4日火曜日

【感想】ハルカトミユキ「朝焼けはエンドロールのように」







人は何かを得るから、それを失う。

それならいっそ、最初から出逢わなければよかったのだろうか。


試聴だけでも、是非聴いてもらいたい。






ハルカトミユキが2018年11月14日にリリース予定のシングルより、カップリングの"朝焼けはエンドロールのように"を先行配信した。

ハルカトミユキにとって初めてのシングル形態でのリリースとなる。

シングル表題曲はタイトル未定で、この曲はP. A .WORKS制作による新作オリジナルアニメ『色づく世界の明日から』の オープニングテーマとなっている。


エコーがかった静かな唄い出し。


ゆっくり注いでいく
ゆっくり溢れていく
ゆっくり流れていく


どこか遠くの彼方から呼び掛けてくるような声。
真夜中を漂うように。

キーボードの音色が美しいのに、どこか重くて切ない。

一歩すつこれ以上近づけば、戻れない二人。


サニーデイ・サービスに"八月の息子"という曲がある。

99年にリリースされたアルバム「MUGEN」に収録されている。







「見つかった?/見つからない/何がある?/何もない/夏の終わりに。」というピリオドで終わる曲。その中の歌詞に、


近づくほど遠ざかる夏
あぁ 八月の息子は歩く


という歌詞があって、それを連想した。

リリース日が折しも8月31日だったからかもしれない。


朝焼けの街なんて見たくはなかった
一人ぼっち 青く冷えていく
道端に捨てられた人形と同じ
僕は動けない


この曲は今までのハルカトミユキの集大成だと、初めて聴いた時に感じた。

集大成であり、次なる一歩。

デビュー当初のイメージカラーともいえる"青"。 世界と心の間にある壁。切なさが込み上げて溢れだすようなサビ。

"春の雨"で足をとめ、聴いていたのは「命の音」。そして待つ「君の征く未来」
"LIFE2"でも夜明けまで、ただ君のことを待っていた。

集大成とは、ゴール地点ではない。

これこそが、また一歩次のステージへと進む一歩となるうる曲、それこそが"朝焼けはエンドロールのように"ではないか。

容赦なくやってくる朝、それは逃れようの無い次のスタートでもある。











部屋にこもって時間を忘れたい主人公。

しかし夜は明け、朝焼けがやってくる。
窓辺の果実も腐り、時を知らしめる。

どれだけ拭おうとしても、弱さを映し出す。

本当はどれだけ待っていても迎えが来ないことを知っている。だけどもそれを願ってしまう。

人形も自転車も自力で動くことはできない。
それと同じように主人公も君という存在が原動力となっていた。

それを失ったことで、主人公は打ちひしがれる。
もう帰らない日々を、何もかもが取り返しつかないということも。

あの日にこぼした赤いジュースのように、汚れてしまったらもう戻れないことに気づいているから。

優しいふりをして、本当に僕がずるかったなら、同じ仕打ちができた。だけど、君は白いまま、跡形もなく。


部屋には 匂いは残さない
期待は抱かない
最後に失うなら


本当はそう思っていないからこそ、そう願ってしまう。

主人公が明日を願わないのは、それが少しでも残っていて欲しいから。
それでも時は容赦なく僕らを明日へと連れていく。


人は何かを得るから、それを失う。

それならいっそ、最初から出逢わなければよかったのだろうか。


数えきれないほど失くしてきたけれど
本当に欲しいものは一つだけだった
"Vanilla"



最後に。


哀しみはひとつの色へ

朝焼けの街なんて見たくはなかった

そんな曲が入ったシングルの表題曲のタイアップが「色づく世界の明日から」なんて。もう狙ってるとしか思えない。

これをやってしまうんだから、やっぱり僕はハルカトミユキが大好きなのだ。



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2018年9月2日日曜日

ほんとにあった!呪いのビデオ76 ネタバレ感想








久しぶりに「ほんとにあった!呪いのビデオ」の感想を書きたいと思う。
なぜか67は感想を書いているが、それ以降面倒でなぜか書いていなかった。


今作の最大の見所はこれまで演出補として活躍してきた僕らの川居(尚美)さんが演出に昇格。


以上だ。


もう投稿映像がどうこうよりも、そこに感動を覚える。

あれだけこき使われてきた川居さんが演出として場を仕切っている、それだけで感慨深いファンは多いのではないだろうか。

今回も長編があるが、ホラーよりもメッセージ性が強い作品となっている。

ややこしい話ではなるが、そのメッセージはかなり無視できない内容なので、しっかり受け止めたい。


もうこれが書ければ僕は満足だ。


といっても内容としてはこれだけツッコミどころが満載だと、もう居ても立ってもいられない。


ほんとにあった!呪いのビデオ76


2018年4月4日リリース
演出:川居尚美、福田陽平 ナレーション:中村義洋