ハナタレポンコツギタリストのブログ。 当初はギタリストの機材を調べるつもりで始めたのに、今ではすっかり歌詞解釈がメインとなってます。ポルノグラフィティ、ハルカトミユキ中心だけど、基本何でもあり。
2017年1月28日土曜日
2017年1月26日木曜日
ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.1.23放送分南の島で深夜特急
ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.1.23放送分
オープニングトーク
年が明けたと思ったらもう1月が終わろうとしている。
毎日寒いという話。
本当に毎日寒い。僕は寒いのが苦手なので、もう毎日憂鬱である。
晴一さんの「東京にいると車に乗っていることも多いので、そこまで寒さを実感できない」発言に格差を感じる。
ジンジャーティーに蜂蜜を入れたりして、って女子か。
1曲目"マイモデル"
南の島で『深夜特急』
晴一さんは正月に南の島に行ったとのこと。
kindleで沢木耕太郎の『深夜特急』を読み返したとのこと。
ずっと読みたい本なのに家に全巻揃ってなくて、未だに読めてない。ない巻買うかな。
「26歳で人生が固まってしまう」って話がとても胸が痛くなってくる。僕はもう冒険心で動けない取り返しのつかないところに来ているように感じる。
一方晴一さんは南の島でバカンスでギャップを感じてしまったとのこと。うむ、格差だ。
普段普通のサラリーマンなので、こういう破天荒さのある若さだけで乗り切るような旅はもう出来ないだろうな。
前回放送の20代でしなければいけないことの話に通じるけど、その年齢ごとの旅をすることの大切さだよね。
また自分のことになってしまうが、先日星野リゾートの20代限定プランの旅に行ってきた。29歳なのでラストチャンスであった。
1〜3月の間星野リゾートに半額で泊まれるよ。20代の人は是非(今年は全て売り切れとのこと)
2曲目"Regret" (なんていう選曲)
住みたい田舎話と月刊音話 ザ・ワイド
ランキングによると1位は鳥取市らしい。
何故。
晴一さんの先輩ヴォーカリストは田舎の方に引っ越したけど、よく都内で見かけるそう。
確かにミュージシャンはどこに住んでいようと拠点はどうしても都心になってしまうよね。
○月刊音話 ザ・ワイド
・歌詞の出るスピーカー
これ気になってた!30万円もするんだ。
曲と同時に歌詞を映し出すスピーカー「Lyric Speaker」がハイセンスすぎて音楽鑑賞が捗りまくり
晴一さんはちょっと懐疑的なご様子。
「ヴォーカルが"今"発した言葉を感じるのがライヴ」ってとても良い言葉!
ポルノは確かにライヴで歌詞出す曲少ないよね。
「カラオケに近くなってしまう」という理由も納得。
・U2の楽曲制作の見直し
アメリカ大統領選の影響を受けてU2がほぼ完成したアルバム「Songs Of Experience」を一度全て見直すとのこと。
「アーティストの政治的主張」これは最近自分でも書いたのでそちらも読んでいただければ。
差別主義反対!と反トランプ運動している人が差別しているという矛盾
晴一さんの「日本人は政治的な話題を避ける」というのは以前晴一さんのブログでも書いていたね。
戦争の曲というのは"敵はどこだ?"みたいなのかね。
3曲目"なにはなくとも"
群馬話と相談するほどじゃないけど相談室
地元で自慢できること。
群馬県の例。群馬って行ったことないなぁ。通ったことしか。
群馬といえば世界で3カ所しかないハーゲンダッツの工場があるって有名だよね。
最後に補足してたけど、確かに西側出身の人がこの辺りの県のこと言われても分からないよなぁ。八王子住んでる自分ですら怪しい。
・英会話で照れてしまう
日本人が照れによって英語が喋れなくなるというのはとても重大な問題らしいね。
逆に考えてみれば分かるが、目の前に外国人がいて何か訊かれた時にボソっと話されても分からないでしょ。
むしろカタコトであっても沢山ワードを行ってくれた方がヒントが掴みやすい。
話すことを恥ずかしがるのはダメ、とトニーが言ってた。
英語喋れるようになりたいな。
4曲目"タネウマライダー"
ということで今週も閉店です。
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2017年1月25日水曜日
【感想】パンドラ ザ・イエロー・モンキーPUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIEを観た
スカパー!にて放送されたTHE YELLOW MONKEYのドキュメンタリー映画「パンドラ ザ・イエロー・モンキー PUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIE」を観た。
昔の映画ではあるが、今年イエモンのドキュメンタリー映画もやるということで僕なりの感想を残しておこうと思う。
40億円の興行成績のツアー
ツアー映像と舞台裏、さらには映画製作に伴い撮影された2013年のインタビューを交えて進められる。
初日の映像ではそれぞれ愛車で会場に乗り付ける菊地兄弟の姿も。
北海道公演からすでに疲労が出てくる。
肉体的な疲労についても深刻となり、アニーさんは腰を痛め、本番以外は椅子に座ってられない程であったとか。
エマさんは膝を痛めたようだ。
そして、9月には香川公演終了直後に吉井和哉は倒れてしまう。
劇中何度も繰り返される113本という異例とも言えるツアー本数。
その本数は、トラウマというフジロックの第1回の影響があった。
外タレ(海外バンド)との差はツアーの本数の差だということを痛感したというのもあったという。
印象的なシーンに吉井さんが本番中でありながらMCで「このツアーは失敗だった」と告げるシーンが挙げられるだろう。
間違いなく本心でありながら、果たして観客の前で言って良かったのか。「ロックだから説明しなくてもいい」と言っていたり、今だからこそ、その言葉の真意が分かるけど、当日の観客はどんな気持ちだったのだろうか。
嬉しかったのが武道館ライヴでの"真珠色の革命時代"が流れたことである。本当に大好きな曲だ。
あと面白いなと思ったのが、途中のツアーの興行収入の話。
40億円近い興行があったという。
98~99年のTHE YELLOW MONKEYの経済効果は100億円みたいな話も興味深い。
2013年のインタビューでは、復活を遂げた2016年のメンバーととても近い姿で、この映画のインタビューがあったからこそ2016年を迎えられたのかなとさえ思えた。
ツアーという生き物
僕は海外バンドを見ていて本当に凄いと思っているのが、まさにそのとんでもない数のツアー本数である。
アルバムをリリースしてから、世界中を途方もないほどの日数のツアー日程を回る。その合間にはフェスに出たりしている。
肉体的にもかなりハードであるけれど、何よりメンタルが凄いと思う。
レディオヘッドみたいな変態バンド以外だと多くのバンドはツアーの過程でそこまで大きくセットリストを変化させない。
それでいて、あの本数をこなすのだから、どうやってモチベーションを維持しているのか、いつも不思議で仕方がないものである。
傍目から見れば色んな土地で演奏して美味しい飯と酒を飲めるというのは楽しそうに見えても実際はかなり厳しい部分も多いはずなのだ。
しかし、来てくれる観客にとっては「113本中の○○公演目」なんて関係ない。その公演こそが掛け替えの無い唯一無二のライヴ体験なのだ。
だからこそバンドはアーティストはどんなライヴだって手抜きは許されない。
そんなツアーというものの本質が葛藤の姿がこの映画には描かれていて、僕は胸を打たれてしまった。
もう1点とても考えさせられてしまったのが、要所要所で表示される「あと○○公演」というツアー日程の表記についてである。
関係者がみな「バンドの寿命を縮めたライヴ」という認識でいることを踏まえると、この「あと○○公演」が、バンドの寿命へのカウントダウンでもあった。
これは最近観た「この世界の片隅に」での日付表現がその運命へのカウントダウンであったことに似ている。
ツアー日程を消化していくほど、バンドもメンバーも消耗していく。
さらには掛け替えのないスタッフの事故死があり、メンタルはかなり磨り減っていたものと思われる。
よく表現というものについて「命を削って」と表されるが、まさにそんな姿が体現されている。
バンドも自らの人生も。
とても充実していて興味深く、面白いドキュメンタリーだった。
惜しむらくは、ドキュメントシーンとライヴシーンの音量差が激しかったこと。
インタビューが聴こえづらくて音上げるとライヴでビックリみたいなのが何回かあった。
今年公開されるドキュメンタリー映画も楽しみにしている。
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差別主義反対!と反トランプ運動している人が差別しているという矛盾
第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプが就任した。
当然予期していたように反トランプデモが起こっていた。
その中で生じた疑問がある。
反トランプ運動に見る差別主義批判の自己矛盾と難しさについてである。
なぜセレブによる反トランプ運動が起きているのか
出勤前にめざましテレビを見ていたところ、この話題をやっていた。
反トランプを表面しているセレブたちと、その原因についてであった。
パックンと厚切りジェイソンへ「なぜセレブたちによる反トランプデモが起きているのか」という質問をしていた。
答えとしては「アメリカでは政治的な主張をしない限り、意見がないものとされるので率先してセレブたちが主張している」や「セレブや有名人が主張することで議論が起こるようになるようにしている」というような内容だった。
そして女優のニコール・キッドマンは、
「彼が当選したのだから、私たちは国として、誰であっても大統領を支持する必要がある。なぜならば、それが国の基礎になっているからだ」
というコメントをして「トランプ支持」と受け取られ反トランプ側から「ニコール・キッドマンに対して不買運動をする」という批判的な内容の意見が出ているということだ。
僕が今回話題にしたいのはこの部分である。
反トランプ派による「差別」
ニコール・キッドマンに対しての不買運動であったり、批判というのは差別に当たらないのだろうか。
差別という言葉をあらためて見てみよう。
さ‐べつ【差別】
1 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。「両者の差別を明らかにする」
2 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。「性別によって差別しない」「人種差別」
goo辞書より
1 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。「両者の差別を明らかにする」
2 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。「性別によって差別しない」「人種差別」
goo辞書より
「取り扱いに差をつけること」これだけでも立派な差別なのである。
つまりニコール・キッドマンに対しての行動や言動さえも「差別」であるという自己矛盾を孕んでいるのだ。
差別は当然良いとは思わない。
だが差別という名でなくても、日常生活には何かを比較するときには必ず選別という差別をしているのだ。
「白人金髪美女と付き合いたい」
差別である
「日本の男はレディファーストもろくにしない」
差別である。
「お前んちの天井低くね?」
差別である。
差別主義批判という難しさ
別にこの記事でトランプに対して支持をしようとは思っていない。
上記の通り書いてきたが僕の中にだって自己矛盾なんて当たり前のようにある。
今回書いておきたかったのは「差別主義批判」というのは安易に掲げられるテーマではないのではということだ。
ニコール・キッドマンの件もとにかくトランプを批判したいという気持ちが先走ってしまっているようにしか見えない。
自分にとって気に食わないという物事を安易に批判してしまうのは簡単であるが、感情論ばかりが優先してしまうと説得力に欠けてしまうのではないかと考えた朝であった。
【関連(じゃない)記事】
【トランプ】大貧民(大富豪)で2が最強の理由
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2017年1月23日月曜日
パレット歌詞解釈~泣いた月と唄う鳥の示すもの
ポルノグラフィティの中で特に思い入れの強い曲がいくつかある。
人間生きているとそういう曲が出てくるものだ。
その中でも中学時代から繰り返し聴いていた曲がある。幕張ロマンスポルノでアコースティックバージョンは聴けたけど、未だにオリジナルのバンドバージョンで聴けない曲。
"パレット"である。
ということで今回の歌詞解釈は僕の中で好きな曲トップ5に入る、"パレット"を取り上げたいと思う。
ポルノグラフィティ / パレット 歌詞解釈
変わらずそこにあるものを歪めて見るのは失礼だ
あちらこちらに対比のような比喩や暗喩が散りばめられている。
しかし歌詞を紐解いていくと主張は比較的一貫していると分かる。
それが表れているのが、
変わらずそこにあるものを歪めて見るのは失礼だ
というフレーズである。
失恋という(本人にとっての)悲劇によって、いま目の前にあるものを歪めてしまってはダメであると"僕"は諭している。
例を挙げれば2番の"言葉"にまつわる歌詞がそれである。
だって知っている言葉はほんのちょっとで
感じれることは それよりも多くて
無理やり 窮屈な服 着せてるみたい
感じれることは それよりも多くて
無理やり 窮屈な服 着せてるみたい
今の心情を無理矢理、言葉に置き換えようとしても気持ちを全て言い表せるわけではない。
たとえば僕はいつも長々とライヴレポを書いてきたが、それは実際に味わった感動を少しでも言葉にして残しておきたいからである。だが決して100%を言葉にはできない。
同様に失恋の悲しみも何か言葉に置き換えようとしても完璧に言い表せることは決してないのだ。
歌詞全体が伝えたいことは、辛いことがあった時に、何かに悲しみをぶつけるよりも目の前の現実をしっかり受け入れて次の風が吹くのを待とう、というメッセージである。
変わるのは世界か自分か
上にも書いた通り"パレット"の歌詞はどれも世界にあるものと自分の心情を対比させている。
"君"は世界が壊れてしまうと言ったり、月が泣く、鳥が唄うというように、まるで自分の心情に合わせて世界が動いているかのような言い方をする。
それに対して"僕"が伝えようとしていることは「君の心情が世界を変えているだけで、世界は変わらないままなんだよ」ということである。
失恋に悲しむ心によって世界を歪めて見てはならない、世界はありのまま回り続ける。
ここから解釈を広げれば「自分の心情で世界はいくらでも違って見える」とも取れる。
そう思っていると、Cメロでは突然
雨は降り続き雲に隠れたまま
泣いている月を見つけた鳥はもう
唄うのを止めてしまった
泣いている月を見つけた鳥はもう
唄うのを止めてしまった
というフレーズが表れ、言ってること逆じゃないか!と梯子を外された気分であった。
しかし、考えていくと、もしかしたらCメロだけは"君"の心情なのではないかと思った。
月を泣かせて、鳥を唄わせているのは"君"の心の中の景色なのだ。
つまり他は"君"が世界を見つめる外の視点、Cメロだけは自分の心を見つめる内の視点であるということだ。
だからこそ、晴れ渡った空とは裏腹に雨に月は泣き、鳥が唄を止めてしまうのだ。
マイナスイメージになっているのは、恋に浮かれてる時の心情がこの真逆だからである。
こうとらえると個人的には凄くしっくり来て、失恋したばかりの君はまだ立ち直れない。
そんな"君"を見つめて"僕"は無理しないでメロディに身を任せればいいと伝える。
「僕が半分持ってあげるから」もそうだが、とにかく優しい男である。
…
……
………
あんた、誰。
主人公、何者?
さて、余談であるがこの曲の歌詞において、ずっと疑問に思っていたのがこの歌詞の語り部である"僕"は誰?ということだ。
一応断りを入れておくが、精神を病んだわけではない。
歌詞は全編を通して"僕"の視点から描かれ、失恋した"君"を励ましている。
かなり達観した視点であること。
普通に考えれば友人であったり、もしかしたら"君"に想いを寄せている人かもしれない。
しかし、晴一研究家(自称)として、それでは面白くない。
食う寝る遊ぶなど、連日の研究活動の結果、このどちらかでないかという説が思い浮かんだ。
それが「My name is love説」、「オレ、天使説」である。
愛そのものが語り書けているか"オレ、天使"のように天使が語りかけているかという説だ。
全編通しての空に纏わるモチーフ、見守ること、ちょっと皮肉屋なとこ、恋愛に対しての考え方、僕はあの天使であって欲しいなと思う。
皆さまはどう思いましたでしょうか?
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