2018年8月10日金曜日

ミスチル桜井和寿の天才的な歌詞フレーズまとめ10選 Part.2








ブログのPV数を着実に右肩下がりにしたX-ファイルの感想特集が終わったので通常営業に戻ることにする。

……通常ってなんだ?


とりあえず書きかけの記事を整理していて、止まったままでいたこちら。


ミスチル桜井和寿の天才的な歌詞フレーズまとめ10選 Part.2



Part.1はこちら


2018年8月8日水曜日

X-ファイル2018(シーズン11) 第10話「闘争 Part.4」ネタバレ感想







EPISODE-10 闘争 Part.4




あらすじ



ウィリアムの居場所を告げる連絡が入り、モルダーが急行。ヒッチハイクで車を乗り継ぎ、逃げるウィリアムを、モルダー、CSM、パリュー・サービスの3者が追う。スカリーはスキナーに助けを求めるも、人類を滅亡させる陰謀の情報をネットニュースに流したことをとがめられ、X-ファイル課の閉鎖を言い渡される。




ネタバレ感想




シーズン11も遂に最終話。
ウィリアム争奪戦の結末や如何に。


オープニングの語りはウィリアム。
これで4つのエピソードを通して主要登場人物のモノローグが入ったことになる。

ウィリアムの少年時代からの力にまつわるエピソードが語られる。

その力を自覚し、11歳で強さを増した。いじめっ子を力で病院送りにし、その後も何度か転校するが"普通ではない"とバレてしまう生活であった。
成長するが結局力を悪用し、犯罪に走って施設に送られてしまう。

そこで政府の人間に目をつけられ、家に戻った後も毎日監視されるようになった。
力のことを知られまいとしていたが、二股をしていた彼女へのイタズラから発覚してしまう(5話「グーリー」参照)。里親の両親は殺され、自分も命を狙われるようになってしまう。

これ完全にウィリアムの自業自得なんだよなぁ。


オープニングのタグラインは「Salvator Mundi」
これはレオナルド・ダ・ヴィンチの描いた「世界の救世主」のことを示している。





イエス・キリストが描かれた絵画として、史上最高額の4億5030万ドルで落札された。日本円にして500億円を越える額である。
この言葉の意図はクリス・カーターによって語られる。1つの解釈は「ウィリアムが世界の"救世主"である」というもの。もう1つが「モルダーが世界の"救世主"である」という解釈だ。





スキナーはカーシュに呼び出されていた。
理由はモルダーがネットでデモを垂れ流しているというもので、タッド・オマリーの番組で世界が滅亡するという話をしたという内容であった。

怒ったカーシュはX-ファイル課を閉鎖し、モルダーとスカリーのバッジを持ってこいと命令を受ける。
X-ファイル、また閉鎖されるってよ。

スキナーのもとにスモーキングマンから早くウィリアムを見つけろと電話が入る。
電話を切るとスカリーが現れ、窮地であることを説明する。しかしスカリーはオマリーの番組に話をしたのは自分であると告白する。

スカリーはモルダーはウィリアムと一緒にいて狙われていることを伝える。

ここで時系列が昔に戻り、モルダーへモニカから連絡が入るシーンに移る。
ウィリアムの身柄が捕らえられ、メリーランド州の空港にプライベートジェットで連れてかれたというのだ。

スカリーはそれが嘘だと感じ取りモルダーに伝えるが、モルダーはそれに望みを賭けて単身で乗り込む。
飛行機から降りる中にはミスターYの姿があったがウィリアムは確認できなかった。

モルダーは格納庫に踏み込み、護衛を殺害してミスターYと接触する。







ミスターYに詰め寄るモルダー。彼はウィリアムを取り逃がしたという。
咄嗟にモルダーはミスターYを射殺し、逃走する。

これ、モルダー普通に殺人犯じゃ……


ウィリアムは命を狙われ追われるが、変身の能力を使って逃げのびる。トラックをヒッチハイクする。

スカリーはウィリアムが発見された経緯について、テネシー州北部でロト(宝くじ)の当選が集中して8件続いていることをモルダーに伝える。
情報を受けモルダーは最後に当選が出た場所へ行き聞き込みをする。防犯カメラの映像からその姿を確認し、トラックをヒッチハイクしていることを見つける。車に乗り込み、トラックを追う。

トラックではウィリアムは運転手の会話に付き合っていた。
特殊な力があることを打ち明け、運転手にグーリーの姿を見せて驚かせる。

モルダーはトラックに追いつき止めるがそこにはもうウィリアムの姿はなかった。
ウィリアムはその手前でトラックを降りて、逃走していた。





一方スカリーはタッド・オマリーへ連絡していた。免疫システムを破壊するウイルスがバラまかれることを伝える。それを受けタッド・オマリーは最初は信じなかったが、冗談ではないということを真摯に受け止め本番直前で放送内容を急遽変更することを決意する。

「闘争 Part.3」でタッド・オマリーが出て来なかったなと思ったら、こちらでは出て来た。ていうかスペンダーどこ行ったんだ。

スカリーはまたしても幻覚で未来を見て、モルダーが危険な状態であることを忠告するが、モルダーは聞く耳を持たない。

その時、モルダーの車に付けられた発信器で追跡者が道を歩いていたウィリアムに声を掛け車に乗せ込む。


ウィリアムはサラを尋ね助けを求めていた。ちなみにこの時のサラの友人役はデヴィッド・ドゥカブニーの娘 Maddy West Duchovnyである。
モルダーはブリアンナに話を聞いていて、ウィリアムが困った状況にいることを説明する。そしてウィリアムとモーテルで落ち合う約束をして送り出したあと、サラのもとへモルダーが尋ねる。


エリカは追跡者の車を見つけるが、そこには無惨に砕け散った追跡者の身体が車に散らばっていた。





モーテルでサラを待つウィリアムだが、そこにモルダーが現れる。
モルダーは父親であることを打ち明ける。しかしウィリアムは誰も自分は救えないし、幻覚に見る未来の世界に生きるのはイヤだとモルダーに打ち明ける。さらにモルダーがウィリアムを追うことによって、望まぬ人物をも導いてしまうと。






そこにエリカたちが現れる。しかしウィリアムの能力によってエリカを含む襲撃者4人は身体が爆発し、バラバラになって死亡する。
その隙に1人で逃げてしまう。
Part.3に出て来た謎のオジサン(ミスターY)はモルダーに撃たれ、オバサン(エリカ)はウィリアムに殺されあっさり退場するし。結局この人たちも何だったんだ……


タッド・オマリーはFBIの情報源として、スカリーから得た情報とモーテルでの事件の映像を公開する。この映像こそがカーシュがスキナーに見せた映像だったのである。

スカリーはスキナーと共にモルダーを追うが。その道中でスキナーからウィリアムの出生の真実を聞かされる。
2人がいる砂糖工場へ到着する。

スカリーはウィリアムとモルダーを追うが、スキナーは入口にスモーキングマンとモニカが乗った車があることに気付く。





銃を構えるスキナーに向かって猛スピードで突進する車。スキナーは数発銃弾を放ち、そのうち1発はモニカの頭を撃ち抜いていた。

信じられないほどあっさり死んでしまったモニカ・レイエス。一応なりともレギュラー出演者だったとは思えぬほど、あっさりと。
しかし僕は信じない。たぶんまた蘇る。

結局のところスモーキングマンに「ウイルスの対象から外してやる」とそそのかされて手伝ってしまうし、なんか製作陣に愛されていたのだろうかとさえ思えるくらい、雑なキャラになってしまったなぁと非常に残念だ。
ウィリアムの出産に立ち会ったのはモニカだし、数少ない超能力肯定派のキャラクターだっただけに。

スキナーは身を伏せて車を躱そうとするが、足が車の下敷きになっているのが映るのみで生死は不明である。たぶん生きてる。


工場内でスカリーはモルダーと合流する。モルダーはウィリアムが自分たちの助けを求めていないことを伝える。
私が話せば分かるというスカリーだが、モルダーは誰も守れない、だけど君の愛情は伝わっていると語る。

その時、モルダーが現れる。そこでスカリーはそれまで話していたモルダーがウィリアムが変身した姿であると気付く。
モルダーはウィリアムを追跡する。

この砂糖工場での追跡劇、映像がすごく良いなと思って。
暗い室内で灯る懐中電灯、これこそがまさに「X-ファイル」。そう、常に暗闇に光を差し込もうとしたモルダーとスカリーを象徴する大切なアイテムだ。





ウォーターフロントに走ってきたモルダーの前にスモーキングマンが現れ、銃を突きつける。撃てやしないというモルダーの額を銃で撃ち抜く。そのまま身体は海に落ちる。

それを眺めるスモーキングマンの背後からモルダーが迫り銃弾を数発浴びせ、海に突き落とす。先ほどスモーキングマンが撃ったモルダーはウィリアムだったのだ。
スモーキングマンは今度こそ死んだのだろうか。なんかもう永久に出てくる気さえしてくる。

ウィリアムを喪った悲しみに暮れるスカリーとモルダー。

スカリーはモルダーにウィリアムの父親はモルダーではなく、実験によって産み出された子どもだという真実を告げる。
モルダーは父親ではないし、スカリーも妊娠と出産をしても母親ではなかった。

モルダーは長年父親であると信じていた自分はどうすればいいのか、思い悩む。
それに対してスカリーは「あなたは父親よ」と、モルダーの手を自分の腹部へ当てる。

お互い「有り得ない」と言いながら、それでもなお起こった"奇跡"。それを受け、ただ2人は抱き合っていた。





そして海面にはウィリアムがそっと顔を出して、シーズン11の幕は閉じた。







さて、ここからは大雑把な感想を。


先ずもって、そのウィリアムの能力がチートすぎる。無敵兵士なんかよりもよっぽど最強やん。相手に別人の姿を見せることができる、相手の身体を爆発させて殺せる、(オチだが)頭撃たれても死なない。
君、逃げる必要ないやん。もちろん能力を使いたくないということもあるんだろうが。

ミソロジーとしてウィリアムのキャラクター像が全然しっくり来なくて、一応能力に苦しむ少年ということはあるが、やってることは信号を変えて事故をわざと起こしたり、二股したりと中途半端なキャラクターだなという印象が残ってしまう。
上でも書いたが、能力をひけらかしたくないというわりに二股掛けてる2人の少女に意味も無く能力で幻覚を見せてイタズラしようとするなど、いまいち行動動機が理解に苦しむところが多い。


今エピソードではミラーとアインシュタインのコンビの出演はなかった。今回はモルダーとスカリーの関係性に焦点を当てているので、2人を出すことでブレてしまうという判断だろう。
ジリアン・アンダーソンの降板で今後スカリーはいないし、モニカも一応死んでるし、新シーズンに移行するのであればアインシュタインくらいしかその役目を果たせなそうなものだが。

スカリーの妊娠という象徴的なシーンでエピソードは完結するが。
逆にこうなった以上、スカリー不在でどうやったら新シーズン始められるというのだろうか。

製作陣はかなり悩ましいところだろうが、僕はそれでもやっぱり「X-ファイル」が続いてくれれば嬉しいと思ってしまうばかりだ。










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X-ファイル2018(シーズン11) 第9話「必衰」ネタバレ感想







EPISODE-9 必衰




あらすじ




違法な臓器摘出を行っていた医師が手術現場で殺害され、病院前に臓器が置き去りにされた。
モルダーは容器に書かれていた聖書の文句と凶器からキリスト教信者の関与を疑い、地区の教会の神父に話を聞く。すると会衆の中に最近、行方不明になった女性がいることが判明。早速、家族を訪ねるが、女性の妹に協力を拒まれる。




ネタバレ感想




シーズン11の単発エピソードではこれが最後となる。

違法な臓器売買の現場で手術が行われている。
医師によって臓器が摘出されていくが、その途中で1人の少女が乱入する。




少女は医師たちを襲い、臓器を奪い救急病院の前に「私が報復する」というメッセージと共に置いて去る。

シーズン11は解剖シーンなどが比較的少なかったので、比較的内臓成分少なめであったなと思っていた。
しかし、ここに来てその反動の如く臓物成分たっぷりのエピソードが登場した。しかも女性監督だというのだから凄い。


オープニングのタグラインは「私は美しくなりたい」。今回のシーズンは本当によくタグラインが変わる。

教会のシーン。
牧師の台詞はヨハネの福音書第6章55節と56節「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠の命を得、わたしはその人を終わりの日に復活させる」である。

この言葉がエピソードの暗示となっている。

モルダーとスカリーは臓器摘出の現場で起きた殺人事件の捜査に当たる。スカリーの目で見ると臓器の摘出は杜撰なものであった。
ここでスカリーは「75万ドル相当の臓器」というが、それほどの価格になると思うと恐ろしい。そして老眼鏡を掛けるモルダーの哀愁である。




捜査をするが臓器移植の記録にもダークウェブでも、事件に関する。臓器売買の記録は確認できなかった。
モルダーが調べた結果、死亡した医師レッドノンがかつてロシアンマフィアにオピオイド(麻薬性鎮痛薬)を過剰処方したことで医師免許を取り消されていたことが判明する。

そしてスカリーはモルダーに信仰のきっかけを語る。

スカリーは今でも奇跡は信じきれないが、信仰の力を信じているのだ。それはスカリーの母親が信仰によって強くなれたように。
同時にモルダーの「信念を曲げない強さ」を見習いたいと言う。それに対してモルダーは「人の身に起こることはしてきた選択の結果であり、寝る時にその選択が正しかったと願うことだ」と答える。この台詞がとても素晴らしい。

教会を出るとモルダーは教会の鉄柵が3本ないことに気付く。


一方ある場所ではかつてバーバラ・ビューモントというかつての女優が50年経った今でも、当時と変わらぬ容姿でいた。
彼女は臓器や血液などを接種していたのだった。





臓器が奪われたことで、臓器が足りないと怒るバーバラ。そんな彼女は彼女を崇拝する人物たちの前で愛と忠誠を説く。
そして医師で再婚相手のランドルフ・ルヴェニスに臓器が足りないことを嘆く。臓器をなんとかするという。彼はケイラという女性と背中を結合していた。しかし納得しないバーバラはケイラを殺害し、ランドルフとの結合を切り裂く。だがケイラにはもう提供できる臓器が残されていなかったのだ。

バーバラはカルトのメンバーから誰か臓器を取ってもいいかと問うがランドルフは反対する。
ここでカルトのメンバーがどういった人物たちなのかが判明する。彼らは不完全な人間たちで、臓器を食べることで若返りをするための臓器形成の復活を担っていたのだ。そして、完成した暁にはバーバラと身体を結合させ、バーバラの身体を若返らせるという役目であったのだ。


モルダーとスカリーは神父からオリビアという女性が行方不明になっていると訊き、家を訪れるが妹のジュリエットに「姉は家を捨てカルトに入信した」と告げられる。モルダーのそのカルトが違法な臓器売買を行っていて、誰かが報復をしているのではないかとジュリエットに指摘する。モルダーはジュリエットが報復のためやった犯行だと見ていたのだ。


ランドルフは奪われた臓器を取り戻してみせると言い残して去る。
そんな中ウォーレンという男が「自分を食べてくれ」と名乗り出る。





ここでバーバラが歌う中、ウォーレンの臓器が次々摘出され、それをミキサーしたものを飲みながら歌うバーバラという狂気性が素晴らしい。

ランドルフは病院に忍び込み、臓器を取り返す。バーバラはその礼にオリビアを呼び出す。
そして、背中をランドルフと結合した。


モルダーとスカリーはカルトの居住地へ向かう。ランドルフが取り返した臓器に発信器が仕込んであったのだ。
管理人は7年間で一度もバーバラに会ったことはないという。

2人はバーバラと顔を合わせるが彼女の姿はとても85歳には見えない、30代の姿であった。





話を聞くがオリビアの写真を見せるとバーバラは豹変してしまう。信者たちに襲われスカリーはダスターから落とされてしまう。
しかしその最中、ジュリエットが現れ、バーバラの胸に杭を打ち込み「報復した」と語る。





モルダーはオリビアを発見するが、ランドルフと背中を縫い合わせた後であった。
ランドルフは老化について、異時性並体結合がその治療となるのを発見したと語る。オリビアは望んでやったと語るランドルフだが、逮捕されそうになるとオリビアを人質にする。しかし背後からジュリエットが現れ、ランドルフを殺害する。

スカリーは長年溜まった議身の上に落ち無事であった。


スカリーは過去の自分が息子を守れず、モルダーとの暮らしからも逃げてしまったことを悔やみ、嘆く。
モルダーはもっと早く、地下室で老眼鏡が必要な前に逃げていれば健康で、姉のメリッサや犬のクイークェグが生きていたと答える。

しかしスカリーはそんなことでモルダーを恨んでないという。
スカリーが「証明がなくとも信じて前に向かうしかない、あなたと一緒に」と言う最後の台詞がとても良い。



テーマは「永遠の美と信仰」
元女優のバーバラ・ビューモントは人の臓器を摂取することで50年間その容姿を保っている。
そんな彼女を信仰している人間たちが、集まってきて一種のカルト集団となる。


エピソード内で結構説明されない部分が多いので、かなり不透明な箇所があり、いくつか気になるモヤモヤが残る。
テーマ的にも面白いだけに、もう少しまとまってれば更に見応えあっただろうなと悔やまれる。

摂取することで若さは保つことができるが寿命への影響はあるのか、そもそもなぜ元スターのバーバラがそうなってしまったのか。
また彼女を崇拝し集まった人々の動機も、少し分かりづらい。言葉を取ると”不完全”である者たちが”完全”となるために、そこにいるということか。


序盤でジュリエットは違法な臓器摘出を行っている場面に乗り込み臓器を奪うのだが、その武器といい手馴れた武器さばきといい、明らかに常人の動きではないが、そこに対するフォローも一切ないため、彼女が復讐のためだけになぜあそこまでできたのか謎である。
そもそも最初の現場もどうやって特定したんだ。

姉のオリビアは背中を医師と縫い合わされていたが、その後は引き剥がされたのだろう。だとしても、姉は救えてもジュリエットは逮捕されてしまう、果たしてオリビアや母親は本当に救われたのだろうかと思ってしまう。

なかなかにグロく、血の臭いがしてきそうなほどのエピソードであった。










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2018年8月7日火曜日

X-ファイル2018(シーズン11) 第8話「親しき者」ネタバレ感想









EPISODE-8 親しき者




あらすじ



魔女伝説が残るコネティカット州の小さな町。公園で遊んでいた幼い男の子が、母親が目を離した隙にいなくなり、森で遺体で見つかった。警察は動物に襲われたものと断定したが、スカリーは人間の手で殺害された可能性を指摘する。目撃者の少女に話を聞くと、男の子が好きだった子供番組のキャラクターを森で見たと言う。




ネタバレ感想









エピソードは公園で遊んでいた男の子アンドリューが、森の中に好きな番組のキャラクター「ミスター・チャックルティース」が森に現れる。母親が電話中にいなくなってしまう。
その後、男の子は死体で発見される。





「ミスター・チャックルティース」は不気味さを協調したキャラクターだが、個人的にはこういうキャラは案外平気だったりする。
それよりも後述するあっちのキャラクターの方がヤバいくらい怖い。

年齢的なものもあるかもしれないが、子どもが犠牲になるエピソードは結構ツラい。
しかも結果的に大人のエゴによってという理由がまた。

アンドリューの父親で警官であるリックは取り乱す。

オープニングのタグラインは通常通り。8話にしてまだ2回目である。


遺体の損傷が激しく、地元の警察は野生の動物による犯行と見ているが、モルダーとスカリーは殺人で損傷は死後に動物によって荒らされたと見る。スカリーは前科がある男ではないかと疑う。
小さな町では警官も殺人だとは思いたくないようだ。





モルダーはこの町には魔女の伝説があり、人前で焼け死んだという。スカリーは「前にも言ったけど、人体が自然発火するなんて有り得ない」と言う。

なぜスカリーがこんなにムキになるかということはシーズン1のエピソード12の「炎」を見よう。
自然発火は否定するのにモルダーの元恋人へスカリーが嫉妬の炎を自然発火させる姿が見られるよ☆


検死をするスカリーとモルダーは、子どもが犠牲になった事件ということで両親が関わっているのではないかと疑う。
そして、モルダーは遺体の足についた塩に気付く。

父親のリックは同僚から容疑者のプロファイルは前科のある男だとリックに話す。










モルダーとスカリーは犯行当時公園にいた警察署長の娘エミリーに話を聞く。
エミリーはアンドリューが森に入っていくのを見たというが、テレビに夢中である。

ここでエミリーが夢中になっているが「ビブルティグルス」という教育番組なのだが、それがこれである。





完全に怖い。
結構本気で生理的に怖いと思わされるキャラクターなんて久しぶりだ。

これがひたすら踊っている画面なのだが、これ5分見てたら精神が破壊される自信がある。


どうやら元ネタは「Teletubby Gang」↓というやつのようだが、詳細がよく分からない。




最後にエミリーは「ミスタ・チャックルティースが森にいた」モルダーに話す。


一方リックは警察署で前科ありの者を調べ、性犯罪の履歴があるメルビン・ピーターという男に辿り着く。

スカリーは署長にリックが関わっている可能性もあるというが取り合わない。
直接話そうとした矢先、パトカーで猛スピードで走り出すリックを見つけ追いかける。

メルビン・ピーターの家に飛び込むリックだが、そこに姿はなかった。





モルダーはメルビン・ピーターは犯人ではないと直感する。集団ヒステリーになることを心配する。
はい、いつもの当たる直感です。


その頃、エミリーは相変わらず「ビブルティグルス」を見ているが、窓の外に”それ”がいることに気付く。








こえーよ。マジで。

「X-ファイル」の中でたくさんモンスター出てきたけど、モンスターじゃないのにこれが一番怖いかもしれない。


エミリーは森で死体で発見される。
モルダーは森に塩が撒かれ、魔法円が書かれていることに気付く。


かつて魔女が”使い魔”で人間を呼び出していたという。それは通常は動物だが、本人が望む人の形やテレビのキャラなどに化けたと指摘する。そして現場は清教徒の墓場で何者かが解き放ってしまったのではないかと推理する。
エピソードの原題の「Familiar」は”使い魔”の意味。

署長の家に魔術などの本があったことから、モルダーは署長にカマを掛ける。
署長はそれを知っていながら黙っていたのだった。署長は殺してないが、自分はリックの妻と不倫をしていたという。






一方町にはメルビン・ピーターが戻っていた。それに気付いたリックや住人達は、寄ってたかってメルビンを袋叩きにする。
通報を聞きつけたモルダーたちはリックや住人達を静止するが、リックの怒りは治まらずメルビンを撃ち殺してしまう。法廷でリックは5000ドルの保釈金のみで釈放される。

法廷の外でリックの同僚の警官ウェントワースに声を掛けられる。メルビンにはアンドリューが失踪した時間にアリバイがあったのだった。

リックは家に戻るが、妻ダイアンと口論になり、妻は家を飛び出す。そして車を運転中にアンドリューが突然現れ、車は横転してしまう。

リックは銃を手に署長の家に乗り込むが家には誰もいない。しかし何者かの気配を感じると、そこには「ミスター・チャックルティース」がいたのだった。

ここで疑問符が出たのが、リックの前に現れたのがなぜ「ミスター・チャックルティース」だったのだろうということ。
使い魔だとしたならば、ここで出るならアンドリューの姿の方がしっくりくる気がするのだけど。

モルダーとスカリーが署長の家に向かうと、玄関でリックは死んでいた。そして悪霊の召還法が書かれた手引書が本棚から消えていたのだった。


その頃署長は事故を起こしたダイアンの車を見つける。そして森に消えていくダイアンらしき姿を追う。
そして森の中で妻のアンナが悪魔の召還の儀式を行っているのを見る。止めようとするが、署長は現れた獣に喰い殺される。

アンナは終わりの呪文を唱えるが、魔女の強力な力には及ばず炎で身体を焼かれ死んでしまう。


たまたまなのだが、先日魔女狩りがなぜ起きたのかとBSの番組を見ていた。
集団ヒステリーであるというのは、云わずもがなだがこうして現代でSNSによる魔女狩りに似た風潮が蔓延しているのを見ると、他人事とは言えないだろう。

今エピソードで、性犯罪の履歴がある男が犯人と決めつけられ、逆上した被害者の男の子の父親である警官に撃たれて殺されるシーンが出てくるが、魔女狩りのシーンはまさにこういった心理なのではないだろうか。

動機は痴情の縺れ。
本当に、こんなつまらない理由で、これほど多くの罪のない犠牲が出たという点でも、かなり救いのないエピソードだった。だからこそ、とても「X-ファイル」らしいエピソードとして堪能できる。










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X-ファイル2018(シーズン11) 第10話「闘争 Part.4」ネタバレ感想


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「X-ファイル 2016」エピソード4〜6 ネタバレ感想と解説

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X-ファイル2018(シーズン11) 第7話「フォロワー」ネタバレ感想









EPISODE-7 フォロワー





あらすじ



レストランの予約から配車サービスの手配、自宅のセキュリティ、買い物まで、何もかもスマートフォンでタップひとつの現代社会。モルダーとスカリーが食事に行ったレストランでは、注文はタッチパネルで完結し、配膳も支払いもオートメーション化されていた。しかし、あるきっかけで、デジタル機器が次第に暴走し始める。




ネタバレ感想





シーズン11では全10話あるが、単発のエピソードでもミソロジーに関係してくる部分や、過去のエピソードとの繋がりなどが大なり小なり仕込まれている。

その点で、このエピソードはほぼ完全に独立したコメディエピソードで、初めて見た人でも分かりやすいエピソードといえるだろう。

もちろんこのエピソードでも「クイークェグ」など往年のファンかニヤリとしてしまうポイントもある。
※シーズン3の4話「休息」でスカリーが引き取ったポメラニアン。その後シーズン8の22話「ビッグ・ブルー」で怪物に食べられて死んでしまう。

オープニングのタグラインが「VGhlIFRydXRoIGlzIE91dCBUaGVyZQ」となっているがBase64のコードなのでこれを変換すると「The Truth is Out There」となる。

エピソードの原題「Rm9sbG93ZXJz」も変換すると「Followers」になる。

変換はこちらのサイトで出来るので、お暇な方は見ていただきたい。


AIの進化がもたらす功罪についてのエピソードだ。





まず序盤の寿司屋での場面が秀逸である。

序盤はほぼ会話なしで展開される。唐突に出てくるニュウドウカジカのシーンも爆笑ものだが、スカリーの寿司が明らかにその量じゃ足りないだろうとか、細かなポイントもかなり笑える。





モルダーがチップを渋ったことから、AIは2人を自宅まで追跡。モルダーはドローンに追われ、スカリーはルンバ型のAI搭載掃除機やら家のセキュリティやらが大暴れし、スカリーの豪邸が崩壊する。





自動掃除機がスカリーのベッドの下を掃除するとバ◯ブが出てくるシーンはもうスタッフの悪ふざけが最高潮に達していて、爆笑ものである。
そのバイ◯ネタを後までネタに使う徹底ぶりも最高だ。

それにしても。

いつの間にスカリーはこんな豪邸に住んでいたのだろう。確かに復活してから自宅が出てくることは、おそらくなかったと思う。ほとんどがモルダーの散らかった家にいるシーンだったから尚更そう感じてしまう。










テーマは「AI(人工知能)による反乱」である。

こうした人を襲うテクノロジーというのはシーズン1の7話「機械の中のゴースト」というエピソードで取り扱っている。
正直なところ、製作陣も出来に満足しきっていなかったり、ファンの間でもそこまで話題にならないようなエピソードである。

しかし2018年にこうして「人工知能の暴走」というテーマは、25年前のエピソードよりも格段に説得力があるのではないだろうか。

世に叫ばれている「2045年問題」というやつだ。

2045年には機械が人類の知能を上回りシンギュラリティ(技術的特異点)が起こるというものである。そこから発展して「ターミネーター」の世界のように人類は機械に滅亡させられるという都市伝説まで生まれている。










他にはウィル・スミス主演のSF映画「アイ・ロボット」の世界にも通ずる。あの映画でも人工知能が地球にとって人類は害であるという判定をくだし、暴走をする。

1993年に「機械の中のゴースト」を見た時には人工知能などSFの世界であった。それこそこのエピソードが「2001年宇宙の旅」のHALの暴走をモチーフにしているように。

仮に今エピソードで出てくる自動運転の車など、93年に見ていても実感が全く湧かないだろうなと思う。

しかし2018年になり、人工知能は当たり前のように日常に溶け込んでいる。
もし20年後にこのエピソードを見たら、どう思うだろうか。

かなりジョークの多い、楽しいエピソードであるが、裏に込められているメッセージはとても恐ろしい。












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