2017年7月8日土曜日

アホなりのHUNTER×HUNTER 34巻ネタバレ感想 これ嘘喰いより難しくね?





HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)の最新刊である34巻が先日発売された。

僕は毎日のようにハルカトミユキの新譜をひたすら聴くことと、山田玲司のヤングサンデーの過去回をひたすら見続ける日々を送ったため、後れ馳せながら読んだ。

もう1つ理由があって、完全にストーリーを忘れていて読むのに時間掛かった。





しかも34巻っていきなり天空競技場でのヒソカvsクロロがいきなり始まるじゃないですかだから思わず「前巻読んでなかったっけ?」となった。


慌てて33巻を調べるとクラピカもイルカの表紙に見覚えはあるし、何より電子書籍の購入履歴もあった。なんだ、と思いつつも一応読み返すと驚いた。全く覚えていない。
一応、限りなく断片的にはコマを思い出せるところはある。それにしても限りなく初読の印象だ。


それもそのはずである、33巻は2016年6月8日発行、つまり一年前だ。なんなら32巻は2012年12月31日発行ではないか。

覚えてるわけない。忘れすぎててネットで見た「ゴトー死亡」というワードに「ネタバレすんじゃねえ!!」とキレかけたことがあるほどだ。


ということでそんな感じで34巻を読んだのですが、これがまた複雑だなぁと……

そんな感じでツラツラと感想を残しておきます。




『嘘喰い』より難解



では何が複雑かって話。

それはもう直接的に矢継ぎ早に説明されるクロロの念能力である。
ヒソカvsクロロを一読で全部理解できる人いるのかあれ。




そもそも「クロロは本を持ってないと能力を発動できない」なんてルールからして夏の青空のようにスコーンと抜けてた。


よくロジックが複雑、難解だと言われている『嘘喰い』よりもさらに難解ではないかとすら思う。
例えるなら嘘喰いのバトルシーンとギャンブルシーン組み合わせたような。

『嘘喰い』のストーリー上で最も複雑とされる"業 の櫓"でさえ40回くらい読んで「たぶんこういうことだろうな!」と思う程度の知能しかない僕に容赦ない固有名詞の暴力が襲いかかる。


これは初めてファイナルファンタジー12をやったときと似ている。当時は学生だったので、暇を持て余していたからやってみたのだが、最初の世界観とストーリーの説明文に出てきた固有名詞の暴力に理解が追い付かず、クリアしてもなおストーリーが理解できなかったという過去がある。


試しにWikipediaからストーリー引用してみます(読まなくていいです)

イヴァリースと呼ばれる世界では、ダルマスカという国があり、その統治元の帝国アルケイディア、そしてアルケイディアの敵対国であるロザリアの戦争があった。ダルマスカ王国の王位継承者、アーシェ・バナルガン・ダルマスカは戦争の中で幾多の悲劇を目の当たりにし、特にアルケイディアに夫を殺されたためにアルケイディアに対する復讐心を抱くことになる。「破魔石」を用いて復讐を果たそうと、破魔石を探すことになるが、その道中で様々な人間と触れ合うことで、次第に母国を守り、戦争を止めたいという強い意志に変わっていく。各国家(特にアルケイディア)の中の裏切りや政治情勢の乱れ、そしてアルケイディア帝位継承の座を巡った兄弟間の動きによって、戦争は次第に荒ぶってゆく。


こんなの分かるわけないだろう。


かつてソフトバンクの孫正義は「髪の毛が後退しているのではない。 私が前進しているのである」といったという。

僕は「理解が後退しているのではない。 私が理解より前進しているのである」といいたい。


『HUNTER×HUNTER』の話に戻ります。

とにかくクロロの念能力の説明に頭が追い付かない、バトルの状況がよく分からない、能力を複数使うことで制約も複雑化するなんてことでして。

ヒソカはクロロがどんな能力の組み合わせでくるのか思考しながら死闘を繰り広げていたが、僕は能力名前を見る→能力を思い出す→ふんわりとしか思い出せない→とりあえず読む→うわ、なんか凄い闘いだゾ!(ゝω・)vキャピくらいな感じで読んでました。

ロジックについては、ちゃんと読み返して順を追って理解しようと思います。


今のところの僕の考察は↓のシーンは「ワールド・ウォーZ」観たのかな?ってことくらいです。












作者巻末コメント



そうしたらヒソカ死んじゃうんですもん。


すっごくびっくりした。


結局「こんなのありかよぉぉぉーーーーっ」と「シン・ゴジラ」の安田さんばりの展開でヒソカは生き返るが。

復活したヒソカはマチをバンジーガムで拘束するが、殺しはしない。そのくせ、コルトピとシャルナークを瞬殺。
シャルナークってかなり人気あった気がするけど容赦なし。


いきなり巻末の話になってしまいますが、今回は巻末に冨樫義博本人による作品解説が載っているのです。昔のヤル気あった頃は話の間の余白ページでエジプトがどうとかあれこれ書いていたような気もするが、もはや忘却の彼方に消えてしまった。

もちろん休載に対する謝罪などではない。


むしろ、腰痛で休んでたはずなのに、話と話の間にのうのうとボウリング話を挟む始末。ヒソカの残忍性なんて可愛いものだ。


巻末コメントで語っていたのは「100%勝つといって勝たせること」、「マチを生かしたこと」など。

読者も待ち望んでいたヒソカvsクロロはいいとしても、他に答えるべき要望があるだろうと言いたい気持ちはそっと胸にしまっておこう。


ヒソカの目的が旅団の殲滅であるのならば、マチを生かしておいたことの統合性がとれない。
作者ですら予測できない展開に今後、何年後(何十年後?)になるか分からないが、マチがどんなメッセンジャーとしてどんな役割を果たしていくのか注目である。



暗黒大陸へ向けての出港



そこから本編は暗黒大陸編に戻る。若干「この人たち暗黒大陸に何しに行くんだっけ?」というきらいすらある。クラピカが仲間の目を取り戻そうとしてるのは辛うじて覚えてる。

とりあえず大まかに流れを確認すると、


カキン王国国王のホイコーロが暗黒大陸への進出で歴史に名を刻むことを宣言、さらには渡航中に王位継承者の選抜をするという

その探検隊の責任者としてネテロ元ハンター協会会長の息子のビヨンドが任命される(ネテロは元々自分が生きているうちはビヨンドを暗黒大陸へ行かせることを止めていた過去がある)

暗黒大陸への渡航を禁止するという各国の結んだ協定に反するとしてハンター協会へビヨンドのハントが依頼される(カキン王国は元々協会には加入していなかった)

そんな折にビヨンドが自らハンター協会に出頭し拘束される

うん。なんかごだごだ争いつつも皆で暗黒大陸へ!


中盤から大幅にはしょったが、大幅こんなものだろう。たぶん。

パリストンの思惑?知らんがな。


船の中ではカキン王国の次期国王の座をかけて王子たちのバトルロイヤルが始まる。クラピカはその警護の1人ということですな。
噛ませ衆満載のメンバーの中、どんな展開になるのでしょうか。


そんなこんなで若干ついていけてない感もあるので、次の巻は出るのに合わせてちゃんと読み返しておこうと誓った。


果たしていつになるかわからないけど。


でもやっぱり揺るがなく面白いもんね、ずるい。






【別に関連しない記事】
「シン・ゴジラ」庵野秀明と東宝のバトルに見る映画業界のダメ体質
彼岸島だらけのシン・ゴジラ(ネタバレ有)









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2017年7月5日水曜日

『短歌ください』(穂村弘) 短歌を難しい世界だと思ってる全ての人へ オススメ短歌まとめ






「短歌」

と聞いて何を思い浮かべるだろうか?

大抵の人は日常生活の中で馴染みがないからピンと来ないのではないだろうか。

なんとなく「難しいもの」とか「ややこしいもの」というイメージを持ってるかもしれない。

しかし、そんなイメージを払拭できる、そんな素敵な本を紹介したいと思う。


穂村弘『短歌ください』








現在も連載中で、単行本はシリーズが3作まで出ている。



読者投稿の短歌



穂村弘は現代の歌人である。
短歌はもちろん、エッセイもとても面白い。

そんな穂村さんが雑誌『ダ・ヴィンチ』で"短歌をください"という連載をしている。

毎回あるテーマが決められ、そのテーマにまつわる短歌を読者から募集する。同時に、テーマなしの自由律の短歌も募集し、一緒に掲載されているのだ。

投稿するのは一般読者でありながら、毎回とても面白い短歌が並ぶ(セミプロの人も投稿している)。

掲載された短歌について、穂村さんの解説が載っていて、この解説が、この連載において重要かつ大きな魅力を持っている。

どんな短歌が載っているかはこの記事の最後にまとめるので、最後まで読んでいただけると幸いだ。



短歌の解説



取り上げた短歌の優れた点を穂村さんが紹介する。目線の解説や、韻の踏み方など、一読で気づけなかったポイントも分かり、より分かりやすく短歌に触れることができる。

1つ例を出してみよう。

単行本3巻のサブタイトルにもなって、個人的にも大好きな短歌だ。


脱け殻の君など見たくないけれど 君の脱け殻なら見てみたい


たまたまこの回『ダ・ヴィンチ』で読んだのだけど、読んでからずっと心に残って、クラクラとしてしまった。

この短歌について穂村弘は以下の解説を書いている。


面白いですね。「抜け殻」「君」「見る」という言葉を繰り返しながら、上句と下句で鮮やかに世界が転換されています。


どの短歌を見る目線もとても穏やかで、穂村弘の人柄が滲み出ている。

僕のようにひねくれた考察ばかりしてる人間は、穂村弘の解説を煎じて飲まなければならない。


時に、穂村弘が掲載した短歌の改悪例も載せていて、その改悪例と投稿された短歌を比べることで、投稿された作品の優れている点が明確になるというものがある。


例えば、この短歌。


ロート胸、1月生まれ、汚れた血、共通点を見つけるたびに運命かもと思う


この句について穂村弘は次のような改悪例を出す。


左利き、吹奏楽部、一人っ子、共通点を見つけるたびに運命かもと思う


こうして改悪例と見比べると投稿作品の秀逸さが分かるだろう。
ちなみに僕は短歌の才能はないと自負しているので、改悪と呼ばれるレベルであれ、逆立ちしても出てこない。

この短歌の見事な部分は、人と人との共通点としてまず「ロート胸」が出ることの凄さだ。

このあとにちゃんと字余りについても優しく指摘が添えてあり、やはり僕は爪煎じて呑まないといけない。









こんな短歌が載ってます




では実際このシリーズに掲載されている短歌をいくつか抜粋して引用しよう。
僕の余計な文章など、もう必要ない。



総務課の田中は夢をつかみ次第戻る予定となっております

一秒でもいいから早く帰ってきて ふえるわかめがすごいことなの


歯ブラシをくわえて乗った体重計 重いのだな歯ブラシって


CDを手にしただけで音楽を聴けたら良いな天使みたいに


もし俺が宇宙人でもとりあえずいい人止まりで終わるだろうな


どの道を帰ってきたの全身に悲しみの匂いこびりついてる


(7×7+4÷2)÷3=17

※読み方「かっこなな/かけるななたす/よんわるに/かっことじわる/さんはじゅうなな」



#あと二時間後には世界消えるし走馬灯晒そうぜ


ペガサスは私にはきっと優しくてあなたのことは殺してくれる



1~3巻からアトランダムに抜粋して引用しました。

いかがでしょうか。結構クスっとしてしまったり、ハッとしてしまう短歌がありませんでしょうか。

この中で気になる短歌があれば是非とも全巻揃えましょう。


では最後に僕が一番撃ち抜かれた短歌を載せて終わりにします。



好きでしょ、蛇口 。だって飛びでているとこが三つもあるし、光っているわ



くらくら。


【こんな記事もあります】
ヘンテコ・ガールズユニット特集(ハルカトミユキ・印象派・FINLANDS・惑星アブノーマル)
ハルカトミユキで好きな歌詞フレーズ
「タヌキとキツネ」(著:アタモト)が可愛すぎて人間でいることが辛い















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2017年7月2日日曜日

ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.6.26放送分 口を開けば「カープ」






※赤字が自分の感想です


いつもより生放送。


ポルノグラフィティ新藤晴一のカフェイン11レポ 2017.6.26放送分



オープニングトーク




梅雨真っ只中、雨も降り、湿度は凄い。

カープvs阪神も豪雨でノーゲームになったりした。

最近晴一さんが口を開く度に第一声が「カープ」な気がする。


ゴルフは雨でも「とりあえず行ってみます?」となり、行ったら行ったで「とりあえずコース出てみます?」ということになる。
※ゴルフは雨でも中止にならない


1曲目"Lady B. Goode"Chuck Berry


そういえば昔はカフェイレで新しい洋楽アーティスト発見したりしたっけなぁ。
チャックベリーはいうまでもない偉大な存在であるけれど。ふと思い出した。



しまなみテレビのロケ企画「ゴルフレッスン」



"Lady B. Goode"は孫との共作で面白い。けれど、ギターはやっぱりチャックベリーの説得力がある。


先日しまなみテレビの話。
だが、そうなると結局ゴルフの話に。

桑田真澄の弟にレッスンを受けた。

↓これだね





なかなか毒舌だった。

独自の理論で、正しい理論をやってダメな場合、その逆をやるという発想の転換。
それは「なるほどな」と思った。けれどまだ1回なので「なぜそうなるのか」という理屈の理解までは追いつかなかった。

だからしまなみテレビでは毎回ロケしたいそうです。

レッスン中は真っすぐ飛ぶようにはなったが、云われた通り3日経ったらうまくいかなかったそう。
オンエアではカットされたが素人っぽいシャフトがグニャグニャなやつを使ってたら「それフィッターに舐められてますよ」と云われてすぐにネットで新しいのを買った。


2曲目"空が青すぎて"



フィジカルの成長



100m走で一番早かったのはいつですか。

僕は今走ったら足首が抜ける気がします。

そんななか先日、日本人選手でとうとう9秒台が。

晴一さんはよくYouTubeでスポーツを追っていくと大体最後は野球の名場面みたいなのに行き着く。
昔の映像で150kmの球を早いと思ってたが、今はパリーグなどでは当たり前のように150km台が出る。


コーナー:月刊 音話

メール:学生時代音楽の成績は良かったですか?将来バンドをやりたいけれど、音楽の成績が良くないと親や姉に云われてしまう。

晴一:ロックバンドに限っていえば、音楽の成績は関係ない。
むしろ、あの時退屈だった音楽と今のロックが同じオタマジャクシ(音符)でできてると気付きビックリするくらい。

スタジオミュージシャンとかになるならいる。

バンドもピンキリでSex Pistolsなんかをやりたいなら音楽の素養は必要ない。
でも、B'zをやって松本になろうとしたら音楽的な素養は必要になってくる。そうでなければB'zの緻密な音楽性はできない。

バンドをやってみたかったら、昔の作曲家の顔とか覚える必要ないが、音符を読めて色々な楽器に触れるなら触った方が良い。

音楽の授業ってひたすら合唱やってた印象。


3曲目"ミュージック・アワー"
「音楽の時間」だね。










カープ通信



「このハゲー」と口にしたことはありますか?
※自民党の議員の発言が問題視されたニュース

人を中傷することはダメだが「怒る」ことはダメなのか?
あまり怒るほうではないが、必要によっては声を荒げて怒らなきゃいけない場面はある。それをICレコーダーで録られたら問題となるのか。


コーナー:カープ通信

1位をキープ、交流戦も惜しくも2位と順調。
前は交流戦に弱かったので強くなった証。

カープに関しては良いニュースしか入って来ない。
強くて良いチームは日替わりヒーローが現れる。

メール:球場で初観戦。勝利した。神宮はすり鉢状でとても良かった。

晴一:球場はすり鉢状が多くて、都心にあることが多い。都会の道を抜けて入場し、そこから見える球場の光景の別世界感はスポーツ観戦の醍醐味。


4曲目"サボテン Sonority"

晴一:久しぶりに聴いたら、歌詞もっと巧くできたかなぁと思ってしまう


来週はパズドラクロスの主題歌を初披露。


Twitter:しまなみテレビがなかなか見れなくて映像化して欲しい、ゴルフレッスン完全版が見たい。

晴一:僕も見たい。


では今週も閉店です。










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【20周年】 祝!完全復活! KICK THE CAN CREWという僕らの青春





KICK THE CAN CREWが20周年に際して新作リリースを発表した。

ということで、かつて一世を風靡した彼らの思い出を書こう。