バンドを紹介するのを見たときにエモーショナルなサウンドとか、このバンドはエモとか、よく見かけるようになった。
最近、エモの基準が自分でもよく分からなくなってきたので、ここで言葉にして整理したい。
エモい音楽とはなんなのだろうか
エモの定義
こんなテーマなわりに初っ端から手のひらを返すようだけど、音楽の定義付けってあんまり意味がない。
特にバンドをジャンルづけたところで、バンドの方向性なんていくらでも変わっていく。
BUMP OF CHICKENがEDMやる時代なんだから。
それはそうとして、まずはエモの定義を整理したい。
Wikipediaを見てみる。
世の中の全てのことにおいてヤフー知恵袋とWikipediaと発言小町に書いてあることは全て正しいのだ。
音楽性は多様的で定義も曖昧であるが、疾走感溢れ、正確なリズムとラウドなギターをベースにしたバンドサウンド(ギター、ベース、ドラムによる一般にハードコアやパンクで使われる楽器での演奏)に副次的な演奏(ピアノ、 キーボード、 シンセサイザーなどの演奏)を用いて、哀愁のあるメロディと情緒的なボーカルを乗せるといったスタイルを特徴とする。なお、エモーショナルで絶叫するようなボーカルパートを持つエモバンドは、エモの一種であるスクリーモにカテゴライズされる場合が多い。
平たく言ってしまうとテンポ感ある楽曲に感情的なヴォーカルを乗せたバンドサウンドということになる。
しかし、エモにはもう一つ「歌詞」という重要な要素がある。
インディーロックに共通の特徴として、歌詞はアーティスト自身の経験に根ざした表現が優先されしばしば内省的であり、社会問題に触れる場合でも個人の体験からの訴えという形を取るという傾向がある。英語圏での「ジャンル」の紹介ではこのことがしばしば触れられ、ティーン向けポップメディアでは自殺や自傷行為をテーマにするものがあるとしてセンセーショナルに取り上げられることもある。
ということだ。分かっただろうか?
僕はよく分からない。
今までの経験でいくと"パーソナルな歌詞でとても感情が揺れ動いたものを歌詞に置き換える"というタイプが近いのではと思う。
揺れ動くものは社会、事件、事故、恋愛についてなど多種多様である。特に多感な思春期特有の感情ともいえる。
解散してしまったが My Chemical Romanse のヴォーカルのジェラルド・ウェイが911に衝撃を受け、死生観を表現した歌詞を書いて激情で歌い上げるのはエモーショナルである。
ちなみにジェラルドはマイケミをエモだと言われるのが大嫌いなので良い子のみんなは気をつけよう。
僕の中でエモのバンドというとJimmy Eat Worldかな。
エモって売り出そうとしてないですか?
この間テレビで最近人気のバンドですと紹介されてたバンドがあって、それでファンの子がめちゃくちゃエモくて~って言ってた。
けど、自分がどう聴いてもエモじゃなくて、それが不思議で。
普通に、最近流行りそうなJ-ROCK的な音だし、ヴォーカルも感情的なタイプではなかった。
もしかしたら"エモ"という言葉が一人歩きし始めて、僕の知らないジャンルとなったのかもしれない。
そこで思ったのが、もしかしてとりあえずエモいって言葉を枕詞してバンドを売り出そうとしてないかってこと。
感情的なヴォーカルといっても、ロックで感情的じゃないヴォーカル……いるか?
歌ものをやる限りは少なからず感情的な要素は入るものである。
それの要素がちょっと強いバンドだとなにかとエモに括ろうとしてないか。
受け取る側がそう思うならいいけど、売り出す側がそういう考えだとしたら悲しい。
あとエモのバンドに影響を受けてそれっぽい音楽やってるからってエモだっていうのは違う気がする。ワンオクとかBLUE ENCOUNTとかは普通にJ-ROCKだろう。
どうしてもそこに違和感を感じてしまう。
もちろん受け手がエモと思えばそうなのかもしれないが、なんかそんな曖昧な定義なら、いらなくない?
そんな疑問。
ツイート
0 件のコメント:
コメントを投稿