星野源にまつわる話がここ数ヶ月盛んだ。
何より大きかったのは新垣結衣と共演した主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(逃げ恥)のヒットだ。
去年は音楽家として活躍してた星野源は今年は俳優の顔で世間に浸透した。
しかし、高まる注目は一概に嬉しい話題ばかりとは限らない。
簡単に言えば知名度に比例してアンチの声も高まる。
僕は以前「星野源はなぜ売れたのか、その魅力について」という記事を書いたけど、今読み返すと書ききれていない部分もあったので、あらためて書いてみようと思う。
東洋経済オンラインの記事
星野源「非イケメン」なのに絶大な人気の理由
「逃げ恥」が好評!「才能なし」なんて関係ない
取り上げやすそうだったので、東洋経済オンラインの記事を例にしてみよう。
ただ星野さんは、草食系の童顔で身長も168cmに過ぎず、特にイケメンでもスタイルがいいわけでもありません。また、これまで多くの関係者から何度となく「才能がないと言われてきた」そうです。それなのに、他の俳優を差し置いてこれほどの人気を集めているのは、なぜなのでしょうか?
とのことである。
星野源ファンの目の前で音読したら袋叩きの末に東京湾に浮かぶプリンになりそうだ。
まぁ待ってくれ。包丁をしまって落ち着いてくれ。
この記事、最後まで読むと「お前絶対星野源好きだろ」という内容なんだよね。ただ無理矢理ビジネスパーソンに繋げるからおかしくなっているけど。なんだ?星野源見習えば二階堂ふみと付き合えるってか?
小見出しを引用すると「才能がないからマルチトライをしている」とのことである。本人の本からの引用とかではあるけど、ここでライターとしての決定的な間違いがあると思う。それは才能がないと言っているのは星野源の自己評価なのだ。
記事では関係者に言われたとあるけど、どこも厳しい業界だから専業の人だってそれくらい言われるだろ。
僕は学生時代明らかにイケていない方だったので分かるが、そういう人間は得てして自己評価がとても低いのだ。僕は自分よりもてんとう虫の方が生きてる価値があるとさえ思う。てんとう虫になってミーくんと遊びたい。
話がそれた。
星野源の書いた「才能がないからマルチトライ」したというが、では実際どうだろうか。
それは世間がしっかり評価しているではないか。特に音楽面ではSAKEROCK時代から一定の評価があったし、ソロになっても着実にキャリアを積み"SUN"のヒットからのアルバム「YELLOW DANCER」の評価を見れば分かるだろう。
自分が認めなくたって世間は認めているのだ。
つまりは、才能がないからマルチな活動をしているけど、どの活動も明らかに平均値が高いのだ。パワプロだったらステータス全部オレンジみたいな。
僕なりの才能があるないの基準の一つは「お金になる」かどうかだと思う。CDが売れる、本が売れる、映画やドラマがヒットする。そこまで行けば才能があるとしか言えないではないか。その先はもはや個人の好みの世界だ。
批判している方たち
批判的な意見もそれなりに見かけるけど、どちらかというと男の方が批判している率が高いように思う。
それはほとんど売れてるからなんとなく気に入らないだったり、ただ単純に自分の好みじゃないだったりだ。男は自分よりモテる人間が嫌いなのだ。ジョン・メイヤーの野郎。
あとはガッキーにキスしやがって的な方々。その95割が「俺のガッキーに何しやがる」と『嘘喰い』の門倉さんばりに怒っている。
僕はドラマ見てなかったけど、そんな言うなら見てみよう。みんなガッキーのキスシーンくらいで大袈裟なのだ。
星野源絶対許すまじ。
まぁ売れてるものがなんとなく気に食わないというのは、個人的にはちょっと分かる。僕も[Alexandros]とか、アレだもの。
川上洋平め、絶対許さねぇ。なんだよ帰国子女でイケメンでハイトーンボイスのギターボーカルでしかも売れてるって。少女マンガの主人公でも胡散臭くなるスペック。
嫉妬しない男がどれだけいるか。神はいつだって不公平だ。
星野源の音楽性は初期と今ではかなり変わっているので、その辺での好みもあるかもしれないけど、僕は昔の曲も今の曲も好きだし、昔からのファンの中でもそんなに批判的な声は上がってないように思う。今でも弾き語りライヴしたりして、初心を忘れていないということも分かるし。
身も蓋もない話だけど、世の中外野がやいのやいの言っても売れたら勝ちなのだ。
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