LIVE TOUR 2016 'LIFE' FINAL −約束の地・野音!−
2016.9.24 日比谷野外大音楽堂
part.1
part.2
本編レポは終わりましたが、最後に個人的に今回の野音で感じたことをまとめようと思う。
去年の野音との比較
まず、去年の野音との比較について。
正直なところ、僕は去年の野音はライブとして見ればかなり不完全なものであった。
動員として見れば2人の懸命の活動によって、3,000人という数字を達成した。レポでも書いたが、満員となった野音を見て感極まりそうになったほどだ。
しかし、肝心のライブについては、気持ちが前のめりで出すぎてしまい、演奏も歌声もかなりガタガタになってしまっていた。
それは配信されているライブアルバムを聴いても分かることだろう。
特にハルカさんの精神状態が不安定だったせいか、歌声は今までで1番不安定だった。去年の野音に関してはなんで音源だけで映像作品として残さなかったのかなと今でも思う。
映像があればまだ、違った印象になってたはずなのに。
そして、今回のライブ。去年と違い有料のチケットで3,000人を揃えなければいけないという状況で、これもレポで触れたけれど、動員としては埋めることは出来なかった。
しかし、僕は去年とは逆に今回の野音ライブが今まででのハルカトミユキの中でベストと言ってもいいライブであったと思う。
それくらい素晴らしいライブだった。
細かいところではミスもあったりはしたけど、そんなことはどうでもいいと思えるくらい、伝わってくるメッセージは大きかった。
セットリスト
今回嬉しかったのは久しぶりに"Hate you"が聴けたこと。
そして、ちょっと残念だったのが「LOVELESS/ARTLESS」の曲で聴けなかった曲があったこと。
"トーキョー・ユートピア"
"永遠の手前"
"you"
やらなかったですね。
せっかく東京公演だったので"トーキョー・ユートピア"聴きたかったなぁ。
そして''永遠の手前"も僕は"夜明けの月"に通じるものがあったので、合わせて聴きたかった。
"you"はシンプルだから、この先なんとか聴けますかね。
かなり幅広い時代の曲がセットリストに盛り込まれていました。
それでも"マネキン"、"プラスチック・メトロ"、"嘘ツキ"なんかがなかったりと意外でした。
でもそれだけ曲の幅が広がっているということでしょう。
多くの人に届くには
ライブの中盤で思ったことがある。
それは「こんなに素晴らしい音楽なのに、なんで野音も埋まらないくらいにしか届いていないのだろう」ということだ。
僕は本当に2人の作る音楽が好きだし、今の時代にこれだけ歌詞(言葉)を大切にしているミュージシャンは数少ないと思う。
MCにもあったがハルカトミユキは「何かが欠けている人たち」に向けて音楽でメッセージを伝え続けてきた。
最近思ったのが、もしかしたらそういう自分には何かが欠けているから音楽でそれを埋めたいと思っている人が減ってきているのではないか、ということ。
それはサマソニで僕が何も感じなかったEDMの世界の対極にいるものだと思う。
たとえば僕が「君の名は。」に行く客層が眩しすぎてとても行けない世界であるように。
思うのだ、もしかして「世の中リア充ばかりじゃね?」と。そんなリア充たちに「不完全さの肯定」を歌ってきたハルカトミユキは、別の世界の話に聴こえるのかもしれない。
実際そんなに満たされてる人ばかりじゃないだろうが。
と、まぁそんなことをふと思った。
同時に、それでもやっぱり届く人には届くものなのだ。
だから、きっと僕がそんな心配をすることはエゴであるのかもしれない。
動員が届かなかったことは失敗じゃない
最後に書いておきたいのはこれだ。
3,000人集められなかったからと言って、このライブは決して失敗なんかじゃない。まぁそりゃ収益性とかは分からないけど。
Twitterとかでも色々感想見ましたが、今回のライブ本当に評価が高いです。つまり、3,000人集めた去年よりも絶対にハルカトミユキは進化しているし、成長しているということ。
動員は少しずつでも絶対伸びてくると僕は信じております。
何かしらタイアップに恵まれたりしたら、より多くの人に届くのでしょうか。
もし、次に野音でハルカトミユキがやるときには満員の観客と今回以上のライブが見れるよう願ってこの長かったレポを終えたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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