2016年9月26日月曜日

【ライヴレポ】ハルカトミユキTOUR "LIFE"FINAL 約束の地・野音 part.1





ハルカトミユキの1年ぶりの日比谷野外大音楽堂公演(野音)に行ってきました。

昨年の野音はフリーライブとして行われ、懸命の活動もあって大盛況の公演となった。

入場して見えた、ほぼ満員となった野音の光景は忘れられない景色で、それだけで泣けてしまうようなものでした。

そして、その野音で発表された今回の野音。その内容は2016年9月24日にここ野音で公演を行う、そしてそれまでに47都道府県全て回るツアーをするというもの。

その公約通りハルカトミユキの2人は約1年かけて日本中を回ってきました。

そんな長かったような、短かったよな1年が終わりました。そして遂に辿り着いた今回の野音。

前回と違い今回はチケット代のあるライブ。無料で入れるフリーライブとはほぼ別物と言えるほど3,000人という数字が大きいものとなります。

結果的には3,000人は届かず、おそらく7割くらいのお客さんの入り、それでも変わらず2人は懸命に歌い、演奏をした。

では、ライブの内容を振り返りたいと思います。色々なことがこみ上げてきてしまい、MCなどはかなり曖昧です。


LIVE TOUR 2016 'LIFE' FINAL −約束の地・野音!−

2016.9.24 日比谷野外大音楽堂










残念ながら天候に恵まれず雨となった今回の野音。
しとしとと滴る小雨の雨粒の中、開演を待ちます。スクリーンにはミュージックビデオが流れてました。

2月の赤坂で買ったこともあり、席はかなり良かった。センターの前寄り。
時間になると、ステージメンバーとミユキさんが現れ、最後にハルカさんが登場。

ハルカさんの「世界!」の声から1曲目に突入。

"世界"

意外だなと思った。少し前までは1曲目の定番でしたが、最近は違ってましたからね。

まず感じたのが、演奏がかなりまとまっている。今回は新たなサポートメンバーでの体制となっていたけど、また新しいハルカトミユキになってるなと感じた。もちろん今までのサポートメンバーも大好きですよ。

東名の公演を経てかなりバンドとしてもまとまったんじゃないかなと思った。

ちょっと雨が強まったけれど、最初からとにかく楽しい。ハルカさんの声もとても伸びやかで綺麗だ。そのまま次の曲へ。

"バッドエンドの続きを"

野村陽一郎さんのギターが本当に良い。アルバム「LOVELESS/ARTLESS」のプロデューサーでもあるけど、今のハルカトミユキにとってこの人の功績はとても大きいと思う。

こういうロック感強い曲は雨の中で聴くとさらに盛り上がるように思う。2曲目だけど、もう熱い。

次に聞こえてきたのはとても聞き馴染みのあるイントロ。

"Hate you"

久しぶり!にライブで聴けた。この曲すごく好きなんですよね。モータウン調でベースがとても気持ちいい。

ミユキさんが早速前に飛び出して煽っていました。最後のサビではタンバリンも叩いてました。

ハルカ「野音!帰ってきたよ!ただいま!」
客席「おかえりー!」

というようなやり取りがありました。

紫色の照明。ドラムのカウントからハルカさんが歌い出す。

"春の雨"

先日のポルノの横浜スタジアムもそうだったけど、雨は大変だけど内容によっては、むしろ演出として最大の効果となる。

ハルカさんが途中で前に出てきて空を見上げながら「君のため、春の雨」の部分を歌っていたのが印象的だった。

"Pain"

城戸さんの力強いドラムが鳴り響く。
この曲はアルバムリリースからアコースティックでよく披露されていたけど、ようやく聴けたバンドバージョン。

元々のメロディとメッセージ性が良いので、アコースティックでもバンドでもとても素晴らしいです。
歌声もより一層力強さを増してきました。

漂うようなシンセの音がかすかに響く。
噛み締めるようにハルカさんが曲名を告げる。

"Vanilla"

そういえば去年の野音はこの曲から始まったんだよなと思い出す。

ハルカトミユキにとっても大きな存在となっている大切な1曲。
淡々と歌い上げる始まりからサビになり感情が溢れ、後半では悲痛な叫びのようにも聴こえる。圧巻だ。

ハルカ「次の曲は2人だけでやろうと思います。47都道府県ツアーは2人で回っていました。
青写真という意味で、未来についての歌です。今も相変わらず未来について歌っています。シアノタイプ」

"シアノタイプ"

先日下北沢のヴィレッジヴァンガードでのアルバムリリース記念のインストアイベントでもアコースティックアレンジの"シアノタイプ"が披露された。

「また同じ朝がくる」そう歌っていた"Vanilla"からの流れで聴くと「少しだけ未来のこと期待してしまうから」というこの曲のメッセージがさらに強くなっている気がする。

自分にとっても本当に大好きで、大切な曲なので、あらためてこの野音で聴けて嬉しい。

ハルカ「こっちへ来いよ、という声が聞こえた

とハルカさんが呟く。開場は本当に外から聞こえたの?という反応だったように思う。しかし、続けて語り出したハルカさんの言葉で違うと分かった。

ハルカ「あっちヘ行けという声が聞こえた、こうすれば高く飛べるという声が聞こえた、お前の翼は貧弱だから燃やしてしまえ。そう言われた。
うるさいよ。言わないから思っていないんじゃない、黙っているから何も感じてないんじゃない。
慰めも同情も幸せも、あなたにくれと頼んだ覚えはない。その代わり、もう何も、他人のせいにはしない。
奇跡を祈ることはもうしない。」


"奇跡を祈ることはもうしない"

先に書いたモノローグはかなり曖昧で不完全です。自分の記憶力のなさが悲しい。
この入りのモノローグが淡々としながらも、とても強い言葉で曲が始まったときに泣きそうになってしまった。

おそらくハルカさんが舞台に出演したからこそ、このモノローグの表現力が生まれたのだろう。それくらい、短い中でも舞台のワンシーンを見ているようだった。

この曲は新たなハルカトミユキを象徴するような曲だ。ミユキさんが最大限ハルカトミユキの魅力を引き出すために試行錯誤した曲。
あまりにも力強い決意の歌。小雨になった雨が歌詞に合わせて止もうとしていた。

惜しむべきは最初のハルカさんの語りのところで、近くでやってた友好祭のステージの音がこちらまで響いてぶち壊しにしていたこと。友好ぶち壊すぞ

曲が始まれば聞こえないので気にならないけど、MCになるとあっちの音が響いてきて、うっと惜しい。その後も切々と語るような場面で鳴っていたので、向こうの運営にクレームつけたいです。

ハルカ「幸せなら音楽なんて忘れて。でも辛いときは音楽を聴いて、そばにいます。ずっと変わらない、夜明けの月のように」

"夜明けの月"

Twitterでも書いたけど、僕の中でハルカトミユキで好きな曲は"ドライアイス"、"ナイフ"、"シアノタイプ"という三強がトップ3に君臨していた。
この牙城を崩すのはそうそうないだろうなと思っていたけど、アルバム「LOVELESS/ARTLESS」の最後の"夜明けの月"を聴いて恥ずかしいくらい号泣してしまった。なので、この曲をライブで聴いたら、もしかしたらもしかするかもしれないと思っていた。

そして、遂にその時がきた。


太陽になれないそんな僕だけど 君の足元を照らす月になろう


僕は涙が止まらなくなってしまった。
抑えきれない感情が自分を満たして、臨界点を越えたのだ。

ハルカトミユキがそういう存在であるように、僕も大切な人のことを思って、そんな存在になりたいと願った。
世の中簡単に「共感」って言葉が使われているけど、これこそが本当の「共感」と呼べるのではないか。
僕はこういう瞬間のために音楽を聴いているのではないか。

大袈裟だけど、それほどの想いでこの曲を聴いていた。

その瞬間に自分の中で"夜明けの月"という曲が、掛け替えのない1曲となった。

part.2 に続きます。


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