Mr.都市伝説の関暁夫が紹介した都市伝説を勝手に検証していくシリーズ(?)。
今回は、
「服部半蔵の正体は松尾芭蕉だった」
というもの。
個人的に面白い話だったので、ちょっと掘り下げて調べてみたいと思う。
都市伝説について
まずはこの都市伝説の紹介しよう。内容は、
- 戦国時代に徳川家は「特殊部隊」を開発した
- その一員である服部半蔵は徳川の天下統一後に「自由に旅をしたい」という申し出をした
- そして服部半蔵は松尾芭蕉として日本中に旅に出た
- その際に徳川家の埋蔵金の情報を「かごめかごめ」の暗号に込めて日本中に広めた
というもの。
そしてその根拠として
旅に出た当時、松尾芭蕉は45歳。その年齢で整備もされてない道のりを総距離2,400kmを歩いた。
※北海道の稚内から沖縄の那覇が2,460~2,500kmくらい
まだ関所があり、国の移動が現在のように容易ではない時代に日本全国を回ることができた。
というのも理由にある。
ちなみに参考だが四国八十八箇所のお遍路巡りは総距離 1,400kmで4~50日かかる。つまり、お遍路よりも1,000kmよりも多く歩くということになるのだ。水曜どうでしょうなら大喧嘩になってる。
服部半蔵と松尾芭蕉
服部半蔵と松尾芭蕉、生まれを見てみよう。
服部半蔵は天文12年(1542年)の生まれ 慶長元年(1596年)の没
松尾芭蕉は寛永21年(1644年)の生まれ 元禄7年(1694年)の没
とされている。
つまり出生において、すでにかなり食い違いがあるということになる。
もちろん文献が本当に正しいかどうか定か出ではないし、服部半蔵は何代もいるので初代ではないなどの仮説は立てることはできる。
しかしながら、徳川埋蔵金とかごめかごめの関係や芭蕉が広めた説というのはちょっと厳しいかもしれない。
2人とも伊賀がルーツであり、この部分が都市伝説に信憑性を持たせている要因である。
どちらも政府に対して大きな貢献をもたせたということは間違いないのだ
では、松尾芭蕉についてもう少し詳しく見てみよう。
松尾芭蕉は政府の人間か
松尾芭蕉こと、本名松尾宗房は上記のとおり伊賀の国に生まれる。松尾家は百姓の家系であったが藤堂高虎によって準武士となり苗字が与えられたという。
なぜ芭蕉は自由に国の行き来ができたのだろうか。
当時松尾芭蕉は俳句の名人として名をはせており、その芭蕉が旅をして句集を作るということで旅の許可がおりたというのが通説のようである。
一方で松尾芭蕉は服部半蔵ではないけれども忍者であり、政府の仕事を内密に行っていたと僕は思っている。
理由は視察とかそういった内容だろうか。
水戸黄門みたいだな。
そうした政府の仕事をするということで松尾芭蕉は自由に旅をすることができた、のではないか。
ここまで調べても謎の多き人間である。
最後に余談だが「芭蕉」という名前を、本人は旧仮名表記で「はせを」と書いていた。「はせを」と訊いて、もしかしたらピンとくる人がいるかどうかは分からないが、僕はハッとした。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの原作「指輪物語」でアラゴルンが呼ばれている名が「馳夫(はせお)」なのだ。気になって調べてみると、
瀬田貞二先生は松尾芭蕉の造詣も深い。芭蕉は"はせを"とも言うが、Striderを馳夫と訳したのは、御自身は言ってないが、アラゴルンに旅人芭蕉を重ねたのではと確か斎藤敦夫先生が言っている。因みに芭蕉=忍者説というのがあるので瀬田先生存じていたか分からぬが益々ピッタリである。— 忘八映画道 (@sasniggle) 2016年3月19日
こんなツイートがあった。、翻訳時に瀬田貞二氏が旅をするアラゴルンと松尾芭蕉を重ねた可能性があると思うと、とても面白いなと思う。
都市伝説というよりは小ネタでした。
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