ポルノのVRでライヴ映像配信というニュースの余談で書くつもりだったけど、長くなりそうかつ怖い話も多少含みそうなので、後編として記事を分けることにした。
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先日やりすぎ都市伝説の特番があって、関によるVRがもたらす世界というテーマがあった。
この機会にそちらも話題に取り上げてしまおう。
VRがもたらす世界
まずは簡単におさらい。
現在世界では人間と機械の融合か進んでいる。義手や義足の進化、さらにはマイクロチップを体内に埋め込んでいる人間が世界には約50万人はいるという。
ちなみに我が八王子市の人口は57万人ほどなのでそれに迫る勢いの人数ということになる。戦争になったら八王子ヤバい。
そして、将来人間は脳と機械を繋げVRの仮想現実の世界に意識を投入して、永遠の命を手に入れるというものだ。
そして、その仮想現実世界がパラレルワールドとなるのだ。
温度を感じる義手ができているように、五感も全て仮想現実に委ねられるようになるのだという。
機械と人間の融合なんてことを語るタイミングで実写映画が作られた「攻殻機動隊」。とても意味深に見えてくる。
2次元と3次元を繋ぐこと
ネットではよく2次元に行きたいという意見を見かける。
もし上の都市伝説が実現すると、人間のその冗談がいよいよ本当の世界となってしまうということだ。
バーチャルで創られた、しかも自分にとって都合の良い世界。番組での小島瑠璃子のように「私はVRの世界も行って良いと思う」という意見もあながち少なくないんじゃないかな。
この都市伝説を聞いて、あの映画を連想した人もいるんじゃないかな。
「マトリックス」
この映画の世界では人間が生きていた世界は実は仮想現実であったということが描かれている。
ほとんどの人間が機械に支配されて仮想現実を生きて、一部の目覚めた人間が身体を取り戻す。この話は当時はSFの世界であるけど、2016年が終わろうとしている今考えると、決して所詮フィクションと笑い飛ばすことはできなくなる。
映画の中ではマトリックスの世界を作ったという人物「アーキテクト」が登場する。
さぁ、この世界では誰がアーキテクトになるのだろうか。
生きている脳
脳に機械を繋げていく世界、これはもう1つの作品を連想させる。
それは筒井康隆の短編小説『生きている脳』(短編集『ウィークエンド・シャッフル』収録)である。
この作品では重病で余命幾ばくかの金持ちの男が脳を取り出して培養液に浸し、サイボーグの手足が完成するまで脳だけで生きるという作品である。そこで医者は「理論上何百年も生きられる」ので培養液の中でのんびり待てばいいと云う。
この作品の結末は培養液に漬かった剥き出しの脳は激痛をもたらした。しかし、男には手足はもちろん声帯も当然ないため、それを伝える術はない。痛みの中で男は医者の言葉を思い出す「理論上何百年も生きられる」と。
とてもブラックなSFのショートショートだ。
しかし、この作品もこれまでの話を踏まえると見る目が変わらないだろうか。
こんな未来が訪れないことを願うばかりだ。
信じるか信じないかはあなた次第です。
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