2016年12月20日火曜日

【都市伝説】陰のサミット「ビルダーバーグ会議」と人工知能






関暁夫の都市伝説を勝手に掘り下げていくシリーズ。

今回は世界の有力者が集まり「陰のサミット」ともいわれているビルダーバーグ会議について調べてみようと思う。



ビルダーバーグ会議について



現在世界で最も影響力のあるといわれているロックフェラー一族が出資している。

概要はWikipediaから引用しよう。


ビルダーバーグ会議は、世界的な影響力を持つ政治家や多国籍企業・金融機関の代表やヨーロッパの王族、貴族などの代表者による会議であり、非欧米諸国からの出席者は少ない。

出席者のおよそ2/3が多国籍企業ないし多国籍金融機関の経営者、国際メディア、およそ1/3が各国の政治家と言われている。毎年、アメリカから30人、欧州各国から80人、国際機関などから10人とも言われている。また、著名な大企業であっても自薦では参加者を送ることができないと言われている。

第二次世界大戦後の大西洋関係の再構築にビルダーバーク会議は極めて重要な役割を果たしたとする見解がある。


政治家も含まれているとしても、政治ではなく経済面の権力が集まった会議というイメージでいいだろうか。
この会議が世界で重要なものであるとされているということがここからでも分かるだろう。

しかし、毎年開催されているビルダーバーグ会議、ニュースで訊いたことあるだろうか?

会議は非公開ではあるが、出席者や議題は公表されている(全てとは限らないというところが都市伝説の生まれる所以である)

ということで、せっかくなので今年の議題を見てみよう。








2016年ビルダーバーグ会議議題



こちらのサイトを参考とする。

https://www.trendswatcher.net/03-2016/geoplitics/ビルダバーグ会議2016-part1/

2016年の議題は


・時事
・中国
・ヨーロッパ:移民、経済成長、改革、ビジョン、統一
・中東
・ロシア
・米国政治状況、経済:成長、債務、改革
・サイバーセキュリティー
・エネルギーと商品価格の地政学
・プレカリアート(無産階級・賃金労働者)と中流中産階級
・技術革新



とのことである。ざっくりしてる。

社会情勢によるものが多いようだ。特にイギリスのEU離脱もあったりしたしね。

ちなみに今年の世界情勢の中で最も話題となったのはドナルド・トランプがアメリカ大統領選勝利が挙げられる。

しかし、ビルダーバーグ会議の面々はトランプのことをあまりよく思っていないようだ。

https://www.trendswatcher.net/latest/geoplolitics/ビルダーバーグ-グループと敵対関係にあるトランプ/

ビルダーバーグ・グループと敵対関係にあるトランプ

果たして来年の会議はどうなるのだろうか。
議題が気になる。





ディープ・マインド社



さて、最初の記事の話に戻るが、この記事の中で注目すべきはこの文である。


IT企業からの多くの参加者も注目される。2014年からIT技術革新や人工知能研究が重要議題となっており、その傾向は今年も続いている。なかでも、人工知能企業のグーグル・ディープマインド、オープンAI、世界最大級のビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービスのLinkedin、CIA支援を受けている政府省庁や法執行機関にデータ分析を提供しているビッグデータ企業のPalantir Technologies、Facebook、PayPalなどの創立者やCEOの参加が予定されている。


そう2014年から人工知能の話題が重要議題に上っているのだ。

この中に出てくるディープ・マインド社の名前を訊いたことある人が多いのではないか。
ディープ・マインド社が開発した人工知能プログラム「アルファゴ(alphaGo)」が、今年に入り現役囲碁世界王者イ・セドル九段に勝利した。




そして、ディープ・マインド社に出資した一人であるスペースX社のイーロン・マスクは2014年にこんな発言をしている。

ディープマインドのような企業を知らない人には、どれくらい速いのか検討もつかないだろう──それは指数関数的な速さで進化しているのだ。そして何かしら深刻な危険が、5年以内に起こるだろう。

※発言については後に撤回している





そして、ディープ・マインド社に出資したのは人工知能の監視をするためだとも発言しているのだ。


しかし、一方でディープ・マインド社のCEOであるデミス・ハサビは2015年にはこう発言している。

「人間と同等の汎用人工知能ができるのは、まだ何十年も先の話です。でも5年か10年後には、何かしら役に立つものはできると思います。ぼくたちはいま、梯子の1段目に上ったところです。この先10や20のブレイクスルーを起こさなければ、その梯子が全部でいったい何段あるのか、そして『知性とは何か』を解明することはできないでしょう」





だが、人工知能の凄さは自分で学習していくことである。
上にある囲碁の話でいくと人工知能は「あと10年は勝てない」と言われてきたのだ。

つまりは想像以上のスピードで進化していく。

果たして、人工知能はどこまで成長を続けるのだろうか。

そんな未来が決してメディアでは流れないビルダーバーグ会議で語られているのだ。

気になる。

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