2019年3月20日水曜日

NIPPONロマンスポルノ‘19〜神vs神〜のセットリストへの期待と展望






「UNFADED」横浜アリーナ公演で「NIPPONロマンスポルノ'19 神vs神」が東京ドームで行われることが発表された。

20周年の集大成が2009年以来、10年ぶりの東京ドーム。それも今回は2daysということで、大いなる期待が膨らむ。

そこで、改めてコンセプトと、それに対する展望を書きたいと思う。


20th Anniversary Special LIVE “NIPPONロマンスポルノ‘19〜神vs神〜”
セットリストへの期待と展望







「東京ロマンスポルノ'09~愛と青春の日々~」を振り返る




まずは2009年に行われた「東京ロマンスポルノ'09」を振り返ってみよう。

世間的にある程度の知名度はあるものの、ポルノグラフィティにとって東京ドーム公演というのは、文字通り大きな挑戦であった。

今現在だとアリーナツアーは行えるが、全公演ソールドアウトするほどまではギリギリ至らないくらいの集客である。

感覚的にはアリーナツアーでも当選するかやきもきさせられるくらいでなければ、なかなか大変なキャパシティが東京ドームである。

そこまでになると、毎回ツアーの当落が精神的に辛いのがジレンマとなるが。

2009年の東京ドームは、全35曲4時間という理解不能な特大ボリューム、その上で情け容赦ないほどマニアックなセットリストであった。

本編31曲。そのうち、シングルA面曲は11曲。それも前半20曲までには3曲しかやってないという鬼畜仕様である。ファンへの殺意しか感じないほど贅沢なライヴであった。

しかし、同時にファンでない人は前半ノリ切れなかったんじゃないかなと思う。



セットリストに求めるもの




そこで、明言したい。

僕はポルノグラフィティの「NIPPONロマンスポルノ‘19〜神vs神〜」に、マニアックなセットリストを求めない。

確かに、マニアックなセットリストであるほど、ファンは嬉しいものだ。
しかし、現状で熱心なファンだけの集客だけでは、埋めきれない可能性が高い。

では、どうすれば少しでも多くの人を呼べるだろうか。

その為にはポルノグラフィティはそこそこ好きというライト層を「ライヴ見てみたい」と思わせるようなものが必要ではないだろうか。
ポルノグラフィティには「聴くけど、そこまで熱心ではない」という層がとてつもなく多いと肌で感じている。

たとえば"オー!リバル"が「名探偵コナン」の劇場版主題歌となり、ヒットした時にかなりの層にまでポルノグラフィティを再度訴えかける力を持った。
極端な話、当時なら"オー!リバル"生で聴いてみたい、という理由でライヴに来る人がいてもおかしくないと思う。

「ポルノグラフィティ生で見てみたい」と思わせるような曲、そうした時に、おそらく東京ドームまでに何らかのリリースはあるだろうから、それがライヴのキーにもなるだろうし、集客にとっても決定打にするチャンスではないか。

なぜそこまで大切かというと、ファンとしても誰かを連れて行きたい、誘いたいと思う時に、そのようなヒットがあれば誘いやすくなるのではないかということだ。

そして来てしまえば、こっちのもの。
底なし沼に全力で引き込むことができる。










マニアックさの匙加減




僕と友人は前に譲ったいただいて、福山雅治のライヴに行った。その映像作品のタイトルとライヴのコンセプトを紹介しよう。


福山☆冬の大感謝祭 其の十一 初めてのあなた、大丈夫ですか? 常連のあなた、お待たせしました♡ 本当にやっちゃいます! 『無流行歌祭!!』


自身のシングル曲を一切演奏しないでライブステージを構成する初の試みを実施! !
ファンが選曲する『究極の九曲』としてノーシングル楽曲のリクエストを募りセットリストにも反映。
近年ライブでは演奏されていなかった、デビュー間もない頃の楽曲も多く演奏され、リノベーションされた「アレンジと歌詞」も必聴! !
2011年12月31日パシフィコ横浜公演を収録! !






タイトルで心配された。


初めて見る福山雅治は「シングルやりません」だった。ライヴ自体はちゃんと毎回スクリーンに曲のタイトルとか説明が出たし、何よりめちゃくちゃ格好良かったので楽しんだが。

たぶんポルノも今ファンが求めている東京ドームのセットリストの次元はこれくらいまで高まっていないだろうか。

それはファンを喜ばしても、「連れてきた」ファン以外の層をスタートダッシュで置き去りにするものだ。

だって「UNFADED」ツアー、みんな困って、悩んでいたではないか。連れてく人に何を聴かせればいいのか。

無論、全曲なのだが、現実的に200曲を越える楽曲を聴かせるのは、ほぼ洗脳ではないか。

もちろん自分も聴きたい「レア曲」はたくさんある。

しかし、アニバーサリーで大きな箱ということで、シングルの比率が多くても良いのではとも考えるのだ。


もちろん理想はそのバランスを取るようなライヴである。2009年のように35曲ずつやれば否が応でも大丈夫だろう。


結論として書くと、マニアックなのは嬉しいけど、ファンじゃない人も楽しめるセットリストなら誘いやすいし楽しんでもらえるよねという感じです。

最後に、ちょっと脱線と蛇足。



横浜アリーナで見た神




「UNFADED」の横浜アリーナ公演で東京ドームの発表があり、初日はとてつもなく盛り上がった。そこでタイトルやコンセプトが語られた上で見た二日目にあることを感じた。

二日目は横のスタンドからライヴを見ていた。そこにたくさんの「神vs神」を感じた。


たとえば「ポルノグラフィティvs観客」
「絶対楽しませたいアーティストvs絶対楽しみたい観客」という最強の相乗効果。

そのぶつかり合いを横から見る様は迫真で、神がかり的な演奏をしたアーティストが、最高の「お客様は神様」精神で迎えるのだ。

そして「ポルノグラフィティvsサポートメンバー」。支え合う関係であるとともに、音でぶつかり合う関係でもある。
それは同時にスタッフの「絶対ポルノグラフィティを格好良く見せてやる」という精神も同じである。

その強靭な支えに驕ることなく、迎え撃つのがポルノグラフィティなのだ。


そして最大のぶつかり合い、それは「岡野昭仁vs新藤晴一」。最終日にハグをして女性ファンたちを殺した張本人たちである。

ポルノグラフィティという大きな存在の中で、この2人がいつまでも支え合い、そして攻めぎ合っていた。

それを感じたのが"オー!リバル"であった。

この曲は岡野昭仁作曲、新藤晴一作詞である。
当時インタビューで岡野昭仁は「前は自分で歌詞を書いて勝負したいという思いが強かった。しかし、新藤の詞がポルノグラフィティの代表曲を担ってきたのも確かだったと思い託した」みたいなことを言っていて印象に残っている。

これはまさに"オー!リバル"の歌詞そのものじゃないか。それを「UNFADED」のツアーで演奏された時に強く感じて。

いや、もう戦闘力たったの5の農民がカカロットとベジータを語るようなものであるが。


攻めぎ合いながら、お互いを称えあってここまできた。

日本には八百万の神がいる。

そんな思いたちが、9月東京ドームに集結する。

もはや1ヶ月早い神在月が出雲ではなく東京に訪れる。

お伊勢さんも、靖国さんも、成田さんも、三吉さんも、大泉さん※も、みんな後楽園で、東京ドームでポルノグラフィティと握手。
※「水曜どうでしょう」サイコロ4より



わかったよ。ポルノのドームライヴで俺がDJ警備員やればいいんだろ?
↑そういえば書いてて忘れたけど、これやらなあかんの????


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