以前ポルノグラフィティで好きな歌詞フレーズを10個選びました。
今回はその第2弾。
第1弾は下記のリンクより。
ポルノグラフィティで好きな歌詞フレーズ part.1
前回と同じく10個選出した。
適当に選んだら全部カップリングかアルバム曲になってしまった。
この企画をなぜやるかというと、こういう記事を書くにあたって、あらためて歌詞をしっかり見直すことができるからである。
たとえば、表記として「君」「キミ」「きみ」というだけでも、ずいぶんとニュアンスが違って見える。
こういった表記の違いは歌詞を見ないと分からない楽しみなのだ。
あらためて歌詞を見ながら聴くのもいかがだろうか。
では行ってみよう。
Part time love affair
フロントガラス に書き足した「Why?」
荒れる波のよう 増えていく W
荒れる波のよう 増えていく W
リリース済のなかでは現時点で最新曲。
このフレーズ最初聴いた時点でも印象的で好きだったんだけど、カフェイン11で新藤晴一が、
「Why」って続けて書いていくと大文字のWが浮かび上がって見えて、Wが波のように見える
というような発言をしていて、思わず溜飲が下がった。
またこの人に、してやられた。
Human Being
私は人間です
気付くのが少し遅いようです
全て壊していつか私も消えてしまうでしょう
気付くのが少し遅いようです
全て壊していつか私も消えてしまうでしょう
人類についての皮肉混じりの歌詞が良い。
皮肉でありつつも、岡野昭仁らしいストレートな言葉で言い表しているのが特徴だ。
晴一さん作詞の"空想科学少年"にも通じるテーマだと思う。
欲望の先に、人類は何を見るのだろう。
素敵すぎてしまった
冷たい骨を晒した解体途中のビルの上を舞うムクドリ
その巨体は少しずつ時に体を啄まれ ようやく眠るのか
その巨体は少しずつ時に体を啄まれ ようやく眠るのか
全編通して「これぞ!晴一!」というフレーズの宝庫だ。
とにかく情景描写が秀逸だと思う。
歌詞全体については歌詞解釈記事を参照してください。
素敵すぎてしまった歌詞解釈~Wonderful Tonight
見えない世界
頑丈で折れない心 手にしてゆく姿は
泥にまみれ美しいばかりじゃないものだ
泥にまみれ美しいばかりじゃないものだ
この泥臭さこそが岡野昭仁だと思う。
"アニマロッサ"もそうだが、岡野昭仁の歌詞はこうした這いつくばっても前へ前へ進むような力強さは魅力である。
そして、そのメッセージはヴォーカリストが唄って更に輝きを増す。
憂色~Love is you~
食べかけの夢のしずく
キミを酔わせたから
思い出のあとさき
見失ったりして
キミを酔わせたから
思い出のあとさき
見失ったりして
全体的に好きなフレーズが多い曲。
その中でもこの曲について考えた時に、まず思い浮かぶのがこのフレーズ。
具体的な描写はないのに、愛に惑わされ浮遊感漂う姿が目に浮かぶ。
ジューンブライダー
父の手と母の温もりで育まれた家族
誰も皆そこから始まって今の僕らがいる
誰も皆そこから始まって今の僕らがいる
今年、古くからの友人(ポルノファン)が結婚式で使った曲。エンディングで使ってたのだが、まんまと泣いた。
当たり前のことなのに、こうして結婚式の曲で、あの暖かい声で唄われると、どうしようもない破壊力になる。
愛なき…
キミは砂ボクは雨水
交わるたび澄んだ愛に変わる
交わるたび澄んだ愛に変わる
元々人気高いフレーズだが、例えとしてあらためてみると「キミは砂」ってなかなか言えなくないだろうか。
真っ正面からこんなこと言われたら「は?」となる。
けれど、いざ言われてみると、この表現でしかあり得ない衝撃を受ける。
蝙蝠
人はいつも涙で
不実な色を落とすよ
それは風が雨雲を
振り払うように
不実な色を落とすよ
それは風が雨雲を
振り払うように
"蝙蝠"、好きだ。
愛して止まないじゃがりこのサラダ味の数百倍は好きだ。
色を塗り重ねていくというテーマは後の"ゆきのいろ"に繋がってる部分も感じさせる。
休日
あの頃の僕らと比べて僕はどこか違うかな?
なくしたものがたくさんある気がした
なくしたものがたくさんある気がした
穏やかな曲の中で、さりげなく刺さるフレーズ。
新藤晴一作詞の"約束の朝"にも通じてくようなイメージだ。
煙
人が笑い顔を覚えたのは
近づかれた時の 警告なんだろう
近づかれた時の 警告なんだろう
新藤晴一キレっキレですやんと、初めて見たときに呟いてしまった"煙"。
曲も歌詞もかなり振り切れていて、ファンからの評判も高い。この頃のポルノグラフィティはちょっと攻撃的な要素がないと言われつつあった中で、これがぶちこまれたので、ファンも安堵したものである。
ということで第2弾でした。
これでも尚「あれあるじゃん」「あれ入れたい」とかあるので、またやります。
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