BABYMETAL凄い人気だ。
先日ニュースがありましたがRed Hot Chili Peppersのツアーのサポートとして決定するという快挙。
この世のバンドマンがどれだけレッチリの影響を受けたことだろうか。
そんなバンドマンたちをごぼう抜きしてBABYMETALは一気に頂点まで上り詰めた。
実はBABYMETALが売れて日本の一般層にまで浸透したのはある魔法のワードがあったからだ。
まずその凄さを見てみましょう。
メタルで売れるということ
アイドル×メタルという組み合わせで売り出す。僕はこの組み合わせ自体はそこまで目新しいと感じることはなかった。
アイドル全盛の時代にこうして特徴を持たせて売り出そうとする流れはあるだろうなとちょっとは思っていたので。
ちょっと暴言となってしまいますが、アイドルとメタルというのは相性が良いんです。それはターゲットの層が似ている「イケていないオタク」という点。
どっちも得意な話題になると早口で喋りそう。
メタルという音楽界が誇る非モテジャンルもかなりマニアックな層で構成されている。
日曜にメタルTシャツで出歩くやつなんてろくな奴がいない(褒め言葉です)
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なので、限られた層に限ったことで言えば、絶対コアな人気が出やすいのがアイドル×メタルという組み合わせなんです。もちろんそのためには女の子が可愛いことと演奏が分厚いことは必須でBABYMETALはそれをしっかり踏まえている存在でした。
一般層にまでウケた魔法のワード
しかし、今や知らない人の方が少ないほどの知名度を誇る。
フジロックでホワイトを埋めてしまうほどの人気となっている。2年前では考えられないステージに彼女たちは次々と立っている。
一般層にウケた理由が実は音楽が理由ではない。
彼女たちをスターダムに押し上げた魔法のワードは
「海外でも大人気」
ということ。
つまりは人気の逆輸入である。
証拠に現在「BABYMETAL 人気」というワードで検索するとGoogleで最初の10個の記事中8個が「海外」「欧米」というワードがタイトルに含まれていました。
読んでる方の中で「海外で人気のお店が日本来たらしいよ」って言ったり、言われたりしたことある人いるんじゃないでしょうか。
「H&M」が初めて日本に来たときも同じワードが日夜流れてましたが、マーケティングでは必殺に近いワードです。他にもブルーボトルコーヒーやモーニング。
もちろん音楽的にも評価は高い。
しっかりした土台があるからこそ、興味本位で見た人の心をガッチリ掴めているのだろう。
人気にも2種類あって、いきなり爆発的な人気が出たものと、じわじわ人気が出ていったものの差は大きい。BABYMETALに関しては両方の要素を持っているかなと。
どこまで人気となるか
もちろん日本よりも海外での評価が高いバンドは他にもいる。
なぜBABYMETALがレッチリに選ばれるようになったのか。
それは、もっともお金になるからだ。
ここからちょっとゲスい話になってしまう。
日本でも音楽がお金になる時代は終わってしまっているが、海外ではさらにその風潮が進んでいる。
Spotifyなど定額配信の時代でアーティストはとにかく儲からない。アーティストが儲からないのであれば当然レーベルも儲からない。
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CDが売れない時代に日本で唯一元気なのがAKB48である。商法についてはともかく、これが証明しているのはオタクはいつの時代もお金になるのだ。
BABYMETALの海外での人気もまずは海外のオタクたちにウケたことが発端となっている。同じことでも向こうはオタクの規模も違う。
音楽の売れない時代にこんなチャンスはない。
その点の世相含め全ての利害関係が結びついたことがBABYMETALがここまで売れた要素だ。
メンバーはまだ10代。ウェンブリーアリーナまで経験した彼女たち、今度は東京ドームでもライヴを行うそうだ。こうなるとマディソン・スクエア・ガーデンすら埋められるかもしれない。
アイドルに関してはちょっと分からないが、少なくともメタル好きのファン層というのはなかなか流動しないものだ。その層の心をしっかり掴んでいる限りはBABYMETALの人気が衰えることはないかもしれない。
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