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2017年5月20日土曜日

【フェス出演多数】最近のポルノグラフィティ、めっちゃ攻めてる





タイトルの通りなのですが、最近のポルノグラフィティがめっちゃ攻めてると思いませんか?


それを実感した明確な変化があったのは"オー!リバル"がリリースされてからである。

ポルノグラフィティのファンをそこそこ長く患ってるけど、今とても楽しい。

そんなことを今回つらつらと書こうと思う。




オー!リバル







"オー!リバル"は明確なほど「外」に向けた曲であった。

その少し前までは15周年ということで過去を振り替えるような機会が多かった。

そこから"3さいシリーズ"と称してシングル3枚を持ってきた。

"見んさい"の「俺たちのセレブレーション」、"聞きんさい"の「ワン・ウーマン・ショー 〜甘い幻〜」をリリース。
個人的には好きだけど、正直なところ世間的にウケるような曲ではなかった。

それがシリーズ最後の"歌いんさい"で「オー!リバル」である。本間さんと離れて以来、意図的に距離を取っていたラテンソングに真っ向から挑んだのだ。


名探偵コナンの劇場版のエンディングテーマということも後押しして、近年のポルノの中では一番のヒットとなった。

そして、その後リリースされたアルバム「RHINOCEROS」が強烈であった。僕はもしかしたら一番好きなアルバムかもしれないと思っている。





僕が何より嬉しかったのがポルノグラフィティの"今"がしっかり収められていたことだ。

その"今"こそが"攻めのモード"ということになる。









THE DAY~LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ







その後2016年になり、TVアニメの「僕のヒーローアカデミア」のオープニングとして「THE DAY」がリリースされる。

ポルノ史上でも上位にくるほどのアップテンポでハイカロリーなナンバーであった。
初めて聴いた時から「昭仁さん血管凄くなりそう」と歌ってる姿を想像してしまうほどであった。

アニメのタイアップということもあるが、かなり攻撃的な曲であった。

そして、それを引っ提げた昨年の横浜スタジアムライヴで新曲として披露されたのが"LiAR"である。"オー!リバル"で開き直ったのか、またしてもラテンテイスト溢れる曲で、観客を魅了させた。






これだけでも凄いのにもう1曲のA面である"真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ"がもっと凄かった。

シングルの感想にも書いたが、まさか"THE DAY"を更に上回るハイカロリー曲をここで持ってくるとは思わなかった。

なぜそんな曲を、という点が今回のポイントである。

それは台湾などのフェスに参加したことがあるという。もっとフェスでも観客を盛り上げる曲をという意向なのだ。

そして、今年のポルノさん、フェス攻勢が凄いです。



フェス出演について




すでにスガフェスは終わってしまったが、この先の出演予定は、

・Amuse Fes in MAKUHARI 2017 - rediscover -(6/4)
・MONSTER baSH 2017 (8/19出演)
・SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017(8/26出演)

とフェスが続く。アミューズフェスは置いておいてわMONSTER baSHとSWEET LOVE SHOWERである。

MONSTER baSHについては2014年の初出演時に大きな話題になった。
今までであればポルノには合わないような特色のフェスだからだ。それでも映像で見た限りしっかり盛り上げていたし、ポルノファン以外からも好評だったという。

本人たちも「若手に負けずぶちかます」という意志が感じられるセットリストであった。だって1曲目"2012Spark"だぞ?

もちろん海外のフェスのこともあるだろうが、僕はこの経験が今のポルノグラフィティにとって大きな経験になったのではないかと思う。
おそらく本人たちも手応えあったのではないだろうか。

もちろん単独見たい気持ちはあるが、僕は今回のフェス攻勢が嬉しいのだ。

何故それが嬉しいことかといえば、フェスに出るメリットに「ファン以外の人たち」の目に触れることにある。

単独公演と違ってフェスの観客は「見ない」という選択肢もあるのだ。
1曲だけ見てご飯食べに向かうなんてシーンはざらにある。

そこで足を止めさせるような曲や演奏が必要となり、一瞬たりとも気を抜くことができない場である。ポルノは単独でももちろん本気でぶつかってきてくれるが、ある種それとは違う本気なのだ。

これはポルノにとっては、インディーズ時代に大阪城ホール前のストリートライヴでやっていたり、お笑いの合間に演奏していたことにも通じるのではないだろうか。

そこにラブシャ(SWEET LOVE SHOWER)である。

ラブシャにポルノなんて、未だに実感がない。
そのうちROCK IN JAPAN FESTIVALに出たって不思議じゃない勢いだ。

それだけ今のポルノグラフィティには切れるカードがさらに増えてきているのだ。

こうなるとフェスで見て興味持ってくれる人がさらに増えることだろう。


公式の発表ではもしかしたら、まだ他のフェス出演が増えてもおかしくなさそうなニュアンスである。


そんな経験を経たポルノグラフィティに期待しかないではないか。

だから。

単独公演早く見たい。


【関連記事】
【感想】ポルノグラフィティ「オー!リバル」
【感想】ポルノグラフィティ「THE DAY」
【感想 】ポルノグラフィティ「LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」
ポルノグラフィティが台湾の音楽番組とフェスに出演、セットリスト
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2017年5月17日水曜日

雪が降るとテレビ中継が来る街 八王子盆地の気候のせいで八王子が嫌いになりそう






生まれてこのかた30年近く八王子に住んでいる。


都市開発は色々失敗したり、「八王子?山梨だっけ?」と言われることを除けば、好きな街だし、住みやすいと思う。


しかし、どうしても耐えがたいことがある。


それは気候である。


都心に比べ夏はより暑く、冬はより寒いそれが八王子なのだ。


僕は暑さには強いのだが、寒さにはめっぽう弱い。炎タイプなのだ。

この気候のせいで、毎年冬になる度に僕は八王子が嫌いになりそうになる。


ということで、今回はそんな八王子の盆地気候について書いてみよう。


下書きのまま放置してたらすっかり春真っ盛り、むしろ暑いという気候になってしまったが今年上京して八王子来たという人のためにアップする。



八王子盆地の気候





Wikipediaより


八王子の土地は「八王子盆地」という名の盆地がほとんどを占めている。
盆地は「周りが山で囲まれているとこ」くらいで覚えておけばいいだろう。


盆地といっても実際には八王子盆地は緩やかで小規模なものである。山も、地図で言えば左側にしかない。
しかしながら、気候にはしっかりそれが反映される。


特に有名なのは冬は都心よりも気温が下がり雪が降りやすいということだろう。
他にも京都も盆地なので「冬の京都は寒い」ということを聞いたことはないだろうか。


この盆地効果により八王子は東京の中でも一目散に雪が降る。そしてテレビ局がすぐにやって来て八王子駅前で生中継をしだすのだ。

実際都心に勤めているが、会社から帰宅すると駅前が真っ白で「あれ?ここは雪国?スノーマジックファンタジー?」となることが多々ある。





夏は逆に、都心よりも暑くなる。これも盆地によるものである。
僕は八王子の方が都心よりも発展してるのでヒートアイランド現象が起こってるものと思っていたが違った。




盆地の気候の仕組み




ではなぜ盆地が夏暑くて、冬寒いのか調べてみよう。


まず夏は太陽光によって地面が暖められる。その暖められた空気は空気の冷たい方へ行こうとする。周りは山に囲まれているので、空気は上に行くことになる。


この時、盆地の上空では湿度の低い冷たい空気が"蓋"の役割を果たし、暑くて湿った空気の逃げ場がなくなり、盆地は暑くなるということだ(たぶん)。
あとはフェーン現象とかそういうやつ(たぶん)


逆に冬冷たい空気は下へと向かうので、その空気が滞留してしまうということになる。


この効果により盆地地帯は夏は暑くて、冬は寒くなるということである。

これを読んだ人は友達にドヤ顔で言おう。




3じの法則




これを書いてる中で調べものをしてて面白いものを見つけた。

それが「3じの法則」である。

中央線沿線の「高円寺」「吉祥寺」「国分寺」と寺が付く駅を過ぎるたびに気温が下がると言われているが、八王子まで来ると遥かに寒く感じる。

中央線を都心方面から西に行くと「きちじょうじ」「こくぶんじ」「はちおうじ」の3地点で1度ずつ気温が下がると言われていることを、友達が「3じの法則」などと呼んでいた。冬の八王子は都心と5度ぐらい気温が違うことがあるけどね


こんな呼び名をするのか?ということは置いておいて内容には納得してしまう。

国分寺ではないのだが、中央線に乗っていて立川に着いた時のホームから流れ込む冷気の寒さったらない。
八王子バカにできないぞ、立川。


他にも、

一説には東京と甲府を足して2で割った天気·気温が丁度ピッタリらしい。(距離的に当然か)
実際に、中央線に乗って多摩川を渡ると、急に寒くなったり暑くなったりと感じる 多摩川を超えると、温帯気候から大陸性気候に変わる。多摩川が境界線となっている。


これも妙に納得するとともに笑ってしまった。


ということで、八王子盆地の気候について書いてみました。
それを持ってしても良い街なのでみんな遊びに来てね。








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2017年5月16日火曜日

ポルノ全アルバムレビュー1st「ロマンチスト・エゴイスト」






ポルノグラフィティのシングルレビューをちょくちょく書いてるけど、平行してアルバム感想も書いて行こうと思う。

理由はいくつかある。


最も強い理由は僕があるアーティストをひたすら聴き込む時、他の人の書いたアルバム紹介やレビューがとても参考になったからだ。


ファンならではの目線から見たアルバムレビューは、そのアルバムがファンの中でどんな立ち位置なのか分かって面白い。

同じように自分もポルノグラフィティのベストだけではなくて、オリジナルアルバムを聴いてみようと思った人のために、少しでも役立てればと思って書く決意をした次第である。


しかし、シングルレビューの時のように、1曲1曲長く書いていると終わらなくなってしまうので、1曲ごとはなるべく短めに書いていきたいと思う。

アルバムレビュー特有で☆を付けたりするのはあるけど、個人的には好きではないのでなるべくフラットに書いていきたい。

ただし情報は時にバイアスになってしまうので、初聴は何も知らない状態で聴いた方が良いと思うことを付け加えておく。

もう一つ言うまでもないかもしれないが、他人がどう思ったかということに引っ張られすぎてもいけない。

最後は必ず、自分の感性を信じて欲しい。

ということで最初はこのアルバムである。


ポルノグラフィティ全アルバムレビュー

1st 「ロマンチスト・エゴイスト」














アルバムについて




ポルノグラフィティの記念すべき1stアルバムである。
シングルでは"アポロ"と"ヒトリノ夜"が収録されている。

ファンの間でも根強い人気を誇り、今でもこのアルバムが1番好きというファンは多い。
2016年にはファンクラブ限定でアルバムの再現ライヴが行われた。


ファンクラブ限定であったが、映像作品になっているので、是非チェックしてみて欲しい。






インディーズ時代からの楽曲と、メンバーが東京に出てからデビューまでの2年間に製作された楽曲が収録されいる。
その曲たちはデビュー曲を目指して書かれたものが多いので「全曲シングルカットのクオリティ」での謳い文句はだてではない。

"アポロ"だけじゃないという楽曲の幅広さという魅力も詰まっている。


ジャケットが猫である理由は、タイトルの「ロマンチスト・エゴイスト」が示す二面性を猫が表していることからである。
"ライオン"や表題曲の"ロマンチスト・エゴイスト"の歌詞にも猫が登場する。

あと個人的になんだけど、ジャケットの左下のバーコードが最初はなんでここ? と思ったけど、今は逆にここにないと落ち着かないし、好きになった。結局今も理由は知らない。

では曲を見ていこう。



全曲感想




1. Jazz up


「ポルノ」を冠したバンドの1stアルバムの1曲目からドエロソングである。ファンクっぽくホーンセッションを大々的に取り入れている。

イントロのゴニャゴニャ言っているのは、メンバーの雑談を3パターンくらい組み合わせたものである。「欲望の火」とか聞こえる。

岡野昭仁の初々しく青さの残るヴォーカルが、曲の歌詞ととても合っている。

サビの「Dive in the mother's sky」は子宮のことである。
ぐうの音も出ないほど直球である。

エロが目立つ曲だが、2番の昔の自分と今の自分の対比など、ふと胸に迫るような歌詞も魅力である。



2. Century Lovers



ライヴの定番曲。
みんなで楽しくFu-Fuする曲。

因島でライヴを行った際にFu-Fuの「レイザーラモンよ。あんな感じで」と小学生相手に言っていたのが、やたら印象に残っている。今だともう伝わらない。

バンドとしてこのディスコ調の曲に、最初は戸惑いもあったらしいが、結果的には、ルノグラフィティでしか成り立たないような曲になっていると思う。

元々は2ndシングルになる予定だっただけに、アルバム曲とは思えないくらい気合いが入ったアレンジとなっている。

シングルリリースされなかったのは煽りであるFu-Fuが当時流行していたモーニング娘。の"LOVEマシーン"と似ていたことからリリースされなかったという裏話がある。



3. ヒトリノ夜


2ndシングル。

シングルとしては"アポロ"の陰に隠れてしまいまちだが、人気は根強い。

このイントロがくると、3曲目にしてもうアルバムに魅了されてしまうことだろう。
比較的アッパーな並びだけれども、3曲どれもジャンルが違って個性があるのに、連続して聴いても違和感がないというのは、凄いことだと思う。

楽曲の詳細については、シングルレビューを参照いただきたい。

ポルノ全シングルレビュー 2nd「ヒトリノ夜」



4. ライオン


インディーズ時代から演奏されてきた曲である。

ツェッペリンをバリバリ意識したドラムで始まる。というかまんままるでツェッペリンのような曲である。
乾いたスネアとギターリフがカッコイイ。

歌詞のレディライオンは新藤晴一の視点から見た当時の渋谷を闊歩する女子高生のことだという。

インディーズ時代にNHK BSのコンテストで演奏しようと思っていたら、「ライオン」が商標登録に引っかかるのでNGになったというエピソードがある。
この曲をやっていたら、より違っていたのではと思うとおはようからおやすみまで許せない気持ちになる。



5. 憂色〜Love is you〜


ピアノのアコギをフィーチャーした、アルバム唯一といっていいバラードナンバー。


食べかけの夢の雫
君を酔わせたから
思い出の後先
見失ったりして


がとても好きなフレーズ。

その後に続く「耳が痛くなるくらい~」のCメロは、新藤晴一が歌詞を書いてる夢を見て、そこで書いていた歌詞だとテレビでコメントしていた。
夢でも作詞してしまうほど才能が溢れていたのか、それほど当時はうなされながら歌詞を書いていたのか判らないが、たぶん後者だと思う。

2005年に行われた、C1000タケダのキャンペーンの招待制ライヴ(倍率高くて僕は落選した)で披露されたが、それ以降演奏される機会はほぼなかったが、前述のファンクラブイベントで久しぶりに演奏された。



6. Heart Beat


数少ない、本間昭光が作詞作曲を手掛けた曲。

何気にライヴですごく盛り上がる。

コメントなどを見ていると、当初は本間昭光が歌詞まで書いた曲がもっと多くなるはずだったが、新藤晴一の歌詞が良くて、採用される機会が増えたという。
才能がやはり溢れ出ている。誰だうなされながら歌詞書いてたとかいうやつは。

「いろんなコトをさあ一緒にはじめよう」という歌詞だったり、本間昭光からポルノグラフィティへのエールとも受け取れる。知らんけど。



7. マシンガントーク


ライヴではモンキーダンスする、岡野昭仁が首の筋を痛めそうになるのが定番。

実際は披露される機会が減っていたのと、恥ずかしさからライヴでやってる人が意外と少ない。

しかし、ファンクラブライヴの際はみんな迷いなくやりまくってて「鍛えられたファンはスゲーな」と思った。

あとサビのGOOD TIMEで上下、BAD TIMEで左右に腕を切るように振るという謎の振りがある。

これも本間昭光が歌詞を手掛けている。
かなり実体験の印象が強いのはなぜだろう。想像つきそうだからだろうか。


8. デッサン#1


後のアルバムで#3まで創られることとなるデッサンシリーズ、その最初の曲にあたる。

ポルノグラフィティ、新藤晴一の歌詞はフィクション性の強い歌詞が特徴だが、このデッサンと銘打たれたシリーズは、実際にあったで出来事を、まさにデッサンのように写実的に書き写していることが特徴である。ちなみにこれは岡野昭仁の実体験らしい。

インディーズ時代からあった楽曲で、インディーズver.では「どうか教えて たった一つセロリが嫌いなことだけ」という歌詞であり、それが妙に印象的であった。
どうやって聴いたのか? それは限りなく黒に近いグレーな方法なので答えられない。

かなりキーの高いヴォーカルだが、2014年の横浜スタジアムで久しぶりに披露された時には岡野昭仁は、原キーで歌い上げた。聴いてる方が震えてしまうほど圧倒的な歌声であった。

ヴォーカリストというのは、人によっては年々衰えてしまうこともあるのだが、この人のストイックさはやはり凄いものがある。化物かと思った。



9. アポロ(New Apollo Project Version)


シングルとの違いはイントロでアポロの発射時の音声が追加されていることと、アウトロが音がぶつっと途切れる形に変わっている。

ここまでの流れで「全曲シングルクオリティ」ということに納得していたが、ここで"アポロ"を聴くと、やはりデビュー曲に相応しいのはこれ、という印象を受けざるをえない。

詳細についてはシングルレビュー参照。

しかし"アポロ"が収録されているということで、1stアルバムとしての注目度が上がったことは間違いない。


ポルノ全シングルレビュー 1st「アポロ」
アポロ歌詞解釈~変わらない愛のかたち探してる



10. ラビュー・ラビュー


アルバムの中ではかなり異色な曲。

新藤晴一がこの曲の制作において「Tamaがやたらオシャレな曲を作ってきた」と語っていたように、テンションコードが効果的に使われている。

作曲において「7thを使うとオシャレ」と訊いた人はこういう曲を参考にすればいい。

テンションコードでなぜそう感じるか知りたい人は、近所の蔦谷好位置に訊いてみて欲しい。

ブラスやストリングスのアレンジも相まって、陽を感じさせる華やかな曲になっている。

ポルノグラフィティの中でも随一のノロケソングであり、こんな彼女を持ちたいという男は多い、はず。



11. ジレンマ(How To Play "didgeridoo" Version)


2ndシングルのカップリングナンバー。
アルバムではオーストラリアの民族楽器である「ディジュリドゥ」がイントロに使われているバージョンとなっている。

今でもライヴの最後に演奏されている定番曲である。

詳細については「ヒトリノ夜」のシングルレビューと、歌詞解釈も以前書いているのでそちらも合わせてどうぞ。


ジレンマ歌詞解釈~ジレンマが示すもの




12. リビドー


アルバムで唯一、岡野昭仁が歌詞を書いている。

タイトルの「リビドー=性欲」が表すように、本間昭光の曲に岡野昭仁が乗せている言葉は熱が伝わってくるほどの"行為"である。
ポルノグラフィティというアーティスト名でまたしてもアルバムに"真っ最中"の唄があるので、もう言い逃れできない。


舌先に残るザラつき 絡ませ合おう

早急じゃないと愛なんて消えそうで


しかしながら、"まぐわい"の曲が2つあることで、新藤晴一と岡野昭仁の歌詞に対するアプローチの違いが浮き彫りになって面白い。"営み"の曲で比較するのもどうかと思うが。

新藤晴一に比べ、岡野昭仁の歌詞は"主観性"が強く出てるのが特徴ではないかと思う。

新藤晴一はどこか俯瞰している部分があるのに対して、岡野昭仁は中へ中へ向かうように感じる。

重いハードロック調で、曲としても最高にカッコイイ。



13. ロマンチスト・エゴイスト


デビュー前、本間昭光と出会う前にできた曲。
唯一メンバーと本間昭光ではない方が曲を書いている。

岡野昭仁曰く「君たちにはUKロックみたいなのが合うんじゃなかな」という提案から創られたそうだ。

言われてみればたしかに、オアシスっぽさがある。
なにがオアシスっぽいかと言われたらわからないが、なんとなく眉毛が浮かぶので間違いない。

ちなみに作曲したRyo(吉俣良)はドラマ音楽なども手掛けている。


サビの歌詞は「意味はよく分からないけど不思議と心に残る」ということで採用された、


ロマンチスト・エゴイスト・ツナグ・コバルトブルーのアーチ


たしかに、全く意味がわからないけど素晴らしい、新藤晴一らしさが随所に見られる名曲。


ということで「ロマンチスト・エゴイスト」について書いてみた。
短くなるわけがなかった。



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