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2018年11月28日水曜日

音楽で食べていけない時代に若手バンドは成功を夢見れるか








常々感じている疑問である。それは


今の若手バンドは何をモチベーションに音楽に打ち込んでいるんだろう


というものでる。

それこそが今回のテーマだ。





バンドマンという種族




バンドという生き物。

たとえば昔であれば、粗暴だけどひとたびステージに上がればスタジアムを揺らすみたいな人達のことだろう。

ライヴが終われば浴びるほど酒飲んで、「お薬」を摂取して2~3人の女を引っ掛けて、名前も知らない彼女たちと一晩を明かし翌日には次の土地へ。


極論すぎる。いつの時代の話だっていう。


まぁそこまではいかないにしても、昔のロックンローラーといえばホテルの部屋爆破したり部屋からテレビ投げたり、ロールスロイスで自宅のプールに飛び込んだりしたもんだ。


どこのキース・ムーンだ。


とにかくまぁ、ロッカーとして売れることは一つの巨大な夢だったはずだ。ヒット曲を出せばアリーナが埋まり、もう一曲当てればスタジアムが埋まる。

たとえばポルノグラフィティはロックに夢を見れた時代に育ち、ギリギリ音楽(CD)が売れた時代を経ている。
00年代後半以降のミュージシャンにとっては、CDを売るということは、至難の業と呼べる時代だ。


そんなを夢見てロッカーを目指した少年がどれだけいただろう。

それと比べると今のバンドマンは、真面目だ。

まぁ上記の数々の奇行が良いかと云えば、人間としては遥かに間違っているのだが。


今ホテルの部屋からテレビ投げても、精々Twitterを一瞬湧かして終わりだろう。

現代のミュージシャンはさすがにそんなことしない。大学出てるバンドマンばかりだしね。
ミュージシャンがワーキングクラスから這い上がる時代は終わったのだ。きっと。おそらくオアシスが最後だったのではと思っている。

頭のいい真面目なミュージシャンが増えたのだ。
その証拠にくるりやアジカンのせいでバンドマンのメガネ率も増えてきている。とりあえずメガネかけてれば真面目とする。

サングラスかけてたらアルフィーの桜井賢である。


それもそのはずなのだ。

たとえば僕の世代から少し後くらいだとバンドマンの憧れとなっているバンドは、BUMP OF CHICKENやELLEGARDENなのだ。

もうすでにロックというものがクリーンなイメージとなっている。藤原基央に憧れることが健全かどうかは今は置いておこう。

好きです、バンプ。











今のバンドマンは何を目指すのか




ということで、今はみんな真面目なのでかつてのロッカーになど憧れることはない。

じゃあ、現代のバンドマンは何に憧れて何を目指しているのだろう。

なんか批判的に聞こえると思うけれど、決して今のバンドを否定したいわけじゃない。


CDは売れない、趣味が細分化されてヒット曲もそうそう生まれない。きゃりーぱみゅぱみゅと別れる。踏んだりけったりだ。ライヴやフェスくらいしかない。

純粋にバンドとして音楽を楽しんでいるのだろうか。副業ならいいけどそれだけでは食べてはいけるもんじゃないだろう。少なくとも今の時代に音楽で成功してやろうなんて野望を抱くバンドマンは、確実に減ってきているはずである。


もちろん売れたいと懸命になってるバンドマンもたくさんいる。サカナクションとかめちゃくちゃ貪欲である。
それでもアルバムでミリオン目指すなんて今じゃ夢物語である。

明日には壊れてしまうようなロッカーの破天荒さに憧れを抱けた時代とはもう違う。

バンドマンの見据えてる未来には何が映っているのだろう。


しかし。そこではたと気づいた

現代のミュージシャンは、音楽の売れない時代でさえ、それでも音楽をやっていこうとするような人間たちなのだ。

ロックである。

もはやこれは相当モチベーションが高くないとできないではないか。

そうは言っても全てのミュージシャンが成功を夢見ているわけではないだろう。
趣味の延長のように、バイトや仕事と掛け持ちしながら活動するミュージシャンもいることだろう。

しかし、この時代"だからこそ"音楽を選んだ人たちを称えるべきなのだ。


普通のサラリーマンをしている僕は、憧れてしまう。
自分にはもうできない生活だからだ。

音楽を愛して奏でる人が報われる世界になりますように。


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