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2025年2月7日金曜日

NAOTOがサポートメンバーにいたということ




僕がポルノグラフィティのライヴを(映像で)初めて見たのは、2002年の「ビタスイ」ツアーのファイナル公演の生中継である。

胸が躍った。

なぜなら、僕が初めてライヴというものにしっかり触れたのが、その瞬間だったからである。

メンバーたちの格好良さもありながら、同時に惹かれたのがそれを支えるサポートメンバーたちである。

特にひときわ目を引いたのが、ヴァイオリンのNAOTOの存在であった。

そんなNAOTOの20周年ライヴにポルノグラフィティのゲスト出演が決定した。

そんなこともあり改めて、ヴァイオリニストのNAOTOとポルノグラフィティの関係について語りたい。

※トップ画はなんとなくの気分であり、鬼軍曹という他意があるものではありません


ポルノグラフィティとNAOTO



ヴァイオリニストのNAOTOについて、ポルノグラフィティのファンとしては語らずには避けられない話題だ。

特に古株のファンからすれば、その存在の大きさを語らずにはいられないだろう。

NAOTOがポルノグラフィティと馴れ初めは、2ndシングルの「ヒトリノ夜」からである。

その"ヒトリノ夜"は今でも「サビのストリングスがたまらない」と語り継がれるものとなっている。

(調べた限り)2001年からはライヴでもサポートメンバーとして参加した。
※違っていたらすみません

そこから2013〜2014年の15周年ツアーである、13thライヴサーキット 「"ラヴ・E・メール・フロム・1999」まで、ほぼ全てのポルノグラフィティのライヴを支え続けてきた。

NAOTOの人気が特に高まったのは、2004年に行われた5周年ライヴ「PURPLE'S」である。




この映像作品には当日のステージメンバーの副音声が収録されていて、そこでポルノグラフィティのサポートメンバーの人気が一段と高まった。

関西(大阪府高槻市)出身なのもあって、物凄くトークが面白いのだ。
というかNAOTOに限らず、この副音声は本当に面白いので、なんとか全人類が聞いてくれることを祈ってる。

僕は当時まだ音楽に疎いし、NAOTOについてはそれ以前の映像でどこはかとないミステリアスな印象を持っていた。

それがこの副音声を聴いてからというのも、もうメロメロである。その上で次のツアーでドキュメンタリーあったのもあるしね。


語弊を恐れず言えば、この時代は「居て当たり前」という存在でもあった。有難みを感じない訳ではなくて、もう無くてはならない存在とさえ思えていた。

それがポルノグラフィティの15周年辺りからは自然にサポートから離れていった。


言うまでもなくNAOTOは多忙なミュージシャンである。ヴァイオリニストとして活動をはじめ、最近はあまり出ないが「関ジャム(現:EIGHT-JAM)」にもしばしばゲストに出たりしていた。

そんな中でも2015年のポルノグラフィティのホールツアー「The dice are cast」の追加アリーナ公演でNAOTO率いるカルテットが特別ゲストとし出演したりもあった。

特にストリングスアレンジが加わった"バベルの風"は気が狂うくらい好きであった。

そして、その時がやってくる。


2019年9月8日

東京ドーム

ポルノグラフィティの20周年の祝祭「ロマンスポルノ'19 神vs神」が開催された。

2日間で異なるセットリストという内容で、初日はFIRE HORNSが熱いホーン隊のサポートとしてステージを盛り上げた。

そして2日目。

中盤で岡野昭仁がセンターステージで1人で弾き語りをするコーナーがあった。

ここで僕は緊張していて。

なんせ初日にここで演奏した"n.t."は既にバンドバージョンで演奏されていたのだ。つまり必ず他の曲が来る。

岡野昭仁が当時のエピソードを語る。


昭仁:この曲が出来た時に手応えみたいなものがあって。早速レコーディングして、NAOTOさんに来てもらって1日であの印象的なフレーズを弾いてもらって、とても良いかたちになりました。そんな曲を聴いてください


そして演奏されたのが"瞳の奥をのぞかせて"である。





結果を知ってる人ばかりだから言うけど、これが完全な布石でしかない。
けど、当時の僕はこの時違う考察脳になっていて。

2009年にポルノグラフィティが初めて東京ドームのステージに立った際、そこでタイトル未定の新曲として初めて演奏されたのが"瞳の奥をのぞかせて"だった。

だから、僕はここでこの曲が選ばれたのだと思った。

そんな事を思いながらうっとりと聴いていたら、中盤でセンターステージ付近の観客から悲鳴に近い声が上がり、それが瞬く間に会場全体に広がった。

岡野昭仁の横に現れたのは見慣れた、また見たかった金髪姿。

NAOTOの姿だった。

いや、言い訳をすれば初日もホーン隊が現れたのはこの辺りのソロコーナーの後でここから後半戦!って辺りだったんだから、油断してたよね。

このあまりに粋な演出(岡野昭仁発案)に、会場全体が打ちのめされた。

そして後半戦ではNAOTOストリングスがステージ後方に現れ、これも驚きの"リンク"の劇的なアレンジに、もうウィリーさ。

NAOTOの楽しそうに演奏する姿に、もう泣けて泣けて。

そこに、

「nang-changの次に古株になりました。長いことやってきましたが、僕は動けないのでずっと後ろから2人を見てきましたが、今日はすごい感動した……」


と、感極まったドラム野崎真助を受けて。


「さっきの真助ちゃんじゃないですけど、だいぶヤバかったです。最近ご一緒できておりませんでしたが、心はいつもポルノチームのつもりです」


こんなの、泣かずにいられるか。

そんな関係が、ポルノグラフィティとNAOTOなのである。








20周年のバトン




そして発表されたNAOTOの20周年ライヴでのゲスト出演。

こういう時ってわりとシークレットゲスト的な感じなるんだけど、今回はポルノグラフィティが第一弾発表である。

※元サポートドラマーの小畑ポンプの50歳の記念ライヴにシークレットゲストで参加した

じゃあポルノグラフィティと何を演奏するかといえば何だけど。

実際、そんなに持ち時間はないと思うんだよね。

3〜4曲くらいじゃないかと思うの。一晩ライヴやってくれていいんだよ?


NAOTOのヴァイオリンで聴きたい曲といえば……いや、ピレネー山脈くらいあるな。

困った。

当然ながらポルノグラフィティをよく知らない人もいるので"サウダージ"は可能性がかなり高い。



NAOTOがポルノグラフィティに初参加した"ヒトリノ夜"は知名度もそこそこだし、ライヴ映えする。エピソードトークあるだろうし。

ポルノグラフィティの20周年東京ドームのハイライトとなった"瞳の奥をのぞかせて"を、NAOTOの20周年で演奏するのも、これまた粋だ。

「PANORAMA×42」ツアーで"シスター"の前に演奏していたプレリュードも良かったから捨てがたい。

そしてなんといっても"ジレンマ"でブリッジも拝みたいが、その後の進行に支障をきたすといけないところ。

絶対やらない枠として、個人的に思い入れが強いのが"何度も"のライヴアレンジだけど、まぁ無理か。

そもそも開催がお盆ど真ん中の季節だから"ミュージック・アワー"とか"ハネウマライダー"もありそう。


そうして思い浮かべていたんだけど、別のベクトルとして、NAOTOがサポートから離れてからリリースされた曲を、NAOTOのヴァイオリンで聴いてみたいという欲も生まれる。


呟くところでも書いたけど、僕は近年の中では"暁"を演奏してもらいたい。





ストリングスがかなり強い楽曲だし、何より昔のポルノグラフィティしか知らない方々へ一石を投じるのにピッタリではないか。
一石がアルマゲドン過ぎる。

他には最新曲の"ヴィヴァーチェ"もヴァイオリンがかなりフィーチャーされてるので、ぶちかましてほしい。

なんだったらヴァイオリンがない曲でアレンジしてくれても絶対楽しい。"Zombies are standing out"をヴァイオリン全開の魔改造しよう。

NAOTOとのトークも久しぶりにあったら良いなと思うし、色々な思い出、裏話が出てほしい。もうこれで1年ツアーやろうぜ。


当たり前なんだけど、NAOTOというミュージシャンは日本でも屈指のヴァイオリニストの1人で、ソロでこれだけの活躍をしてきた。「のだめカンタービレ」にも出た。
そもそもNAOTOだけで余裕でお金を取れる音楽家なのだ。

だからこそ、そんな人が当たり前のようにポルノグラフィティを支え続けてくれたことって、本当に凄いことだよね。

ポルノグラフィティにとってサポートメンバーは欠かすことのないバンドメンバーであり、他の若手には金髪鬼軍曹でもある、唯一無二の存在がNAOTOである。

ていうかこの人と荒木飛呂彦は僕が小僧の頃から見た目変わらないんだけど、どうなってんの。マジで。

ということで、何が起きるんだろうとチケットもないのにワクワクしている次第だ。ていうかマジで行きたいな。ぜったい清塚信也も出るだろ。


2025年、今年の夏も想像しい日々になりそうだ。



ポルノのサポートメンバー nang-changのマニピュレーターって何してる人?


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