形なき音楽を言葉で表現することは難しい。
身近にいないだろうか。
「じゃあキーはAで適当にドリアンで流してみようか」
とかセッションで言うギタリスト。
ドリアンってあれか?
とげとげの、果物の、臭いやつ。
ちなみにドリアンはスケールの一種である。僕はアホなので↑の用語の使い方が正しいかどうかすら分からないが、たぶん違う。
なので、上のような言葉は使わないように。
音楽のレビューでも時折謎のカタカナと遭遇する。文脈からなんとなく読み取るけど、イマイチ分からなくてモヤモヤするのだ。
これはベンチャーの若社長がビジネス英語を使いたがるのと似ている。
ということで、突然タナソーと飲む機会が来ても大丈夫なように、音楽用語の意味を調べてみよう。
ちなみにあまりにたくさんありそうなので、一応part.1にした。
1. メロー(メロウ)
みく見かけると思う。メロウ。
意味を調べてみると、
[形動]《「メロウ」とも》
1 果物などが、熟しているさま。香りや甘みが豊かなさま。「―な味わい」
2 人柄などの円熟したさま。また、音などが、柔らかくて豊かなさま。「―な雰囲気」
出典 : Weblio
ははーん。
ドリアンのことだな。
冗談はさておき、2つ目の意味だろう。ミディアムテンポくらいで、落ち着いた雰囲気なこと。
最近日本の若手バンドでLUCKY TAPESが好きなんだが、彼らはとてもメロウな感じがする。
LUCKY TAPES オシャレ・シティポップバンドはSuchmosだけじゃない
メロディー(メロディアス)のメロもちょっとかかってるのかなと思ったり。
2. ダウナー
これは分かる。洗剤だ。
あ、ダウニーかあれは。
メロウともちょっと使い分けが必要な言葉かなと。意味合いで行くと「アッパー」の対義語と想像するとイメージ付きやすいかなと。
落ち込ませるというだけでなく、鎮静剤という意味も持っている。
ちょっと「お薬」の匂いがする音楽によく使われる気がする。
3. シンコペーション
たまに見かけるけど、マジで意味が分からなかった言葉。この際に調べてしまおう。
シンコペーション 【syncopation】
〘音〙 強拍と弱拍の通常の位置関係を変え,音楽のリズムに緊張感を生み出す手法。一般には,弱拍の音を次に続く同一音高の強拍の音とタイで結ぶことによって作り出す。移勢法。切分法。切分音。
出典 : 三省堂『大辞林』
なるほど。
日本語でおk
なんとなくニュアンスを読み取ると、セオリーの強弱をあえて外して意図的に耳に引っかかるような手法ということか。
なんか調べてたら実際に聴いた方が分かりやすいということなので、探してみた。
自然に染み付いているものと違うものが流れることで、聴いてて「おやっ」となる効果があるというわけである。
コンビニでバイトをしていて、サラリーマン、学生の後にニコラス・ケイジが来たらビックリするだろう。まさにそんな感じである。
星野源の"くらだないの中に"とか結構そうかなと。
以上、音楽評論家に絡まれた時のための音楽用語知識でした。
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