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2018年11月3日土曜日

ポルノグラフィティ16thツアー「UNFADED」がいかに恐ろしいのか語らせてもらう







ポルノグラフィティのアリーナツアーのタイトルが「UNFADED(アンフェイデッド)」に決定した。
※今回も多少時差がありますがお気になさらないよう

サブスクリプションサービスでの全曲配信などがあり、過去の楽曲が今でも色あせていないという想いから「UNFADED(色あせない)」というタイトルが用いられている。

しまなみテレビでも触れられていたが、そのコンセプトの恐ろしさに、僕は戦々恐々である。

いま現在の想いをここに記そう。






ポルノグラフィティ全曲という恐怖




ポルノグラフィティが発表している曲は、おそらく300曲以上である。

1曲4~5分なので、全部聴くと24時間に近い時間が掛かる計算となる。たぶん。
それほど膨大な曲数を、ファンは際限ない回数聴いている、それだけで恐ろしい。

以前ポルノグラフィティに幾ら費やしているのかを計算してみて、思いのほか法外な数字にならなくて企画倒れしたが、費やした時間も大概である。
今度絶望的に暇な時に考えてみよう。

それはそれとして。

今回のツアーのコンセプトはこれである。


先日、メジャーデビューからの20年間をより色濃く知って頂くために、サブスクリプション型サービスとしてデビュー曲から最新曲まで、これまでの全楽曲を配信スタートさせたポルノグラフィティ。

これまでの全楽曲が“決して色あせることはない”ということをLIVEで表現するためにタイトルは、“UNFADED”(色あせない)に決定しました!

今回のツアーはどんなセットリストになるのか?!

ぜひこれまでの楽曲を聴きこんで、楽しみに待っていて下さいね!


もちろん今までも過去の曲たちをほぼ並列に並べて選んだマニアックな内容のものはあった。

たとえば2009年の東京ドーム公演。35曲というポルノグラフィティ史上前代未聞のボリュームのセットリストのライヴであった。しかも、序盤はほとんどシングルがないほど、アルバムやカップリングナンバーが並ぶ初心者に対して往復ビンタから入る仕様。

しかしながら、それは「一夜限りの」という冠がついていたからこそともいえる。


そうでなくても「ロマンスポルノ」を冠しているライヴは、わりと自由でフレキシブルなライヴ構成になることが多い。

しかしながら「ライヴサーキット」として回る全国ツアーで、これほど自由に構成できるものはなかったのではないだろうか。

「ライヴサーキット」は乱暴に分けると2つに分かれる。1つはオリジナルアルバムを引っ提げたツアー。

そしてもうひとつはお前なんかに教えてあげない。嘘です。すみません。もうひとつは「ロイヤル ストレート フラッシュ」や「ラヴ・E・メール・フロム・1999」のように10周年や15周年のアニバーサリーとして行われるツアー。

過去のライヴサーキットはほとんどがオリジナルアルバムを引っ提げて行われる所謂アルバムツアーというやつである。

そして後者もオリジナルではないが、どちらもファンにとってはあまりありがたくないベストアルバムを引っ提げているので、ある種のアルバムツアーとも呼べる。だからこそ、ある程度シングル曲がメインとなる。

なので、ある程度のところで検討がつけられていたのだ。
ロマンスポルノはここのところたくさんあるが、1曲ごとに驚く頻度も高いのであまり心臓に良くない。
といいつつも「BUTTERFLY EFFECT」みたいなアルバムツアーなのにファンを皆殺しにしてくるようなセットリストにしたりすることがあるから油断もできないが。

では全曲ということでロマンスポルノと変わらないではないかという思いの人へその違いを挙げていこう。












ライヴサーキットとロマンスポルノ




決定的な違いは本数である。
ロマンスポルノは"お祭り"としてスポット的に行われるので平均しても2~3公演で終わることが多い。

どのアーティストもそうだがライヴというものは、本数を重ねるごとに完成度が増していくものなのである。初日が終わり、そこから実際に観客が入った時の反応などを受けて、修正が入っていく。

そうして磨きあげられて洗練されていくのがツアーの魅力だ。もちろん後半ほど良いというわけでもなく、初日特有の緊張感はさながら麻雀の牌を切っていくような独特の緊張感がある。麻雀やったことないけど。

どのカードが切られるか、出す方も受ける方も固唾を呑んで見守るのである。ここでカードと書くならなぜ僕は麻雀に例えたんだ。


ロマンスポルノはとても楽しいし大好きのだが、純粋なライヴの完成度としてはホールツアーの方が高くなる。毎回とんでもないアイデアを出しまくるチームポルノ(AVの制作会社みたいだな)が、すでに完成されたように見えるものを、さらに磨きを掛けていくのである。

だからこそ、必然的ともいえるがバンドのまとまり、音作りは研ぎ澄まされる。そして岡野昭仁の歌詞間違いの頻度、MCの迷走なども少なくなる。

といってもロマンスポルノの完成度だって、それはそれは恐ろしい次元で高いことは補足する必要ないだろう。


一方のロマンスポルノはお祭り感が最優先される。セットリストは比較的自由に選ばれ、(とんでもない完成度の上での)大味さもあって、それはツアーの緊張感とはある意味裏表となるライヴとも言える。

大きな会場でやることが多いので、そのダイナミックさやそれを活かしたギミックは、ロマンスポルノならではの魅力といえるのではないだろうか。ホールツアーで毎回カートが出て煙で岡野昭仁が見えなくなったり、「ヒロシマイケルwwwww」なんてゆるキャラを紹介ことになっていたら大変である。

まとめるとライヴサーキットの魅力は重ねるこどに音が洗練されていく醍醐味、ロマンスポルノはなんでもありのお祭り感が醍醐味である。


さて、それを踏まえてもう一度コンセプトを見てみよう。


先日、メジャーデビューからの20年間をより色濃く知って頂くために、サブスクリプション型サービスとしてデビュー曲から最新曲まで、これまでの全楽曲を配信スタートさせたポルノグラフィティ。

これまでの全楽曲が“決して色あせることはない”ということをLIVEで表現するためにタイトルは、“UNFADED”(色あせない)に決定しました!


シングル曲に縛れることのない自由なセットリストを、ツアーでやるのである。


言うなれば「ブラッシュアップされてゆくロマンスポルノ」なのである。


AIが人を追い抜くような言い知れぬ恐怖だ。


自由とは本来、恐ろしいものなのだ。



じーかんは欲しいけど、

いざ自由って言われると。

何していいか分からない。

命令されたい縛られたい。

自由が苦手な、

切ない人間。


ラーメンズ「プーチンとマーチン」より


コンセプトとは謂わば檻や囲いなのである。

その囲いの中のものを外から堪能するようなものなのだ。

しかし、今回の自由とはつまり野原に放たれたポルノグラフィティという猛獣と対峙することである。

自由を得たポルノグラフィティは360°どこからでも攻撃できる。さらにその猛獣は、学習する。

一瞬の油断は死に直結する。

ライブとは、戦場なのだ。

あと1ヶ月と少し。

戦場という名の至福の時間が僕らを待っている。



【追記】

スタッフレポートにてリハーサルに突入したことと、サポートメンバーが発表された。


Dr. 野崎真助
Ba. 須長和広
Gt. tasuku
Key. 皆川真人
Mp. nang-chang


サポートメンバーには少し変化が。
宗本康兵はとにかくライヴのサポートに、作曲に編曲にと大忙しだし、キャリア的にも十分なものを積んだので、個人的にはいいのではないかと思う。

ファンからしたら悲しいのも分かるけど、ポルノグラフィティのサポートを続けさせることが、彼のキャリアの足止めにも成りかねない。野崎森男もそうだが前向きな卒業は見送ってあげた方がいいのではないかと思う。

彼らはポルノグラフィティのためのミュージシャンではないのだから。


そして。


セットリストには長らく皆さんに披露できていなかった楽曲も組み込まれております

皆さんもポルノのこれまでの楽曲をしっかりと復習して、LIVEに備えて下さいね!!


等々、スタッフからの脅かしも相変わらずだ。
「ね!」にドラゴンボールのアニメの次回予告で「来週もまた見てくれよな」という悟空の脅しに近い言葉を思い出す。



今までの人生でポルノグラフィティに費やした金額を算出してみたら血の気が引いた
【お題】ポルノグラフィティの理想のセットリストを考えてみてください
ベストアルバムはお腹いっぱいだ、もう赦してくれ



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