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2018年11月10日土曜日

【感想】心霊スパイラル001 見所は可愛い狂気の前田さんと怖くない霊







ホラードキュメンタリーの新しいシリーズ。

放送されたので見てみたが、あまりに色々なところが拙くて、逆に感想を書きたくなった。

心霊ものを見る人なら分かると思うが雨後の筍のように乱立するゴミのような作品たちのなかで一握りの面白い原石を探すというマゾに満ちた苦行をしているのだ。
学者のようなひたむきさなのに、社会的には何も産み出さない存在が心霊好きなのだ。ほぼ幽霊みたいなもんじゃないか。


とりあえず、概要。

SNSへの投稿やスタッフに寄せられた世にも不可思議な動画を厳選、 確実に心霊映像と思われるもののみを収録! 凡百の心霊ドキュメンタリーとは一線を画す、ガチで震える衝撃動画集!


というコンセプトが他の投稿ものと同じ過ぎて、若手バンドの「唯一無二の世界観」みたいなものを感じる。

「not found」や「呪われた心霊動画xxx」などのアムモ98が新たにスタートしたシリーズとなる。

流れは他の心霊ものと同じく、投稿された映像を紹介したり、スタッフが動画について取材をする「ほん呪」メソッドで進められる。

しかし、立ち上げに伴って集まったスタッフが、なかなかどうしようもないのばかりで、さらには女性スタッフが…という状態になる。

ということで、投稿映像ごとに感想を書いていこう。


「心霊スパイラル001」ネタバレ感想というかツッコミ
















最初に言っておきますが、予告編でだいたい主要な部分網羅できます。



1:祖母の家



半年前に亡くなった祖母の家が解体されることに。思い出の家を映像に残そうと、孫が撮影をはじめると…。


シリーズ立ち上げの一発目ってすごく大切なはずである。だが、2回事象があるわりに、絶望的に分かりづらい。

リプレイして止めてアップにしても分かりづらいというのは、このご時世にはあまりに弱い。それがリアリティのための分かりづらさにも繋がってないというというと、そうもなってないのが厳しいところだ。



2:免許合宿



免許合宿のため、旅館に泊まる若者たち。すぐに打ち解けてはしゃぐ彼らの映像に、見知らぬ者の姿が…。


見知らぬ=分かりづらい、と言いたいくらいこれも映像として弱い。




3:僧侶の祟り 前編




山奥の廃寺で撮られた、世にも恐ろしい衝撃映像。スタッフが調査を開始するが、事態はあらぬ方向へ…。



ここでメインとなるエピソードになりスタッフが登場する取材パートとなる。





シリーズ立ち上げで集まったのは学生らしき2人の男で、これがまたやる気あるのかないのかわからない感じで、キャラクターとしても非情に弱い。

そして(なぜか)オーディションによって選ばれた前田貴子という女性スタッフ。





あれ、この人、知ってる……


「心霊パンデミック フェイズ11」の「あおいめのおにんぎょう」の投稿者だよね…?
事象よりも投稿者の可愛い感じありながら、その秘めた狂気を出していく投稿者に久しぶりにちょっと面白いと思ったので印象に残っていた。

調べると、やはり同じ指摘をしている見てしまった人柱視聴者の人がいたので、確定だろう。

これがかなり致命的で。


同じレーベルから投稿者役とスタッフ役で同じ役者使ってはダメだろう。


しかも同じ年のリリース作品に……

この手の投稿もの見てる人は馴れてるけど、仮にスタッフが他のシリーズにスタッフで出てるならいいんですよ。

しかし、ちょっと前に投稿者として見てた、しかも精神的におかしい役で、女優がスタッフとして登場して心霊現象を追うって、いくらリアリティライン度外視してるシリーズとはいえ禁忌ではないか。同じお膝元なんだし配慮しようやと。

投稿映像がアレなので、ほぼスタッフのドタバタに期待するしかないと思っていたので、この時点でかなり冷めてしまった。

とりあえず内容はハイキングをしていた投稿者たちが廃寺を見つけ、そこで見つけた鏡を手に取った時に何かの霊が現れ驚いて鏡を持ったまま逃げてしまったという話。


スタッフは茨城に向かい、投稿者夫婦に話を訊く。
この夫婦がやたら不自然に描かれる。妻が無くしたといって指輪をしてない、鈴と鐘を曖昧に答えた妻にやたら強く当たる。


えー。このくだり、本筋にまったく関係ありません。


後半、実はこの夫婦は夫婦ではなく、みたいなすぐに予想つく展開を別の意味で裏切ってくる。そうすると、夫の態度がただ不快なだけの印象しか残らないが。

撮影された廃寺を探すスタッフ。
そのために投稿者夫婦も同行させるが、妻が妊娠しているため、山登りはできないという。

ならお前らどうやって帰るんだ。


スタッフの車で現地行ってたよね?

とりあえずスタッフだけで山登りをするが、途中、前田は鈴の音が聞こえるという。そして落ちてきた石が前田の頭部に当たってしまい出血。探索を中断し、前田は病院へ。

それにしても仮にも女の子が血を流す怪我をしてるのに、周りのスタッフの反応が淡々としすぎ。










4:4周



館内を4周すると異界に行けるという、廃業したリゾートホテル。事実かどうか確かめるため実践してみると…。


雰囲気はまずまずいいけど、他がアレなのでマシに見えるだけという。

ただし止めてアップにしないと分かりづらい。



5:島




孤島へ渡ったふたりの美大生。風景画を描くための楽しい小旅行が、恐ろしい結末を迎えることに…。


海岸で謎の女性に声を掛けられ、砂浜を紹介される。ちなみにこのくだりは全く必要ない。

もうツッコミ入れるのも野暮なのは承知だが、この手のシリーズで女子大生2人で旅行して、このタイミングでカメラ回す?という疑問が浮かばざるを得ない。

事象は海岸の岩場で黒い影が後ろから近寄ってくるという、それ以上でもそれ以下でもない。



6:僧侶の祟り 後編



調査が進むにつれ、ある僧侶にまつわる怪しい信仰が浮かび上がる。これは僧侶の怨念か?それとも…。



やたり押しの強い専門家から道鏡の話を訊く。日本には生殖器崇拝というものがあり、近くの村では道鏡を崇拝してるのではと云われる。子宝などの目的ではと。
そしてリリースするなら俺の名前出せという割りに、土着信仰は危ないので止めたほうが良いのではと言い残して去っていく。どっちやねん。

寺を取材すると、そのに鐘を持って参拝にくる人が現れて近寄るが拒絶される。しかしその鐘の音色は前田が山で聞いたものと同じであったという。

そこに投稿者の投稿者の妻静香から連絡が入り、夫に話せない話があるという。それは廃寺から車までの間の記憶がないという。しかし映像を見て記憶が蘇ったという。

寺には地下室があり、そこにいたという。
そして映像に映っていた男に覆い被されて襲われた。それからも夢の中で老人に襲われているうちに妊娠が発覚。そしてでお腹には謎の痣が。

すべては夫が鏡を持ち出してしまったことが原因なのだろうか。そのため静香は夫に無断で鏡を持ってきたという。

そこでスタッフが鏡を返すということに。張り込みで参拝者の後をつけて、ようやく廃寺を発見する。そこで前田一人で中に入り、鏡を戻すことに。


一応言うけど……なぜ?


前田がカメラを持ち、中へ潜入。

投稿映像の祭壇を発見し、鏡を戻すがトランシーバーが不通に。その直後前田は悲鳴を上げて倒れてしまう。

その後静香からを心配する手紙が届く。そこで痣が薄れていって

専門家によるとお腹の痣はサンスクリット後で「王」を表す言葉に見えるという。

その後、前田がスタッフを呼び出す。夢を見て、それは静香が見た夢と同じだという。

そして最後に、前田が廃寺で倒れた時の映像が注意書き含めて流される。悲鳴を上げた後、彷徨っていると鐘の音が聞こえる。そして倒れた前田に霊が近づいてくるところで終わり。

最後のはまぁまぁ良かったとしても、前田さんの狂気を見てしまってる分、もうそれのが怖すぎて何も感じられない。
トップ画は動画からスクショしたんだけど、明らかに一瞬笑ってるんだよね。唯一怖いポイント。

ということで、内容よりも細かな部分(細らかいという次元でもないが)、爪が甘く、頭を抱えてしまうものであった。


というか





002あるのか……



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