久しぶりに「ほんとにあった!呪いのビデオ」の感想を書きたいと思う。
なぜか67は感想を書いているが、それ以降
今作の最大の見所はこれまで演出補として活躍してきた僕らの川居(尚美)さんが演出に昇格。
以上だ。
もう投稿映像がどうこうよりも、そこに感動を覚える。
あれだけこき使われてきた川居さんが演出として場を仕切っている、それだけで感慨深いファンは多いのではないだろうか。
今回も長編があるが、ホラーよりもメッセージ性が強い作品となっている。
ややこしい話ではなるが、そのメッセージはかなり無視できない内容なので、しっかり受け止めたい。
もうこれが書ければ僕は満足だ。
といっても内容としてはこれだけツッコミどころが満載だと、もう居ても立ってもいられない。
ほんとにあった!呪いのビデオ76
2018年4月4日リリース
演出:川居尚美、福田陽平 ナレーション:中村義洋
インディアン水車
投稿者の男性が北海道旅行をした際、とある川に設置されていたインディアン水車の施設で撮影した映像。ガラス越しにおびただしい数の鮭が泳いでいる。投稿者がカメラをガラスに近づけて水中を映していたとき、その中に人間の頭部のようなものが漂って、ガラス面に接近する様子が映っている…。
鮭を取る為に「インディアン水車」という仕組みがあったことを知れたことが興味深い。
調べてみると北海道庁初代水産課長となった"伊藤一隆"という方が明治19年にコロンビア川で見て、日本に取り入れたそうです。
事象については、若干分かりづらい。というか鮭のアップの方が怖い。
孤独死
電気店に勤務しているという投稿者が、仲間との飲み会の席を撮影した映像。酒も進み、盛り上がる一同。しかし、そこである異変が起きる。最初に、すりガラス越しに老人らしき姿が映る。そして、投稿者が驚いてカメラを上に向けた瞬間、窓から何者かがこちらを向いているのが映し出される…。
続きましては、お待ちかね。恒例の若者たちの安酒を並べた宅呑み映像。
もう「シリーズ宅呑み映像」って創った方が欲しい。
結構定番としてよく出てくるけど、マジで思うのは、普通宅呑みって撮影するか?
リア充はするんでしょうか、そうですか。
バンドの関係がなんとかとか言っていたが(忘れた)。
一応ちゃんと取って付けたように後ろにフォトジェニックとかああいう感じのギターが置いてある。
事象はスリ硝子越しの映像はちょっと分かりづらい。
上から覗いているのは、まずまずかな。
隣のアパートで孤独死した老人が出て以降、不審な出来事が続いて住民が皆退去してしまったとのこと。
脅かす相手がいなくなり、こっちまで来てしまった、とでもいうのだろうか。
雪道
近畿地方に転勤した投稿者の男性が、珍しい大雪の中、職場の同僚を家に送っている時の映像。大雪が降る夜間、電信柱の後ろに、半袖姿の男と思しきものが立っている。そして次の瞬間、血塗れの同じ男と思しきものが、助手席の足元から同僚の女性を見上げているのが映っている…。
事象よりも何よりも、これどうやって撮影したの?
明らかに運転席で撮影しているけど、ドライブレコーダーでもないし、明らかに手持ちカメラ、しかも雪道。
どう考えてもただの同僚じゃなくて、交際関係にあるそぶりである相手なのに、危険運転してる場合か。
というか、そういう相手なのに、見事に顔は避けられて映りません。
撮影している動機が全く分からない。
事象はこれも二段構えで、二回目の顔はまぁまぁいいんだけど、それが彼女の前の婚約者が「彼女に裏切られた」とこぼしていたという。
そして一人で山登りをしている最中に崖から転落して死亡していたという。自殺か事故かは不明。
それを象徴するかのように、車内ではなぜかガソリンの臭いが漂っていた!
……あれ?
ちなみに山登りしていたけどTシャツだったらしいです。
誰がために 前編
約4年半前に、カラオケボックスで遊ぶ同級生たちの姿を、携帯電話で撮影した映像。友人の結婚がきっかけで、再びこの映像を見ると、同級生の一人、樋口かなえさんにある変化が起きていることに、気付いたという。その樋口さんに、悲劇が起こってしまったというのだが…。
今回の長編エピソード。
ちょっと頭を使う作品をここんとこで立て続けに見ていて、間の時間で軽く見るかなと思っていたのに、この長編が想像を絶するほど登場人物が多くてややこしいことになってしまった。結局疲れた。
物語は4年前にカラオケボックスで撮影された映像から始まる。
そのビデオの登場人物は8人。男3人、女の子5人という構成。
青春を謳歌するかのように、盛り上がっている。僕のような人間は、もうここで気持ちがライドできない仕様。ビデオ撮影なんてするのはみんなリア充か。
といっても、このメンバーを中心に、どんどんドロドロの地獄絵図と化していく。なんか一昔前のタワーマンションの表面的な見てくれはいいけど、中の人間関係はドロドロみたいな感じだな。
投稿された事象の内容は「樋口さん」という女の子が一瞬姿を消してしまう。そのことを最近動画を見返して気付いたというもの。
そして樋口さんが最近亡くなったので不安になって、お祓いをしてもらうために投稿したとのこと。
投稿者の稲羽さんと宇陀さんは調査よりもまずお祓いをして欲しいと懇願する。
しかしスタッフは事象の内容が明らかにならないとお祓いをしても意味が無いかもしれないと嗜める。
投稿する前に寺行けや。
そしてスタッフが映像を確認すると、新たに別の事象が2つ確認された。
1つは福田さんという女の子を指差す手と、その後に歌う福田さんの背後に女性と思しき姿が映り込んでいる。
ちなみにスタッフでは山本屋 歩さんという味噌煮込みうどんが美味しそうな珍しい名字の新しい演出補が参加。なぜかまだ演出補応援という立場で大塚が居る。
もちろん今回も大塚くんは全く応援しなくて、フレンドリー・ファイアを繰り返します。
ちなみに時折撮影しながら一番正論を云っているのが演出の福田陽平氏。
ただ福田さんがかぶってややこしいので、名前を出すのはここだけにします。
シリーズ監視カメラ 彷徨う
某劇団に所属している女性から送られてきた映像。稽古中、芝居を演じる役者たち。一人の役者が床に倒れ込み、感電して照明が点滅する場面で舞台奥を移動する女と思しき影が写り込む。さらにその後、左側に現れた両手を持ち上げるような仕草の女は首を吊っているようにもみえるのだが…。
劇団の記録映像って感じのもの。
温泉旅行
投稿者が年末に年下の恋人と、とある海辺の旅館に宿泊した時の映像。投稿者によると、宿泊した翌朝、恋人のAさんが窓から見える海辺に、知人女性がいると言い出し、口論になり、窓の外を撮影していたという。恋人のAさんが窓側に移動した時、彼女の背後をついて歩く女と思しき姿が…。
背後にいる映像は結構不気味な感じで、今回の中では一番良かったかな。
だけども、結構部屋の奥からかなり距離がある窓の先の海岸に会社の後輩がいることに気付ける恋人の女性の視力の方が怖い。
「雪道」もそうなんだけど、結構無理くり事象に理由付けをしようしていて不自然になっているなと思えてしまう。
料理
投稿者の女性が遠距離恋愛の恋人に、好物の野菜炒めのレシピを説明するため、webカメラで撮影した映像。料理を進めている途中、映像が乱れ、背後の壁に、体が埋まっているような格好の人間とおぼしきものが映っている。さらに投稿者の体が一瞬消えてしまっているようにも見える…。
野菜炒めのレシピをレクチャーするために撮影していたというが、全然説明していないし、フライパンと平行にカメラを向けているせいで、フライパンの中、ほとんど見えません。
スカパーで放送される際には有り難いことにHD画質で見れるのですが、その画質でも全く作り方分かりません。
事象はブロックノイズの間に謎の男や身体が消えてしまうなど。
映像を止めると映り込む男の映像はなかなかなので、ちょっとブロックノイズが荒すぎるのが惜しい。
Webカメラの映像というと、やはり41の「アメリカの友人」とかの方が好きかな。
誰がために 後編
不可解に消えてしまった同級生の樋口さん。そして、樋口さんと最も仲が良かった福田さんを指差す謎の手。さらに、指を指された福田さんの背後に映り込む女性のような人影。取材班は、この映像が収録された時に一緒にいた、同級生の二人、飯島さんと加藤さんに、当時の話を聞くことができた…。
スタッフは
前編の時に書き忘れたが、現在鈴木は仲井さんと婚約していて、その結婚式のための映像を稲羽さんと宇陀さんが創っていて事象に気付いたのが発端である。
このエピソード、登場人物が多い割にキャラ付けが薄い部分があるので、この男2人、いらかなったんじゃないかと思ってしまう。
スタッフは福田さんを尋ねるが、福田さんは病で寝込んでいるという。
それでも福田さんはマスク姿で公園に現れ、話を訊かせてくれる。
せめて室内で話訊いてやれや。
福田さんの話によると、鈴木と樋口さんが別れたのは稲羽さんと宇陀さんが2人を別れさせるためにLINEでグループを組んで嘘の噂や悪口を広めたからだという。
福田さんは別に「樋口さんを慰めて欲しい」と云われていたが、グループLINEの同調圧力により抵抗できないでいた。
スタッフは稲羽さんと宇陀さんを呼び出して話を訊くが2人は「そんなこと知らない」と主張。そこに福田さんが現れる。マスクはしてなくて眼鏡姿である。
はぐらかそうとしていた2人に詰め寄る福田さん。しどろもどろで「そんなことあったかもしれないけど、あまり考えずに"ノリ"やっていたから意識しないでやっていた、かもしれない」とどんどん弱る稲羽と宇陀。
ここですかさず大塚が援護で撃つ、もちろんスタッフを。
樋口さんの自殺を話して稲羽と宇陀に詰め寄るが、大塚だけ逆ギレされて反論される。
全く役に立たずに退場させられる。
ともあれ、川居さんの話もあり、2人は軽い気持ちで行った行為が1人の人間の命を奪ってしまった事実を重く受け止めることとなった。
後日、あらためて福田さんから話を訊くこととなった。
福田さんはいよいよマスクも眼鏡もなくなっている。
病状はどこへやら、化粧もバッチリの垢抜けた女の子になっている。
え、可愛い。
樋口さんが生前「私がいなくなったら、次は誰かな」と言っていた。
「慰めて欲しい」と云われながら、自分が標的になるのが怖くて樋口さんに嘘をついてしまった。
それをずっと後悔していた。
最後にスタッフが新たな事象に気付いて終わる。
それは樋口さんがカメラを指差しているというもの。
まるで「次はお前だ」と言っているかのように。
あれ、分からなくなってしまったが、カラオケボックスでカメラ回しているの誰だったっけか。
そもそも稲羽と宇陀の2人は主犯という器には見えない。
どちらかというと「黒幕に使われる都合のいい人間」として映る。
ミステリーで一番考えなければならないのは、何か。
それは「一番得した奴は誰だ」ということ。
ちなみに仲井さんはLINEグループの存在などは知らなかったというが、ちょっと胡散臭い。
福田さんが「樋口さんを慰めて欲しい」と云われた中に仲井さんがいた、そして仲井さんは学年で一番モテた女の子。
つまり「学年で最も影響力のあった女子」。
「あなたには真実が見えましたか」
あ、これ「放送禁止」だ。
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