我らがBase Ball Bear小出祐介がnoteで素晴らしいレビューの数々を書いているので、負けていられないと思う。
81巻で何やら不穏な動きがあったようだが、スカパーではまだ先になりそうなので、ようやく放送されたこちら。
ほんとにあった!呪いのビデオ79 ネタバレ感想
2018年12月5日リリース
演出:川居尚美、福田陽平 ナレーション:中村義洋
新幹線
男性が、家族旅行に行った際、新幹線の様子を撮影した映像。来ることのできなかった父親に、旅行の様子を伝えるため、カメラを回していた。カメラを窓際に置き、景色を撮影する投稿者。途中、新幹線が、3回ほどトンネルにさしかかったとき。男と思しきものが、窓にへばりつくようにして現れる…。
旅行気分をということで動画を撮影してるんだけど、そもそも新幹線の車窓の映像って面白いか?
短いならいいけど、あんまりダラダラ映っていても、正直見返すかなと思ってしまう。しかも、置きっぱなしにしたカメラのアングルも、特に車窓をしっかり見せるわけでなく微妙だし
大抵は車窓に映るか窓に映るパターンなので、新幹線にへばりつく霊というのはなかなか斬新なのではないだろうか。
ボルダリング
商業施設に設置されているボルダリングジムに親子で遊びに行ったという投稿者の男性。最初の映像で投稿者の娘が壁を登っている時、右側の扉に彼女を追うような姿の人影が映っている。この時、壁を実際に登っている人は存在していない。さらに別の日の映像で、左下の暗がりに、座っている子供と思しきものも確認できる…。
霊は2回出るが、どちらも少し分かりづらい。
正直自分が歳を取ってきたせいか、あんな高さであんな動きをしている子どもを見て、そちらの方にハラハラさせられる。
それにしても、霊は近所の仲の良かった女の子で、彼女は事故で亡くなってしまったというのは、昨今の多発する事故や事件を思い出して、違う意味で切なくなる。
タイ旅行
投稿者の男性が友人と去年、東南アジアのタイに住んでいる妹夫婦の元を訪れた時に、何気なく町並みや寺院跡などを撮影した映像。この映像に常識では理解不能なものが映り込んでしまったという。寺院跡を映した映像の中、横に複数並んだ仏像との間に、首のない、上半身裸の人間と思しきものが映っている…。
別に最近なかったわけではないけど「新幹線」といい、なんとなく雰囲気が初期の「ほん呪」を彷彿とさせる。
それとは別に海外の仏像といえば、43巻の「アユタヤ」でアユタヤ遺跡の仏像のないはずの首が映るというのがあったのを思い出す。
これは事象としては仏像は関係ないけど。
分かりづらいものの、停止してアップになると不気味な雰囲気は出ている。
シリーズ監視カメラ インターホン
投稿者が、自宅の玄関に設置した防犯カメラの映像。ゆっくりとこちらへ向かってくる、ひとりの女性。それは門の前で立ち止まりインターホンを鳴らす。すぐに飛び出してくる投稿者。しかし投稿者には、女性の姿が見えておらず家の門は無防備に開け放たれる。すると女性はゆっくりと歩き出し、家の中へと入っていくのだが…。
出だしでいきなり新幹線にへばりつく幽霊を出しているので、律儀にインターホンを鳴らして、門が開いたタイミングでちゃんと歩いて入ってく幽霊がやたらマナー良いなと思ってしまった。
こんなマナーの良い白いワンピースの女性の幽霊なら招き入れてしまいそうだ(こじらせ)。
中古のテレビ
VHSの再生機と一体化されたブラウン管テレビ。つけては消して、が繰り返されるテレビ。消えた瞬間に、滲み浮き上がるような人の顔のような影。テレビを消すたびに、映り込む影の形が変わっていくように見える。そして、画面に写り込んでいるものを、顔であると想定すると、口に当たる部分の動きも毎回変わっているようにも見える…。
テレビとビデオが一体になった、所謂テレビデオ。
出てくる人の姿は若干見辛いものの、アップにするとまあまあかなという印象。
それにしても、スタッフがオン・オフする度に映る顔の口の動きで「た・す・け・て」と言っているように見えることに気づいたというが、さすがに無理ないか。
治療室
今夏、投稿者の男性が、病院で足の怪我を処置して貰っている様子を、記念にスマートフォンで撮影していたという映像。上を向いたカメラが正面を向いた一瞬、足元に、目の赤い女と思しき姿が確認できる。病院関係者によると、数年前にこの病院で手術を受けた、男性が麻酔薬の分量ミスで意識が戻らず他界しているという…。
ひと昔前なら「こんな時にカメラ回さねえだろ」と思ったりもしたけど、今となればこういう時に動画撮る人こそいそうだ。
時代が「ほん呪」に追いついたということか(違う)
霊の姿はそれなりに不気味だけど、医療ミスで亡くなった男の妻というのは、なかなか捻り過ぎてる感はある。
鉄板
投稿者の男性が、とあるお好み焼き屋を訪れた際、撮影した映像。投稿者がカメラをテーブルに向け、再び鉄板を映したとき。画面左側に、女と思しき逆さまの顔が、こちらを振り向くかのように映り込む。後の調べによると、数年前、この店の常連客だった女性が、付近の道路で交通事故に遭い、亡くなったのだという…。
いくら常連だったからって鉄板に映ることないだろ。
お好み焼き食べたい。
怨恨
アイドルのミュージックビデオの撮影風景を映したメイキング映像。その収録された、メイキング映像の中に、不可解な現象が起きているという。この映像をきっかけに、隠されていた人間関係の闇が浮き彫りとなる。そして我々は、この投稿映像について、取材をしていく中で、幾つかの、関連すると思われる映像を発見する…。
今回はいつもと構成が違って、最後に長編が来た。
そして、タイトルに「前編」などはないが、次巻に続く構成となっている。
アイドルのミュージック・ビデオの撮影で、というのは最近見たなと思ったら「心霊パンデミック~フェイズ12~」だった。
話はアイドルに関係なく、スタッフのいざこざで、しかも一番可愛いのはアイドルよりも推しの地下劇団員という(個人の感想です)。
何よりも長編なのに「首が消えている」という事象だけなのが残念。
川居さん演出になって、長編のエピソード自体は登場人物同士のいざこざを中心にややこしいながら凝ってるけど、その分事象があっさりし過ぎてるなぁと思う部分がある。
前巻までの長編「ずっと一緒」も顔に痣が出るとかそういうのだったし。
話はなかなか込み入っていてややこしい。
経験則からいくと、たぶん後編ではアイドルは一切関係なくなるということは判る。
色々なことを削ぎ落とすと、映像で首が消えてしまっていたMV監督の渡辺は何事もなく平穏に暮らしている。しかし、映像で脚立から転落する音声スタッフの羽鳥は脳溢血で死亡していた(転落は直接的には関係ない)。
渡辺と羽鳥は映像学校の同期であった。
かつて渡辺は羽鳥のサポートで仕事をしていたが、いつしかその立場は逆転して羽鳥の仕事を渡辺が取っていく形になる。
そして渡辺は外部のスタッフと仕事をするようになり「縁喰い」と呼ばれる(漫画「嘘喰い」フリークとして一瞬反応してしまう)。
頭部が消える事象でありながら、実際に脳溢血で死んだのは渡辺でなく羽鳥。いつしか2人の運命は逆転してしまったのではないか、という話。
何が起きたのか、それは80巻で明かされる。
内容としては後編の展開次第かなというところ。
新演出補(見習い)の星まおなが良い。
「走って」という(おそらく)福田氏の指示を完全に無視して普通に歩いていくスタイルは才能しか感じない。また新しい逸材を予感させる。
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