ハナタレポンコツギタリストのブログ。 当初はギタリストの機材を調べるつもりで始めたのに、今ではすっかり歌詞解釈がメインとなってます。ポルノグラフィティ、ハルカトミユキ中心だけど、基本何でもあり。
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2018年12月17日月曜日
最後にはポルノグラフィティに帰ってきてしまう
ポルノグラフィティをキッカケに、当時中学生だった僕は音楽に目覚めた。
ポルノグラフィティはもちろんのこと、音楽そのものにのめり込むようにハマり、その情熱は衰えることなく、むしろ増したかのように、今に至る。
ポルノグラフィティに出逢って、早18年以上が経とうとしている。
その間に多くのアーティストに出逢い、多くのアーティストとの別れを経験した。
アーティストを好きになるということは、恋愛における「好き」という感情ともまた違う。
家族のようなものとも少し違うし、宗教とも違う、いや宗教ぽくもあるが。
岡野昭仁の言葉を借りれば、アーティストとファンは「運命共同体」なのだ。
しかし、ファンというのはワガママな存在であり、ポルノグラフィティがファンをずっと見つめていながらも、ファンは色々な方向を向いてしまう。
だが、そんな時にも僕らを受け止めてくれたのも、ポルノグラフィティなのである。
これまでも、様々なアーティストの音楽が僕の心に鳴り響いてきた。
たとえば10年くらい前の僕はほとんど、アメリカのインディーバンドしか聴いてなかった。
それでもポルノグラフィティの新曲に触れたり、ライヴを見たりして「ポルノグラフィティはやっぱり良いな」なんて思ったりしてしまうのだ。
たとえば、"何度も"の歌詞にあるように。幾度とない出逢いと別れを繰り返して、足したり引いたり、どれほどの数になっただろう。
その出会いと別れに勝手に一喜一憂していても、時には死ぬ程落ち込んだりもして、そこで自分に「もう無理しなくてもいいよ」と言ってくれるのがポルノグラフィティなのだと思う。
そう受け取ることこそが身勝手だと分かっていながらも。
といいつつも、好きになって以来、ポルノグラフィティをこれだけ聴いているのだから、もはや離れるとかそういう概念でも語れないことなのかもしれない。
それでも、こんなことを考えてしまったのは、昨年のROCK IN JAPAN FESがあったからである。
何度か書いたのでご存知の方もいるだろうが、知らない方のために書いておきたい。
RIJFにポルノが出る、それがどれだけ重大な事件であったか、それも以前書いた。
ロッキンオンという媒体においてポルノグラフィティが話題に取り上げられ、そしてRIJFにまで出演した。
昔からしたら、いかに時代が変わったか驚嘆の想いとなる出来事であった。
その日を待ちわびていながら、タイムテーブルが発表されて、僕は膝から崩れ落ちた。もう一組の愛してやまないアーティスト、ハルカトミユキの出演時間と被っていたのだ。
悩んだ末に、僕はポルノを途中で抜けてハルカトミユキに走った。そこら辺の経緯はライヴレポを参照いただきたい。
数えきれない自問自答の末に出した答えに、元から正解などない。それでもこれだけ愛してきたポルノグラフィティという存在を裏切る、そんな感覚はいつまでも消えなかった。
途中まで見ていたと言っても、見ていたからこそ、それを途中で抜けるということが、その想いを増幅させた。
そんな罪悪感に似た何かがずっと澱のように心に残っていた。
それが「BUTTERFLY EFFECT」ツアーを見て、僕は心の底から打ちのめされた。
ポルノグラフィティは、何も変わらなかった。
僕ごときが一人勝手に罪悪感を抱いてただけなのだから、当たり前だ。
でも、それで僕は呆気なく救われた気持ちになってしまった。
ファンとは、いや僕は、ワガママな存在だ。
帰って来られるのは、帰って来れる場所があるからである。
当たり前のようにポルノグラフィティがリリースをして、ツアーを周わっているからこそ、そんな場所がある。
その場所とは、ポルノグラフィティが自分たちの人生を賭けて築き上げてきた場所なのだ。
それが当たり前に続いているという現実に、どこか甘えてしまっている僕がいる。
今日も明日も、"当たり前に"ポルノグラフィティはそこにいる。そんな日常が普通なのだと。
普通が普通であることを、あらためて考える。
それが「明日ポルノグラフィティが解散しても幸せといえますか」という記事を書いてから思うことである。
「ただいま」と言える幸せを噛みしめながら。
この記事はツアーの前に書いていながら、まだアップしていなかった。
それからツアーを見て、やっぱり僕はポルノグラフィティに会えた人生に感謝するしかなかった。
やっぱり、僕はいつまでもワガママだ。
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