以前書いたおっさん臭く言わせて欲しい、"また今度"なんて言ってる間にそのバンド死ぬぞという記事とほとんど同じような内容になるが、おっさんは同じことを何度も言う使命を持っているのだ。
それは、自分が何度も後悔し続けていたからである。
たとえ伝わらなくとも、おっさんは声に出して言わなくてはならないのだ。
人は失うまでその有り難みを感じないのだから。
失ってわかる大切さほど虚無に満ちた感情はないのだ。
だから、何度でも言わせて欲しい。
そして「そんなこと考えたくない」って人ほど、これを読んで欲しい。それこそが、僕が、先人たちが悔恨の想いとして残してきた傷跡なのだ。
目を背けたいことだからこそ、目を背けてはならない。
ポルノのファンの方に読んでいただくことが多いブログなのでタイトルになったが、これはどんなアーティストでも、いやどんな関係の人とも変わらないことである。
終わりについて
先日一部のポルノグラフィティファンの間で「ポルノグラフィティこんなに活動してて休止しないか心配」というようなツイートが発端になったようだ。
それについて、僕はそんなに心配していない。
これだけ活動的に見えるのは、しまなみロマンスポルノの雪辱を晴らしたいという想いと20周年イヤーを盛り上げたいというスタッフ側の意図が合致した結果だろう。
語弊があるかもしれないが、ポルノグラフィティは活動としては、そこまで必死になる必要はない。
一定の固定ファンがいて、その上で精力的に活動して新規のファンも未だに増えている。
まさに理想的ともいえる活動だ。つまり、ある程度のワガママも自由も効く立場となっているのだ。そんな立場なのに、未だに努力して新しいポルノグラフィティをファンに見せようとしている。
だから、精力的な活動は、止まるためにではなく、未来に向けているポジティブなものであると僕は捉えている。
しかし、世の中には理不尽ともいえる出来事が、当たり前の顔をして待ち受けている。
自然災害、テロ、それを否定することはできないほど僕らは何度もその理不尽を体験させられてきたではないか。
どれだけ健康であっても不慮の事故で亡くなったり、病気になって活動ができなくなったり。
たとえば。星野源が若年性のくも膜下出血で倒れた時、僕は「せっかく好きになったのに、これで終わったら嫌だ」と思ったことをハッキリと覚えている。
それは天災のように、人の力ではどうしようもない、悲しい現実なのだ。
テレ朝ドリームフェスティバルで見た星野源に一発で惹かれ、この人の音楽をもっと味わいたいと思っていた、そんな頃だったのだ。
アーティストの終わりは、いつどこで訪れるのかなんてわからない。人は神様にはなれないのだ。
それが分かるなら、僕はFXで大金をせしめていただろう。
だからこそ人は懸命に毎日を生きていたいと願う。
しかし、それは願いにしか過ぎない。ほとんどの人がいま、その命が潰えるとしたら、後悔することと思う。
明日ポルノグラフィティが終わるとしたら
冗談のように毎回ポルノグラフィティの新しい活動が発表される度に「また生き甲斐ができた」と思うし、言葉にする。
それは、冗談混じりながらも、本気の言葉だ。
ライヴやリリースが決まれば、その日までが人生の生き甲斐となる。
今は当たり前にいる存在は、いつか当たり前のように姿を消してしまう。
その時に後悔しないように、人は願っていながらも目を反らして生きていく。
何もかも、受け止めるのは自分自身なのだ。
もちろん分かってる。
どれだけ愛したとしても、想いを伝えようとしても、そこに後悔が残ることを。
それでも。
やれるべきことをやって残る後悔と、やれたのにやらなくて残った後悔は違う。
後者の残す自責の念は、呪いに近い感情となり、自分をいつまでも縛りつける。
明日ポルノグラフィティが終わるとしたら。
明日自分の人生が終わるとしたら。
後悔しないといえるだろうか。
僕は断言できる、そんな人、1人もいないってことを。
どれだけ懸命に愛しても失うことは痛みを伴う。
それがないなら、そんなものは喪失などと呼べない。それがないなら、そこに愛情はない
僕はこれだけアホみたいにポルノグラフィティへの想いをこのブログに綴り続けてきた。
それでも、全然足りない。ポルノグラフィティが救ってくれた僕のちっぽけな人生への感謝には。
だからこそ、僕は僕にできる唯一のこととして、ブログに感情のすべてを注ぎ込んでいる。
そこに、たった一握りの想いがそこに残るように。
あらためて問いたい。
”明日ポルノグラフィティが解散しても幸せといえますか”
【感想】パンドラ ザ・イエロー・モンキーPUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIEを観た
戦争やテロから生まれた音楽を愛せるか ジョン・レノンのimagineは永遠の名曲になってしまうのだろうか
【名曲アルバム③】Buzy / パシオン(作詞:新藤晴一 作曲:本間昭光)
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