以前にも書いたのだが、桜井和寿という人間は平易な言葉でありながらも、独特の目線で日常を切り取っていることが多い。
だからこそ真似したくても真似できないMr.Childrenにしか出来ない魔法のようなフレーズが溢れている。
ミスチル桜井和寿の天才的な歌詞フレーズまとめ10選
出会った日の弾む鼓動は
日常と言う名の フリーザーの中で
とうに凍りついてる
~"幸せのカテゴリー"
「熱い想いは」とかならフリーザーで凍りつく様が分かるけど、凍りつく対象が「弾む鼓動」とするところが良いなと思う。
街灯が2秒後の未来を照らし オートバイが走る
等間隔で置かれた 闇を越える快楽に
~"ロードムービー
何気ない光景なのに、切り取り方によって鮮やかな詞になるという好例。
そんな景色を「快楽」で落とし込み辺りが抜群。
いつか街で偶然出会っても
今以上 に綺麗になってないで
~"Over"
この一文、何度聴いても秀逸である。
男の未練とか、女々しさがこの言葉に詰め込まれている。
人との出会いは、一度でも出会ったからには無には出来ない。
そうして、いつまでも心に引っ掛かり続ける。
要人を乗っけた 黒光りの車
間近で鳴らすクラクションに老人はたじろぐ
いろんな人いるなぁ 僕は君のことを
思い出してた 横断歩道
~"one two three"
君"から「ステレオタイプ」と嫌味を放たれる主人公が街角で見掛けた光景。それは「強者と弱者」の縮図のようなもの。しかし、本当に要人は強者で老人は弱者なのだろうか。
「ぬるま湯の冥利と 分別を知った者特有の
もろく 鈍く 持て余す ほろ苦い悲しみ」
も天才的だなと思う。
もういいや もういいや
疲れ果てちまった
そう言って そう言って
ここまで来たじゃないか
~"雨のち晴れ"
このフレーズで救われた人は多いのではないだろうか。
このフレーズの凄いところは、決して励ましの言葉じゃないことだ。励ましの曲というのは得てしてチープになりやすい。
このフレーズは肯定なのだ。だからこそ安易さを感じることがない。
毎月決まった日 振り込まれてくるサラリーのように
平和はもう僕等の前に 当たり前に存在はしてくれないけど
~"さよなら2001年"
毎月の給料と平和を並列させている。
これを書いてる今まさに北朝鮮のミサイルが飛んだ。
叶いもしない夢を見るのは
もう止めにすることにしたんだから
今度はこのさえない現実を
夢みたいに塗り替えればいいさ
そう思ってんだ
変えていくんだ
きっと出来るんだ
~"蘇生"
よく「発想の転換」とはいうが、これはまさにその例だろう。
大袈裟な例えでいえば、月に手を伸ばしても届かないが、それなら宇宙飛行士を目指そうというのをイメージすると分かりやすいだろうか。
良い事があってこその笑顔じゃなくて
笑顔でいりゃ 良い事あると思えたら
それが良い事の 序章です
~"PADDLE"
これも「発想の転換」の一つだね。
あぁそれはちょっと違うか 脱線しちゃったね 脱線だねぇ
でも僕はね 脱線はいいけど惰性で生きちゃ駄目だねぇ
これ僕のポリシーよ 惰性で生きちゃだめ これ僕のポリシー
上手い事入った 上手い事言った
~"友とコーヒーと嘘と胃袋"
厳密にいうと歌詞部分ではないのだけど、好きなフレーズだから入れさせて欲しい。
この曲の「なんだって飲み込んで なんだって消化して」という部分は、食べ物とか飲み物だけでなく、文化や思想、宗教さえも全て飲み込んで消化してしまう日本人らしさが現れていて、こちらも好きなフレーズ。
優しさの死に化粧で
笑ってるように見せてる
~"himawari"
シングルの感想でも書いたのだが、桜井和寿スゲーとあらためて痛感させられたフレーズ。
タイトルの通りこのフレーズ見た瞬間に「天才や……」と思わず呟いた
最新曲でこんなフレーズまだ出された日には、一生ついていきます。
ということで10個のフレーズを選んでみた。
しかしながら、まだまだ好きなフレーズはマウンテンなので、またいつかやろうと思う。
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「まだまだ好きなフレーズはマウンテン」が天才的フレーズです(笑)いただき!です。
返信削除僕が一番好きな曲『しるし』なんですが、その中の1フレ
≪共に生きれない日が来たって どうせ愛してしまうと思うんだ≫
のここで「どうせ」と使ってしまうセンスがたまらんス。
いつもありがとうございます。
削除"しるし"のそのフレーズはマウンテンの一つです笑
「どうせ愛してしまう」って本当に凄いフレーズですよね。言われて初めてハッとさせられるフレーズがミスチルには沢山ありす。