2018年8月7日火曜日

X-ファイル2018(シーズン11) 第8話「親しき者」ネタバレ感想









EPISODE-8 親しき者




あらすじ



魔女伝説が残るコネティカット州の小さな町。公園で遊んでいた幼い男の子が、母親が目を離した隙にいなくなり、森で遺体で見つかった。警察は動物に襲われたものと断定したが、スカリーは人間の手で殺害された可能性を指摘する。目撃者の少女に話を聞くと、男の子が好きだった子供番組のキャラクターを森で見たと言う。




ネタバレ感想









エピソードは公園で遊んでいた男の子アンドリューが、森の中に好きな番組のキャラクター「ミスター・チャックルティース」が森に現れる。母親が電話中にいなくなってしまう。
その後、男の子は死体で発見される。





「ミスター・チャックルティース」は不気味さを協調したキャラクターだが、個人的にはこういうキャラは案外平気だったりする。
それよりも後述するあっちのキャラクターの方がヤバいくらい怖い。

年齢的なものもあるかもしれないが、子どもが犠牲になるエピソードは結構ツラい。
しかも結果的に大人のエゴによってという理由がまた。

アンドリューの父親で警官であるリックは取り乱す。

オープニングのタグラインは通常通り。8話にしてまだ2回目である。


遺体の損傷が激しく、地元の警察は野生の動物による犯行と見ているが、モルダーとスカリーは殺人で損傷は死後に動物によって荒らされたと見る。スカリーは前科がある男ではないかと疑う。
小さな町では警官も殺人だとは思いたくないようだ。





モルダーはこの町には魔女の伝説があり、人前で焼け死んだという。スカリーは「前にも言ったけど、人体が自然発火するなんて有り得ない」と言う。

なぜスカリーがこんなにムキになるかということはシーズン1のエピソード12の「炎」を見よう。
自然発火は否定するのにモルダーの元恋人へスカリーが嫉妬の炎を自然発火させる姿が見られるよ☆


検死をするスカリーとモルダーは、子どもが犠牲になった事件ということで両親が関わっているのではないかと疑う。
そして、モルダーは遺体の足についた塩に気付く。

父親のリックは同僚から容疑者のプロファイルは前科のある男だとリックに話す。










モルダーとスカリーは犯行当時公園にいた警察署長の娘エミリーに話を聞く。
エミリーはアンドリューが森に入っていくのを見たというが、テレビに夢中である。

ここでエミリーが夢中になっているが「ビブルティグルス」という教育番組なのだが、それがこれである。





完全に怖い。
結構本気で生理的に怖いと思わされるキャラクターなんて久しぶりだ。

これがひたすら踊っている画面なのだが、これ5分見てたら精神が破壊される自信がある。


どうやら元ネタは「Teletubby Gang」↓というやつのようだが、詳細がよく分からない。




最後にエミリーは「ミスタ・チャックルティースが森にいた」モルダーに話す。


一方リックは警察署で前科ありの者を調べ、性犯罪の履歴があるメルビン・ピーターという男に辿り着く。

スカリーは署長にリックが関わっている可能性もあるというが取り合わない。
直接話そうとした矢先、パトカーで猛スピードで走り出すリックを見つけ追いかける。

メルビン・ピーターの家に飛び込むリックだが、そこに姿はなかった。





モルダーはメルビン・ピーターは犯人ではないと直感する。集団ヒステリーになることを心配する。
はい、いつもの当たる直感です。


その頃、エミリーは相変わらず「ビブルティグルス」を見ているが、窓の外に”それ”がいることに気付く。








こえーよ。マジで。

「X-ファイル」の中でたくさんモンスター出てきたけど、モンスターじゃないのにこれが一番怖いかもしれない。


エミリーは森で死体で発見される。
モルダーは森に塩が撒かれ、魔法円が書かれていることに気付く。


かつて魔女が”使い魔”で人間を呼び出していたという。それは通常は動物だが、本人が望む人の形やテレビのキャラなどに化けたと指摘する。そして現場は清教徒の墓場で何者かが解き放ってしまったのではないかと推理する。
エピソードの原題の「Familiar」は”使い魔”の意味。

署長の家に魔術などの本があったことから、モルダーは署長にカマを掛ける。
署長はそれを知っていながら黙っていたのだった。署長は殺してないが、自分はリックの妻と不倫をしていたという。






一方町にはメルビン・ピーターが戻っていた。それに気付いたリックや住人達は、寄ってたかってメルビンを袋叩きにする。
通報を聞きつけたモルダーたちはリックや住人達を静止するが、リックの怒りは治まらずメルビンを撃ち殺してしまう。法廷でリックは5000ドルの保釈金のみで釈放される。

法廷の外でリックの同僚の警官ウェントワースに声を掛けられる。メルビンにはアンドリューが失踪した時間にアリバイがあったのだった。

リックは家に戻るが、妻ダイアンと口論になり、妻は家を飛び出す。そして車を運転中にアンドリューが突然現れ、車は横転してしまう。

リックは銃を手に署長の家に乗り込むが家には誰もいない。しかし何者かの気配を感じると、そこには「ミスター・チャックルティース」がいたのだった。

ここで疑問符が出たのが、リックの前に現れたのがなぜ「ミスター・チャックルティース」だったのだろうということ。
使い魔だとしたならば、ここで出るならアンドリューの姿の方がしっくりくる気がするのだけど。

モルダーとスカリーが署長の家に向かうと、玄関でリックは死んでいた。そして悪霊の召還法が書かれた手引書が本棚から消えていたのだった。


その頃署長は事故を起こしたダイアンの車を見つける。そして森に消えていくダイアンらしき姿を追う。
そして森の中で妻のアンナが悪魔の召還の儀式を行っているのを見る。止めようとするが、署長は現れた獣に喰い殺される。

アンナは終わりの呪文を唱えるが、魔女の強力な力には及ばず炎で身体を焼かれ死んでしまう。


たまたまなのだが、先日魔女狩りがなぜ起きたのかとBSの番組を見ていた。
集団ヒステリーであるというのは、云わずもがなだがこうして現代でSNSによる魔女狩りに似た風潮が蔓延しているのを見ると、他人事とは言えないだろう。

今エピソードで、性犯罪の履歴がある男が犯人と決めつけられ、逆上した被害者の男の子の父親である警官に撃たれて殺されるシーンが出てくるが、魔女狩りのシーンはまさにこういった心理なのではないだろうか。

動機は痴情の縺れ。
本当に、こんなつまらない理由で、これほど多くの罪のない犠牲が出たという点でも、かなり救いのないエピソードだった。だからこそ、とても「X-ファイル」らしいエピソードとして堪能できる。










【関連記事】
X-ファイル2018(シーズン11) 第1話「闘争 Part.3」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第2話「死後」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第3話「分身」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第4話「失われた記憶」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第5話「グーリー」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第6話「子猫」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第7話「フォロワー」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第8話「親しき者」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第9話「必衰」ネタバレ感想
X-ファイル2018(シーズン11) 第10話「闘争 Part.4」ネタバレ感想


「X-ファイル 2016」エピソード1〜3 ネタバレ感想と解説
「X-ファイル 2016」エピソード4〜6 ネタバレ感想と解説

【ゾルタクスゼイアン】人工知能Siriに「なぜ学校に行くの」と聞くと…
【都市伝説】RPAと人工知能(AI)で消える仕事と元Googleエンジニアがつくる AIを神とする宗教団体とは
【都市伝説】関暁夫が語った人工知能Siriの嘘ともう1つの嘘








このエントリーをはてなブックマークに追加
 

0 件のコメント:

コメントを投稿