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2019年4月3日水曜日

【実写映画化決定】マンガ『嘘喰い』のオススメポイント・オススメギャンブルを徹底紹介したい








先日、今更ながらマンガ『嘘喰い』の最終巻の感想を書いたが、世の中にあまりに『嘘喰い』が届いてなさすぎる!と痛感しているので、あらためて知らない方向に紹介したいと思います。

確かにややこしい部分もありますが、それだけしっかりとしたストーリーということだし、1つ1つのギャンブル勝負は魅力的なので、一度全49巻を読んでみてはいかがでしょうか。

真面目さを出そうと久しぶりに"ですます"調にしましたがリズムが掴めません。







オススメポイント




「嘘喰い」と呼ばれる謎のギャンブラー斑目貘。ひと癖もふた癖もある仲間達と共に並外れた頭脳と冷徹さで瞬く間に大金を手に入れていくが、その目的は何なのか!? そして謎の組織「賭郎」とは……!?  智略と暴力が、嘘と真実が入り混じる賭博の世界――。最強のギャンブラー・斑目貘が、相手の嘘を喰い尽くす!!



(引用:集英社『嘘喰い』より)


『嘘喰い』の面白いと思うポイントを書こう。


・緻密なストーリー構成
・『ライアーゲーム』に負けない頭脳戦
・頭脳戦だけでは終わらない暴力という手段を用いる展開
・何度読み返しても発見がある周到に張り巡らされた伏線
・あまりにも魅力的なキャラクターたち
・スーツのおじさんたちの殴り合い
・先の読めない展開
・終盤にかけてドンドン上がっていく画力


主人公は『嘘喰い』こと斑目獏はじめ、出てくるキャラクターがとにかく魅力的である。

敵のキャラクターの濃さ、賭郎(かけろう)の立会人たちの個性、終盤のぽっと出のキャラクターですら魅力的でたまらないマンガなのです。



(引用:集英社『嘘喰い』より)


(引用:集英社『嘘喰い』より)

こんな人にオススメ



『嘘喰い』をオススメするにあたって、こんな人に向いているという点を書いていきましょう。

先に書いておきたいのは、青年誌で時に暴力も使うマンガなので、「グロいのは苦手」という方にはオススメしないということです。

といってもそこまでドギツイ描写はない、はずなのである『GANTZ』くらい見れれば余裕で大丈夫なくらいですかね。

以下には「こんな人に向いています」というポイントを書き出していきます。

Amazonみたいになってしまいますが、1つでも当てハマれば読む価値はあると思うので、是非読んでみてください。


・『賭博黙示録カイジ』が好き(特に限定ジャンケンとEカードが好き)
・『LIAR GAME』(ライアーゲーム)が好き
・知略を巡らせた頭脳戦が読みたい
・というかギャンブルマンガが好き
・緻密に伏線が張られたストーリーが読みたい
・黒のスーツを着たおじ様、お兄様、時にお姉様たちがクールに戦うところが見たい
・筋肉隆々の男たちと女たちの殴りあいが見たい
・「刃牙」が好き
・というか格闘マンガが好き
・「ジョジョ」が好き
・オカルト好き
・マンガ好き
・全人類



きっとあなたもどれか当てはまることでしょう。もし当てはまらないと言うのなら、元いた星へお帰り願いたい。

強調しておきたいのは『嘘喰い』に対して"難しい""頭が悪いから理解できない"と敬遠している方々がいることです。

果たして何を言っているのでしょうか。理解に苦しみます。


これだけ頭の悪い僕がこれほどハマっていたというのに。



(引用:集英社『嘘喰い』より)


舐めてもらっては困ります。

もちろん一読しただけでは到底理解できないと思います。理解できたら、天才と思った方がいいかもしれません。かといって「49巻もあるのに、何度も読み返すの面倒くせー」という気持ちも分かりますよ。

僕は友人に薦められて『キングダム』も読んでいますが、正直一から読み返すのは面倒くさいです。


ということで、ここからは段階的に薦めて行こうと思います。

49巻も読めねぇよ!という方はとりあえず5巻までならどうでしょう?読んでみようと思わないでしょうか。


ちなみにこの手法は「ドア・イン・ザ・フェイス」という有名な営業手法なのでご注意を。最初に無茶な要求をして、その後に軽めの本来の目的を相手に伝えて心理的に要求を通しやすくする手段ですね。


5巻までに嘘喰いの魅力はすべて詰まっていると断言しよう。なので5巻までで楽しめる要素が少しでもあれば、その先も間違いなく楽しめると言えます。


物語に登場する主要なゲームを簡単に紹介しよう。

魅力を紹介するために多少ネタバレあるので、気になった方はここまでで止めていただきたい。







廃ビル脱出




(引用:集英社『嘘喰い』より)


【ルール】
1000万円の入ったアタッシュケースを持って対戦相手のQ太郎が所有する廃ビルを出れば勝利


【見所】
ルールは至極単純で、ただ廃ビルから出るだけ。
しかし途中には銃やナイフを所持した兵や、トラップが潜んでいてそれを阻止しながら命懸けの脱出ゲーム。兵の裏をかく嘘喰いの知で進めるが、そこにQ太郎は鍛え上げた殺戮マシーン「ロデム」に対して嘘喰いが攻略するかがポイントとなる。


(引用:集英社『嘘喰い』より)


ババ抜き(ハングマン)




(引用:集英社『嘘喰い』より)



【ルール】
1~10のトランプでババ抜きを行う。ババはⅠ~Ⅴのローマ数字が書かれたハングマンのカードがランダムで入っている。
ババ抜きに負けた側はババに書かれた数字の工数分、首吊り台が組まれていき、完成する11工程に達した段階で負け。
敗者は組まれたハングマンで首吊りとなる


(引用:集英社『嘘喰い』より)


【見所】
嘘喰い初期のギャンブルの中でも屈指の人気を誇る。このゲームによって人気作となったとも言えるのではないだろうか。
相手は「国家を愛するあまり国にテロ攻撃による革命を目指す」テロリスト佐田国一輝。

環境を大切にするあまり世界人口の半分を消したサノスを先取りしています。


基本的に嘘喰いの相手が仕掛けているトリック(イカサマ)は「そんなのアリかよ?」という手が多いが、嘘喰いが如何にそれを看破し裏をかくかが鍵となる。

そして、ババ抜きで佐田国が仕掛けたイカサマ、それを見破った嘘喰いの一手、この見開きのコマはマンガ史に残るべきインパクトを誇る。

まぁTOP画にしてしまったけど……


(引用:集英社『嘘喰い』より)


そして、ババ抜き対決の裏で行われてる、ある秘密裏の会合が20巻以上あとへの布石となっていて、この時点でストーリー全体が周到に練り上げられていることがわかる。





迷宮(ラビリンス)



迷宮ゲームは二つの章に分かれている。
ペンと用紙を使って紙上で行うもの、そして後半ではとある場所にある実物大のラビリンスで自分の身体を使って動かすもの。


①迷宮(ラビリンス)ゲーム



(引用:集英社『嘘喰い』より)


【ルール】
6×6のマス目が書かれた用紙にお互いに20まで壁を書く。その時、あらかじめ書かれたスタートとゴール地点を塞ぐような、攻略不可能な壁は作れない(ゴールの四方を壁で塞ぐなど)。
先攻後攻を決めて、スタート地点から進むマスを指定。壁にぶつかるとそこでターンが終わり、相手のターンになる。それを繰り返し、先にゴールした方が勝利。


(引用:集英社『嘘喰い』より)


【見所】
このギャンブルのポイントは0円で勝負できるのに、最高で1億円の賞金を獲得できるギャンブルということ。自分が賭けるものはお金ではなく、壁に書かれた日付からひとつ選び、その日の思い出を賭ける。そして日付毎に設けられた金額を勝利すると得ることができる。

胡散臭さしかないこのギャンブル。その賭けた日付の意味、そして嘘喰いがそれを理由して行ったとんでもない行為。その狙いが明らかになった瞬間の興奮はまさにカタルシスとしか言えない。



②迷宮(迷宮のミノタウロス)


(引用:集英社『嘘喰い』より)


【ルール】
4人で実物大のラビリンスで勝負を行う。
4人それぞれにスタート地点、ゴール地点、壁が定められ、それらは全て立会人である門倉が設定する。順番を決めて、それぞれの迷宮を進む。ラビリンスと同じく、壁(ドアにロックがなされる)に当たったらターン終了。

迷宮をひとつ進むと「1Mポイント」が与えられる。そのポイントは蓄積されていき、迷宮内で相手プレイヤーと遭遇した時に使われる。
お互い、使うポイントを提示し、ポイントが大きい方が勝利。勝利した側は30秒間相手に攻撃することができ、負けた側はかわしたり逃げることはできるが反撃は禁止される。


(引用:集英社『嘘喰い』より)


【見所】
嘘喰いはマルコとのチーム、相手は警視長の天真征一(あまこせいいち)と密葬課の箕輪勢一で行われる。紙で行うラビリンスから一気にスケールアップする。

暴の対峙、知と暴の対峙、そして嘘喰いと真真の知略の対峙、まさに『嘘喰い』ならではの知と暴が入り交じるギャンブルである。

攻防の末に本当の「迷宮の怪物」となるのは誰か。


(引用:集英社『嘘喰い』より)



雌牛の子宮(ファラリスの雄牛)



ラビリンスゲームが行われている間に梶がある人物と行っていた勝負。


【ルール】
ストップウォッチを使い、体感で時間を当て合うギャンブル。
3人で行うターン制でプレイヤーはストップウォッチで上限10分以内で、好きな時間で止める。次のプレイヤーはその時間を体感でカウントして答える。正解の時間と回答の時間の誤差が蓄積される。

次のプレイヤーはストップウォッチで時間を計る際、前のプレイヤーの時間以上を指定しなければならない。つまり最初のプレイヤーが3分で止めた場合は次のプレイヤーは3分1秒~13分までの間で止めなければならない。

これを3人全員行い、最も誤差が少なかったプレイヤーが「実行権」を持つ。実行した場合は最も誤差が大きかったプレイヤーは「ファラリスの雄牛※」に蓄積された時間分入れて焼かれる。
※青銅でできた牛の形をした拷問(処刑)器具。中が空洞になっていて、そこに入れられて火が掛けれられるという鬼畜仕様


(引用:集英社『嘘喰い』より)


【見所】
梶が関わるギャンブルは比較的シンプルなルールのものが多く、これだけ見ても理解できるくらいわかりやすい。
※当然これだけ読むなら最初から読んだ方が面白いのは間違いないが

ルールはシンプルでも、ファラリスの雌牛の恐ろしさは凄まじい。実在した器具で、実は最初に犠牲になったのは開発者本人だという話を前に読んだことがある。


他のギャンブルも面白いが、この辺りまでくれば、おそらくハマれると思う。

この次に入るタワーでのギャンブルは少しややこしいが、何よりマンガ終盤の「エア・ポーカー」はギャンブル作品の中でも最高傑作だと僕は断言したいほど面白いので、ぜひ一人でも多くの人に読んで貰えたらと思う。



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2 件のコメント:

  1. ご無沙汰してます。

    迫稔雄先生は『あひるの空』の初期のアシスタントをされていたお方だったので、サトシさんの『嘘食い』レビューを見る度に気になってましたが・・・すでに40巻を超えていた作品に尻込みをしていました。

    5巻まで!読んでみよっと。決意。

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    1. こちらこそご無沙汰しております。

      そうだったんですね!迫先生そんな過去が。全然作風違うので驚きです。

      『嘘喰い』は結構クセも強いし(残酷な描写もかなりありますし)、ストーリーもややこしいのに49巻もあると大変ですよね。それでも、一度ハマると抜け出せない魅力があると思ってます。

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