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2025年1月6日月曜日

【ジャンケットバンク】ギャンブラー三角誉について【飛行機の男】







『ジャンケットバンク』の主任解任戦、その大将戦にあたるワンヘッド決戦。 

 真経津晨の対戦相手となるギャンブラーの名前が遂に最新169話で明らかになった。

三角 誉 (みかど ほまれ)

名前こそ明らかになったものの、いまだ謎多きこの男。

現時点でわかる範囲で予想してみよう。

といっても情報が限られているので「調べました! よくわかりませんでした!いかがでしたか?」的な記事になるんだけども。わかってる範囲で。

年明けまで本誌更新もないことだし(とか言ってる間に年越し……)

※単行本未収録の169話までのネタバレを含みます





飛行機の男



三角誉の初登場は106話まで遡る。

無堂会長に闘魂一発キメた御手洗暉が再び地下送りになった時である。

結果的に宇佐美主任によって事前に予約され、御手洗は"予約商品"として、ある飛行機に乗る。

そこで御手洗暉は三角誉と遭遇する。



引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より



この巻の感想でもチラッと触れたんだけど、色々な人格が移り行く中で「今日のおはモニ占いは? うお座の方ゴメンナサーーイ」というセリフがある。

そして真経津晨はうお座である。


ちなみに同じく飛行機の中で出逢う特5の佐久間龍の件はまだ未回収である。ここら辺の布石の回収も楽しみだ。


三角誉を見て、御手洗暉は。


引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より


そこまでの展開で読者とデアゴスティーニさんを完全にドン引きさせてた電卓まで困惑しだす始末。
なんなんだコイツは?

様々な人格が入り乱れていて、この話を見たときはM・ナイト・シャマランの「スプリット」という映画に出てくる23個の人格をもつケビンを思い出した。






映画はこのケビンを演じるジェームズ・マカヴォイの人格ごとの演技の使い分けが凄まじいので、是非観てほしい。最近またアマプラ復活したようだ。
主演はアニャ・テイラー=ジョイ。


17巻のおまけマンガで読者を改めてサブイボ立たせた御手洗暉でさえ戸惑う、明らかな異様な存在。

しかしながら、なぜ飛行機に乗っているのかは未だ謎に包まれている。



引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より

オレはちゃんとしなきゃいけないコトをちゃんとできない。
だからたまにこの飛行機に乗ってるんだ。


この頃だと「何らかの事情で定期的に地下に落ちているのでは」とかも言われていた。

けど、今回ワンヘッドギャンブラーと確定したことで、何らかのワンヘッド特権によるものの可能性が高くなってきた。




引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より


その特権が何かというと151話の銀行とのやり取りを見る限り、死体の処分などの可能性が高そうだ。あとその間に海外にいるとかしてアリバイ作っているとか……?

「ちゃんとしなきゃいけないこと」っていうと、どうしても"後片付け"って感じがするんだよね。

普通ならそれだけで結構な特権なんだろうけど、特権関係なく普段から趣味で天罰くだしたり監禁してる犯罪者を見てるせいで頭がバグる。

……まぁソレはいいんじゃねぇか。


と言っても169話を読むとわかるように、三角誉はおそらく相当数の人間を手にかけている。誉れを浜に捨てすぎだろ。

教育災害さんは追試の結果、間接的に被害が出ているだけで直接的に手はくだしていないので、より凶悪度が増したと言える。
……間接的? まぁソレはいいんじゃねぇか……

その目的についてはおそらく勝負中に語られることだろう。


"友達"たち



飛行機で御手洗暉が遭遇した時点でも匂わされていたが、三角誉が他人の人格をトレース(模倣)すると明確に判明したのは151話。


引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より


ここで椅子に縛り付けられてた女の子、おそらく169話で「これからオーディション」と言っていた子と思われる。

ちなみに151話では「来週オーディション」という言葉が出てくる。

そして同話で「地下アイドル 湯山あいり」という名前があって、おそらくこの子だろう。



地下アイドルっぽさの解像度がすごい
引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より



この能力に似たものでいうと「魔人探偵脳噛ネウロ」に出てくる、シックスが他人の人格を全て出させて真似るみたいなムーヴに近いと思う。



シハシハシハ
集英社『魔人探偵脳噛ネウロ』より



便宜上「トレース」という言葉を使ったけど、正直「人格を奪う」というレベルの可能性もある。

なぜかというと、おそらく舌を噛んだと思われる女の子へ三角誉が投げかける言葉が、


…アレ? もうわかんなくなっちゃたのか?


この台詞がずっと引っかかってたんだけど、人格をコピーではなく奪っていったとすると「もう中身がなくなっちゃったの?」という意味に取れるんだよね。つまり、自分がなくなっちゃったの?という意味合い。

ていうかやっぱり151話は前半のこの話と、後半の村雨礼二思いやりクイズの温度差がシヴァリング・ファイアすぎる。








喫茶ミラージュにて




169話はかなりホラー回だと思ってるんだけど、特にこのシーン。



ミラージュの意味は「蜃気楼」
引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より


自分はホラーとかも好きで映画やマンガを見るけれど、このガランとした喫茶店のシーンはもしかしたら今年1番ゾクッとしたかもしれない。

ホラーはこういう日常が不意に崩れるから恐ろしいのだ。人は地面が絶対に崩れないと思っているし、エレベーターの床は抜けないと思って生きているのだ。

人はいないのに湯気が出てる料理があるテーブルって描写はメアリー・セレスト号の都市伝説を彷彿とさせるよね。

ここで客としてきた常連のお姉さんが地味にメンタル強すぎないか(明らかに直前まで人がいた痕跡あるのにこのリアクション)。



引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より



関係ないけど個人的にこの客のお姉さんのビジュアルがあまりに好みドストライクなのでミラージュ通いたい。いや、俺が次のマスターになる。
ヘックスメダルあればどうにかなるか?

それにしても手に入れた様々な人格に対して「また敵をやっつけような。皆で手を取り合って」となるの、本当に怖いんだけど。

ちなみにもうコメントなどで言及されているけど、169話にして初めて英語表記となったサブタイトル"friends will be friends"は十中八九でQueenの曲名だろう。
この曲の邦題は"心の絆"である。ゾワッとする。

ギターがとてもエモーショナルで良い曲なので是非聴いて誉を積んでほしい。





三角誉の職業は「ギャンブラー」になっていたけど、本業があるかはまだ定かはでない。というかもう三角誉が本名なのかすら疑惑だ。
ギャンブラー専属料理人が本職の獅子神さんも初登場時はギャンブラーという紹介だった。

役者とか小説家など、その職業故に様々な他人の人生を見ているのではないかという説もあったし、この辺りは近いうちに判るだろう。

ただ169話を見るに、こうして他人をコロコロしながらその人に"成る"みたいなムーヴをしているので、固定の職はない可能性は結構高そう。
いよいよネウロのX(サイ)みたいだな。

ちなみに奪ってきた人格の中の職業にさりげなく「銀行員」ってあるんだよね。
ここはちょっと気になっている。


これは特に考えすぎな話だと思うんだけど、三角誉のスニーカーに靴紐がないのが気になって。


引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より



靴紐を取るって、よく精神科でそうしなければならない(靴紐は危険物扱い)って言われることに繋がってる気がしてならない。

「ジャンケットバンク」は靴にかなりこだわり持たせているマンガだし。




最強vs最凶



(どっちも最凶では)
引用:集英社 田中一行『ジャンケットバンク』より


そして年明け以降(明けましておめでとうございます)でいよいよワンヘッドの火蓋が切って落とされる。
眞鍋先生の件を考えると、もしかしたらもう1週くらい参戦ムービー挟まる気はするけど。

ありとあらゆる人格を飲み込んだ三角誉を相手に、真経津晨はどう闘うのか。

今の時点だと三角誉は「自分という人格を探している」or「自身の人格は保ちつつ、他人の人生を吸収している」のどちらかの可能性が高い。

そうすると、真経津さんの見せる鏡の中にどんな光景が見えるのだろうか。

また、真経津さんも他人をエミュレートできる特性が判明しているから、読者も電卓も置いてけぼりの化かし合いになるかもしれない。

真経津さんがあえて二つ名を「デギズマン」にしたのも、本物のデギズマンへのメッセージに取れるし、展開が気になるところだ。
三角誉はデギズマンとは違うと思う。

今時点で出揃った内容だと「デギズマン=灰色の目の男=真経津の病室にきた男」っぽいよね。

地味に気になるのはデギズマンの話って行員同士の会話の中でしか出てきてないから、真経津さん何で知ってるんだろう?ということ。まぁ、御手洗が教えた可能性はあるけど。
だとすると二つ名はデギズマンって聞いて「はい!」とか気持ち悪い笑顔浮かべるんじゃないよ。

あと三角誉の担当行員も気になるところ。土屋田さん出てたら腹千切れるくらい笑うと思う。

メタ的に真経津さん勝つしかない部分がどうしてもワンヘッド設定の枷になってるとは思うんだけど、わかってはいても眞鍋先生みたいに演出で"やられる"からなぁ。

ゲームの決着時に読者にとって三角誉の姿が今とは違う姿に見えているかもしれない。

てことで、本当に中身のない記事になったけど、来年のジャンケットバンクも楽しみだ。

田中先生が本当に多忙すぎて壊れないか心配である。

いや、ここでアニメ化したらとんでもなく大変なんだろうけどさ、けど今は今でアニメの素材ないからグッズ全部描き下ろしてるという現状がアンビバレンツである。

これでまだ水面下で動いている仕事があるとか、恐ろしすぎる。俺が無堂会長だったら「要くん、私は田中一行のクローンがほしい」って言うもんな。

健康第一なので、何卒無理ない範囲で連載をお願いします。


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