2023年4月15日土曜日

【人生を歩み直せ】ジャンケットバンク「ザ・ショートホープ」名言10選




ようこそ、ダメ人間の巣窟へ


週刊ヤングジャンプで連載中のマンガ『ジャンケットバンク』。

その面白さに対して語る人が少なすぎる。
なので引き続き語らせてもらう。

今回はコミック7巻で繰り広げられるダメ人間博覧会「ザ・ショートホープ」を語りたい。

実はこの前に全体の名言集的な記事を書こうと思ったのだが、『ザ・ショートホープ』だけで一記事書かないと追い付けなくなりそうだったので、独立させた次第である。

では名言、名セリフと共に語っていこう。

※コミック7巻までのネタバレ含みます



①地下オークション編




1. 徹底的に教え込むんですよ 債務者(コイツら)は人じゃないと
~特別業務部0課  黒光 正己 (58話「配送準備」より)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


主人公の御手洗暉は前巻で、キャリア50年を賭けるために「ゲーム開始24時間以内に敵プレイヤーが死亡するか否か」という条件を受け入れ、死亡に賭けた。

結果、真経津晨×叶黎明のゲーム「アンハッピー・ホーリーグレイル」は叶黎明の反則負けで幕を閉じ、叶が生存したことで御手洗はキャリア100年の負債を負ってオークション送りとなった。

オークション送りになった人間たちは「商品」として扱われる。そんな商品たちに向かって0課の黒光正己が告げるのがこのセリフだ。

商品ではありつつも、ただ オークション送りになった人間はモノとして扱われる。



2. 当たられたモノの気持ちなんて 微塵も考えない
~特別業務部0課  黒光 正己 (58話「配送準備」より)


(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


モノとして扱う存在に対して告げる。


オレは、ごくごく一般的な人間だ。つい苛ついてモノに当たってしまうことは誰にでもある。
そしてオレも普通の人達と同じように、
当たられたモノの気持ちなんて微塵も考えない

誰しも人生で一度や二度はモノに当たってしまうことがあるだろう。黒光の場合はそれがたまたま、元人間だっただけなのである。

そして御手洗暉は地下オークション倉庫へ配送される。



3. なんなんだコイツら 脳に酸素が行ってないのか?
~御手洗 暉 (59話「牢獄と倉庫」より)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


地下倉庫に着き、何も考えずに100万円の新品つなぎを、自身の落札価格で買っていくダメ人間達。
※ちなみに地下倉庫では、1日で30万円分の商品価値が下がるので、新品のつなぎだけで3日分以上の命の価値である。

そんな姿を見て思わず御手洗が抱いた気持ちが、このセリフである。

「なんとなく」という気持ちで金(命の時間)を支払っていく商品(クズ)達の姿は、ここに落ちてくるまでの人生もそうだったのだろうと容易に想像できる。


4. 30万のコート着て泥遊びする奴はいないが 3000円なら破れても諦めがつく
~9号室室長 宮本 (60話「餓鬼の食い物」より)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


御手洗が保管される9号室室長の宮本が、オークションについて語る場面。自身の商品価値を高めることの大切さを説いている。

オークションで落札されても、決して報われるとは限らない。
買われた金持ちによっては敷物にされる運命もある。


そんな中で自分の手で地下に落とした人間たちを買って家に住まわせ、自分を崇めさせるだけで後は衣食住完備の待遇で、追い出しても残った2人を雑用係に雇うという極悪非道な行為をしていてる聖人ギャンブラーがいるらしい。

なんて恐ろしい奴だ。


ちなみにここで出てくる残飯が回されてくる仕組み、2021年に公開された「プラットフォーム」というスペインの映画でも出てきて、これを参考にしたのかもしれない。



一部汚いシーンもあるので万人にはオススメできないが、これ読んでるくらい心が汚れている人なら大丈夫だと思うので、機会があれば気合い入れてどーぞ!!



5. 本質を無視して揚げ足を取り続けて 賢いはずのオレはいつの間にかこんな所にいる
~108号室のチョコをくれたおじさん (61話「暴落の新品」より)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


いつしか落札価格1020万円、108号室まで落ちた御手洗暉。
そこにいたジイさんから言われたのがこのセリフだ。

天国と地獄の長い箸の話は有名だけど、その本質をとらえたセリフだ。

このセリフに胸が痛くなるクズは少なくないと思う。もちろん僕は胸が痛いので、今ロキソニンを探している。

さて、いよいよ後半戦。

物語は道徳正論暴言器のあの方が登場する「ザ・ショートホープ」へ。








②ザ・ショートホープ




6. 単純なことを単純な内にこなせないから、お前達の人生は複雑に絡まってしまった。
人生を歩み直せ。人生を取り戻すために
~特0城之内班主任 城之内 寿 (63話「ザ・ショートホープ」)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


「ザ・ショートホープ」単体というよりも、この人の言葉で記事ができてしまうくらいの城之内主任のお言葉達。

ということで後半は、ほとんど城之内主任の有難い人生訓を脳ミソに刻みつけてもらう。

道徳の鬼が、軟弱者の心を切り刻みつけることだろう。


7. バカなのは自由だが、出た結果に文句は言うなよ
~特0城之内班主任 城之内 寿 (63話「ザ・ショートホープ」)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


「頭お花畑」をオブラートに包んでラードで丸揚げにしたような言葉。

これはきっとダメ人間たちの心にも響いて、人生を再起させる力が出るやろな。


(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)

「え?」
「ここダメじゃん」
「…え? じゃあなんでお前ここに?」
「いや…だって、お前立ってたし…」

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


大丈夫!!ワンチャン!!まだワンチャン!!

 

いや靴紐…くつひも~~~~!!!!


駄目だこいつ…早く何とかしないと…


死の淵でさえ、この有り様である。

それでありながら現実感が異様に高く、作者フィルター通すと8K画質のダメ人間解像度になる。

なぜここに落ちた人間たちはダメなのか、それは今この時さえ見失っているような人間達だからである。


次はダメ人間オールインワンヘッドな言葉を二連撃。



8. 「あんよが上手」以降褒められなかったマネケ共
~特0城之内班主任 城之内 寿 (64話「アレとコレ」)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)



9. いい加減必死さを絞り出せ!!
ミルクをビールに持ち替えただけの汚ェ赤ん坊ども!!
~特0城之内班主任 城之内 寿 (64話「アレとコレ」)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


完全にオーバーキルだろ、これ。

自分はこの回が一番グサッときた。

言い訳ばかり得意な大人になってしまった。


10. 全てを帳消しにしたいなら。
今、この時だけを全力で戦え
~特0城之内班主任 城之内 寿 (65話「電卓の洞察」)

(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)



ギャンブルで破産した人間達にここまで親身に説教かましてくれる人います?

城之内の言葉が刺さるのは、どれも人生を取り戻すための激励の罵倒だからだ。

そんな有難い言葉を受け、ダメ人間代表たちは何を思う。


ココ!!ココがアツい!!この床は絶対落ちない!!

わかってんだよな…ずっと。
このままじゃマズイってずっと思ってる。
でもわかんねんだよな。『頑張る』ってどうやんのか
(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


頑張れないおじさんのこのセリフ、「このダメ人間…」って思いながらも泣けてしまうんだよね。


最後にアンコールとして、もうひとつ。


11.『アナタは何ができますか?』


(引用:集英社『ジャンケットバンク』より)


!?

「…ぶ…文章が…書けます…!!」

???「それは素晴らしい。でも少々割高な気がするね」

???「ChatGPTなら、ボクのスマホにも入ってるよ」


以降、電撃、床が開く音、「ドンッ」という音だけが記録されていた。



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