ほんとにあった!呪いのビデオ81 ネタバレ感想
2019年4月3日リリース演出:KANEDA
演出協力:福田陽平、美濃良偲、藤本裕貴、細沼孝之
ナレーション:中村義洋
ブラックバイト
投稿者の男性が実家へと帰省し、両親と焼肉屋へ行った際の映像。投稿者が七輪へとカメラを向けた瞬間、変色した男の頭部と思しきものが現れこちらを睨みつける。のちの調査によると以前この店でアルバイトをしていた男性が過酷な労働に耐えかね首吊り自殺をしたのだという…。
過酷な労働環境で自殺した従業員とのこと。
いきなりテーブルの七輪に生首が出るって、もはや怖がらせるよりも笑わせたいのではという。
悔しいが笑ってしまった。
いくら恨みがあったとしても、そんなところに出なくてもいいだろうに。
覗く女
都内某所のある繁華街。投稿者たちが乗り込んだ、エレベーターで撮影された映像。エレベーターの窓を覗く女性の姿。8階に着いた後、 5階に向かう投稿者たち。すると、5階に到着するも、女性の姿はない、このビルは、エレベーターが一つである…。
繁華街の中心のマンション。企業だけでなく、民泊としも利用されていて、多くの人が出入りしている。
そのマンションのエレベーター昇っている際に、女性がエレベーターのガラス扉の向こうに映る。気になった
諦めてエレベーターを降りる際に、友人の後ろからいなかったはずの女の姿がエレベーターの中に現れる。
住んでいた友人は引っ越したが、「ズットイッショダヨネ」と言うようになり、性格が変わってしまったという。
二段構えのネタとしてはまずまず。
エレベーターの監視カメラを見せてもらうように交渉するが失敗。
口説こうとして探してたんだし、相思相愛ならズットイッショに居ればいいんじゃないか。
YouTuber
youtuberとして活動している投稿者。街中で通行人に声をかけ、インタビューをするという動画を配信している。画面右端のガラスの反射に映る、白い布をまとった人影のようなもの。ただ立ち止まってこちらをじっと見据えているようにも見える…。
制作委員会に送られてきた動画たち。別々の投稿者から同じような映像が届いたという。
YouTuberの投稿者は街での通行人のインタビューを配信していた。秋葉原で通行人にインタビューしていると、後ろに白い布をまとった姿が映っていた。
続いて秋葉原から渋谷に移動してインタビューを始めるが、そちらにも布をまとった人影が遠くに映りこむ。
特に最初の映像は分かりづらく、意識して見てもなかなか分かりづらい。おそらく普通に見てて気づくことはないだろう。
そもそも、このYouTuberの通行人捕まえてインタビューっていうのが、めっちゃハードル高いことやってないか。よく知らないYouTuberのインタビューに応じる通行人もいるだろうか。
2つ目の渋谷はまぁわかるが、1つ目の秋葉原はもはや普通気づかないだろう。
繁華街のガラスに写り込んだ白い影で「え?幽霊」と思うのはかなり無理がある。
オバケ
夜の公園で友人の送別会の後に撮った映像。投稿者の友人が公園の池の方に移動する。投稿者がそれを追いかけてカメラを向けると、池の対岸に白い布のようなものが歩いているのが見える。一見、布を被っているイタズラのようにも見えるのだが…。
連作。
こちらは夜の公園で酔っぱらいの向こうに白い布の影が歩いている。
若干、シュール過ぎてギャグになってるが、これくらいなら「なぞの白い布をまとった人がいる!」というのは頷ける。めちゃ怪しい。
オバケ2
投稿者が運営に携わっている、地下アイドルのライブ映像。投稿者がフロアにカメラを向けると、鏡に何か白い布をまとって立っている人物が写り込んでいる。 投稿者が一度ステージにカメラを戻し、もう一度フロアに向けてみると白い布の人物は、跡形もなく消えている…。
3つめ。サブタイトル適当に付け過ぎだろ。やるなら全部「オバケ」で通せばいいのに。
地下アイドルKIKAのライヴの映像。奥の隅でじっと立っている白い布の影。
白い布なのに中村さんのナレーションがしっかり「悲しそうにステージを見ている」とか心情を読み取ろうとしてるのが面白い。どこに目があんだ。
取材パート。なんとなく聞いてはいたが、スタッフが本当に一新されてるので、中村さんのナレーションなかったら、違う心霊作品にすら思える。
撮影者たちは、白い影の存在に全く気づかなかったという。
地下アイドルの映像には、白い影だけでなく、謎の声が入っていた。そもそもの映像がなかなか奇声しか入ってねえよ。
それはノイズに混じった女性の悲鳴のようだった。歌は音源を流していたが、音源にはそのような音は入ってなかった。
オバケ2の投稿者である運営の男性、荻原に話を訊き、地下アイドルの子と話すこととなった。
シリーズ監視カメラ 301号室
とあるマンションの一室。誰も住んでいない301号室から、何やら物音が聞こえるとのこと。管理人は音の原因を突き止めようとカメラを設置。4日間カメラを別の場所に設置して撮影をしたのだが、その全てに和室の部屋の襖が震えているような音が記録されていた…。
誰もいないはずの部屋から物音がするという苦情で監視カメラを設置した部屋。4日間場所を変えて撮影したが、毎晩のように襖を揺らすような音がしていた。それは必ず4:20に鳴っていたのだった。そして襖が揺れているようであった。
部屋は以前大学生の女性が自殺していて、心理的瑕疵物件として扱われていた。
部屋を取材しているテープには女性の悲鳴のようなものが入っていた。
それにしてもスタッフがまだ馴染まない…
今までもスタッフの入れ替えはあっても、全員が一気にということはあまりなかったからな。
取材の時に入っていた悲鳴は、地下アイドルKIKAの映像に入っていたものと酷似していた。これも続いてたのね。
いきなり現れたフリーライター瀬羽潤二が語るには。
バズ狙いで作られたものではないかという。イタズラとして炎上狙いの都市伝説となるのを目的としているのではと指摘。
次にオカルト研究家の霊能者の四方田登紀子に訊くが、誰かに見てもらいたいためのイタズラともとれると指摘。KIKAの映像については、KIKAに何か感じるとのこと。
そうすると萩原から連絡が入り、KIKAが行方不明だという。案内されたのは、なんと投稿映像の301号室であった。
しかも前に住んでいたのが、投稿映像オバケの投稿者の男性と同じであった。
301号室で自殺した女性の名前は小林千佳という女性。
という話をしていると萩原がいなくなってしまう。
続く。
ちなみに荻原さんを探している時に隣のマンションの廊下に白い布の人物が立っている(放送禁止的な演出)。
気づいて
とあるカップルがSNSに投稿していた動画。アップロードされた動画内の数本に、スーツ姿の男が写り込んでいる。フロントガラス越しに見える沿道の木の陰に注目すると、人影など映ってはいないが、カメラがパンされるとその背景に男の姿がはっきりと映っている…。
インスタのストーリーを使った動画。こういう新技術を貪欲に入れてくスタイルは流石。
短い映像たちの中に何度かスーツ姿の男が映っていた。
映像には投稿されていない続きがあった。
突然足早に歩き出した彼氏を追いかける映像。そこにもスーツの男が映って地面を指さしていた。そこで見つけたのは、倒れている人の姿だった。
ナレーションにて「この男は自分の亡骸を見つけて欲しかったとでもいうのだろうか」と言っていたが、そうだとしたら、なぜスーツ姿か、なぜ向かう道中からいたんだと疑問が。
倒れてるのはスーツ姿か微妙に判別つかないし(おそらくそうだったろうと推察する程度)、結局死体は本物で事件だったのかとかフォローは特にないので、色々と謎のまま。
物置小屋
祖母の家へ訪問した際の映像。物置小屋の様子を撮影する投稿者。「何かいる」と、叔母に伝え後ろの方にカメラを向けた瞬間、何者かがカメラに近づいてくる。不気味な表情を浮かべる男性とおぼしき白い人影。その白い人影は、刃物のようなものを握っているようにも見える…。
祖母の家の物置小屋から小動物の鳴き声が聞こえるということで、物置小屋を調べた投稿者。物置小屋からは猫の鳴き声のような音聞こえる。
そこにいたのは、動物ではなく謎の男の姿。
男は刃物を持っているようで、後日猫の変死体が発見された。
祖母曰く近所に住んでいた男に似ているという。猫をたくさん飼っていたが、ある日心を病んでしまい猫を刃物で殺したあと自殺の水死体となって発見された。
他の心霊投稿ものでは「襲ってくる霊」は定番だけど、「ほん呪」では久しぶりな気もする。
僕、ひねくれた人間なので、ホラー映画とかフィクションの中で人がどんなに惨殺されても基本的には何も感じないんですよ(子どもは別)、でも動物が酷い目に遭わされるというのがフィクションだろうがとにかく苦手。
なので、エピソード的には(作りだとわかっていても)結構辛くなる。
オバケ2
301号室2
投稿者が部屋の中を調べながらスマートフォンのライトをつけて撮影。問題の襖がある畳の部屋に入ったとき、何者かが襖の前に立っている。再び、カメラを向けると誰もいなくなっているが、黒い服を着た女性と思われる人物が、こちらの様子を伺っているように立っている…。
行方不明になったままの萩原。
ある時スタッフはKIKAと、「YouTuber」の投稿者である木下沙織が同一人物ではないかと気づく。瓜二つであった。しかし、沙織本人にKIKAの映像を見せるが、自分ではないという。
しかし小林千佳のことは知っていた。それは沙織の元カレの元カノだという。酷いフラれ方をしたので、沙織にも嫌がらせをしたという。
しかも元カレは「ブスとは付き合えない」という心がブサイクな男だったようで、千佳はショックを受け心を病み整形を繰り返し、写真を元カレに送りつけていた。
千佳は最期、押し入れの中で白い布を被って自殺してしまった。
ここから「301号室2」に。
展開が目まぐるしい。
金子によって再度部屋を映された映像。
和室に入るときに、ふすまの前に黒い服を着た女性が立っている。
はっきりは映ってないけど、不気味さはあってわりと好き。
萩原が行方不明になった映像。マンション廊下の白い布をまとった人物が映っている。あ、ちゃんと本編で指摘された。
再び四方田登紀子に話を聞く。
KIKAは暗い部屋の中で苦しんでいるという。スタッフは四方田に経緯の全てを説明する。すると四方田は憶測の域を出ないとしながら、KIKA自身が怨霊なのではという。
ここよくわからなかったのだけど、KIKAが怨霊ならKIKAのライヴ映像に現れた白い布の影は誰…?
インタビューの最中にスタッフが入ってきて、取材中にも関わらず他のスタッフを連れ出す。理由は映像が以前と変化したのだという。
変化したという映像はカウントダウン方式で紹介。
部屋の和室の映像。
悲鳴のような女の声と共に、ふすまから白い布の人物が出てくる。次第にカメラに近寄ってくると、白い布がなくなり、顔が崩れた女の姿が表れる。
近づいてくる様が若干貞子を意識してるが、白い布が途中でなくなり顔が……という二段構えになっていて、顔も不気味なので結構良い雰囲気。
スタッフ一新によって、「ほん呪」っぽさがだいぶ薄まっている。慣れの問題だろうか。
やっぱり川居さんいないと寂しい。44巻から出演し続けて、遂に演出まで手掛けた、ほん呪中期以降には欠かせないミューズだっただけに。
これはこれで慣れていくかもしれないので、今後を見守っていくしかない。
前回はひとつの映像で呪いが伝染していくというリング的なエピソードだったが、今回は同じアパートの一室に関わった人間たちが呪いに翻弄されていく呪怨スタイルである。
最初のブラックバイトで思いっきりギャグに振り切ったかと思ったけど、「物置小屋」と「301号室2」と最後のカウントダウン映像はしっかり怖がらせようという意志が感じられたので、それだけでも良いのではないだろうか。
ただ、ある1点で致命的な問題があった。
問題となった部屋、それが同じく心霊のシリーズ「心霊パンデミック」のフェイズ15の最初のエピソードで全く同じ部屋が使われていたのだ。よりによってトイレ、汚い部屋、押し入れ、とどめには窓からの景色が映り、どれもが完全に一致という。
実は前にも「闇動画」と「心霊パンデミック」で同じ倉庫が出てきたこともあって、ちょっとどうなのよと思うところがあった。
どちらも共通しているのが、リリース時期がわりと近かったということだ。
もしかしたら、借りたついでに声かけあってまとめて収録してない?とすら思えてしまう。
多少なら目を瞑るけど、直球で「その部屋に関わった人に霊障が」という部屋に対してのエピソードなので、そのことがかなりノイズになってしまう。
但し、万一実はあのマンションの部屋はガチであり、MCU並にシリーズの垣根を越えた繋がりをしていったら面白いけど。心霊パンデミックでは「その一室は霊道の可能性がある」「マンションでは何人もの人が不可解な死を遂げていた」というのが「ほん呪へのフリ」であったら。そんなわけねーだろ。
別に「本当さ」は求めないけれど、こういうところで綻びが見えてしまうのが残念なところだ。
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