2019年1月10日木曜日

ほんとにあった!呪いのビデオ78 ネタバレ感想







長編の「ずっと一緒」の続きが気になって他のを差し置いて早めに見た。
※僕はスカパーで見ているため、レンタル組とタイムラグがある

それにしても、2時間に近い時間と、かなり長い1本になった。これだけ長いのも久しぶりではないだろうか。


【ホラー】ほんとにあった!呪いのビデオ77 ネタバレ感想
↑前編はこちら


ほんとにあった!呪いのビデオ78 ネタバレ感想


2018年8月3日リリース
演出:川居尚美、福田陽平 ナレーション:中村義洋













踏切



幽霊が出ると噂される踏切を動画サイトに投稿するため撮影された映像。この踏切では人身事故が多発していることからそんな噂が立ったという。踏切を再度、映すとそこに先ほどはいなかった男性の姿がある。しかし、もう一人の投稿者には見えていない様子だ。そして、吸い込まれるように踏切に向かって歩いていく、次の瞬間、目の前に突然、電車が通り過ぎる…。



最初から面白いネタ。
人の姿は霊というよりも普通の男なのだけど、よく分からない異質な感じがする。

踏切のネタとして、パート54に「見えぬ踏切」ってネタがあったけど、また違う感じで面白い。

よく霊に導かれて事故に遭うというネタがあるけれど、それを可視化させたような感じ。

掴みとしては良いのではないでしょうか。



獅子舞




投稿者の男性が、関西地方の祖父母の家に遊びに行った際、祭りの日に行われていた獅子舞の様子を撮影した映像。激しく動く獅子舞を映している最中、一瞬、胴体の布の中にもう一人の人間の下半身と思しきものが映り込んでいる。さらに、右側の建物の入り口の縁に異常な大きさの男性の顔と思しきものが反射して映っている…。


足が増えるというネタは面白いけれど、反射して映った顔は少し分かりづらい。

けれど、たとえば前作くらいだと、これが反射した顔しか事象がないくらいのクオリティだったので、二段階でネタがあると満足度は少し上昇する。



休日




投稿者の男性が農家を営んでいる親戚の家の敷地内で撮影したという映像。投稿者は二人の娘たちがミニバイクに乗る様子を映していたと言う。映像の後半、白い服の長女が、ビニールハウスの前を通り過ぎた時、その中に3人の首をつった人影と思しきものが映り込んでいる。調べによるとこの敷地は、前の持ち主の家族が借金を苦に無理心中した物件だという…。


首吊りは影で、動画で見るとそこまでではないけど、静止してアップにするとそれなりに不気味。

というかミニバイクって楽しそう、というしょうもない感想を持ってしまった。



続・ずっと一緒 前編




大学のイベントサークルによって行われた、肝試しを撮影した映像内の沙那恵さんという女性に不可解な現象が起きた。浮き上がる黒い痣。そして、沙那恵さんの後ろから現れる人影。その要因と思われた呪いの神木を探しに行くも、映り込んだ人影との関連にたどり着くことはできなかった。この現象が起きた後、沙那恵さんは突然の発作に悩まされる。その原因は、彼氏の浮気だった…。

※長くなるので長編は自分の感想を赤字にしておきます


久しぶりに長編で続きが気になった「ずっと一緒」の後編。
沙那恵の兄を名乗る人物の正体とは。

前編のめぐみが撮影した沙那恵の部屋の映像の続き。
沙那恵に肝試しでの事象映像を見せると、発作のような息づかいになってしまう。

そこに兄(仮)が現れ、沙那恵を介抱しながら、薬を呑ませる。スタッフはその薬の袋から、処方された薬局を突きとめる。

前編の山で怪我をしてギプス姿の大塚が薬局に行くと、兄(仮)が働いていること、蓮見滋直という名前であることが判明する。

一方、川居にはめぐみから沙那恵が居場所がわかり、本人も無事に暮らしていると情報を受ける。その家の名字は蓮見ではないという。

めぐみは沙那恵に兄について単刀直入に尋ねる。そこで判ったのは、滋直は実の兄ではないこと、しかし恋人でもなく、兄として慕っているということだった。

ちょっと、めぐみが有能過ぎません?

スタッフとめぐみでその家を訪れ、めぐみが沙那恵に取材の交渉をするが「そっとして欲しい」と断られてしまう。川居が滋直に名刺を渡すが取材は断れる。しかし、後日川居と一対一なら取材を受けてもいいと連絡が入り、川居は単身インタビューをする。

川居さんご指名入りました。でも確かにインタビュー受けるとして大塚が来るくらいなら川居さん指名する。


滋直によると、あの家の人間とも血は繋がっていないが、親のように慕ってる、疑似家族の関係なのだという。その環境で沙那恵も落ち着きを取り戻しつつあるそうだ。

そんな中、滋直の実家と母親が判明し、スタッフは取材をする。母親は滋直には京子という妹がいた。父親を事故で亡くして依頼、滋直が面倒を見ていたのだが、妹には生まれつき顔の左に大きな母斑(ぼはん)があった。滋直が医学を目指し、現在薬剤師をしているのは、それを治したかったからだった。

しかし、ある日非常階段から京子が転落して死亡してしまう。滋直はそのことで母親との信頼をしなくなり、京子の遺骨を持ち出してしまったという。そして滋直の撮影したテープには、京子が滋直に「ずっと一緒やけん」という言葉が残されていた。


ここで妹、顔の痣、沙那恵に呑ませていた薬について、徐々に何かを臭わせる演出となる。


スタッフ会議。
これ以上取材を進めるかで、意見は割れる。

快方に向かっていても、霊障の解決はしてないから取材を続けるべきでは、という声が上がる。

しかし、一方で川居は今の状況で快方に進んでいるのならば、これ以上自分たちが取材を続ければ、その関係さえも壊してしまうのではないかと懸念を抱き、調査を止める決断をする。


後編に続く。


なんか話が込み入ってきた。

疑似家族がテーマとして出てくる。しかしながら、焦点は滋直と妹の関係だろう。
77の時からだが、下手なスタッフよりもめぐみが良い働きをしすぎではないか。なお、ご想像の通りめぐみ以外の大学のサークルメンバー、話にほぼ関係なくなります。










ゆれる




突然、揺れだしたブランコ。その様子を撮影した美咲さんにだけ不可解なものが見えてしまったという。さらに投稿してから2週間後、彼女は事故で亡くなってしまう。不自然に揺れる1台のブランコ。2台で撮影された映像のうち1台のカメラだけに子供の姿が映り込む。ブランコを止める美咲さん。その次の瞬間、ブランコに座る男の子の姿が映り込んでいる…。



事象の前に、インタビュー場面の最後の方で後ろのベンチのところ(大塚の怪我した手の後ろ辺り)に少女が映り込む。そして、一瞬で消えてしまう。

その点に関しては本編で指摘はない。こういう仕掛けは、結構久しぶりだなと思う。たまにあると楽しい。というか、あんまり指摘してる人もいない?気がする。

事象のブランコが人もいないのに勝手に揺れ、そのあと少年の霊が映り込むというのは、何かは忘れたが少し前に別の心霊シリーズで似たような事象があったので、ちょっと被ってる感じがしてしまった。

それでも少年の絵面が不気味とか、2つの映像で記録されているところ、リアクションが結構リアル等良かったのでかなり満足度は高い。

少年の顔、かなり良い。



シリーズ監視カメラ 中古車




投稿者の男性が、家の庭先に停めてある乗用車を監視カメラで撮影した映像。いつも夜中の1時過ぎ。誰もいないはずの車からクラクションがけたたましく鳴るのだという。深夜の1時5分を指した瞬間、運転席に男性と思しきものがハンドルにもたれかかるように座っている。その男性の顎の部分がハンドルのクラクションに乗っかっているのである…。



個人的な好みになってしまうが、こういうクラクションとか音が出る系は、怖いというより、うるさいのであまり好きではない。

顔も若干分かりづらいかな。

それにしても「幽霊が勝手に自動車を動かす」というネタも、いずれ自動運転に取って変わられるのだろうか。



排水溝




カリカリと風呂場に響く音。その音の出所を探す投稿者。その音が排水溝から聞こえていると気づき、携帯電話のレンズを排水溝に向ける。ライトを当て排水溝の中を照らしていると、詰まった髪の毛中から女性と思わしき手が、こちらに向かって這い上がってくる。その髪が排水溝に向かって伸びているようにも見えるのだが、次の瞬間には消えている…。


こういう日常のものを、普段見ないような目線で見るというところで、すでにちょっとムズムズとした感覚になる。
そこに詰まる毛も生理的な嫌悪感を抱かせ、そこに絡まる指の映像は絶妙だ。

こういう怖いというよりも「気持ち悪い」と感覚的に嫌悪感を抱かせる映像も、それはそれで不気味だ。

今回の映像のなかでは一番白眉だった。



続・ずっと一緒 後編



滋直さんは帰宅後、急に倒れ、現在、集中治療室で入院中であるという。倒れた滋直さんのそばには、空になった骨壷があったという。あたりの状況から、滋直さんは遺骨を口にしていたということがわかった。そして、京子さんの遺骨をすべて自分に取り込むその行動が、京子さんの意思によるものなのか…?滋直さんは、現在、意識不明で入院している…。



エピソード数のわりに収録時間長いことから覚悟はしていたが、長い。
これもうちょっと薄めて分けたら以前の夏の三部作と同じくらいのボリュームになりそう。


調査の打ち切りを決定したが、演出の福田へ寒川から連絡が入る。

なんと滋直が寒川の自宅アパートに来たそうだ。しかし、怖くなって無視をした。寒川の自宅に行くと、寒川は混乱から怒り気味であった。

寒川はパート75で自宅が映ったことで、そこから滋直が自宅を突き止めたのではと言う。なので、今もあまり撮影して欲しくないと訴えかける。


作業してるのは映ってたけど、特定できるほど映っていない。あれで特定できるなら、滋直ヤバすぎるだろ。
ちなみに結局、寒川の自宅が特定されたのは、沙那恵に渡していたからであった。なんだろう、この茶番。


再びめぐみに話を聞く。めぐみは沙那恵の母親と、疑似家族のところを訪れ、沙那恵に帰るように説得する。沙那恵は納得しないが、疑似家族側の老夫婦からも説得を受け、渋々帰った。

もちろん、有能めぐみはここでも撮影している。

メンタルクリニックを受診したところ、沙那恵はマインドコントロールされているのではないかという。また、沙那恵が呑んでいた薬は、粉末場にした骨だったと判明する。

沙那恵に亡くなった妹の骨を呑ませることで、滋直は京子と沙那恵を同化させようとしていたのではないかと推察する。

さらに、寒川のもとを訪れたのは、沙那恵とどことなく雰囲気が似ている寒川を狙ったのではないかという意見が出る。


出演するようになってから処女をばらされたり、怪我したり、自宅映されたり寒川ちゃん満身創痍。


スタッフは疑似家族の老夫婦を訪ねる。老夫婦が語るには滋直とは薬局で知り合ったという。老夫婦の息子が亡くなっていたこと、滋直の両親も亡くなっていたことから、いつしか家族のような関係になったという。そこに沙那恵も加わり4人で楽しく暮らしていた。


スタッフルームで会議。
ここの場面、やたら長いのでざっくりと。


・取材の再開を決定
・滋直から話を聞かなければならないのでは
・なぜ骨を呑ませていたのか
・川居が寒川の家のインターホンの映像を確認したところ、会った滋直の印象と異なる


ここで川居が誰にも話さず滋直と接触していたことについて問題となる。川居は疑似家族という間柄ながら、自分たちが介入してしまったことで、関係を壊してしまうことを懸念していた。なので、自分でその責任を背負おうとしていたのではないか。

寒川宅のインターホン映像には滋直の左側に痣が映る様子が。

結論として、滋直が寒川の自宅を訪れたところを狙い、話を訊くことになる。


前編でも思ったが、こうして見るとあらためてスタッフ多いなぁ。キャラクター的にも少し絞った方が良さそうなものだが。


寒川の自宅にカメラを仕込み、訪れた滋直を迎え入れる。

というより寒川のバンギャ感は服装とか以前の音声ソフトの使いこなしとか、SONYのあのヘッドホンとかからちらほら出ていたが、家に電子ドラムがあったり本当に音楽好きのようだ。

当ブログは寒川ちゃんを全力で支持します。


滋直の話では、亡くなった京子の骨を自分と沙那恵が呑んでいたことは事実だが、沙那恵は呑まされていたのではなく、「本当の妹になりたい」と自発的に骨を呑んでいたのだという。

滋直は最初は沙那恵に京子を重ねようとしていたが、沙那恵は沙那恵であり、京子との「ずっと一緒」という約束を忘れないようにしようと考えた。

沙那恵への伝言を残し、滋直は去る。そして後日、空になった骨壷の横で滋直が倒れたという知らせが入る。横には「ごめんなさい」と書かれた手紙が落ちていた。

滋直は意識不明で入院していた。

そこでエピソードは終了する。



エピソード自体は比較的話が整理されていたし、見応えあって個人的には面白かった。

最後の滋直の解釈は2つあると思う。ひとつは、滋直が京子を忘れかけていたこと、沙那恵とのことを苦にして自殺を図った。もうひとつは、滋直に取り憑いた京子の霊が沙那恵によって自分との約束が破られることに怒り「ずっと一緒」にいるために骨壷の骨をすべて呑ませて殺そうとした。

自分はおそらく後者ではないかと思う。
骨を呑んだことで、滋直と沙那恵は京子に取り憑かれた。それが顔に出た痣(母斑)に現れている。最初は沙那恵に取り憑いていたが、自分を忘れかけていく滋直に恨みを抱いたのではないだろうか。

ひとつ分からないのは、沙那恵がなぜ滋直を本当の兄と思いたいと願い、妹の骨を呑むほど慕っていたのだろうか。もしかしたら、取り憑いた京子が沙那恵の身体を使って滋直と一緒にいられるように図ったという可能性もあるかもしれない。


あとひとつ思ったのは映像の事象が基本的に顔に黒い痣が出るだけ、というのはやはり弱いかな。映像自体でも惹き付けられるようなインパクトあるものがあればなぁと思ってしまう。

少し前の三部作でも「顔がおかしくなる」事象が続いたという話があったが、同じ事象が続き、調査を進めるというスタンスも分かるのだが、長々それだけで引っ張るのも限界があるのでは。

最後の映像。
感想を色々読んでいて「昔の映像なのに滋直が現在と同じ姿のままだ」というのを見て、なるほどと思った。そうなると、滋直が倒れた件は益々京子の呪いという可能性が高まる。

滋直は「ずっと一緒」という約束とともに「今のままで」という呪いを受けていたのではないか。だからこそ「その時の姿のまま」いるのではないだろうか。

京子が普通に可愛い女の子なので、そのまで怨念を持つかどうかわからない。けれど、その可能性もある。


全体的にも前回のパート78がかなり低調の映像で終わったので、いくつか面白い映像があったのが良かった。
この調子で79も楽しみたい。

ということで、色々長くなったが、これで78の感想を終わります。


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