2017年3月9日木曜日

稲妻サンダー99歌詞解釈(?)〜99秒、33文字の歌詞で3000字書く






以前ポルノの歌詞解釈する曲を決めるのにiPodでランダム再生して出た最初の曲にするという謎ルールを定めた。

結果はこれである。


Hey Mama歌詞解釈(+和訳) 〜あなたのパパは何者?


そして今回懲りもせずまた挑戦してみることにした。
人間は反省できる生き物のはずなのだが。

ええぃ。今回挑戦するのはこれだ!とシャッフルボタンを押して出たのがこれである。


"稲妻サンダー99"



お前本当にふざけるな。



しかし出てしまったのだ。誰にそうしろと頼まれたわけでもないのだが、自分に課したルールは守らなければないない。


それにしてもこれをどうせえと。


6行33文字しか歌詞がない。この記事のここまでより文字数がないのだ。
ほとんど「ジャパーン」である。しかも最後は「ッハッハッハッハッ」だ。


そもそもが語感によって選ばれた言葉なので、解釈も何もない。誰一人この歌詞に解釈を求めないだろう。


ポジティブに考えれば当たったのがインスト曲でなかっただけ良しとしよう。"Mugen"のオーケストラバージョンとか、シングルのカラオケバージョンだったらさすがに、無理だ。


それに誰一人挑戦したことない(であろう)頂に登れるのだ。
ということで、着地点が自分でも分からないが、この曲について書いていこう。



ポルノグラフィティ / 稲妻サンダー99 歌詞解釈











曲について








まずタイトルから凄い。"稲妻サンダー99"である。このシティバンク銀行みたいな、頭痛が痛いみたいなタイトル。実際曲を聴いていても、何が稲妻で何がサンダーなのか分からない。

ただ、SWITCHツアーのオープニングで使用された際には暗転した場内にこだまする稲妻のようではあった。


ちなみに99は曲の長さが99秒(1分38秒)であることを指している。


曲については思いっきりベンチャーズの"Diamond Head"をオマージュしている。"ホール"の"Smoke on the Water"もそうだが、ポルノはたまにこういう思い切ったことをする。






そしてこの曲が特殊であったのは、作詞作曲名義が初めて「ポルノグラフィティ」になったのだ。ポルノグラフィティ名義は今現在でもこれだけである。たぶん。
※"俺たちのセレブレーションの作詞は岡野昭仁・新藤晴一名義となっていてポルノグラフィティにはなっていない



歌詞について




さて、問題の歌詞である。


構成は主に3つの言葉である「ジャパーン」「ニッポン」「ハッ」

その辺のオウムの方が語彙が多いじゃないだろうか。


解釈も何も2つは同じ意味だし、最後はスキャットみたいなもんだし。


それでも考えていこう。


まず歌詞を見ると「ジャパーン=ニッポン」であると分かる。逆にいえば「ニッポン=ジャパーン」でもある。


連呼される日本コール。さながらワールドカップの応援席のようである。


通常の歌詞であれば歌い方がどうであれ、表記は普通にするものだが、「ジャパーン」である。郷ひろみの"2億4千万の瞳"は「エキゾチック・ジャパ~~~ン」と歌っているが、歌詞表記は「エキゾチック・ジャパン」なのだ。






長音符が付いた歌詞がどれだけあることだろうか。


一行目で付いているのに、二行目では消える長音符もアクセントが効いていて素晴らしい。
なぜ繰り返すのか、それは大切なことであるからだ。「大事なことなので2度言いました」というだろう。タフデント送りつけるぞ。





3回言ってるじゃねーか。


そしてこの曲はその繰り返すを2回繰り返す。


5行にしてお腹一杯である。


さらにいうともう1つのカップリングナンバーの"PRISON MANSION"では「giapponese」という言葉まで出てくる。どれだけ日本連呼のシングルなのだろうか。
※giapponese:イタリア語で「日本人」の意


これらのことからもベンチャーズに乗せて「ジャパン」と叫ぶことで、日本流のベンチャーズサウンドを追求している曲ともいえるだろう。



ニッポン



歌詞の中盤に唐突に出てくる「おーニッポン」が良い。実に良い。ジャパーンなりジャパンの連呼の中突然「ニッポン」だ。ハッとさせられるではないか。

この「ニッポン」がとても良いフックとなっている。


そうだ日本だ。


カタカナ表記なのは「ニホン」と誤読させないためであろうか。

さらにニッポンの前に「おー」が入っているのは後々の「オー!リバル」や「Ohhh!!!HANABI」への伏線である。僕はこの部分が晴一さんではないかと睨んでいる。


では何故「ジャパーン」なり「ニッポン」なのか、それは語呂がいいからサッカー観戦でなぜ「ニッポン チャチャチャを歌うのか」という答えでもある。
それは、それが心を揺さぶるエモーションを持っているからである。

僕らが代表戦を見ていて気持ちが高ぶるのは、死闘の末に頂点を目指す選手を見て胸が熱くなるからである。


音楽もそうなのだ。全てはエモーションのためにある。
心の奥からの声を叫ぶミュージシャンに僕らは熱くなるではないか。

それを体言するために「おーニッポン」以外の言葉があるだろうか。いや、ない(反語)



ッハッハッハッハッ



ほぼスキャットである。


こういった相づちのようなコーラスは歌詞に乗らない歌詞となるのだが、この曲では克明に表記されている。


かつて「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円」というテレビ番組があったのだが、その中で「カラオケで歌詞を見ないで間違えずに歌いきれば100万円」という企画があった。岡野昭仁ならおそらくポルノグラフィティの曲でも100万円ゲットできそうにない企画である。


判定は本当にシビアで、歌詞1字間違えても失敗であった。100万円の価値は重い。


では"稲妻サンダー99"が挑戦曲として流れたらどうなるか。


最初の「ッ」をどうやって発音すれば良いか分からず、おそらく挑戦者全員がこのたった33文字の歌詞を歌いきれずに失敗することだろう。

歌えるのは岡野昭仁、ただ1人である。


だが、そんな岡野昭仁はきっと「おージャパン!」といって普通に歌詞を間違えるのだ。つまりこの世で成功者は現れないことになる。


では、なぜこれを表記したのだろうか。
このままでは22世紀まで語り継がれる問題となってしまう。


こういったものを考察するのが歌詞解釈の醍醐味である。


なぜ表記したのか、それは岡野昭仁から我々リスナーへの挑戦ではないだろうか。


なぜならこの曲はライヴでもコール&レスポンスを求められた。
しかし、それはジャパーンの部分のみである。


つまり岡野昭仁はコール&レスポンスの末に自身しか歌えない「ッハッハッハッハッ」を満を持して歌い上げるのだ。
ッどうだ!ッ歌えないだろう!ッ歌ってみんさい!ッ歌えたら100万円!というメッセージなのだ。「おージャパン」って歌ったくせに。

ヴォーカリストとして、これほど気持ちの良いことはないだろう。


ということで"稲妻サンダー99"について、3,000字書いてしまった。
自分で自分が分からない。

いくら病的なポルノファンであろうと、そんなに聴いてないという、まぁ僕も4ヶ月ぶりくらいに聴いたけど、人が多いのではないだろうか。

99秒、33文字の曲の中に、これほどまでの感情が込められているのだ。



そんなわけねーだろ!!!!!



※この記事は筆者による完全なる妄想であり、フィクションである

※文中の岡野昭仁を乏しめているかのような表現については、筆者の筆力の至らなさによりその魅力を伝えきれていないことに起因する。岡野昭仁というヴォーカリストが大好きであることをここに付け加えておく


【実りのある歌詞解釈シリーズ】









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