『嘘喰い』の中でも人気のエピソード「廃坑のテロリスト」
敵であるテロリスト佐田国とハングマンで勝負をする。
ババ抜きが基になったギャンブルであり、そこで敵である佐田国が使用したのが「人工視覚」である。
ものすごく掻い摘まんで説明すると、眼球にマイクロチップを埋め込む。そしてカメラを内蔵した眼鏡の映像をそこに送り、その映像の情報を脳に送るという仕組みである。
佐田国この技術を用いてイカサマをするのだが、見破った獏にそれを逆手に取られる。
この時のシーンはインパクト抜群で初期では屈指の名場面だろう。
読んだ時には「都市伝説みたいだな」と思った技術だけど、どうやら実現化に向けてかなり動いているようだ。
人工網膜 視力回復に光 2018年めどに実用化 大阪大
記事は2014年のものである。
現代はパソコンやスマホの普及に伴い、視力の低下も問題になっている。
今は全盲の方向けに進められているようだが、将来的には視力の回復を目指してこの技術が使われる日がきてもおかしくないのではないか。
株式会社ニデック
人工視覚について調べているとニデックという会社がヒットする。
(イ) invisible to visible (見えないものを見えるようにする機器)
(ロ) visible to recognition (見えたものの認識 判断する機器)
(ハ) eye instruments (眼に関連する機器)
(ロ) visible to recognition (見えたものの認識 判断する機器)
(ハ) eye instruments (眼に関連する機器)
を目的として、目に特化した医療機器などを扱っている会社である。その一環として人工視覚を取り扱っている。
日本だけでなく海外も視野に入れた事業展開をしており、この分野において注目の会社となるのではないだろうか。
ここからは仮定の話になるが、もし『嘘喰い』の実写映画でハングマンを取り扱うのならば、人工視覚への注目度が高まるのではないか。
そして、映画のヒット如何ではその宣伝効果は計り知れない。
トランスヒューマニズム
さて、この技術を訊いて1つ思ったことがある。
それが「トランスヒューマニズム」である。
トランスヒューマニズムとは端的に説明すると最新の科学技術と人間の身体を融合させるというものである。
これにより、障害のある方は最新テクノロジーを搭載した機械を身体に着ける(埋め込む)ことで障害を乗り越えることができるようになるという考えである。
それを提唱している1人がトランスヒューマニスト党を立ち上げ大統領選に出馬したゾルダン・イシュトバンである。
彼はインタビューで以下のように答えている。
‐‐トランスヒューマニズムとは、テクノロジーの発展を今以上に進め、生活や肉体により積極的に取り入れていくという考え方か。
イシュトバン:その通りだ。そして、ゴールは科学とテクノロジーを駆使して死を乗り越えることだ。私は今後25年くらいの間に人々は体のいろんな部分を取り替えるようになると考えている。事故で肉体が不随になった人の脳にデバイスを移植して身体を動かせるようにしたり、目の見えない人の眼球にデバイスを移植して目を見えるようにしたり。失われた機能の再生が基本だが、それだけではない。
イシュトバン:その通りだ。そして、ゴールは科学とテクノロジーを駆使して死を乗り越えることだ。私は今後25年くらいの間に人々は体のいろんな部分を取り替えるようになると考えている。事故で肉体が不随になった人の脳にデバイスを移植して身体を動かせるようにしたり、目の見えない人の眼球にデバイスを移植して目を見えるようにしたり。失われた機能の再生が基本だが、それだけではない。
この中にも人間の眼について言及している。
トランスヒューマニズムの目的は、その埋め込む機械にAI(人工知能)を搭載することである。
そして、このフェイスブックやマイクロソフトなどがこの技術を活用しようとしている。
「視覚障害者が触覚と音を通じて新しい情報に触れ、また新たな情報を入力することができる(中略)伝統的な概念を超えた新しいソリューション」としている。ブリタブではそのほかにも、視覚障害者がデジタル機器を使ってコミュニケーションすることができるようなプラットフォームを構築。
視覚を補完する人工知能技術の開発、続々と進む
視覚を補完する人工知能技術の開発、続々と進む
人工知能の開発といえば、世界でもディープマインド社の名が浮かぶかもしれない。
フェイスブックやマイクロソフト、これらを繋ぐのがピーター・ティールである。
ピーター・ティールはトランプ大統領を指示し、"陰の大統領"とまでいわれている人物である。
別に陰謀論でもなんでもなく、色々なモノは繋がっているのだなと思った今日この頃である。
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こんな素敵なニュースが溢れるといいですね。
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