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2019年6月7日金曜日

【感想】なきごと「nakigao」 白状しますと、すみません今年のベストが出ました








いつものように、世界で好きなスポットトップ3のひとつタワーレコード新宿店内を徘徊していた。

お目当てのCDを購入する時に、必ずフロアを色々見て回る。そして、気になるバンドがいれば、なるべく買うようにしている。

これだけCD不況と言われる時代であっても、発売日になれば多くの人がCDが並ぶし、レジは長蛇の列となる。
CD派を貫いている身として、いつ見ても嬉しい光景だ。

そんなCDたちの中で何を基準にするかといえば、ほとんど直感に従う。下調べをしていっている訳ではないので、ジャケットとかアー写、ポップなどで直感に来るものを選ぶ。それで引っ掛かったものを試聴する。

その試聴で理屈ではなくピンとくるかどうかで購入するか決めている。

前置きが長くなったが、そんな経緯で購入したCDを紹介したい。

なきごと(nakigoto)というアーティストの「nakigao」というシングルだ。これが全国流通盤として初のシングルである。






2017年12月22日金曜日

2017年を振り返る アルバム・オブ・ザ・イヤー TOP5





2017年も間もなく終わりを迎える。

ということで、少しずつ今年のまとめを書いていこう。

まずは音楽ブログらしく、2017年のベストアルバムを選出しよう。

昔は音楽誌に倣ってトップ50とかやっていたが、もはやそんな枚数とモチベーションを持てなくなってしまったので、トップ5という潔い縮小をさせていただくことにする。

どうでもいいか。





5位 John Mayer「The Search for Everything」







BECKの「COLORS」とかなり悩んだけど、久しぶりにじっくり聴いてあらためて感動したため、ランクイン。

病を乗り越えたJohn Mayer。近年の作品はカントリー要素が強く、どちらかといえばギターよりも歌に注力しているようであった。それは病によって歌声が危ぶまれた時期を乗り越えたことへの喜びと反動であったのだろう。その分ギターがちょっと抑え気味であったことが少しばかり残念であった。

そんな経緯を経てリリースされた作品は、今までのJohn Mayerの全てが詰まっていた。全乗せである。

キャッチーな楽曲、いつまでも聴いていたいギターソロ、そして全2作を通して得た歌の力。そこにR&B要素等が新たに加わり正に「The Search for Everything」の名に相応しい、輝かしい作品が誕生したのだ。


【感想】John Mayer「The Search For Everything」おかえりジョン・メイヤー



4位 ポルノグラフィティ「BUTTERFLY EFFECT」








ポルノグラフィティを4位に入れざるを得ない日がくるとは。

もちろん個々に見ていくととても大好きな曲も多いし、すでに尋常じゃない再生数を誇っているが、アルバムとしてみると散漫になりすぎている感があり、最後の方で少し食傷気味になってしまう。

それでもまぁ"夜間飛行"なんて、とんでもない名曲がいたり、新しいチャレンジであったり、止まることを知らない岡野昭仁のヴォーカル能力の向上であったり、今のポルノグラフィティをしっかり堪能できる1枚となっている。

もちろんツアーを聴けばまた聴き方が変わるとは思うのだが、アルバム作品として捉えた時には、個人的には「RHINOCEROS」くらいのまとまりの方が好みである。


【全曲感想】ポルノグラフィティ 11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」










3位 印象派「印象派は君に問いかける」








印象派が遂にリリースしたフルアルバム。
印象派の新しい曲を聴く度に、次にどんな音がくるのかワクワクしてしまう、音楽はこんなに自由で楽しい舞台なのだ。

タイトルトラック"印象派は君に問いかける"をはじめ、アルバムの中で様々な問いかけが投げられる。
一見するとふざけて遊んでいるような曲ばかりなのに、しっかり見ていくととてもふざけているなんて思えないシニカルさを秘めているアルバムである。

そんな中で"球状"はどこまでも普遍的で優しい輝きを放っている。

さぁ、これを聴いた君は今の時代をどう生きる?


【感想】印象派 アルバム「印象派は君に問いかける」は"今"聴くべき傑作



2位 ハルカトミユキ「溜息の断面図」








今の時代、こんな怒ってる人たちはいないのではないだろうか。今の若い世代にとって《諦めることだけが上手くなる》これほど強烈に響く言葉はないのではないか。

怒りは原動力となり、アルバムの推進力を保つための起爆剤となっている。しかし、随所に溢れているのは、希望である。

そんな欠片を拾いながら、最後に《そっと落としていった 最後の願いを/次の誰かが拾って歩きだす》という希望で終わる。

頭に焼き付けろ


【感想】ハルカトミユキ 3rdアルバム「溜息の断面図」全曲レビュー



いよいよ第1位の発表.2017年最も聴いたアルバムはもちろんコレ!



1位 ドレスコーズ「平凡」







華々しいファンファーレのようなホーン隊の音から志磨遼平、いや平凡さんが歌いだす《平々凡々こそ我らの理想/暴力的個性の時代 the end/ありきたりな第三市民の闘争/我こそ凡庸なるkingの登場 》

この部分だけでも「とんでもないことが始まった」と思わされてしまう。

アルバム全編を通して一言で片付けられる代物ではない。なんせリリースされてから今日まで何度も聴き返しているが、未だ全貌が掴めないのだ。
山田玲司のヤングサンデーの伝説の「平凡」回(6時間)は3回見た。


20世紀の資本主義の限界と崩壊、平凡とは、そんな問いかけがアルバムに詰まっている。歌詞カードだけ見れば、なんて取っ付きづらい内容だろう。

駄菓子菓子、いや、だがしかし、そこにあまりにファンキーでダンサンブルが楽曲に乗せることで、こんなに頭で悩まされ身体で踊らせるとんでもないバランス感覚のアルバムになってしまうのだ。

それはかつてピート・タウンゼントが放ったあまりにも有名な言葉「ロックンロールは、別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし逃避させてもくれない。 ただ、悩んだまま躍らせるんだ」を体現しているようで、この言葉への反発にも聞こえる。

僕はよく音楽の持つ時代性の大切さをここで書いてきた。これなのだ。
2017年という時代に、デヴィッド・ボウイもチャック・ベリーもプリンスもいなくなってしまった、今この時代だからこそ、リアルタイムにこれを体験できること、それこそが音楽をリアルタイムで楽しむこと、今を生きている特権なのだ。


ドレスコーズビギナーがアルバム「平凡」を聴いた感想と志磨遼平の魅力



ということでアルバム・オブ・ザ・イヤー TOP5でした。










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2017年10月14日土曜日

【感想】印象派 アルバム「印象派は君に問いかける」は"今"聴くべき傑作






大阪-東京の遠距離OLテレパシーユニット印象派がアルバム「印象派は君に問いかける」をリリースした。

これまでは1年ごとにミニアルバムをリリースしてきたが、今作はアルバムとしては2年ぶり、初のフルアルバムとしてのリリースとなった。2016年はミニアルバムのリリースはなかったものの、「LOVELETTER FROM KAMATA .ep」のリリースであったり、ライヴ活動などで精力的に活動していた。そんな印象派が満を持して(これほど似合う言葉はない)リリースしたフルアルバムこそが今回の「印象派は君に問いかける」である。

「LOVELETTER FROM KAMATA .ep」に収録された"連れてって"(epとはバージョン違い)や薬師丸ひろ子の""Woman"Wの悲劇"よりのカバー。さらに、突然配信リリースされた"Kiss!Kiss!Kiss!もいっちょKISS!!"や"秘密"を含む2016年から2017年の印象派の今を総括するような10曲。その内容は印象派らしくジャンルレスで個性豊かな曲たちだ。アルバムの中で似た曲がないどころか、これまでリリースされている既存曲とも似て似つかないものばかりである。

ロック、ダンス、ファンク、ヒップホップ、フォーク、ヒップホップ、そしてJ-POPなどなど、ありとあらゆる音楽のエッセンスが散りばめられている。毎回不思議に思ってしまうが、普通であれば跛行的になりかねないその多彩さが、それであることが必然であるかのようにスッと箱に収まってしまうことだ。そしてそれを力業と思わせないスマートさが印象派の魅力がある。

どこまで意図的なのかは分からないが「形態の明確な描写よりも、それをつつむ光の変化や空気感など一瞬の印象を捉え、再現しようとする様式」という印象主義と呼応しているような気がして、印象派という名前の意義はここでより一層強まったように感じた。





リード曲となった"檸檬[le: mon]"。梶井基次郎の『檸檬』が基となっており、歌詞中においても檸檬が登場する。小説『檸檬』では「以前の私」と「その頃の私」が居て、元気であった「以前の私」から生活がむしばまれてしまった「その頃の私」との対比が描かれる。むしばまれた生活に幸せをもたらしたのが果物屋で買ったひとつの檸檬であった。
「以前の私」が拠り所としていた丸善を檸檬が爆弾となって吹き飛ばさないか、という妄想で終わる。





歌詞の中でも《吹き飛ばせ檸檬》と歌われている。
檸檬の爆弾は抑圧からの解放である。小説では何か得たいのしれない不吉な塊に押し付けられている心に対してであるが、印象派はこれを現代社会で歌う。

現代社会において得たいのしれない不吉な塊とされるものは歌詞の中に登場する。《互い違いのライフ見せ合って/陰部見せつけてるふりわして/こぼれそうなのに見張りあうのどうして?》《加害者になれない/逆は言うまでもない》などテンポ良く歌われる歌詞の中でピリピリとしたスパイスのように散りばめられている。アルバムタイトル「印象派は君に問いかける」の名のとおり、1曲目からあまりにも強烈な一撃だ。

そんな抑圧からの解放は何か、それこそが《やめないでダダダンスビート溺れて》である。このフレーズを聴いてドレスコーズの"ゴッホ"における《悲しい時代でもぼくらは踊ってすごしたよ》というフレーズを思い返した。
更には「ロックンロールは、別に俺たちを苦悩から解放してもくれないし逃避させてもくれない。 ただ、悩んだまま躍らせるんだ」というピート・タウンゼントの言葉に繋がっているのではないか。

アルバムの中盤は"秘密"からそのまま音が続く形でタイトルトラック"印象派は君に問いかける"に繋がる。この曲は歌詞カードには、ある仕掛けがあり、まさにタイトルのとおり聴き手は印象派から問いかけられる。それがどのような仕掛けかはCDを手にとっていただきたい。この仕掛けはまさに《脳みそで考えた》にあるとおりであり、人のものではなく自分の言葉で物事を考えよというメッセージにも見えた。


アルバム後半は比較的ミディアムで黄昏色のナンバーが並ぶ。だが、 前半よりもさらに刺さる言葉が散りばめられている。僕はその言葉たちに何度も涙腺をやられてしまうことになる。

"球状"における《悲しいこと忘れたいこと/ないことにするのもどうかな/伝えにくい事なんかは/胸にしまっちゃうもんだな》
"僕らは永遠じゃない"における《2度と明けない夜が来る わからないよ僕は/二人の時は流れてる 漕げない舟のように》
"夢であった猫"における《くりかえしだね まわる時間は/思い出とよぶか 日常とよぶか》

例を挙げればきりがない。

特に後半の曲たちは歌声にさらに重きが置かれている。とりわけ、フジファブリックを連想させる"球状"や"僕らは永遠じゃない"のような郷愁さがアフレル2人に歌声は自然な程に涙を呼ぶ。パツパツに音が詰まったダンサンブルなナンバーが印象派のイメージだが、"キューポラ"にあるようにこうした旅情的な曲も僕はとても好きだ。






印象派の音楽性は確かに奇抜である。毎回褒め言葉として使うが、正気の沙汰ではない。全ての要素が暴走しているのに、不思議なバランス感覚で印象派という音楽の筐体に収まってしまう。

奇抜を演じることは簡単だ。しかし奇抜さを必然とさせ、そこに説得力を持たせる力がなければ奇をてらうことはただのパフォーマンスとなってしまう。印象派の曲にはその説得力がある。それは、一見してふざけているようで、そこにしっかりと日常が根付いていて、日常の中にある異常をトリミングして忍ばせている。
だからこそ奇抜なだけで終わらず、普遍的な音と言葉となり、僕らに響き渡る。


音楽は時代から生まれる。だからこそ今まさに生まれて放たれていく音楽をリアルタイムで聴いていくことが、今を生きているものの特権なのだ。「印象派は君に問いかける」は2017年の今だからこそ響く、必要とされる言葉が詰まっている傑作である。














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2016年10月18日火曜日

ヘンテコ・ガールズユニット特集(ハルカトミユキ・印象派・FINLANDS・惑星アブノーマル)






ちょくちょくこのブログでアーティストの紹介などをしているが、最近自分の中で妙なくらい「女子2人組のアーティスト」にぶち当たる。

しかも、何かしら変わった音楽性だったり、そもそも人間として変わった人たちばかり


2人組というのは面白いもので、ガールズバンドともまた違う音楽性を持つ。とりわけ今回紹介する4組はかなり自由度が高い。

どれくらいかと言えば、その辺の保育園のが規律がしっかりしてるのではというくらい無法地帯である。

つまり、めっちゃ楽しい。


ということで、4組紹介していこう。
動画も載せるので、目を通してもらえると幸いです。









ハルカトミユキ








このブログでも再三書いているし、Twitterでも煩いくらい騒いでいる。

僕は今の日本の中でポルノグラフィティに次いで好きなアーティストである。
人生には二種類しかない。ハルカトミユキを聴くか聴かないかだ


最近でこそあまり言われないが「詩人のハルカと奇人のミユキ」というのがこの2人のキャッチコピーであった。


言葉の人として短歌を書いていて歌集も出しているハルカ、80年代のニューウェーブやフレディ・マーキュリーを敬愛しているミユキの2人。


初期はハルカが作詞作曲を担いフォークやオルタナティブロックなどが中心に楽曲を制作していたが、最新アルバムではミユキも作曲を担当する割合が増えてきた。

そのため音楽性も豊かさが増して、新しいハルカトミユキの世界が広がった。

何より僕が最もハルカトミユキを好きでいる理由がハルカの歌詞。このブログでも何度も書いてきたが、このご時世にここまで歌詞を大切に書いて歌っているアーティストは数少ない。

そもそも僕がこのブログ真面目にやってるのは、ハルカトミユキを1人でも多くの人に広めたいというエゴだけで成り立っているのだ。


短歌をやっているだけあって言語感覚も素晴らしい。これからも大好きであり続けるアーティストである。
とにかく、まずは曲を聴いて欲しい。










印象派








個人的にここ数年で最大のマイブーム

以前その魅力について書き連ねたのでそちらもどうぞ。


ガールズバンド印象派が売れる時代、その日がきてもおかしくない


彼女たちはゆるふわな活動しているようで、OLしながらもちゃんと毎年ミニアルバムをリリースしたり、定期的なライブ活動もしているので実は活動的なアーティストだと思う。

今年は会場限定で3曲入EPをリリースしましたが、超高速ラップが突然挟まれるTHE印象派な"連れてって"、以前ライブMCで言っていたmiuからmicaへのビートルズライクなラブソング(?)"玲乃と松子"、薬師丸ひろ子のカバー"Woman“Wの悲劇”より"、とても充実した3曲であった。最高だ。









FINLANDS







こちらも最近ハマっている2人組。
以前に記事を書いてるので合わせてどうぞ。


【感想】FINLANDS「PAPER」突き刺さる声と音の傑作


常にモッズコートという楔を打ってしまった2人。夏フェスとかもそうするのだろうか。
独特な歌い方で、僕は本当にボーカルがクセになってずっと聴いてしまっている。

ようやく以前のミニアルバム「JET」「ULTRA」も購入しましたが、どちらも素晴らしい。

ジャケットの世界観とかCDごとのイメージカラーとかのアートワークも個人的にとても良いと思ってるポイント。











惑星アブノーマル







先日印象派見たくて行ったライブで見た2人組。
見た瞬間に「あ、この人たち頭おかしいわ」幸せになった


とにかくやりたいことをやりたいようにしまくってる2人という印象だった。
良い意味で全く掴み所のない世界観。


そんな中あらためて聴くと実は歌詞がとてもシニカルだったり、ちゃんと聴きたいなと思わされてしまう。こういうアーティストはハマりやすい。





なんか、歌声にも不思議な魅力がある気がする。
というかこういう曲あるんだな。





あ、やっぱり頭おかしいわ、この人たち。大好きだ。
2分40秒から超展開すぎる。なんだこれ。最高。


ということで不思議な世界観を持つガールズユニット4組選んでみた。
是非聴いてみて気に入ってくれればと思います。



【こんな記事もあります】
水曜日のカンパネラをどうしても嫌いになれない
あの日YUIを見た僕にYUI以上の女性シンガーソングライターは現れない
【画像多数】スピッツからも愛されるタカハシマイ(Czecho No Republic)のモテぶり









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2016年7月17日日曜日

ガールズバンド印象派が売れる時代、その日がきてもおかしくない







正直、今の音楽業界の動向がよく分からない。

もちろん事務所がそれなりにプッシュし出して、テレビに露出してって段階を踏んで世間に知られていくようになる構造は変わらない。

しかし流行る、いや流行らせようとしてる音楽のジャンルがバラバラである。


しかも、ひと昔前なら色物でしか扱われなかったようなバンドやアーティストが推し出され売れてきてる。



何が売れんのか分からない、マジで




たとえば、ゲスの極み乙女。

今年例に出すのもなかなかあれだけど、音楽性でいうとかなりトリッキーなことしてる。川谷絵音でいえば、本業であるindigo la Endのがどちらかというと正統派な音楽性だ。それがゲスの極み乙女。のが華々しく売れてしまった。

もちろんかなりキャッチーな曲だからというのもあるけど、それがこのご時世に世間に浸透するレベルになるというのは、あらためて考えると凄いと思う。


そこくらいまでなら、まぁ分かる。

けど、まさか水曜日のカンパネラが売れると思わなかった。ライヴで鹿解体する人間たちが売れるかよ。

評価的にはかなり突飛なことやってるので、イロモノとして嫌いという意見が出るのも分からなくはない。
僕は深夜に酒飲みながらYouTubeダラダラ見るのにピッタリなので、たまに聴いてますが。









印象派が売れてもおかしくない時代




ということで、本題。

僕がここ半年くらいかなり入れ込んで聴いている、印象派が売れてもおかしくない。印象派という大阪出身のOL2人組ユニットである。

現在ミニアルバムを3枚リリースしている。他にもシングルだったり、会場限定の新作が出たりしたが。
知名度的なものではまだまだである。

音楽性でいうと、、、なんだ?

ロックもあればポップでもあり、プログレ紛いの展開の曲があったり、ゆるふわラップがあったり。
かなり変幻自在に、自由にその姿を変えてる。

懐メロっぽさもありながら、現代のサウンドアプローチが入っていたり、ジャンルをあえていえば、闇鍋か?

最低な例えだが、それほど適切な言葉が浮かばない。







掴みどころのないような2人。予備知識なくアルバム聴いてると次の展開が1つも予想つかない。アルバムの構成としても、1つの曲の中でもプログレかよいうくらいめまぐるしく展開を持たせたりしている。サビがやたらキャッチーなのはK-POPを参考にしたとか。

歌詞もテキトーなようでいて、実はかなり言葉が選び抜かれていて、語感とノリだけで書いているだけではないところも多い。


そんな一歩間違えたら空中分解してしまいそうな音楽性を、これしかないというくらい絶妙なバランス感覚で保って印象派というものを成り立たせている。しかもOLやりながら。
綱渡りを空中浮遊で渡っていくようなこの感性。


3枚のミニアルバムは、どれも個性的で全部素晴らしい。たぶん一度ハマり込んだら抜け出せなくなるほど中毒性がある。
僕は今年1回ライヴ見たんですが、ライヴもかなり面白いです。miuさんES-335弾きます。


女性ミュージシャンでES-335使う人って他にあまり思い浮かばない。






普通であればなかなかメジャーでガンガンやってくタイプではないけど、今の音楽情勢を思えば、売れてもおかしくないよ。というか売れて欲しい。まだYouTubeで外国人のコメントのが多いもんな。


あと個人的にコーラスの入れ方がどれも絶妙に上手いと思う。
↓の"SWAP"のサビで入る「SWAP SWAP」のとことかもはや中毒になる。





ファッションと同じで「これが流行ります」と言われれば、はいそれと従う人も多い。今年の流行色とか気にする人ね。


そういう流行り方だとなかなか長続きしないことも難点ではある。
そこで残り続けていった者たちこそが本物となる。


でも印象派が日本を席巻していく姿、僕は見てみたい。



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