ラベル oasis の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル oasis の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年7月23日火曜日

【音楽文 加筆改訂版】オアシスがイギリス"国歌"になった日





※この記事はrockin' onが運営していた音楽文に加筆修正を加えて再掲したものです。サービス終了に伴い、当ブログへ移行しました。


2024年6月30日日曜日

【ネタバレ】映画「ルックバック」卑怯な自分と"Don't Look Back in Anger"






藤本タツキ原作、押山清高監督作のアニメ映画「ルックバック」を観てきた。

結論から言おう。

この映画は現時点で2024年のマイベスト1位である。

そして僕はこの作品をオールタイムベストに入れたいほどに入れ込んでいる。

その理由をここに記しておきたい。


※敬称略
※脱線多めです


2021年9月24日金曜日

【感想】「オアシス:ネブワース1996」






オアシスの映画「オアシス:ネブワース1996」を観てきた。

映像は良かったし、色んな人の声を見ていても全体的にかなり評判は良いが、一部にはモヤモヤとした気持ちで劇場を出たという人もいるだろう。

自分もその1人である。

そのモヤモヤした理由を自分なりに説明したい。

よく知られたライヴの記録映画なのでネタバレもなにもないが、内容には触れるのでご注意願いたい。

2021年7月26日月曜日

小林賢太郎のオリンピック解任について






元ラーメンズの小林賢太郎がオリンピックの開会式の演出チームの統括を解任された。

経緯などについては改めて触れるが、ご存じの方も多いだろう。

たしかに、過去のコントで選んだ言葉は誤った、非難されても仕方のない擁護しがたいワードだ。
けれど、あまりに一方的なジャーナリズムの暴力で小林賢太郎の人格を徹底的に非難している姿勢は、目に余るものがある。

個人的にとても尊敬している人だし、自分の人生に何度も笑顔をくれた人だからこそ、今回筆を取りたい。


2021年3月28日日曜日

オアシス”Wonderwall”という名曲 ところでワンダーウォールってどういう意味だ?







まず、更新が止まりがちな件、大変申し訳ございません。
検索で辿り着いたという方はなんのこっちゃという話なので、最初の小見出しまで飛ばしてください。

書くだけであればモチベーション関係なく息を吐くように書けるのですが、熱量がどうしても足りない気がして、書いてはボツにしているのが書きかけ含め30個以上あります。

とは言っても、熱量が全てではないので、軽めのものから少しずつ書いていきたいと思います。

そういえばアイキャッチの最初の画像はシングル版のジャケットです。初めて見たのですが、とても好きです

ということで本題。


2019年7月10日水曜日

アーティスト事件簿「oasis編」(という名のギャラガー兄弟事件簿)







洋楽が聴かれなくなって久しい。
言ってる僕自身も、最近の洋楽には疎くなってしまっているが。

洋楽に興味を持つということ自体が、なかなか難しい世の中だ。
たとえばひと昔前なら日本のバンドでも海外のバンドに憧れてバンドを始めたとかもあるが、最近では日本のバンドに憧れて始めたというバンドが多いのではないだろうか。

バンドという言葉がゲシュタルト崩壊してきた。

別にそれは悪いことではない。

けど最近、昔の海外アーティストの起こした事件とかを読んで、本当にアホだなと思って聞き返したりしていた。

それで、アーティストの人となりが分かれば音楽にも興味が出やすいのではと思い、やってみようと思った。たぶん普通の感性をしていれば、ほとんどの人がドン引きする内容だと思う。

だが、それを乗り越えた一握りから、さらにふるいを掛けて残った人に届けばいいと思う。


オアシスは楽曲がわかりやすいので、せめて動画で曲だけでも聴いて欲しい。

まずは、大変分かりやすいこの人達。


アーティスト事件簿
file.1:oasis (オアシス)(という名のギャラガー兄弟事件簿)



2018年11月28日水曜日

音楽で食べていけない時代に若手バンドは成功を夢見れるか








常々感じている疑問である。それは


今の若手バンドは何をモチベーションに音楽に打ち込んでいるんだろう


というものでる。

それこそが今回のテーマだ。





バンドマンという種族




バンドという生き物。

たとえば昔であれば、粗暴だけどひとたびステージに上がればスタジアムを揺らすみたいな人達のことだろう。

ライヴが終われば浴びるほど酒飲んで、「お薬」を摂取して2~3人の女を引っ掛けて、名前も知らない彼女たちと一晩を明かし翌日には次の土地へ。


極論すぎる。いつの時代の話だっていう。


まぁそこまではいかないにしても、昔のロックンローラーといえばホテルの部屋爆破したり部屋からテレビ投げたり、ロールスロイスで自宅のプールに飛び込んだりしたもんだ。


どこのキース・ムーンだ。


とにかくまぁ、ロッカーとして売れることは一つの巨大な夢だったはずだ。ヒット曲を出せばアリーナが埋まり、もう一曲当てればスタジアムが埋まる。

たとえばポルノグラフィティはロックに夢を見れた時代に育ち、ギリギリ音楽(CD)が売れた時代を経ている。
00年代後半以降のミュージシャンにとっては、CDを売るということは、至難の業と呼べる時代だ。


そんなを夢見てロッカーを目指した少年がどれだけいただろう。

それと比べると今のバンドマンは、真面目だ。

まぁ上記の数々の奇行が良いかと云えば、人間としては遥かに間違っているのだが。


今ホテルの部屋からテレビ投げても、精々Twitterを一瞬湧かして終わりだろう。

現代のミュージシャンはさすがにそんなことしない。大学出てるバンドマンばかりだしね。
ミュージシャンがワーキングクラスから這い上がる時代は終わったのだ。きっと。おそらくオアシスが最後だったのではと思っている。

頭のいい真面目なミュージシャンが増えたのだ。
その証拠にくるりやアジカンのせいでバンドマンのメガネ率も増えてきている。とりあえずメガネかけてれば真面目とする。

サングラスかけてたらアルフィーの桜井賢である。


それもそのはずなのだ。

たとえば僕の世代から少し後くらいだとバンドマンの憧れとなっているバンドは、BUMP OF CHICKENやELLEGARDENなのだ。

もうすでにロックというものがクリーンなイメージとなっている。藤原基央に憧れることが健全かどうかは今は置いておこう。

好きです、バンプ。











今のバンドマンは何を目指すのか




ということで、今はみんな真面目なのでかつてのロッカーになど憧れることはない。

じゃあ、現代のバンドマンは何に憧れて何を目指しているのだろう。

なんか批判的に聞こえると思うけれど、決して今のバンドを否定したいわけじゃない。


CDは売れない、趣味が細分化されてヒット曲もそうそう生まれない。きゃりーぱみゅぱみゅと別れる。踏んだりけったりだ。ライヴやフェスくらいしかない。

純粋にバンドとして音楽を楽しんでいるのだろうか。副業ならいいけどそれだけでは食べてはいけるもんじゃないだろう。少なくとも今の時代に音楽で成功してやろうなんて野望を抱くバンドマンは、確実に減ってきているはずである。


もちろん売れたいと懸命になってるバンドマンもたくさんいる。サカナクションとかめちゃくちゃ貪欲である。
それでもアルバムでミリオン目指すなんて今じゃ夢物語である。

明日には壊れてしまうようなロッカーの破天荒さに憧れを抱けた時代とはもう違う。

バンドマンの見据えてる未来には何が映っているのだろう。


しかし。そこではたと気づいた

現代のミュージシャンは、音楽の売れない時代でさえ、それでも音楽をやっていこうとするような人間たちなのだ。

ロックである。

もはやこれは相当モチベーションが高くないとできないではないか。

そうは言っても全てのミュージシャンが成功を夢見ているわけではないだろう。
趣味の延長のように、バイトや仕事と掛け持ちしながら活動するミュージシャンもいることだろう。

しかし、この時代"だからこそ"音楽を選んだ人たちを称えるべきなのだ。


普通のサラリーマンをしている僕は、憧れてしまう。
自分にはもうできない生活だからだ。

音楽を愛して奏でる人が報われる世界になりますように。


【映画】オアシス:スーパーソニック あらすじ&ネタバレ感想
ノエル・ギャラガー暴言集「俺の眉毛はどこまでも自由でワイルドなのさ」
ミュージシャンの名言・暴言集まとめ part.1


インディーズのバンドマンってどういう採算で生活しているの?
SUPERCAR(スーパーカー)というか、いしわたり淳治の好きな歌詞まとめ



このエントリーをはてなブックマークに追加
 














2017年10月3日火曜日

洋楽主義「オアシス 第二章」ギャラガー兄弟の伝説は今も死んでいないこと






先日WOWOWで放送した「洋楽主義」を見た。

今回のテーマは「オアシス 第二章」

以前に解散までのオアシスの回はやっていて、今回は前半はオアシス解散までの話題であったが、後半は解散後のギャラガー兄弟の活動を取り上げていた。

そこであらためて、ギャラガー兄弟とは、オアシスはなぜ伝説となったのかということを考え直したのでここに記録したい。

すごくどうでもいいのだが、洋楽主義の最後の視聴者投票のランキングで聴きたい曲を流すけど、あのランキングに納得いった試しがない。



生ける伝説








オアシスの音楽性については今さら僕が語るのは野暮というものだろう。

ノエル・ギャラガーの圧倒的なるソングライティング(とパクリの腕前)により、オアシスはデビューにして一躍スターダムをのし上がった。

個人の好みとして好きかそうでないかはあるだろうが、それを置いてもオアシスが90年代のブリットポップを牽引した重要バンドの1つであることは揺るぎないだろう。


オアシスが伝説となりえたのには、音楽性だけでない面もある数々の暴言と問題行動(というか犯罪)により、音楽だけでなくメディアを騒がせた。

音楽面だけでも天下を取るに等しい成功をおさめていながらも、オアシスが伝説となりえたのはギャラガー兄弟のこのキャラクター性があったからこそではないか。
漫画みたいだよね。この人たちは本当に。

僕らが、オアシスに憧れてしまうのは、今の時代にこうした憧れとしてのロックンロールスターたる存在が不在であったからではないだろうか。


かつての著名ロックンロールスター達は活動していなかったり、亡くなっていたり、活動をしていてもオールディーズの領域に入ってしまっている。
中には現役感を持って再結成したりするケースもあるが、それでも僕は自分の時代の音楽という感覚ではない。

だが、どれにも決定的に欠けてしまっているのは「俺の時代感」なのだ。








俺の時代感









俺の時代感とは、そのままの意味でリアルタイムで体感した時代を象徴する音楽の意である。

僕はなるべくリアルタイムに音楽を体感したいと思っている。それは時代の空気と共に今この瞬間の音楽を味わえるのは、今この時しかなくて。それが今を生きている僕らの特権なのだ。

大層なことのように書いてしまったが、かといって別にそれごとに聴き込んでいる訳ではなくて、なんとなく空気を掴むという程度であるが。
といってもオアシスについてはリアルタイムとは言いがたくて、後期にようやくリアルタイムで追い始めたのだけど。

それでもオアシスはリアルタイムで体感できた僕のロックンロールスターであった。
そんな伝説もあの日、幕張で見たのを最後に僕の前からは消えてしまった。


ノエルに関してはソロになってからの方が明らかに後期のオアシスより生き生きとしている。リアムは若干迷走気味だが。

たとえオアシスというフォーマットでなくとも、ノエルは今も歴史を刻み続けている。気取っていえば、伝説が生まれているのに立ち会っている感覚。その感覚はやはりリアルタイムで味わっているからこそ体感できるものだ。
その瞬間にそれを感じるかどうかは人それぞれであるだろうが、その瞬間にその空気を肌で感じた、ということが重要な経験となるのだ。

これは映画とかも同じで、過去の作品を語る上で時代背景というのは大切なファクターであるように、音楽にもその作品が生まれた時代背景や時代の流れというものがある。


洋楽主義の中で粉川しのさんが「若い子の間でストーンズとオアシスが同じスタンスで語られるくらいの存在となった」というような言葉があった。まさにこれで、今の若い子にとってオアシスはもはや過去の存在で、オールディーズの枠に入っているのだ。

こうやって時代が移り変わっていって、過去は過去となって、未来に新しい音楽が生まれて、もしかしたら新たな伝説が生まれるかもしれない。

でもまだギャラガー兄弟の伝説は終わっていない、僕はそう信じて明日を生きよう。














【関連記事】
音楽文.comが激アツすぎて音楽好きは素通り禁止
↑この記事内で紹介しているオアシスの記事は多分人生で一番本気で書いた文章なので、読んでいただけると嬉しいです

【映画】オアシス:スーパーソニック あらすじ&ネタバレ感想
ノエル・ギャラガー暴言集「俺の眉毛はどこまでも自由でワイルドなのさ」










このエントリーをはてなブックマークに追加
 

2017年7月28日金曜日

音楽文.comが激アツすぎて音楽好きは素通り禁止







音楽文.comというサイトがある。

ロッキンオンが運営している音楽に関する文章を公募し、紹介するという趣旨のサイトである。
これがすごぶる面白くて、毎日見てしまうほどだ。

ロッキンオンが運営しているだけあって、所謂「ロキノン系」のアーティストの話題が多いが、それでもジャンルは多岐に渡る。

それを証明しているのが、毎月投稿された中から月間賞が選出されるのだが、第3回の最優秀賞はSMAPに関するものであるほどだ。


そして、自分も今時点で2本投稿させていただいた。
ハルカトミユキとオアシスについての記事。


ハルカトミユキの夜明けの月に真の共感を得る
オアシスがイギリス”国歌”になった日


ハルカトミユキの"夜明けの月"について書き初めて投稿したのだが、今思うとちょっと上手くまとまってないし、独りよがりな文章だなと反省した。
そしてオアシスについて書く時には反省を活かそうと思って書いたが、果たして読んだ方はどう思ったのだろうか。

今後も折をみて投稿しようと思っている。


さて、そんな音楽文.comというサイトについて、運営の宮嵜さんと、サイト管理の阿部さんのインタビュー記事があって、それがとても興味深かったので紹介したい。











インタビュー



音楽について読みたい人は、ロッキング・オンの媒体の向こう側にいます。僕らがこの「音楽文.com」でやっているのは、「あなたの書いたその文章を、その人たちの目の前に置いてみませんか?」という仕組みを作っていくことだけなんですよ。そこにケミストリーが起こるんです。一生に一本ものの原稿を書いてくる人もいれば、プロのライターの素質を備えている人もいる。


ここの部分がインタビューで最も心に残った部分である。
そう、このサイトは何も革新的なことはしていない。あくまで、音楽を通じた想いを伝えるための"場"なのだ。

"場"というのは、そこにあるだけで様々なことが化学反応のように連鎖的な作用を起こすことがある。

話は変わるが「水曜どうでしょう」はなぜ面白いのかという話がある。その1つとして「水曜どうでしょう」というのは、いつしか"場"になったという話がある。
これはいつだかのDVDの副音声で藤村Dが語っていたものだ。

「水曜どうでしょう」は企画が面白いからではない。その"場"で巻き起こる4人の関係性こそが面白いのであり、だからこそ「水曜どうでしょう」の4人はどこで何をしても面白いのだ。
※アフリカは、まぁ本人たちが「退屈を味わせる」と言ってるし……


話がそれてしまったが、音楽文.comもそんな"場"になっているのだ。だからこそ、どんなジャンルの投稿であっても受け入れられる。それだけ音楽を真剣に愛している人たちが投稿しているからだ。


「プロのライターが書いていることは自分たちにとってリアルじゃないこともある。聴き手である僕らの言葉で語ろう」


という言葉も印象深い。
音楽ライターさんの文章はあくまでも客観的で俯瞰した視点から書いてあることが多い。それがプロの凄さなのだが、それとは別にファンとしてエゴを詰め込んだ文章も魅力なのだ。

ロッキンオンはそんな個性を取り入れ、プロ目線、ファン目線どちらの視点からでも楽しめるコンテンツを作り上げているのだろう。

さらに、すぐにSNSで感想が流れていくなかで、しっかりと文章として残るということにも大きな価値があるだろう。書籍化してください。

その熱が好きで思わず自分も投稿した次第である。



オススメ音楽文



ついでにといってはなんだが、個人的に気に入った投稿作品も紹介させていただきたい。


クズとRadiohead
彼らは僕を救わなかった
西村ヨウさん (19歳)


5月の入賞作品。

初めて見たときに思わず込み上げるものがあった。
2016年のSUMMER SONIC、あの夜に見たレディオヘッドの大きさが蘇ってくる。

文章の構成も素晴らしくて、19歳にこんなん書かれたら僕はもう文章書く気力がおきなくなりそうだ。



高校二年 三月の宣言

"YUI"と"yui"をみて私がどう変わる
1077さん (17歳)

YUIが好きで好きで仕方なかった僕にはyuiは受け入れがたいものだった。
僕の中のYUIは活動休止を発表したあの日で止まってしまっていた。

しかし1077さんの言葉を読んで、それでも未来へ目が向いているのがとても素晴らしいし、素敵だと思えた。
17歳、すごいです。


「平凡」なる解釈
ドレスコーズの最新作、「平凡」はもっと評価されるべきだ
藤原 理希さん (21歳)

タイトル見た瞬間に思わず「それ!それ!」と同意したくなる。
2017年上半期においてドレスコーズの「平凡」は偉大で評価されるべき作品である。


ロックンロールの神様
高橋優が歌うロックンロールの力
なっすんさん (20歳)

どれだけ痛くても、必ずまた笑える日が来ると高橋優は歌う
どれだけ今が辛くても
だーいし。 さん(22歳)

高橋優2本立て。
高橋優の音楽は何故人の心に突き刺さるのか、それを解剖するとこんな文章になるだろう。


「ロザーナ」、誰かではなく私たちであること
THE YELLOW MONKEY 最新曲「ロザーナ」。再集結の祭りから次のゲームへと進む
SAKOさん (57歳)

新曲"ロザーナ"に対しての戸惑いから受け入れへの変化過程が愉快。
アーティストのファンをやってると、そういう曲あるよなぁとニヤニヤしてしまう。


ということで6つの記事を紹介させていただきました。これだけでも多様性が感じられるのではないか。
他にも数多くの名文が掲載されているので、是非端から目を通してみていただきたい。


そしてあなたも音楽を語ってみませんか?











このエントリーをはてなブックマークに追加
 

2016年12月30日金曜日

【映画】オアシス:スーパーソニック あらすじ&ネタバレ感想






映画「オアシス:スーパーソニック」を観てきた。

ということで、簡単にネタバレ感想を。



あらすじ




2009年に解散したイギリスの世界的ロックバンド「オアシス」の初のドキュメンタリー映画。「オアシス」の中心メンバーであるリアム&ノエル・ギャラガー兄弟への新たなインタビューのほか、バンドメンバーや関係者の証言、名曲の数々をとらえた貴重なライブ映像、膨大なアーカイブ資料をもとに製作。1991年に兄ノエルが弟リアムのバンドに加入して「オアシス」が結成されてから、2日間で25万人を動員した96年の英ネブワースでの公演までの軌跡を追った。ギャラガー兄弟と、「AMY エイミー」でアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したアシフ・カパディアが製作総指揮に名を連ね、「グアンタナモ、僕達が見た真実」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したマット・ホワイトクロスが監督を務めた。










感想(ネタバレ有)




ストーリーはオアシス結成~ネヴワース公演を行うまでに至った過程を追ったドキュメンタリーである。ギャラガー兄弟を中心とした周囲のメンバースタッフのインタビューと、秘蔵映像と共に進んでいく。
インタビューはあるが音声のみである。

秘蔵映像だけあって、初めて目にするような映像もかなり多い。特に前進バンドThe Rainのライヴ映像なんかたまらないだろう。
ここで披露されているオリジナル楽曲が中途半端に良い曲なもんだから困る。

「Be Here Now」の再販盤は未チェックだったので"All Around The World"の初期verも聴けたの嬉しかった。

あ、あと「ドラッグなんて紅茶を飲むようなもの」発言も動画では初めてみた。






ノエルが加入し、アラン・マッギーに見出されデビューしてからの過程は正直それなりのファンなら、かって知ったるオアシスの姿であったと思う。

ギャラガー家の父親を巡るいざこざ、アメリカでの挫折なんてのも、やっぱりよく知ってるよなってエピソードであったし。

それなのにインタビューまで挟んで丁寧に描いているので、テンポもあんまり良くないなぁというのを感じてしまった。ライトなファン層向けかとも思ったけどそもそもオアシスをあまり知らない層からしたら、逆にこれで分かるか?という感覚があった。

ということで、コアなファン向けかライトなファン向けかどっち付かずに納まってしまったなぁというのが感想である。

ストーリーのテンポ感についてはおそらく自分の好みと違ってたって程度なので、あくまでも個人の感想です。


オアシスのファンサイトでこれらのエピソードを含む内容を書いているサイトさんがあって、僕は昔からよく読ませて頂いてたんだけど、個人的には映像で見るよりこっち読む方が面白かったりする。

ギャラガーズヒストリー
http://riagemnoe2002.nobody.jp/history/history.html

幼き兄弟
http://riagemnoe2002.nobody.jp/history/osanaki1.htm


3rdあたりまで書かれてるけど、面白エピソード満載でさらっと読めるけど読みごたえある。

僕はこのサイトさんが好きすぎて「のえっ!と怒り」とか「のえのえ歩く」とかのフレーズが大好きすぎて、未だに読んで笑ってしまう。

個人的にはネヴワースの映像を大画面で観れることを楽しみにしていたけど、"Champagne Supernova"の演奏映像があったくらいだったのが残念だった。
演奏に関してはライヴ映像やテレビ出演時のが挟み込まれている。






間違いなくオアシスの姿はカッコイイ、映像も面白いのが揃ってる、演奏もフルじゃないにせよそれなりに要所要所で見れる。
なのに今一歩物足りなさを感じたのは何故だろう。

そんな文句を言いつつ、最後に流れた"Champagne Supernova"にはすっかり感動してしまったけれど。あの曲は無条件で涙腺に直撃する。そこから"The Masterplan"でエンドロールなんだから、卑怯だ。"The Masterplan"がエンドロールにピッタリすぎて怖くなる。


途中でのリアムの「観客が興奮して歌っているのを仁王立ちで見ていた。最高の気分だった」というような発言がものすごくカッコよかったし、リアムのカリスマ性が本当によく出てる映画だったと思う。






"Don't Look Back In Anger"はもちろんオアシスの最高傑作とも言える曲だけど、やっぱりリアムの不在が問題になってしまうので、そういう意味で僕はオアシスと言えば"Champagne Supernova"と思ってしまうのだ。それか"Acquiesce"。

あと、しっかりトニーを殴りたくなるように控訴しているトニーを流したのは爆笑した。

トニーと言えば、爆音上映で見た恩恵で音に関しては文句なしだったけど、アラン・ホワイトが加入してからの方が明らかに演奏がタイトになっているのも面白い。

あの頃のエピソードを描いているのにBlurには一切触れられないのにもちょっと疑問ではある。
逆にギャラガー兄弟が音楽を志すキッカケになったThe Stone Rosesのことも出なかったので、他のバンドについては意図的に除外したのかなと。

けど、まあ見終わって「あ、やっぱオアシスって最高だわ」って思ってしまった僕はやはりこの映画の虜になっていたのだろう。





解散とは



ここからは余談。

バンドの解散というのは悲しいものだ。好きなバンドのものなら尚更だろう。

僕もオアシスというバンドには思い入れが強いので、解散した時には当たり前だが悲しかったし寂しかった。

その気持ちは到底文字に起こせるようなものではなかった。もちろん「あーやっぱり」とか「あーとうとう」いう気持ちもあったけど。
解散直前の来日公演も見てたしね。

音楽好きをやっていると、本当にたくさんのアーティストの終焉を見る。中にはヴォーカルが逮捕されて解散なんてのもあった。イアンは絶対許さない。


SMAPの話題については触れたくなかったけど、明らかにファッション的に解散悲しいみたいなツイートしてる人がいて、なんだかなぁと思ってしまう。分かるよね本当に惜しんでる人とそうでない人との差が言葉から。

それは僕自身の経験もあるし、それだけたくさんの人の本気で入れ込んでいたアーティストの終焉を迎えられた瞬間の感情を見てきたこともある。

国民的な存在であったし、悲しむことは決して悪いことではないし、それを言うために資格がとかいうつもりもない。
ただなんとなく周りの雰囲気だけで悲しんでツイートしてるなら、それは悲しみじゃなくてただの同調なんだと。

そんなことを考えてしまった。












このエントリーをはてなブックマークに追加
 

2016年7月3日日曜日

ノエル・ギャラガー暴言集「俺の眉毛はどこまでも自由でワイルドなのさ」





全国の眉毛ギタリストファンのみなさまお待たせしました。

ノエル・ギャラガー暴言集の時間だ。


もはやヘタな芸人などお呼びでないほどこの人は面白い。

リアムも面白いんだけど、とりあえず今回はノエルの発言をまとめてみる。




初級編







「スーパーのレジが混んでる時はムカつくから、仕返しに万引きしている」


「俺の眉毛はどこまでも自由でワイルドなのさ」


「ギターを手にして、他人の曲をちょいと拝借して、時々弟の頭をぶん殴ってたら、レコードが売れてしまった、と。俺は運のいい野郎だよ。世界で一番ラッキーな男だろうな」


「俺たちはロックン・ロールバンドなんだよ。だから、必要なのはシガレッツとアルコールだけだと歌うんだよ。頼むから俺たちのことは分析しないでくれ」


「でかい絵を持ったおばあちゃんを手伝ってやろうと思ったんだよ。でも、助けを申し出たら “うせろ”って言われた。2度もだ。“なんだって?”って聞き返したぜ。そしたら “聞こえただろ、消えうせろ”ってさ。俺はいいことしようとしただけだぜ」


牛丼。あれは最高にロックだね。









中級編






「うるせえな、誰がお前のおしめを替えてやったと思ってんだ」


「俺の天国行きは確実だよ。だって神はオアシス・ファンなんだから。天国の門に着いたら、俺は連中(神&天使たち)にこう言ってやるんだ。”Don't Look Back In Anger” を聴いたことがあるよな? 連中は『もちろん』って答えるだろうから、実はあの曲俺が書いたんだ、だから(天国に)入れてくれ。入れてくれたらチューンを歌って演奏してやるよ。俺の曲には他人からの拝借パートもあるし、ドラッグも腐るほどやったけど、俺は元来の善人だからな」


「キッズなんてアルバム買うだけの金もないんだぜ。だから、もしタダで手に入るんならやっちまえ!でもオアシスのレコードはダメだからな。そいつは法律違反ってモンだ


「リアムはまるで世界というスープにフォークで立ち向かおうとする男みたいだ」


「(U2・Bonoに対して)"One" を演奏してろ。 アフリカについては一言も喋らずに、だ。」


上級編







「服なんか着てりゃいいんだよ。俺が服を着るのは裸で街頭に出るのが違法だからだ」


「(FUKUOKAは)ファ●クって言葉が入ってるから好き」


「もしドラック摂取がオリンピック競技だったら、俺は英国のために金メダルを腐るほど取れただろうな」


「ブラーのデーモンとアレックスはエイズにでもかかって死ねばいい」
→「デーモンとアレックスには長生きして欲しい」


「俺の葬式なんてどうでもいいよ、どうせ俺はその場にいねーんだから。」


「親父よりかっこよくなれるなんて思うなよ。それだけは覚えておけ」






【のえのえ記事】
尊敬してるギタリスト~その6「ノエル・ギャラガー」
洋楽主義「オアシス 第二章」ギャラガー兄弟の伝説は今も死んでいないこと
【映画】オアシス:スーパーソニック あらすじ&ネタバレ感想









このエントリーをはてなブックマークに追加
 

2016年6月19日日曜日

尊敬してるギタリスト~その6「ノエル・ギャラガー」


尊敬してるギタリストシリーズ。今回で6回目。

今回はギタリストとしても、ソングライターとしても尊敬してやまないこのお方、我らが眉毛の兄貴。


ノエル・ギャラガー / Noel Thomas David Gallagher







プロフィール



1967年5月29日マンチェスター生まれ。

ちなみにリアムの兄貴という印象が強いが、3兄弟の次男である。ポールという兄がいる。そのポールが買ってすぐに放り投げたギターを手にしたのが伝説の始まりである
ちなみに僕はノエルと同じ誕生日である。自慢である。

粗暴な父親、ワーキングクラスという境遇もあり、サッカーやるかヤク売るかロックンローラーになるか選ぶこととなる。
結果は知ってのとおり、フーリガンになりヤクを嗜むロックンローラーとなった。

音楽をやる前は配管工に就職してノエノエ働いていたが、仕事の最中にノエっと足を怪我したことで倉庫番となった。
退屈な仕事であったが、ノエルはそこにギターを持ち込み作曲をしていたのだ。この時に"Live Forever"をはじめとした1stアルバムの曲をほとんど書いたという。

21歳の誕生日に見たストーン・ローゼズに打ちのめされたことがキッカケでロックの道へと歩むこととなる。

ノエルはインスパイラル・カーペッツのヴォーカルオーディションに落選するが、ローディーとして働くことになる。

その後、母親の言葉経由で見に行ったリアムたちのバンド「オアシス」を見に行く。そして見終わったノエルはリアムたちへこう告げる。

「下手くそ! 」

その後メンバーを集めたノエルは"Live Forever"をノエノエと歌いメンバーを驚かせ、オアシスへ加入した。



プレイスタイル




ノエルはオアシスのギタリストでありながら、ソングライティングをこなし、たまにヴォーカルをしている。
スタイルとしてはコードバッキングしてることが多い。ギタリストとしてはそこまで印象は強くないかもしれない。リードギターはゲムの役割である。

しかしながら"Champagne Supernova"のギターソロなんてもう感涙のソロである。大好きで聴くたび泣ける。






アーミングもしてるよ兄貴。

ノエルはあんまりガッツリとソロを弾くというイメージはないけれど、文字通り「歌うようなギター」を弾くと思う。歌メロの延長にあって、曲を引き立てることを大切にしてるギターだと思う。

ノエルはそこまでギターに強い思い入れがなくて、腕前もそこそこだと自分では言っている。
ギターに関しては謙虚な眉毛である。










人柄・性格



ギャラガー兄弟といえば、取り上げられる話題はスキャンダルばかり。
オアシスの活動では兄弟喧嘩という音楽ジャンルを確立。

そして口を開けば暴言ばかり。ある意味とても正直な人なんだろう。
とにかくあちらこちらに爆弾をまき散らしている。

ノエルの暴言集は個人的に大好きなので、今度まとめようと思う。

そんな性格ながら最近ではずいぶんと丸くなったようだ。歳だな。
結局あんだけもめてたBlurのデーモンとはすっかり仲良しに。もはやプロレスの域である。

しかしながら2016年に入ってもシャボン玉マシン使ってた観客にブチ切れるくらいはまだファッキン元気なようである。


使用ギター



Gibson / Les Paul Standard
Gibson / ES-355
Epiphone / Sheraton UNION JACK



使っていたギターの中で特に印象的なのはこの3本。
オアシス初期はレスポールとかシェラトンをよく使っていて、オアシス後期~ソロ時代はES-355をメインとして使っている。最初の画像のやつ。カッコイイ。

アコギは昔はギブソンが多くて、ソロの今はマーティン使ってるイメージが強い。

ソロではヴォーカルの都合もあり、コードバッキングのためにホロウ・ボディのギターをよく使ってるイメージ。

ということで眉毛兄貴でした。


【ノエノエ記事】
ノエル・ギャラガー暴言集「俺の眉毛はどこまでも自由でワイルドなのさ」

洋楽主義「オアシス 第二章」ギャラガー兄弟の伝説は今も死んでいないこと



☆尊敬してるギタリストシリーズ

  1. 新藤晴一
  2. ジョン・メイヤー
  3. トミー・エマニュエル
  4. ゲイリー・ムーア
  5. マシュー・ベラミー(MUSE)
  6. ノエル・ギャラガー
  7. グレッグ・バーグドルフ
  8. 菊地英昭(THE YELLOW MONKEY)」
  9. 長岡亮介/浮雲
  10. オマー・ロドリゲス
  11. 三輪テツヤ(スピッツ)
  12. 滝善充(9mm Parabellum Bullet)
  13. アベフトシ/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
  14. Joe Satriani(ジョー・サトリアーニ)









このエントリーをはてなブックマークに追加