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2026年6月1日月曜日

【完全ネタバレ】20thライヴサーキット“水”ライヴレポ 三重県文化会館大ホール





2026年5月29日 

oasisのノエル・ギャラガーが59歳になった日。

そして、私事だが僕自身39歳になった日。

ポルノグラフィティの20回目のツアー「水」の三重公演に参戦した。

誕生日にポルノグラフィティのライヴを見る、僕の人生の大きな、大きなスタンプの一つをようやく押せた。

そして、なんて感無量な夜だっただろう。

そんな記録をここに記す。

まだツアー中のため、ネタバレ注意です。
この記事の取り扱いについても十分ご注意ください。


2026年1月2日金曜日

【ライヴレポ】みなとみらいロマンスポルノ’25 ~THE OVEЯ~ Day.2 @ぴあアリーナMM







「パンタレイ」という言葉がある。

古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの言葉で「万物は流転する」という意味である。「同じ川には二度と入ることはできない」などとも表現されている。

ポルノグラフィティもまた流転していく。
時代とともに。

「FCUW6」が終わったと思ったらロマポルがあり、来年にはアルバム、ツアーが予定されている。
その間に新曲発表まで加わり、本当にこの人たち働いてるなと思った。

ということで、2025年末の一夜の記録を残しておこう。

いつも通り長いので、年始の気ままに読んでください。


2025年11月8日土曜日

【MCレポ】FCUW6 Zepp Haneda10/28





当初は記事にする予定なかったんだけど、羽田初日のMCがあまりにも面白かったので、記憶にある限り書き残しておきたい。

まず、開演前の影アナの女の子からすでに最高であった。ひと通り注意事項を述べてから、


影アナ:今日はZepp Haneda公演。東京に帰ってまいりました。羽田の隣で、上は飛行機が飛んでいます。でもこれから飛ぶのは会場の皆さんのテンションです。機長は岡野昭仁、新藤晴一です。ここは制限ありません。最後まで楽しんでください!


会場に引っ掛けて、気持ちを盛り上げてくれる名調子だったと思う。こういうの嬉しいよね。


ではライヴ本編へ。


2025年9月29日月曜日

【ライヴレポ】FANCLUB UNDERWORLD 6 横浜 day.2(夜公演)





普通にネタバレしていくのでご注意いただきたい。

横浜2日目の夜公演は18時開演と社会人殺しなので、当日は午後半休を取った。

2日目は昼公演もあるし、初日は19時開演なのにどうして……まぁ早く終わる分には助かったのだが。

会場はKT Zepp Yokohama。初めての会場だが、比較的アクセスは楽だし、何より音が良かったので良い会場だ。


入場。
整理番号が圧倒的終盤だったので、開き直って2階席へ。先に入っていた相棒と合流。

入場のとき、ライヴハウスとしてはあまりないなと思ったのが、整理番号で入ったあと、中でもう一度番号呼び出しがあったことだ。

なぜ二度手間を?と疑問だったんだけど書いてて気づいた。今回は身分証明がチケット+身分証+電子会員カードだったので、先にIDチェック終わらせたかったのか。


ステージには幕が掛かっていて「foo?」のコンセプトカラーのピンクをベースに「FCUW6」とか「PornoGraffitti」などの言葉が映って、たまに動いていて。

開場中のSEはなく、環境音的に”INNERVISIONS”のイントロのティリッティリッが流れている。


定刻になり客電が落ち、幕に2人のシルエットが映され、アルバムタイトル、トラックリストなどが出て湧き立てる。
曲名が動いて幕全体に映る演出からのタイトル→メンバーのリアルのシルエットが映る流れは、予測がついても気分が高揚しない訳がない。この瞬間を切り取って疲れた時に何度も見たい。


いよいよ幕が落ちた。
2階席でもよく見える、さすがライヴハウス。
こういう時、なんかいつも急いで幕を回収しているスタッフを見てしまう。

FCUW自体が本当に久しぶりだけど、テーマは分かっているし、正直にいえばあまり身構えてはいなかった。

しかしながら結果的に、終わってみたら今まで以上にノックアウトされることになる。


1. INNERVISIONS

アルバム順どおりに”INNERVISIONS”からスタート。
自分は2006年のポカリスエットのイベントライヴ以来。

岡野昭仁は原曲にも近いエフェクトがかったヴォーカルで、皮肉の効いた歌詞を高らかに歌い上げる。

昼公演も見ていた相棒からサポメンは先に聞いていて、玉田豊夢がドラムと分かったので、玉田豊夢が叩く”INNERVISIONS”に期待に胸を膨らませていたが、相変わらず想像以上のものを叩きつけてくれる。

実は最近知ったんだけど、原曲のドラムってずっと生ドラムだと思ってたら、実はこのアルバムで生ドラムを使っているのは"Report 21"だけなんだって。

あと新藤晴一がレスポールを弾いてくれたことも嬉しい。サンバーストのだったけど、1960年製のではないよね?(遠目だと判別つかなかった)

岡野昭仁の歌はちょいちょい歌詞があやふやな箇所があったものの、ライヴハウスで久しぶりに喰らう歌声に圧倒される。

ステージはシンプルで後ろには「Fanclub Underworld 6」とオシャレなフォントで出ていて、これが曲によって色が変化してりしていって楽しい。


2. グァバジュース

2009年の東京ドームぶり。
ちょっとこの後の怒涛の展開で正直記憶が曖昧なんだけど、それをもってしても、とても良かった。

全体的には統率され尽くした動きのラバッパーたちだがFu-Fu-のところは結構人によって分かれていたかな?と思う。

新藤晴一は引き続きレスポール。
僕はこの人の弾くレスポールで人生が変わったので嬉しい。

岡野昭仁はタンバリンを持っていてサビとかで足に打ちながらリズムを取って歌っていた。後で痛くならないのだろうか。
今年、某oasisのタンバリンヴォーカルを東京ドームで見られないことが確定しているので、この姿を目に焼き付けておく。


昭仁:みんな元気?わしらがポルノグラフィティじゃ!
秩序が、保たれてるね。みんなちゃんと自分のスペースを確保して最後まで楽しんでください!

晴一:元気ですか! 元気ですか!
いつもはもっと大きい会場で「後ろまで見えてるよ」って嘘をついてるんですが、今日は本当に後ろまで見えます!

晴一:アルバムが20……何年まえ?
昭仁:24年前だって
晴一:24年前って考えると。だって、当時はスマホもないし、Suicaもないし、地デジでもなかったでしょう。プレステも2くらいでしょ?
昭仁:セガサターンくらいですかね?
晴一:セガサターンかどうかは分からないけど
昭仁:そこ拾うんだ

ちなみにこの辺りとかも岡野昭仁がマイクなしで「おう」とか「そうだね」とか相づち打っているのが普通にここまで聞こえてきて面白い。


ふと客席から叫び声がして。

昭仁:おぅ!なんて言った?1回だけ反応してやるわ!1回だけね!
客席:因島行きました!
昭仁:ありがとう!さぁさぁ、キリがないから次に行きましょう


昭仁:今日は「foo?」に因んだライヴということですが、中にはライヴでよく演奏している曲もあります。そんな曲たちはいつも違う感じで聴いていただこうかと思っております。
原曲の感じで聴きたいって人もいるだろうけど、今回はそうさせてください。
ということで、次は限りなく生の音、生の声が届くように演奏したいと思います。”サウダージ”


3. サウダージ

岡野昭仁がマイクなしで歌い出す。
アレンジとしてはTHE FIRST TAKEベースの「ワズビル」ver.に近い。それ自体は何度か披露している。
しかしながら入りのサビを歌い終えて、バンドが入り1番Aメロへ入った瞬間、度肝を抜かれた。

岡野昭仁は再びそのままマイクなしで歌い始めた。え、まさかそのままフルで歌うつもり?

その、マジだった。

いくらライヴハウスとはいえ、後方にいる自分たちまでハッキリと歌が聴こえてくる。
たぶん腰辺りに下ろしていたマイクがほんの微かに音を拾っているようだけど、限りなく本物の生声の”サウダージ”だ。

何が凄いってこの日は昼夜の2公演あったのに、その夜公演でもこれをやってのけた。怖すぎる。

後にMCで「1日2公演でこれを歌い切れてよかった」と自分でも言うくらいチャレンジングなものだった。最後の転調とか最初に空を飛んだ鳥が飛べるほど鳥肌立ったもの。

バンドサウンドも歌に合わせてなるべく音を絞りながら演奏していた。

可能な限り削ぎ落としたことで、曲に込められた感情が剥き出しになっているように聴こえた。


やはり”サウダージ”って演奏回数はトップクラスに多くて、自分でも何度ライヴで聴いているかわからないんだけど。
それでも、これだけやってきた上でまだこんな姿を見せてくれることに驚かされる。音楽に完成はないのだ。



4. 愛なき・・・

以前、岡野昭仁の配信で弾き語りはあったものの、ポルノグラフィティとしては2006年の横浜スタジアム以来。

1つ前が生音に近い”サウダージ”からこのズシンとしたバンドサウンドの落差よ、静と動を使い分けた流れが上手すぎる。イントロのドラム入った瞬間に震えたもんな。

原曲との差でいうと、おそらくこれが1番大きかったんじゃないかな。アレンジというよりは、精神面の印象として。

原曲にはまだ若さ故の危うさみたいなものも混じっているけれど、今のポルノグラフィティが奏でるそれは違っていた。ここで感じたものは今回のライヴの根底に通ずると思う。

言葉にするのが難しいのだけど、感覚でいえば当時の”アキヒト”を今の”岡野昭仁”が歌うってメタ的な視点が強く入っているように感じた。

なんというか、本人たちの曲なのだけど当時のポルノグラフィティをカバーしてるみたいな聴こえ方をしたんだよね。いつものロマポルとかツアーで昔の曲を演るのとは少し違っていた。

もうちょっと言えばやはり”VS”で過去の自分と向き合うものにも通ずると思う。

仮に同じフレーズを弾いていても、重ねた年月がもたらす音の説得力は、原曲とはまた違ったものになっている。

そうした時に”愛なき・・・”は特に、現在のより大きくなった包容力をもって包み込んでいた。
まさに最後のサビに出てくる「強烈なエナジー」そのものであった。

新藤晴一はたぶんジミー・ウォルシュのレスポールJr.かな?を弾いていた(たぶん)。


次は”オレ、天使”がくると構えていると。
最初の天使の前口上でいきなり「あ、オレ、Cupid」と告げられる。嘘でしょ?????

天使の語りの内容は今回のツアーに合わせて「これだけやってきて、ファンクラブツアーがまだ6回目ってどういうことだ?」とか入ってて笑えるんだけど、本当に来るの?と疑心暗鬼でいたから、ちょっと頭で覚えきらなかった。


5. オレ、Cupid

やりやがった!マジかよあの野郎ッやりやがった!(画像略)

戦慄した。

本当に”オレ、Cupid”来るんだもん。
この曲は後のMCで岡野昭仁が「詳しいことは語りませんが」と言っていたので、代わりに僕が語ろう。

ポルノグラフィティの4thライヴサーキット 「Cupid (is painted blind)」(2001~2002)で披露されたツアー限定のアレンジバージョンである。歌詞もアレンジも全く異なっている。

僕は初めてライヴに行ったのはもっと後だし、この辺りは映像作品としても発売されてない時期なので知らない人も多いと思う。
自分もほとんどは知識として知っているだけで、記憶も朧気だけど、以前に衛星放送でこのツアーが特番されたものをダビングしてもらったくらいなものである。

まさか令和の世に復活するとは思ってもみなかった。

ちょっと話がそれて申し訳ないのだけど、ドレスコーズというバンドがいて。
そのヴォーカルの志磨遼平(しま りょうへい)という人が「ロックバンドのライヴは再現性を求められないのに、演劇は再現性が許される」ということを以前言っていた。

その上で志磨遼平は、自身のメジャーデビュー10周年のライヴで以前のライヴの再現をブロック毎にいくつか披露していた。それがとても良くて。

漠然とそんなことを思い出すように、ロックは衝動の音楽だから「再演」を求められないということが頭にあったんです。

そこに”オレ、Cupid”が叩きつけられたわけで。
そんな凝り固まった僕の脳は思わず梟さんのような反応をしてしまう。


(引用:集英社 ヤングジャンプ『嘘喰い』より)



もちろん前曲でも触れたように、今のポルノグラフィティが演奏するわけだから、当時とも違っているはずなんだけど(そもそも比較材料がない)、それでもやっぱりこの”再演”は嬉しすぎる。

歌詞は当時の会報に出ていたとのことだがまだ僕はラバッパーでなかったし、昔の会報を再販みたいなときもこの辺りは対象にはなってなかったので見ていない。

アレンジとしてはだいぶダークさが増していて、先週観ていたせいもあるけどチェーンソーマンの世界のCupidとすら思える。

歌詞にライヴ後を示す「耳鳴り」って何回か出てきて印象的だったけど、ライヴハウスだとより強く実感できて良い。

それでいて、後半は少し疾走感を増して、なんとなくなんだけど、イエモンの曲っぼいなって印象を受けた。吉井和哉が歌っていても違和感なさそうというか。
歌詞で赤い空も青い空も出てきた気がするんだけど、あれはあのネタ?※
※Mステで”オレ、天使”を披露した際に赤い空と青い空を間違えて空青すぎワロタになった

てことで、ここで本気で頭が真っ白になってしまったため、今回のレポは全体的にいつも以上にふわふわしてますのでご了承ください。


6. サボテン Sonority

正直なところ、こちらは結構期待していた。
というのも前回のFCUW5で”ヒトリノ夜”をインディーズver.で演奏してくれたからに他ならない。

結果、無事に聴けて本当に嬉しかった。
それでも”オレ、Cupid”で脳が思考停止していたので、分かった瞬間は「は、はわぁ」となった。

シングル版の”サボテン”と違い、歌詞が過去形になっていることで、よりより寂寥感をもたらす。その上で今のポルノグラフィティが奏でると、より重層性を増すというメタ構造になったと思う。

また、”サボテン Sonority”はスライドギターではなくなったギターフレーズ(原曲はちょっとシタールっぽさもある)がまたなんともいえない郷愁をもたらす効果もあって。ようやく生で聴くことができて嬉しい。


7. Name is man 〜君の味方〜

この2曲の流れで情緒がバグり散らかしてるところにこのイントロが来るとホッとさせてくれる。
穏やかで和やかな空気が会場に漂う。

そういえば、この曲だったと思うんだけど、ステージ後方ですごい勢いでスモークたいてて「どした?」って思った。

このあとメンバー2人も言うけれど、今の時代性ではミスマッチな価値観だと思う(少なくとも今のご時世に「不器用」で片付けてはいけない)。
けど、そんな気恥ずかしさみたいなものがノスタルジーとは繋がってもないとも思っていて、その辺りが聴いていた穏やかな気持ちになれる要因ではないかと思う。

個性が強すぎるアルバムの曲たちの中で、こうした曲がこういうタイミングで入っているのが、「foo?」を名盤たらしめているのだろう。バランス良いな。


昭仁:ありがとうございます。それにしても「俺は男だから」って今の時代にはね。伝わるのかっていう
今の子たちだったら「大好きだなんて言えない」なんて歌ったら「いや、言えよ」って思うだろうね
晴一:「大好きだなんて言えない」に「大好きだなんて言えない(恥ずかしいからそう言ってるんだよ)」って付け足さなきゃいけないかね
昭仁:「俺は男だから」っていうのも随分、昭和的な価値観なわけですけど
晴一:相手に言っちゃいけないわけでしょ?「お前は男だろ」とか。
「俺は男だから」うん、だってオレ(自分を指さして)男だもん

昭仁:そういうことを気をつける時代ということですよ
晴一:「俺は男だから(男だけじゃなくても)大好きだなんて言えない(照れ隠しでそう言ってるんだよ)」ってするのか……長いな


ここ最近でも「無言の帰宅」の意味についてSNSで話題が上がっていたのもあるけど、こういう言葉に対する捉え方が難しい時代になった。
こうしてブログを書いている僕も決して他人事ではいられない。

言葉も意味も時代と共に移り変わる。自分だって知らない言葉や、間違って使っている慣用句だってあるはずだ。誠にごめんなさい。
良き言葉も悪しき言葉も、それを学び今に活かすことを、自分は大切にしていきたい。


昭仁:これも20年振りくらいに演奏します。”デッサン#2 春光”を聴いてください


8. デッサン#2 春光

ようやく聴くことができた楽曲。
以前演奏したのはc1000タケダのキャンペーンイベントのライヴでやったくらいだ。

曲のテーマ的にもなかなかライヴでやるっていうのが難しいだけに、有り難いことだ。

この曲に関しては間違いなく、今のポルノグラフィティだからこそ伝えられる説得力があったと思う。

ふと思い出したのは2019年のアミューズフェスで。
そこで”愛が呼ぶほうへ”の演奏前に岡野昭仁はこんなことを言った。

僕らも20年やってきて、人の親にもなって。愛とかそういうものに対しての捉え方が10代、20代の頃と比べると変わってきました。次の曲で「父の背中」って歌詞がありますが、僕らも人の親になったので、大きな背中を見せられるようにならないとな、という想いで演奏します。

”デッサン#2 春光”は新藤晴一が父親を亡くしたときに書かれた曲である。

かつて父の背を見てきたメンバーが、いつしか父となり子どもたちに自分の背中を見せている。
それを思うのはちょうど今年、スペインにいた岡野昭仁をスペシャスタッフが訪ねた特番を見たからだ。

長距離の度に岡野昭仁とスタッフだけでなく、カメラの外に岡野昭仁の息子も同行していたという。
さらには岡野昭仁は父との死別を歌った”歌を抱えて”を2年前のソロアルバムに収録している。

そうした時に、さらっと流してしまったけど”Name is man 〜君の味方〜”の「それでも背中で語ろう」も、今では恋愛だけでなくこういうところにも繋がっているのではないかと(狙ってるわけではないのだけど)。

24年という月日の重みが、ここに繋がった。
ライヴ中は色々手一杯だったけど、こうして改めて振り返りながら込み上げるものがあった。


年月の重み。いや、俺はマジでハードオフ八王子大和田店で売ってたチェト・アトキンスのモデルのエレガット※ほしいとかちゃらんぽらんなこと言ってる場合ではない。

麗しきポルノファンの淑女様の連絡お待ちしています(これ書いた瞬間に垂れ流してたYouTubeでゼクシィの広告流れて困った)。

※アゲハ蝶とかオー!リバルとか、今回もサウダージで使ってたあのギターモデル





さて、ここでメンバー紹介。

玉田豊夢(ドラム)
皆川真人(キーボード)
高間有一(ベース)
tasuku(ギター・バンマス)


昭仁:ここでファンクラブライヴらしい企画をやりたいと思います!


☆ポルノグラフィティの楽曲に1番マニアックなのは誰だ!フレーズ当てクイズ
※こんな雰囲気のタイトル

ステージメンバーが曲のほんの一部を演奏するので、それを客が当てるというもの。回答者は入場整理番号からランダムで当てられる。そして正解者にはあの例の手羽先が貰える(難易度により本数が変動)。

これがあまりに難しすぎて。

同じ曲を今後の公演でまたやるかもしれないのでここに答えは書かないけど、自分でさえ半分くらいしかわからなかった(というかギターの方の勘違いで全5問が全4問になった)

で、なんでそんなフロム・ソフトウェアみたいな難易度調整になったかというと。


昭仁:難しい?リハで「これ簡単すぎん?」って言ってたんですよ。分かるんじゃない?って。というか僕らはポルノグラフィティなので当たり前なんですけど


元凶いた。

信頼してもらえるのは有り難いが、さすがにファンを買い被りすぎである。難しすぎだろ。
わりと歴戦練磨っぽい雰囲気のラバッパーたちが揃ってなお、一様に頭を抱えるレベルであった。

そして、ある曲の時あまりの難しさに当てられた方が分かんないよってなってギターを見つめていると。


晴一:そんなに(難しくて)キレで睨まんでも。俺のせいじゃないから!
昭仁:めっちゃキレてますね(嬉しそう)

人が怒られてるのを見ると嬉しくなるタイプのヴォーカリストだ!
※実際回答者の方はそんなに怒ってはいない(と思う)


そんなクイズコーナーを挟んで曲へ。


9. ミュージック・アワー

アルバムでもデッサンからのMアワって流れ、いつ聴いてもどんなだよって思うんだけど、それもあってクイズとかで間を取ってくれたのは有り難い。

わりとベーシックよりな”ミュージック・アワー”だけどオープニングのジングルがちゃんとFCUW6仕様になっていた。

新藤晴一が最近でも「寝てても演奏できる」と豪語しているけど、この揃いに揃ったラバッパーの精鋭たちも寝ながら変な踊りできる人たちが揃ってると確信させられる揃いっぷり。
上から見下ろすと危ない集会すぎる。

新藤晴一は黒テレを弾いていて、やっぱり良い音だなと思わされる。
最近はフェンダーの現行機種の話題も出ていたけど、FCツアーは結構サービス的に使ってくれてるんじゃないかと思ってしまう。



10. 空想科学少年

曲が始まると。

????????

と成るほど超絶なアレンジがされていて驚かされる。もはやリミックスと呼べるくらい別モノ。

アレンジを言葉にするのが本当に難しいのだけど、よりリズム感を強調したダンサンブルなものになっていた。tasukuの弾くリフとかもループミュージックっぽい要素が入ってるように聴こえた。
ギターサウンドもかなりカラッとした印象で、サウンドの再構築と言ってもいいと思う。

それがどうだったかって言うと、アレンジとしてはここ数年で1番でぶちのめされた。
自分にとって抗えない性癖ぶち込み全乗せアレンジ。この感覚はFCUW4の時の”Monster”の超絶テクノアレンジに通ずる。

いや、これ円盤にしようよ。このライヴを残さないのは後世に申し訳ない。


正直にいえば”オレ、天使”と”空想科学少年”は直近で「ワズビル」ツアーでも演奏していたので、始まる前はお気楽に構えてたのですよ。

結果的にその2曲が自分を刺しにきた。本当に怖すぎる。


昭仁:まだまだ盛り上がっていけますか?まだまだ行くぞ!


11. Report 21

メトロポリタン イン ヨコハマ

こういう曲をライヴハウスで聴いてなんぼだと思う。
爆発しそうなほどの興奮が、フロアから会場全体を揺らしてゆく。

まさに歌詞にあるソリッドで、エッジの効いたサウンドが混沌の未来となった今を駆け抜けてゆく。

心より先に身体が動いてしまう。

何気に自分がライヴで聴いたのはこれが2回目だし、前回は2008年のロマポルまで遡るし、しかもあれは野外だったので、箱でこの熱量を体感できたことが嬉しい。

こういう時の心の浮き立ち方が、自分は心底ギターキッズだなって思う。

昭仁:ありがとう。次で「foo?」からは最後の曲です。


12. 夜明けまえには

アルバムラスト曲。
散々ブログで色々とポルノグラフィティのことを書いてきたんだけど、実はあまり触れていないが、個人的にはとても大好きな曲である。

特にCメロ以降の展開は、いつ聴いてもちょっと泣けそうになる。特にキーボードの音色がこれぞエモーショナルという感覚になる。
元々のメロディ、アレンジの良さがある上に、アルバムのラストトラックということも大きい。

僕は今まで言ったことがないことがあって。

それは、この曲のフレーズに「もう大丈夫」というフレーズがあるけど、これに救われたことがある。

それは歌詞の文脈とかそういうことは関係なく、ただただその時の心情と、ポルノグラフィティの歌が重なった瞬間であった。

自分にとって、とても恩が大きい曲なのである。
こうして、聴くことができて本当に嬉しかった。

この曲はジャクソン5のI'll be there”をかなり意識している。




できれば曲を聴いて、歌詞の翻訳とかも見て欲しいんだけど、この曲を踏まえるとアルバムラストに”夜明けまえには”が来ることが、より感動的になると思う。


晴一:こうして昔のアルバムをやってみて。
好きなアルバムって、聴きながら次の曲が聴こえたりとか、そういうことがあったりするじゃないですか。
今のサブスクを否定するわけではないけれど、アルバムはもっと(自分の胸と客席を指差す)ここが近い気がして。
まぁ、昔のアルバムの曲でもたまに聴いてあげたら、入っている曲たちが喜んでくれると思います。


この「アルバムを聴く喜び」については、CD全盛期を過ごした自分にはとても響くものであった。

あの頃、僕がCDをレンタルしていたレンタルビデオ店は、今は更地になってしまった。
”クラウド”の歌詞のようにノスタルジーになってしまいそうだけど、それでも当時聴いた音楽たちは、間違いなく自分の身体の、人生の一部になっている。

それから音楽を好きになって、たくさんのアルバムを聴いたり、かつてはMDで自分なりの最強アルバムを作ったりしていた。今でいうプレイリスト的に。

サブスクの便利さは言うまでもないけど、あの頃自分がアルバムというものを大切に聴き続けてきたことは、自分にとって忘がたい経験となっている。



晴一:そんな想いを最後の曲に込めたいと思いますので、曲紹介をお願いします
昭仁:初めてのパターンですね。改めて、君たちがいてくれたから、ワシらは迷わず進むことができました。
迷ったときに君たちの声が「ポルノグラフィティもっとやれや」とかそういう声が届くんです。
最後にまだリリースされていない新曲を聴いていただこうと思います!”THE REVO”


13. THE REVO

ここまで、ちょっとメタ的に24年前のポルノグラフィティの再解釈的な印象を印象を受けていたところに、最後に届けられたポルノグラフィティの現在地。

このブログでは散々書いてきたけど、新藤晴一の「現役のバンドとして新しい曲も演奏していかないといけない」ということを以前していたという話。
これがその答えなんだと思う。

ここまで何回か「メタ的に」とは書いてきたけど、やっぱりある種のマルチバースの「foo?」を体感するライヴという印象があって(それがたまらなかったんだけど)、ここで正真正銘の現在(いま)を見せつけられた。

明らかにここだけ音のドライヴの乗り方が違っていた。
それは明確に、この曲だけは未来へ視線が向いているからに他ならなくて。

ラバップの部屋で流れた音源も良かったのだから、ライヴハウスでこんなの聴いたら言うまでもないだろう。「foo?」から24年経った現在地で、こんな曲が届けられることは喜びでしかない。

それにしたってフェスとかを含めてもライヴで数回しか演奏していない仕上げりとは思えないものになっている。これ、年末のぴあアリーナとんでもないことになってるぞ。

曲数はたった13曲なのに、あまりに濃いライヴ体験であった。


生声

晴一:信じてもらえないかもしれませんが、直はもっと早くやります
昭仁:ラバッパーありがとう!ラバッパーって言うんだよね?
これからも楽しんでもらえるよう頑張ります。年末もあります、よろしくね(記憶朧気)


後で気づいたけど、そういえば今回は「自信持っていけ!胸張っていけ!」がなかったなと。

でも、すごくポジティブに捉えると「言わずとも君たちはもうわかってるでしょ?」って信頼されてるのかなって。いや、知らんけど。

ポルノグラフィティを舐めているわけではないんだけど、今回は正直、本当に喰らってしまった。
僕マジで今年は正月に見たPulpのライヴがベスト
信じてたんです。……抱えてきたもんが違ったわ。

こうして聴いてみると「foo?」の曲たちは
2010年代になってからはやってない曲がこんなにあったのかと思わされる。

再発見であり、再発展の現在地をまざまざと見せたけられた、それが今回のFCUW6であった。

便宜上「好き」とかいう言葉も使うけれど、やっぱりポルノグラフィティに対するそれは、ちょっと他のアーティストには一線を画す感情で。
やっぱり、これほど共に歩んできたアーティストは他にいないんだよね。

終わったあとに相棒と居酒屋で打ち上げをしていたけど、自分たちの人生にいくつものターニングポイントをくれて、辛い時にもそこにいてくれたのがポルノグラフィティであった。

もっと言えば、ポルノグラフィティが居てくれたから、まだ人生を続けられた、という瞬間が確かに自分にはあったのだ。それにこの夜が加わった。

それぞれの胸の中にある「foo?」を抱えながら、僕らは未来を生きてゆくのだろう。

夜明けまえ、そこは暁であり、きっと午前5時なのだろう。







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2025年8月17日日曜日

【抜粋ライヴレポ】NAOTO 20th Anniversary Live 「SERENDIPITY」~ポルノグラフィティ&ダイジェスト






NAOTO 20th Anniversary Live 「SERENDIPITY」

ヴァイオリニストのNAOTOのデビュー20周年ライヴを見届けた。

NAOTOの52歳の誕生日でもあった3時間半に及ぶセレブレーション、自分はポルノグラフィティに関する部分についてレポを書いておきたい。

と思ったのだけど、全編素晴らしかったので後半で、思い出せる限りダイジェスト的に箇条書きで残しておきます

※いつもどおりMCは記憶からの雰囲気再現なので、実際は言い回しが違ったりしてると思います


2024年11月10日日曜日

【レポ】ロマンスポルノ’24 ~解放区~ 因島SP DELAY VIEWING






ポルノグラフィティ「ロマンスポルノ’24 ~解放区~ 因島SP DELAY VIEWING」を劇場で見届けた。

横浜公演あれだけ書いたんだからもう「楽しかったでーす🐰」で終わらせるつもりであった。

しかしながら、やはり横浜とはまた別物という印象だし、相棒に「書くよね?書かないなら映画のチケット代払わないよ?」と脅されたので、悔しい……屈します。

まぁ冗談はさておき、本当に色々と残しておきたいと思ったので感想を残しておきたい。

念の為の断りだが、僕は横浜2dayysのみ参戦なので、因島は配信された部分以外は初見である。ただしセットリストは漠然と知っている状態。※あまりしっかり見ないようにしてた



2024年9月30日月曜日

【感想】EIGHT-JAM「ポルノグラフィティ特集」




長かった。本当に長かった。

遂に「EIGHT-JAM」でポルノグラフィティが特集された。

前身である「関ジャム」時代より「ポルノグラフィティ特集してくれ」と叫び続けてきた自分である。

ブログとしては2018年の記事から残っているレベルだ。

事あるごとに言い続けたので、お礼に感想をば書かんと、ということで所感を残しておきたい。

カテゴライズして書いていくので実際の番組の流れでなく順不同なのはご了承いただきたい。


2024年9月13日金曜日

【ライヴレポ】因島・横浜ロマンスポルノ'24 〜解放区〜 @横浜スタジアム Day.2+セットリスト考察




初日に引き続き、2日目のレポにいきたい。

最初は考察しながらブロックごとに書こうと思ったんだけど、書いてみたらテンポよくなかったので、大まかなライヴレポを書いた後に考察をまとめて書くことにした。

初日も似たようなことを書いたが、内容は近しいのに書くことは沢山あった、仕方ない。

なのに結果レポ部分だけで1万2千字くらいになってしまいました。
レポが家系で、おまけが二郎くらいあると思ってください。誠にごめんなさい。

俺が記事書くって言ったら多少長くなることなんてわかってんだろ(夏野菜の大泉洋のキレ方で)。書きてぇんだ、俺は。

一部初日のレポと重複する部分もあるけどご了承ください。


2024年9月9日月曜日

【ライヴレポ】因島・横浜ロマンスポルノ'24 〜解放区〜 @横浜スタジアム Day.1





「木々は嵐のおかげでより深く根を張ることができるのです」
ドリー・パートン(シンガーソングライター)

ポルノグラフィティ25周年を記念して開催されたロマンスポルノ。

その横浜スタジアム公演初日のライヴレポを残そう。



2024年1月15日月曜日

【完全ネタバレ】19thツアー「PG wasn't built in a day」 ポートメッセなごやDay 1+セットリスト








※本記事はポルノグラフィティ19thライヴサーキット「PG wasn't built in a day」のネタバレを含みます。これから参戦される方はご注意ください



ポルノグラフィティ19回目のツアーが始まった。

今年はデビュー25周年の節目にあたるので、このツアーを皮切りに、9月に向けて色々なことが仕掛けられるだろう。
というか、後述するけど最近公式が先手で仕掛けてくるので、本当に油断ならない。

そんなツアー初日を見届けたので、ここに記録を残すこととする。

本当に、初日終わった夜に最高の気持ちでホテルの大浴場でホカって、部屋で部屋着にビール片手に、なんで僕はキーボードを打っているのだろう。MacBookなんて買うんじゃなかった。
※好きでやってます

ということで、ツアーは始まったばかり、完全なネタバレもあるのでこれから参戦の方はすぐに引き返すように。


※改めてネタバレ注意+SNSでの取り扱いにご注意ください


2023年9月9日土曜日

【ライヴレポ】ポルノグラフィティTikTokライヴ @嚴島神社








ポルノグラフィティが24周年を迎えた2023年9月8日。

公式があまりに25周年を意識しすぎて24周年という言葉が全く出ないけど、24周年である。

TikTokにて嚴島神社でのアコースティク形式のライヴ配信を行った。
※ライヴ自体は録画

無料ということはあるけど、こっちはもうオジさんなんだからあんまりキラキラしたフィールドに引き摺り出さないでほしい。

30分という短い時間でありながら、多くの余韻を残してくれたライヴだったので、一つの記録として残しておく。

ていうか、これをアーカイブに残さないの人類にとって損失になりません?



嚴島神社




まずライヴ会場となった嚴島神社について。
……ライヴ会場って称していい場所ではないけど。

今回のライヴで大事な知識なのでコピペラッシュだけど読んでほしい。

1400年以上前の推古天皇時代に創建されたと伝えられていて、1996年に世界遺産に登録されている。

こうして海に面して潮の満ち引きの影響がある場所にあるのって、昔から不思議に思っていてこの機に調べたら、宮島(通称=厳島)そのものを御神体として捉えていたことで、土地や木を削ることで御神体を傷つけないようにという意図があったという。

海上に浮かぶように建つ社や鳥居にはそのような意味があったのだ。

祀っているのは「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」という3柱の姉妹神。

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと) 商売繁盛、芸能、金運、勝負、豊漁、交通安全、五穀豊穣、海の神
田心姫命(たごりひめのみこと):結び、夫婦円満、子宝
湍津姫命(たぎつひめのみこと):航海安全,交通安全の神


特に市杵島姫命は弁財天様を習合しているんだって。初めて知った。


引用:月刊モーニングtwo聖☆おにいさん』より



なので、広島という意味合いはもとより、今回の「奉納」という趣旨にとても合ってるんだよね。

ポルノグラフィティが周年の節目に選んだのは、そんな場所なのだ。



ライヴレポ




では本題のライヴレポに入っていこう。

まずはセットリスト。


1. アポロ
2. ハネウマライダー
3. ギフト
4. サウダージ
5. アビが鳴く


以上、全5曲。

ライヴはアコースティックと明言されていたが、サポートメンバー4人を含めたバンド編成であった。

サポートメンバーは以下の通り。


tasuku(ギター)
高間有一(ベース)
皆川真人(キーボード )
田中駿汰(ドラム)

特に高間有一は「しまなみロマンスポルノ’18」以来ぶり。
場所が神社ということもあってハットのイメージがある皆川真人や高間有一もちゃんと脱帽していたので、ちょっと新鮮だった。


バンド編成といってもサポートメンバーもアコギとアコベだったり、ドラムも時にブラシを使ったりしたアコースティック編成。


“アポロ”

嚴島神社の鳥居の空撮から"アポロ"の歌い出しで、もうチケット代の元をとった。
いや、これ無料ライヴだった。おい、こんなもん見せつけてんだから金払わせろよ。

うまく言葉にできないけどアコースティック編成なこともあって、いつもより一層、一つひとつの音が丁寧に紡がれているような印象を受ける。


アコースティックな演奏ってリラックスしたムードだったりするんだけど、今回は他で見てきたようなアコースティックライヴとまた違う印象を受ける。

それもそのはずで、舞台にもバックにも嚴島神社が映っているのだ。

普段であれば視聴者であるはずの僕らに向けて演奏しているんだけど、今回はもっと大きな存在(もの)に向かって音を奏でているように見える(実際、正面には赤い大鳥居と向かい合っていた)。

信仰とかそういうものを超えて、もっと普遍的な祈りを捧げるように。

“アポロ"は人類の技術の進歩と普遍的な愛を求めることを歌っている。
どれだけ時代が変わっても平和を求める心が変わらないように。



“ハネウマライダー”

アコースティックだからということではなく、頭の中で「=タオル回す」ってことが完全に抜け落ちていた。

それは悪い意味ではなくて、それくらい演奏に引き込まれていた。

普段のライヴだと前へ前へって感じでグイグイと容赦なく引っ張っていってくれる曲だけど、今回の演奏の印象は演奏の間の余韻でふわっと導かれて、気付いたらとんでもないところに辿り着いてしまったかのよう。人生をかけた飴と鞭プレイすぎる。

これ演奏している時、すごく良い風が吹いていただろうな。

あと確かギターソロが最近のライヴでやっているようなスタイルを踏襲していた(はず)。


MC
昭仁:今回はこうして嚴島神社で「奉納演奏」をしております。
晴一:長いことやらしてもらっているということを
昭仁:そんな感謝を込めまして。普段なかなかこんな場所で演奏できることはないので、身が引き締まる思いです。
ここには色んな願いを持ってくる方が集まっていると思います。そんな人たちのちょっとだけ背中を押せるような曲を届けたいと思います。





“ギフト"






もう情緒グチャグチャですが?


兎にも角にも直近のROCK IN JAPAN FES '23で喰らったのに、返刀でまだ切ります?

とりあえずハイボール飲みながら見てたんですけど、口から入れた水分が全部目から出るんすよ。

いや、ちょくちょくライヴでやってくれるのは嬉しいんだけど、こうしてフェスとか特別な場所でのライヴでまで選ぶって、もうなんか僕をピンポイントに刺しに来てるとしか思えないんですよ。思い上がりであればその方がいいわ。


それはさておき、これだけ大切なポイントで演奏されてきた曲ということは、メンバーにとっても特別な曲なのかもしれない。
今度もうちょっと「次、刺すから」とか予告してほしい。

新藤晴一メインの間奏のリフを、12〜15フレット辺りの結構高めの音で弾いていたのが印象的だった(確かサビでもちょっと高めのフレーズ弾いてた)



“サウダージ"
最初のガットギターの「ジャラーン」で身体がもう”サウダージ”だと判るようになっていて、なるほどこれがパブロフの犬かと思わず悟ってしまった。

全体的にはTHE FIRST TAKEとか、それを受けて「続・ポルノグラフィティ」で演奏されたガットギターとアコーディオンメインのアレンジを踏襲してるんだけど、そのどちらとも違う印象を受けた。

特に2番のAメロの最初が歌と高間有一のアコベだけになって、それがすごくハッとするくらい良いアレンジだった(優劣の”良い"ではない)。

こうしてさりげないアレンジの違いで、こんなにも印象が変わるなんて音楽って本当に面白いと思う。いや、そういうアレンジがポンポン出てくるこの人たちがおかしいんだけどさ。


昭仁:ここまで4曲を奉納してきたんですけど、次の曲、この曲をここで演奏する意味が色濃くなるんじゃないかと。”アビが鳴く"
晴一:広島で今年サミットがあって。世界の首脳が広島に集まることの意味があると思って、それの応援ソングとして書いたんですけど。
平和とかそういうものを歌詞にするのは簡単じゃなくて、言葉にしづらいものだから広島の鳥のアビとか、この厳島神社とか、こういう悠久の時間が流れるもののイメージを借りて書きました。
昭仁:そうじゃね。平和を願う気持ちって、皆さんお持ちだと思いますので、その気持ちがずっと続けばという願いを込めて創った曲です。
ここで演奏するということで、震えるような気持ちで演奏します。



“アビが鳴く"

見ている間。本当に何もできずただ画面を見つめていた。
最後の音が鳴り止む、その時まで。

場所、目的、手段が完璧に一致しすぎている。

本当にこの時のために"アビが鳴く"は生まれたんじゃないかって思えるくらい。

演奏も歌もとても良くて、特にさりげないけどサビ入前の「ナナナーナ」ってコーラスをギターで弾いてるのとか、すごく良かった。

これだけ完璧なまでにシチュエーションがマッチしてるのに、「しまなみロマンスポルノ」のライヴ・ビューイングの"愛が呼ぶほうへ"とか、因島ライヴの小学生たちの前でやった"愛が呼ぶほうへ"といい、何故映像として記録を残さない?

Why?

いや、今回は特に本当に思っていて。

僕らはまた今日を記憶に変えていけるかもしれないけど、これを記憶だけに留めてしまうのは、人類にとって損失になると思う。


今年、8月6日ROCK IN JAPAN FES ‘23でも演奏された。
改めて、その時の岡野昭仁のMCを引用する。


今日、8月6日は僕らにとって大きな意味がある日です。わしらは広島出身なんだけど、今日は世界で初めて、原子力爆弾が落とされた日です。
政治的なこととか世界情勢がこととか、難しいことを言いたいんじゃありません。
たとえばね、ここにいる一人一人が平和であると思います。その身近な人たち、旦那さんとか嫁さんとか子どもでもいい、そんな身近な人たちを傷つけたくない。それが平和の根本にあるものだと思います。
だから、次の曲でその気持ちを歌わせてください。この気持ちが、この小さな場所から広がっていくようにという気持ちを込めて、次の曲を聴いてもらおうと思います。

この時にも直前に”ギフト”が演奏された。

こうなるともはや意図的だとしか思えなくて。

「ギフト」ってなんだろうと、改めて考えた。

それはきっと一人一人が持っているもので、ある人にとっては大切なものだろうし、ある人にとっては気づかないものかもしれない。また、ある人にとっては見て見ぬ振りをしているものかもしれない。

「身近な人たちを傷つけたくない。それが平和の根本にあるものだと思います。」

そう思うこともまた。


「人類にとって言葉より早く音楽が存在していた」

しばしば、そう言われる。

例えば「物を叩く」それがリズムになる。

そうして発する音に意味を持たせたものが「言葉」になったんだと思う。
もちろん諸説あるだろうし、僕はただのポンコツなので何の理論も持っていない。

けれど、こうして音楽というものに言葉にできないほど心を動かされるのは確かである。
いや、こんだけ書いてる自分が言っても説得力ないが。

音を出すということは意思表示なのだ。
何かを伝えたいと思うことが、音となって相手に届く。

そう思えば、音楽もまた悠久の時を経て今も繋がる存在だと言える。

歴史を紡いだこの場所で、変わらない、変わってはいけない願いを”アビが鳴く”に込めて。

それはあまりに大きなテーマで、決して答えがあるものではない。

答えを出すことが正解ではない。

自分にとって大切な人を傷つけたくない、その思いは世界から見たら小さなことでも、自分の人生にとっては大きな存在で胸に抱いているものだ。

このたった30分のライヴで、またポルノグラフィティが好きになってしまった。

また彼らを誇らしく思ってしまった。

この時代に生まれてよかったとさえ思ってしまった。

それが、ただただ嬉しかった。


島から海を渡り。

人と人の縁を繋いで。

この場所で音楽という芸能を見せ。


「奉納演奏」と言っていたけれど、それは宗像三女神からもたらされたものではない。

彼らが一歩ずつ重ねてきた足跡の先にあったものだ。

それが信じ続けて重ねた日々の結果だから。

きっとこの先も同じ願いを抱え、また歩いて行くことだろう。

なぜなら、その先に”THE DAY”が待っているのだから。





【ライヴレポ】ROCK IN JAPAN FES 2023「ポルノグラフィティ」セットリスト+ネタバレ感想

【ライヴレポ】ポルノグラフィティ CYBERロマンスポルノ'20 ~REUNION~



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2023年8月8日火曜日

【ライヴレポ】ROCK IN JAPAN FES 2023「ポルノグラフィティ」セットリスト+ネタバレ感想






ポルノグラフィティが4年ぶりに「ROCK IN JAPAN FES」に出演した。

前回2019年は、ポルノグラフィティの20周年の直前であった。

そこからの4年は、大きく時代が変わった。いや、変わってしまった。

様々な変容を経て迎えた2023年のROCK IN JAPAN FES。そこでポルノグラフィティはどんなステージを見せたのか。

ではライヴレポをはじめよう。


2023年7月18日火曜日

ELLEGARDENの日本語歌詞について語らせてほしい







僕は1987年生まれだ。

この世代には避けて通れないバンドが2つある。 

それがBUMP OF CHICKENと今回の主題であるELLEGARDENである。

ヴォーカルの細美武士のカリスマ性は、圧倒的で後の世代にあまりに多大な影響を与えた。

バンプとエルレがいなかったら、僕の世代のバンド人口が3割は減っていたと思う。

そんなELLEGARDENなんだけど、音楽性は語れるけれど歌詞については実はそこまで深く語れる機会が少ない。

ということで、今回は日本語の歌詞を中心に掘り下げていきたい。

 

2023年3月31日金曜日

【ライヴレポ】PUNKSPRING'23 TOKYO~シンプルプラン・マイケミ




2023年3月25日幕張メッセ

PUNKSPRING'23に参戦した。

当初は記事を書く予定はなかったのだが、どうしてもシンプル・プランとマイ・ケミカル・ロマンスについて書きたくなったので、自分のための記録を残しておきたい。

そもそもをいえば入場した瞬間の「クリエイティブマンのフェスに戻って来た」感で、もうヤバかった。洋楽フェスもとい、ライヴは自分にとっては2016年のサマソニ以来だ。それでもどこか、遠い昔みたいな郷愁。


あと記事ではしっかり触れないが、TOTALFATから見ていて、見たバンドどれも素晴らしかった。

特にTOTALFATのShunの『パンクに裏切られたことはない』って言葉すごくよくて、そこから最後の"Place to Try"はちょっとズルいくらい感動させられた。

Hey SmithやThe Interruptersのカッコ良さも、忘れがたい瞬間がたくさんあったフェスであった。

唯一惜しむらくはSUM 41の直前でのキャンセルであった。
Simple Planに乱入するデリック見たかったなぁ。


では本題へ。


2023年2月7日火曜日

ポルノグラフィティのライヴで演奏して欲しい曲 TOP20





ポルノグラフィティの18回目のツアーとなる「暁」が無事閉幕した。

今のところ次回のライヴ予定は発表されていない。

だが、今年はデビュー丸24年、25周年イヤーの開幕があるので、ポルノチームはきっと年の後半に向けて何か企んでいることだろう。


さて、本題に入ろう。

アルバムの特典映像である「稀・ポルノグラフィティ」で、ライヴで一度も演奏したことのない楽曲のスタジオライヴが収録された。

ツアーでもそこから"Stand for one's wish"と"オニオンスープ"が披露された。更にファイナルの日本武道館公演では、こちらも未披露だった"プリズム"が披露された。

それでもポルノグラフィティにはまだライヴで一度も演奏されたことがない曲があったり、長い間披露されていない曲がある。

ということで25周年に向けて、そんな曲たちの中から独断と偏見で20曲選出したので、ランキング形式で発表したい。

一応セットリストのサイトで検索したので、たぶんライヴで未披露の曲は合っているはずだが、間違っていたらごめんね。

皆さんの聴きたい推し曲はなんですか?


2023年1月31日火曜日

【ライヴレポ】「暁」ツアー FINAL @日本武道館 セットリスト+徹底考察




日本武道館は1966年にThe Beatlesがポップミュージックとして初のライヴ公演を行った。

以降、ミュージシャンたちの"聖地"として、多くのミュージシャンたちがそのステージに立ってきた。

ポルノグラフィティ以外で何組ものミュージシャンたちのライヴをここで見てきたが、特に日本の音楽家たちは皆一様に「日本武道館は特別な場所」として語っていた印象だ。

・収容人数は1万人前後
・整ったコンサートホールに比べれば、正直音響はそこまでよくない(そもそも"武道"館なのだから当たり前)

それでもこの場所がミュージシャンを惹き付ける理由とはなんだろうか。

そして、

2023年1月24日

「The dice are cast」ツアー以来約7年3ヶ月ぶりにこの場所に立つポルノグラフィティは、日本武道館でどんな姿を見せたのか。

これは、そんな夜の記録である。

※大分公演のレポと被る部分もあるだろうけど、今この時に武道館公演を見た気持ちを残しておきたいので、ご了承ください

※今回いつも別に分けている考察(妄想)記事もまとめてライヴレポにぶちこんだので、大変長いです(要所要所に癒し休憩スポットとして可愛いうさぎのフリー素材を置いておきます)

ごゆるりと、あの日を思い返していただければと思います。



2022年12月6日火曜日

タバコにまつわる名曲4選 ~ポルノグラフィティもあるよ





タバコに憧れる。

それは「吸いたい」ということではなく、喫煙という行為がとても詩的な行為だからだ。

アルコールに脳ミソが浸った自分が言うのはおこがましいにも程があるが、やはり身体には良くないし、電子タバコが普及したとはいえ、まだ紙タバコの副流煙の危険性は避けられない。

けれど音楽にとっていえば、タバコというモチーフは世界観を広げるとても重要なアイテムにもなる。

たとえば、今回は殿堂入り枠にしたが宇多田ヒカルの"First Love"における「最後のキスは タバコの flavor がした」という、これはもはや歴史だ、みたいな金字塔のフレーズがある。

ということで、今回はタバコにまつわる個人的に好きな曲たちを紹介したい。このブログはポルノファンが読んでる率が高いので、最後にそちらからも紹介するので読んでいただければ幸いです。


2022年10月31日月曜日

【完全ネタバレ】ツアー「暁」ライヴレポ +セットリスト@大分iichikoグランシアタ





※本記事はポルノグラフィティ18thライヴサーキット「暁」のネタバレを含みます。これから参戦される方はご注意ください


「暁達(ぎょうたつ)」という言葉がある。

意味は「物事や道理によく通じること」である。

暁に達するということ、ポルノグラフィティ18回目のツアーは、まさにそんな体験であった。

2022年3月1日火曜日

アフターコロナのポルノグラフィティ ライヴを妄想する






これはいつかの物語。



……



制限が緩和された。

世界で猛威を奮った新型コロナウイルスに対する、効果的な経口薬が開発、承認されて今はインフルエンザに近い扱いとなった。

人々の日常はほぼ元通りになった。

2022年1月3日月曜日

【考察】「続・ポルノグラフィティ」とはなんだったのか






「続・ポルノグラフィティ」ツアー最終日、岡野昭仁は言った「今回のセットリストはマニアックです」「深掘りしてくれたら」。

今まで勝手に自分はライヴのたびに考察という名の空想を広げていたけど、ヴォーカル直々に挑戦状を叩きつけてきやがった。

(まぁ話の文脈からしてマニアックな曲ばかりだから、ポルノにはこういう曲もあるんだって楽しんでほしいって意味の「深掘り」だと思うけど)。

いずれにしても言われなくてもやるので始めよう。

徹底考察のお時間だ。

…と意気込んで始めたけど、今回は本当に難儀だった。
正直、色々とお手上げです。