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2023年8月24日木曜日

【完全ネタバレ】『シヴァリング・ファイア編』ジャンケットバンク感想







※本記事ではジャンケットバンクのゲームシヴァリング・ファイアの結末(125話まで)に触れてます。
単行本未収録部分もあるため、単行本派の方は御注意ください


ヤングジャンプ・ジャンプ+で連載中のマンガ『ジャンケットバンク』。

今回は初の1ヘッドとなったゲーム《シヴァリング・ファイア》の考察をしていこう。

読者が増えてきたことと、オチ予想が過熱してきているので『予想どおり』と言われていることも多いけど、その辺りについても触れておきたい。

先に僕の結論を書いておくと、僕はこのゲームの結末に大満足だ。

特にラストシーンなんて、俺涙が止まらなかったよ……



2023年4月5日水曜日

【ネタバレ感想】ジャンケットバンク 『ライフ・イズ・オークショニア』というBESTバウト


※当記事には『ジャンケットバンク』のライフ・イズ・オークショニア編完結(101話)までのネタバレを含みます。

単行本派の方はご注意ください


『ジャンケットバンク』は今連載されている日本のマンガで一番面白いと思っている。

どれくらい好きかというと、単行本でノンビリ読んでいた僕が、ジャンプ+で単行本追い抜いた段階から、ヤンジャンアプリで最新話を読むようになってしまったほどだ。

こんな毎週待ち遠しいのは、『DEATH NOTE』と『ネウロ』を毎週待ちわびていたとき以来だ。それだけ最近まで週刊誌でマンガを読んでいなかった。

中でも10巻(88話)から始まったギャンブル"ライフ・イズ・オークショニア"が、あまりに最高のゲーム展開であった。 僕はこのゲームを『嘘喰い』のエアポーカーと並ぶ、ギャンブルマンガの最高傑作と位置付けたい。

※どちらが良いかとかでなく『ジャンケットバンク』と『嘘喰い』はどっちも最高のマンガなので読んでほしい。

では、その理由を書いていこう。

2019年4月3日水曜日

【実写映画化決定】マンガ『嘘喰い』のオススメポイント・オススメギャンブルを徹底紹介したい








先日、今更ながらマンガ『嘘喰い』の最終巻の感想を書いたが、世の中にあまりに『嘘喰い』が届いてなさすぎる!と痛感しているので、あらためて知らない方向に紹介したいと思います。

確かにややこしい部分もありますが、それだけしっかりとしたストーリーということだし、1つ1つのギャンブル勝負は魅力的なので、一度全49巻を読んでみてはいかがでしょうか。

真面目さを出そうと久しぶりに"ですます"調にしましたがリズムが掴めません。



2019年2月14日木曜日

嘘喰い「業の櫓」の珠当て勝負を超分かりやすく解説する







マンガ『嘘喰い』に登場するギャンブルで難解というものがいくつかある。

その中でも結構脱落者が多くいるギャンブルが「業の櫓(ごうのやぐら)」ではないだろうか。
19巻の終盤から始まり、24巻までの間続く長いギャンブルな上に、途中でSATと安謀との戦いや、鞍馬組やアイデアルの介入などが入るのでややこしいイメージがあるのだと思うが、実はそんなに難しい話ではないのではないかと思う。

解説しているサイトもあるが、詳しく丁寧に解説している分、分かりやすいけど分かりづらい部分があるように思えた。間違いなく、僕の知能指数マルコレベルだからである。

なので、アホだからこそ、なるべく分かりやすく簡単にまとめられるのではないか、と思って記事にすることにした。



嘘喰い 「業の櫓」の珠当て勝負を超分かりやすく解説する




2018年10月30日火曜日

嘘喰い「迷宮(ラビリンス)ゲーム」の秀逸さとは、主人公が負けることへのカタルシス







マンガ「嘘喰い」には様々なギャンブルが登場する。

最高傑作だと思っている「エア・ポーカー」は以前にも徹底的に語った。


嘘喰いのエアポーカー編がなぜギャンブルマンガ最高峰か、それは主人公が死ぬからだ


そして、今回。あらためて読み返していて「迷宮(ラビリンス)」ゲームの一連の流れがあまりに秀逸だと再認識に溜め息が漏れたので、この度その秀逸さを語りたい。

基本的に読んだ人に向けて書くのでご了承を。


嘘喰い「迷宮(ラビリンス)ゲーム」徹底ネタバレ解説




2018年9月18日火曜日

【感想】嘘喰い49巻(最終巻) 〜ハンカチ落とし編完結 屋形越えの先に【ネタバレ】








遂に、遂に終わってしまいました。

ヤングジャンプ連載の『嘘喰い』が49巻、全539話をもって、11年の連載に幕を下ろした。
実際書いたのは終盤だけではあっても、当ブログでも最後もきっちりと感想を書いて終わりたい。


……と書き出して、途中まで書いた段階で記事を書くのを止めてしまっていた。これが書き終わるということは、僕の中で本当に『嘘喰い』が完結してしまう、それが惜しかったのだ。

すみません、嘘です。書きかけで忘れてました。

というか書いたつもりになってました。

ということで、完結してだいぶ経ってしまいましたが。

気を取り直していこう。


最後まで読んでも若干モヤモヤとした箇所もあるが、それは追々1巻から読み直して整理しながら考察したい。

あー何から書けばいいだろう。
とりあえずは最後のゲーム「ハンカチ落とし」の決着から見ていこう。


『嘘喰い』49巻(最終巻) ネタバレ感想



2017年11月28日火曜日

【感想】嘘喰い48巻〜屋形越え ハンカチ落とし(臨死ゲーム)編 決着の刻








「嘘喰い」48巻が発売となった。

ハンカチ落とし編も佳境である。






ということで感想を書いていこう。

※48巻までの内容のネタバレを含む
※管理人は529話以降の内容は全く知りません



嘘喰いの仕掛けたトリック




嘘喰いが切り札として仕掛けたのは閏秒のトリック、それは"閏秒"。

閏秒については国立天文台のサイトより引用しよう。

古くは、地球の自転を基準にして「1日」という長さが決められ、その24分の1を1時間、さらにその60分の1を1分、その60分の1を1秒としていました。しかし、時間を測定する技術が進歩して、原子時計で正確な時間が測定できるようになると、実は地球の回転速度にはムラがあり、いつでも同じ速度で回転しているわけではないことがわかってきました。

もし、地球の自転が遅い状態が続いたり、自転の速い状態が続いたりすると、地球の自転によって決まる時刻と原子時計によって決まる時刻のずれが大きくなります。そのようなとき、時刻のずれを修正するために「うるう秒」を実施します。

(中略)

ただし、世界時と日本時間では、日本時間のほうが9時間進んでいますので、日本では午前8時59分の最後の秒で調整がおこなわれることになります。

国立天文台


作中の設定はハンカチ落としが行われたのは2009年1月1日8時59分。
この8時59分~9時00分までの1分間に閏秒である8時59分60秒が挿入され、1分が61秒となる。

そして閏秒の時のみ8時59分59秒と8時59分60秒に2回「ポーン」と時報が鳴る仕組みを利用したもの。

NTT、うるう秒で時報調整 2秒連続で「ポーン」

2回鳴る理由は上記を参照。

前置きでかなり長くなってしまったが、(おそらく)メイントリックであるため、ご容赦いただきたい。

閏秒については考察をいくつか見ていて早い段階から指摘があったので、正直なところ意識してしまっていた。
しかし、意識している分「どうやって閏秒の時に嘘喰いがD(ドロップ)のターンを得るのか」という点にハラハラさせられた。

あくまでもメイントリックは閏秒であるが、このトリックの本当の凄さはそこに行き着くまでの展開である。


閏秒






コミック48巻の終盤では嘘喰いが閏秒のトリックを実行させるに至った過程が描かれる。
その伏線が次々と回収され狙いが明かされる瞬間は爽快であり、快感である。

卍(ばん)を貼る、その時に嘘喰いは"刻"を選び屋形越えを1月1日になるよう、期限を12月31日にしたこと。

屋形越えの立会人を巡る争い。夜行さんの提案ゲームの中にハンカチ落としがあり、それを選ぶように仕向けたこと。

ハンカチ落としに時報を用いるため、あえて使われないのを見越して時計を塔に仕掛けていたこと。

ハルの記憶喪失を利用して閏秒の存在を記憶として失うのに賭けたこと(これは推測だが狙いの1つではないか)

時報が閏秒の時に「ポーン」「ポーン」と2回連続で鳴る仕組みか確認するため、プロトポロス編でりゅうせいを利用して島の電話回線を確認していたこと。

そして、ゲーム中で閏秒を得るために、臨死に掛かる時間を知るため真っ先に臨死をしたこと。




挙げていけばキリがないくらい丁寧に張り巡らされている。
特にりゅうせいを利用して島の電話回線を確認していたなんて、本当に些細な描写で、これぞ伏線というものだ。

勘のいい人なら気づいていたかもしれないし、そうでなくても「あれはこんな伏線だったのか!」と驚くところだが、僕の卓越した知能では「こんな描写あったっけ?(ていうかこれ誰だっけ)」というくらいだ。




閏秒のトリック、たふんぽけーっと読んでたら気づかずにいただろうなと自覚していて、これは素直に考察まとめサイト見たのが失敗だったかなと自分でも猛烈に反省。そのことに528話分までしっかり見てから気づいた。

だがこれだけ丁寧に閏秒への道を築いているのを見たら感服しかない。

嘘喰いの中ではおそらく閏秒はあくまでも狙いの1つでしかないのだろう。

これが上手くいけば利用するというもので、プロトポロスかどこかで、事前に沢山カードを蒔いておき、さも最初からそれを狙って仕掛けていたように1枚取り出すというような描写があったが、嘘喰いのはまさにそれだろう。それすらギャンブルなのだ。








ハル







さて、閏秒によりC(チェック)失敗となったハル。ほぼ致死量となる4分58秒の臨死となった。528話時点まででは、限りなく死んでいるように見えるが、ここからどういう展開になるだろう。

まだゲームの決着シーンは描かれていないのだ、そこにあえて致死量にはギリギリ達していない秒数、まだ回収されいない伏線(マス鬼獣院はなんだったのか)も考えると、果たしてこれで終わるのだろうか。

ここから先は臨死ゲームが決着したか否で展開が分かれるてくる。

これで決着であれば、創一が死んでいるかどうかの分かれ道だ。もしかしたら御屋形様としては死に、ハルとして生き返るという可能性。しかし以前に敗北した時には自害するとまで創一に言わせていたのに、果たしてハルとしてでも生き残るのはいいのだろうか。

もしくは創一はこれで死に本当に終わってしまう。
だが、帯には「決着」の言葉はなかったし、巻末の雰囲気(読者投稿コーナーを)今さら新設だとまだ話は終わらなそうだ。





となると1つこれかと思う推論が浮かんだ。それが貘が賭郎の御屋形様となる展開。そして、梶と屋形越えとして最後のギャンブルを行うというものだ。

先日エアポーカーのことを書きなぐりたくて書いた記事で触れて思い出したが、嘘喰いが「屋形越えをするのはアイツ(梶)だ」という台詞。
あれがいよいよ満を持して回収されるのではないか。


嘘喰いのエアポーカー編がなぜギャンブルマンガ最高峰か、それは主人公が死ぬからだ


そう考えると、ちょっとワクワクしてしまう。

あくまでも妄想であるけど。

ということでクライマックスなのか、そうでないのかよく分からない48巻の感想でした。


【感想】嘘喰い47巻〜屋形越え ハンカチ落とし(臨死ゲーム)編 ハンカチ落としは佳境へ
【感想】嘘喰い46巻〜屋形越え ハンカチ落とし(臨死ゲーム)編 獏は本当に"見えてる"のでは?
【感想】嘘喰い45巻~屋形越え編 全てはハンカチの為に
【感想】嘘喰い44巻~クライマックス 屋形越え編開幕

嘘喰い実写映画化を考えてみる~キャスト予想編
嘘喰い実写映画化を考えてみる~ストーリー予想編


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2017年11月22日水曜日

嘘喰いのエアポーカー編がなぜギャンブルマンガ最高峰か、それは主人公が死ぬからだ





ヤングジャンプ連載中のマンガ『嘘喰い』

現在は最終章(たぶん)の屋形越えであるハンカチ落としをやっているが、その前段となったエアポーカーのことを語りたい。

僕はエアポーカーはギャンブルマンガ史上最高傑作であると思っていて、多くの人に届いて欲しいと思っている。

それくらい好きなストーリーなので、後半はネタバレ全開で語らせて欲しい。

まずはエアポーカーの簡単な説明とネタバレなしのオススメする理由です。



エアポーカーとは



(引用:集英社『嘘喰い』より)


水槽の中で行うゲーム。ベットするのは酸素の入ったビオス(プロトポロス世界における通貨)。

数字の掛かれた手札を互いに5枚ずつ所持し、そこからそれぞれ1枚を選択し卓上に提出。

その数字から勝敗を読み合いながらビオス(酸素)をベットする。

単純に数字の大小での勝負ではなく"あるルール"によって互いの数字が提出された"後で"勝敗が決定する。

何が勝敗を決めているのかというロジックの組み上げ、水中で数字の札と酸素を掛け合うだけでどのような心理戦を仕掛けるかというところが注目ポイントだ。

水中で言葉の駆け引きができない縛りの中でこれほど緊張感ある心理戦を見せられるというだけでも、このエア・ポーカーをひたすら推したい点だ。


(引用:集英社『嘘喰い』より)


ネタバレなしはここまで。


ここから先はネタバレ全開で語ります。



2017年8月22日火曜日

【感想】嘘喰い47巻〜屋形越え ハンカチ落とし(臨死ゲーム)編 ハンカチ落としは佳境へ






発売となった『嘘喰い』最新刊となる47巻。

もう47巻なのだな、と感慨深くなる。

僕はなんとなく50巻で完結かなと勝手に思っているのだが、果たして。

屋形越え『ハンカチ落とし』、ゲームは佳境へと向かっていく。

ということで、感想を。


嘘喰い47巻 ネタバレ感想



2017年5月27日土曜日

【感想】嘘喰い46巻〜屋形越え ハンカチ落とし(臨死ゲーム)編 獏は本当に"見えてる"のでは?






『嘘喰い』最新刊となる46巻が発売された。

6月発売だと思ってました。


表紙は夜行さん。
凛とした佇まいです。最初いぬやしき』の最新刊かと思った。


前巻より開幕した「ハンカチ落とし」
いよいよ本格的にゲームがスタート。

かなり地味になるかと思いきや、さすが『嘘喰い』、序盤からかましてくれました。


※考察部分につきましてはコミック派として知ってる範囲なので、ヤンジャン派から見ると的外れな予想になってるかもしれないですが、その時はそっと笑ってください




1回戦




1回戦表


嘘喰い"獏"がC(チェック)、お屋形様"切間創一"がD(ドロップ)でスタート。


結果、獏はいきなりCを失敗し1分の臨死ペナルティとなる。
ゲーム初回にして、いきなり獏は臨死を体感する。

だが、獏の振り向いたタイミングは創一がハンカチを落とそうとしたほんの僅かな差。この時ハンカチを落とそうとした瞬間の創一に電気が走るような描写がある。この"間"によって創一は助かったことになる。





創一の落とすタイミングを読んだとしたのであれば、明らかにおかしいほど"見えてるかのような"タイミングである。


そして、臨死描写。
果たしてどうなるものかと思っていたが、こうきたかと若干の違和感があった。

感じた違和感は、嘘喰いの臨死時の心理描写がないことだ。理由は後述する。

サブタイトルが「一度目の臨死」となっているので、この少なくとも一度はまた臨死となるのだろう。



1回戦裏


ここで、獏は思いもよらぬ行動を起こす。

手をポケットに隠しハンカチを持っているか分からない状態にして創一の"前に"立つのだ。





この描写の瞬間こそ「これぞ『嘘喰い』!」と震え立つ瞬間である。

ハングマンのあの名シーンにも通じる。




自ら創一の前に立ち思考を促すことでCまでの時間差を増やそうという目論みである。
結果的には創一が獏の予想を上回り、24秒量の臨死薬の蓄積だけで終わってしまう。

1回戦が終わった時に創一が気になる言葉を発する。


「我らは安泰だ」


"ら"である。
もしかして、人格が?「スプリット」?











2回戦




挟まったモノローグ、それは不思議な夢であった。
こういった夢やモノローグが後への伏線になっていることが多々ある(業の櫓やエアポーカーなど)ので多用されるので、気になる。けど、今のところ全く分からない。


ここで夢が明けて、それが創一が臨死の最中に見ていたものであるということが明かされる。
先に書いた獏の臨死に感じた違和感はここにある。

モノローグが入らない=死(無)であるからと受け取っていた先の読みが外れてしまった。


つまり、最初の獏の臨死こそ終盤にかけてのキーとなるのではないだろうか。
それでこそあの"笑った"ような描写が活きてきそうである。


"見ていた"夜行だからこそ気付いた違和感、それは獏の表情であった。
2回戦裏でCを失敗した創一を見た表情に浮かんでいたのが"驚き"であったことだ。






獏の感じた驚きとはなんだろう。
やはり創一が自分と同じ戦略を取ってきたことだろうか。しかし夜行はそうでないと思っている。

そもそも2回戦裏で創一が開始5秒で振り向くメリットはあったのだろうか。

もちろん獏としては創一の臨死薬蓄積量を少しでも稼ぎたいので早くハンカチを落としてしまうという戦略はある。それを予測し5秒で振り向いたとしたのなら、別の疑問が浮かぶのだ。






「獏はなぜとっととハンカチを落とさなかった?」ということである。
もしも、創一が開始早々のC成功を目論んでいると読んでいてハンカチを落とさなかったのであれば"驚き"が浮かぶとは思えない。

素直に"1分Cという安全策"を取らなかったことなのだろうか。

ついでに夜行さんは違和感は"2つ"といっている。もう1点は何なのだろう。




3〜4回戦




3回戦表。獏はC成功で蓄積量は4秒。あまりにも圧倒的である。
3回戦裏。創一は1分でのCを行い蓄積量は36秒

創一は一度臨死を受けて蓄積量がリセットされるが、ここで獏との差が開く。


そして今巻は4回戦表で終わるが、そこでも獏は圧倒的なCを見せて成功させる。

しかしその前に獏が思っていたことは「俺には…安全策は残っていない」という焦りである。






Cを決めている姿とは一転して心中は穏やかではないようだ。




その他




立会人たちは結局梟のもとに集合し、勝負の行方を見守る(見れないけど)こととなった。
最初は「じゃあハンカチ争奪戦なんだった?」と思ったんだけど、勝負を見れることではなくて「立会う」ことこそが立会人として果たすべき役割だと気付いた。

つまりゲームの行方を「見る」ことが目的ではないのだ。これほど立会人として辛いことはないではないか。
自身でゲームを取り仕切ることこそが立会人の喜びであるはずなのだ。


エア・ポーカーから梶が本当に立会人を上回るほどの知性を発揮している。
が、「身体を臨死薬の容器にする」という発想は、誰よりも獏のそばにいたからこそ気付いたことでもあったのではないか。


判事誰と闘ってんの?


蘭子とクイーンのサービスになってないサービスシーンはなんだったのだろうか。


梟が思い出した戦後に出逢った"ある勝負師"とは誰だったのだろう。



以下、くだらない予測。



獏は本当に"見えてる"のでは?




僕は前巻の感想の最後で「実は獏は佐田国の使った視覚再生技術を左目に用いており、実際に後ろも見えていた」と予想した。

書いた時は完全にふざけていたのだが、展開を見ていて、「まさかな」と思う描写がいくつかあるのだ。


1つは創一が感じたこと獏の後頭部の眼である。
「まるで後ろを見られてる」ような感覚は、本当に仕込まれたカメラで見ているからでは。





もう1つは創一の回想で出てきたマス・鬼獣院である。
なぜこのタイミングで急に話題が出てきたのであろうか。

今回マス・鬼獣院が死刑囚であること、絞首刑に備えて首を鍛え続けていることが描かれる。
あまりにも唐突なエピソードである。


というより、マス・鬼獣院ってビリーに首をくるりんぱされて死ぬから皮肉すぎるが、よく考えてみると何故死刑囚の彼があの場にいたのだろうかということにもなる。
もしかして百龍さんパターンでビリーに殺されたのは、マス・鬼獣院では、ない?なんてことないよな。


それは置いておいて、言いたかったのは「首吊り」である。まさにハングマンではないか。

首吊りから生き延びること。

それは佐田国の使っていた視覚再生技術が今は獏の中で「生きて」いるからではないか。
首吊りを乗り越えたものなのだ。

そして、ハングマンは獏と創一があらためて対面した瞬間でもある。

こんなことばかり気になって、僕は視覚再生技術を調べ記事にしてしまったのだった。


【都市伝説?】嘘喰いに登場した視覚再生技術とトランスヒューマニズム


まだまだヤンジャンでも完結はしてなさそうなので、この先どんな展開を見せるのか、次の巻も待ち遠しい限りである。


それにしても、この勝負をしている2人はちょっと前に1人は溺死しかけて、もう1人は"死ぬほどの苦しみ"を体感している2人だ。

何度死ぬんだ。



【関連記事】

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2017年5月25日木曜日

【都市伝説?】嘘喰いのハングマンに登場した視覚再生技術とトランスヒューマニズム






『嘘喰い』の中でも人気のエピソード「廃坑のテロリスト」


敵であるテロリスト佐田国とハングマンで勝負をする。
ババ抜きが基になったギャンブルであり、そこで敵である佐田国が使用したのが「人工視覚」である。

ものすごく掻い摘まんで説明すると、眼球にマイクロチップを埋め込む。そしてカメラを内蔵した眼鏡の映像をそこに送り、その映像の情報を脳に送るという仕組みである。


佐田国この技術を用いてイカサマをするのだが、見破った獏にそれを逆手に取られる。
この時のシーンはインパクト抜群で初期では屈指の名場面だろう。

読んだ時には「都市伝説みたいだな」と思った技術だけど、どうやら実現化に向けてかなり動いているようだ。


人工網膜 視力回復に光 2018年めどに実用化 大阪大


記事は2014年のものである。

現代はパソコンやスマホの普及に伴い、視力の低下も問題になっている。
今は全盲の方向けに進められているようだが、将来的には視力の回復を目指してこの技術が使われる日がきてもおかしくないのではないか。




株式会社ニデック



人工視覚について調べているとニデックという会社がヒットする。

(イ) invisible to visible (見えないものを見えるようにする機器)
(ロ) visible to recognition (見えたものの認識 判断する機器)
(ハ) eye instruments (眼に関連する機器)


を目的として、目に特化した医療機器などを扱っている会社である。その一環として人工視覚を取り扱っている。

日本だけでなく海外も視野に入れた事業展開をしており、この分野において注目の会社となるのではないだろうか。


ここからは仮定の話になるが、もし『嘘喰い』の実写映画でハングマンを取り扱うのならば、人工視覚への注目度が高まるのではないか。
そして、映画のヒット如何ではその宣伝効果は計り知れない。










トランスヒューマニズム



さて、この技術を訊いて1つ思ったことがある。
それが「トランスヒューマニズム」である。

トランスヒューマニズムとは端的に説明すると最新の科学技術と人間の身体を融合させるというものである。
これにより、障害のある方は最新テクノロジーを搭載した機械を身体に着ける(埋め込む)ことで障害を乗り越えることができるようになるという考えである。


それを提唱している1人がトランスヒューマニスト党を立ち上げ大統領選に出馬したゾルダン・イシュトバンである。


彼はインタビューで以下のように答えている。


‐‐トランスヒューマニズムとは、テクノロジーの発展を今以上に進め、生活や肉体により積極的に取り入れていくという考え方か。

イシュトバン:その通りだ。そして、ゴールは科学とテクノロジーを駆使して死を乗り越えることだ。私は今後25年くらいの間に人々は体のいろんな部分を取り替えるようになると考えている。事故で肉体が不随になった人の脳にデバイスを移植して身体を動かせるようにしたり、目の見えない人の眼球にデバイスを移植して目を見えるようにしたり。失われた機能の再生が基本だが、それだけではない。


この中にも人間の眼について言及している。

トランスヒューマニズムの目的は、その埋め込む機械にAI(人工知能)を搭載することである。

そして、このフェイスブックやマイクロソフトなどがこの技術を活用しようとしている。

「視覚障害者が触覚と音を通じて新しい情報に触れ、また新たな情報を入力することができる(中略)伝統的な概念を超えた新しいソリューション」としている。ブリタブではそのほかにも、視覚障害者がデジタル機器を使ってコミュニケーションすることができるようなプラットフォームを構築。

視覚を補完する人工知能技術の開発、続々と進む



人工知能の開発といえば、世界でもディープマインド社の名が浮かぶかもしれない。


フェイスブックやマイクロソフト、これらを繋ぐのがピーター・ティールである。

ピーター・ティールはトランプ大統領を指示し、"陰の大統領"とまでいわれている人物である。

別に陰謀論でもなんでもなく、色々なモノは繋がっているのだなと思った今日この頃である。





盲目の男が結婚10年目にして「初めて」妻の顔を見ることに



こんな素敵なニュースが溢れるといいですね。


【関連記事】
【感想】嘘喰い46巻~屋形越え編 獏は本当に"見えてる"のでは?
















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2017年2月18日土曜日

【感想】嘘喰い45巻~屋形越え編 全てはハンカチの為に






遂に発売された。


『嘘喰い』の最新刊、コミック45巻である。


発売日(今日)の朝に新宿駅の本屋さんで買って出勤中に読んだくらい楽しみにしていた。


まず大きな衝撃があった。

まさか、


まだ「実写映画化企画進行中」とは。





何巻も前からやっているけど、一体いつまで進行中なのだろうか。

コミック出るたびに期待してるんだけど。
ネタバレ踏みたくないので積極的に情報収集できない


さて、前巻から始まった屋形越えまでのギャンブル創作の時間稼ぎ立会人を決めるバトルロワイヤル遂に完結。そして後半ではいよいよ屋形越えがスタートという回である。


ネタバレ含みます。









真鍋匠




前巻のラストでようやく姿を現した元密葬課の長、真鍋匠。







嘘喰い45巻より


彼は蔓延しているドラッグの煙を吸わぬよう極限まで呼吸を制御することでトランス状態になっていた。
近づくものにはこわれそうなものばかり集めてガラスの少年時代の破片のごとく攻撃をする。









嘘喰い45巻より


彼には彼なりの賭郎への想いがあった。

それは「死」と「滅亡」について。
消滅した密葬課、だが果たしてそれは「死」なのか。


屋形越えによって、賭郎も確実に変化がもたらされる。ある意味では一度「死ぬ」こととなる。

その死は決して滅亡ではない。


モンゴンゴのようにそれ後の繁栄に繋げていくのだ。そして、その礎となるべく戦っているのだ。それは真鍋匠を賭郎に引き込んだ切間撻器の想いでもあった。




嘘喰い45巻より


しかし、その願いは門倉雄大の前に潰えてしまう。

課長は過去がそこまで深くは描かれてないし、プロトポロスではほとんどギャグキャラだったけど、そんな姿は跡形もない。とにかく格好いいキャラになったなと思う。いや、元々カッコイイし、人気あるんだけどね。




門倉雄大





門倉雄大もまた、最初とはまるで違うキャラへと変貌を遂げる。

ほんとにあった!呪いのビデオに出てきそうなビジュアルのことではない。




嘘喰い45巻より


門倉がここまでのキャラになったのは迫さんの意図するものなのか、それとも作者の予想を越えた変化であったのか訊いてみたい。

サヴァン症候群を発症してからの門倉の覚醒は凄まじいものがあったが、屋形越えに相応しき者にはなれなかった。


しかし門倉は闘いの中で立会人としての本当の自分の目的を取り戻す。





嘘喰い45巻より


ここからの門倉さんはいきなり強く成りすぎではと思っていたけど、よく考えると課長、普通に喋ってるのでガス吸っちゃったんじゃないのか。


その一方でちゃんみだとマルコの争いも同時進行していく。
マルコがちゃんみだや課長ではなく門倉を勝たせたことには強い意味があった。

マルコはプロトポロス入ってからとにかく活躍の場がなかったからこうし、少しでも重要なアシストの見せ場があって嬉しい。





ちゃんみだは唯一自分のハンカチを所有しているので、この後の闘いの結果如何では時間切れで勝てる可能性もあったんだね(後述)。
でもこういう幕引きも、らしくて良いなぁと思った。


さて、課長を下した門倉はすっかり待ち合わせスポットと化した伽羅の亡骸の前である男と対峙する。




嘘喰い45巻より



夜行妃古壱






嘘喰い45巻より


脱落したと思われていた夜行妃古壱は実はハンカチをすり替えていた。


勝利のためには時間終了時に自身のハンカチを持っていなければならない。


これによりお互い相手が自分のハンカチを持っている状態となり、相手を倒した方が勝者となる。


先に書いた弥鱈が勝利する条件として門倉と夜行の決着がつかない場合である。
その場合は自身のハンカチを持ってるちゃんみだが勝者となった。


話を門倉と夜行に戻す。


夜行さんはここで門倉を屋形越えに相応しい者と認める、しかし、だからこそ憤る。零號として。
この憤りはかつて切間撻器が夜行に見せた姿だよね。それが零號という存在なのだ。






嘘喰い45巻より


衝撃的な伽羅の亡骸が2人の間に立ちはだかるシーン、それも零號であった伽羅の存在がもたらせたもの。

485話で課長が伽羅に対してこう云う場面がある。


だが、今や彼を知るものは
その脳裏にこう刻まれている"誰もが認める最強、元・零號立会人"であり

彼こそこの"屋形越え"に相応しいと…
死して尚
彼はその遺伝子を運び続けている


モンゴンゴのくだりで云うセリフだけど、伽羅もまた死して尚、「死」と「滅亡」そこからの「繁栄」を繋げている、だからこそ門倉と夜行の間に立ちはだかったのだ。






嘘喰い45巻より


遂に門倉を制してハンカチ集め勝者となった夜行。


彼は嘘喰いとお屋形様の前に現れ、いよいよ最終決戦"屋形越え"が開幕する。




賭郎勝負 ハンカチ落としゲーム








夜行の提案したゲームは「ハンカチ落とし」である。
獏さんのお望みの勝負である。


ものすごくシンプルなゲームだが、『嘘喰い』においてハンカチは最重要ともいえるアイテムである。


立会人たちはそのハンカチにプライドを賭ける。


ストーリーにおいてハンカチを落とすこと、それは闘い、號奪戦の合図でもあった。


ハンカチ争奪戦を経て、屋形越えもハンカチを用いた勝負というのはこれほど相応しいものはないのではないかと。


基本ルールはとてもシンプルで、ハンカチを落とす"D"と発見する"C"を交互に行う。
Cが振り向いた時にハンカチが落ちてればセーフ、もしハンカチが落ちてなければペナルティが課せられる。






嘘喰い45巻より


シンプルな運任せのゲームを心理戦にするための追加ルールは「臨死」のペナルティ。
この臨死にする薬と蘇生させる薬が万能すぎる気はしないでもないけど、まぁこれくらいリアリティをそぐものではないだろう。


そういえば、ジャンケンのくだりめちゃくちゃ笑った。
48人の組織って最初何のことかと思ったらAKB48のことか。





嘘喰い45巻より



勝負開始直後のため、ここからどんな展開を迎えるか分からない。ちなみに僕の知能指数では到底展開の予想がつかないので、次の巻を待ちわびることにする。

ちなみに僕の予想は実は嘘喰いの左目には佐田国の視覚再生技術が使われていて、フロアに仕込んだカメラで俯瞰で見れるようになっているというトリックである。カメラはもちろん梶が仕込む。

そんなわけねーだろ。


何度か書いているが、エアポーカーはギャンブルマンガ史上最高傑作と呼べるほどのものだったので、果たして最終決戦どれほどの勝負が展開されるのか想像つかない。
ハードル上がりすぎてしまってるよね。


でも、それよりこの闘いが終わったら『嘘喰い』は完結してしまうんだよな、と考えると寂しいものだ。

僕らは夜行さんと同じく2人の闘いに立会い見守るだけである。


にしても本当にプロトポロス、特にエアポーカー以降の迫先生の画力がどんどん凄いなってる。

今の絵で最初の廃ビル脱出を書いたらどうなるか見てみたい。







次巻(46巻)の感想は → 【感想】嘘喰い46巻~屋形越え編 獏は本当に"見えてる"のでは?

【感想】嘘喰い47巻〜屋形越え ハンカチ落とし(臨死ゲーム)編 ハンカチ落としは佳境へ


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