2016年7月27日水曜日

音楽フェスで盛り上がるばかりの曲は、10年後の僕らに何を残すだろう






今、日本ではどれくらいの音楽フェスがあるのだろうか。

毎週末、どこかしらで大なり小なり何らかの音楽フェスをやっているんじゃないかと思えるほどだ。


一昔前はイベンターが主催であったが、近年ではミュージシャン主導の音楽フェスも増えてきている。

そこで最近思うことが、フェスありきの音楽が流行ってきてないか。ということである。








たとえば、KANA-BOON以降




この風潮になったのは、KANA-BOONが流行りだしたらくらいじゃないだろうか。


KANA-BOONは2013年だかのサマソニの朝に出てたのちょっと見たなぁ。
当時友人が目を付けていて「スゲー冴えない人たちだけど売れんのこれ?」と思った記憶がある。


そこからメキメキ話題を呼んでいき、今ではフェスのメインステージを当たり前のように担っている。気付いたらMステにも出てた。
正直、朝のレインボウステージでやってるときはこんなことになるなんて思いもしなかった。


関係ないが、その友人が目をかけたバンドはその後結構売れる傾向にあるから面白い。アイツはレコード会社かタワレコのバイヤーやればいいのに。

KANA-BOONの特徴は僕があらためて書くほどでもないが、BPMが早い、ドラム四つ打ち、サビがとにかくキャッチー辺りでしょう。

とにかくライヴで、なんなら初めて見る人の多いフェスにとにかく向いてる、難しいことは考えずに、ただ盛り上がるという一点が突き抜けているからだ。

だから初めて見ても、陽気にモッシュピットにダイブインザスカイしてしまってもおかしくない。BPMの数値と知能指数は反比例するのだ。




BPM早い




その辺りから、明らかにフェスを意識したバンドが目に付くようになった。

「盛り上がる」ために他のバンドを出し抜くにはさらにキャッチーにしようとしたり、さらにBPMを上げたり。

たくさんのバンドが並ぶ中で頭一つ抜け出すためには、とにかく観客をいかにBPMの渦に叩き込むかに焦点が当たったように思う。
どうするんだろう。そういうバンドは20年後とかも同じ音楽やるんだろうか。あ、でもゼブラヘッドとか今だにアレだもんな。

言葉は悪くなってしまうけど、なんか最近音楽に乗じてただ騒ぎたいだけの人多いよね。
フェスに行くととても強く感じる。

音楽を楽しむんじゃなくて、音楽に盛り上がってる自分に酔ってるようなやつ。自分の部屋でやってくれ。






世相への反発



僕はavengers in sci-fiというバンドが大好きである。




知らない人はここで覚えて帰って欲しいところ。

写真を見れば分かると思うが、要塞のごとくアホみらいな数のエフェクターを繋ぎスリーピースとは思えないくらい多彩な音をライヴで鳴らしまくってる変態バンドである。
今度またあらためて紹介する。

そんな彼らが2014年にリリースした「Unknown Tokyo Blues」といアルバムをリリースした。
その時の赤坂ブリッツでのライヴでヴォーカルの木幡太郎がこんな発言をしている。


いまの日本のロックシーンって、アッパーな曲を作ってフェスで盛り上がればいいみたいな、みんな同じ方向を向いちゃっている気がして。余計なお世話だと思うけど。でもロックにはユルい曲とか、ダークな曲もあったわけで、そういう部分が置き去りになっているんじゃないか、という気持ちから『Unknown Tokyo Blues』ってアルバムを作ったんです


このMCに凄く共感したんだよね。



一過性にならないためには




正直10年後にどれだけのバンドが生き残っているだろうか。

フェスも飽和しつつあり、産業としてみるとちょっと限界な部分を感じる。

フェスで求められているバンドがワンマンでどれだけの集客ができるかが生き残るバンドかどうかの分かれ目だろう。
正直なところ僕もフェスで見るならいいけど、わざわざ単独で見るほどではないなというバンドも何組かいる。


今までにも増して最近の若手バンド界隈はファッションのように流行だけで終わってしまってる気がする。前にも書いたけどもうEDM廃れてる。そして四つ打ち系のダンスロックも頭打ち。若干オシャレめのシティポップ路線に流れつつある。それもいつまでだろう。

フェスで見るにはいいんだけどねぇ、とならないためには、やっぱりフェスよりワンマン志向で頑張って欲しいなと思う今日この頃。

来年ガウチョパンツ履いてる女の子がいなくなるように、一過性の流行で音楽が消費されていくというのは寂しいもんだ。







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