2016年8月9日火曜日

ポルノグラフィティのライヴの魅力とは何か






かれこれ13年ほどポルノグラフィティのライヴに通っている。


もちろん日程やチケットの都合等で行けてないツアーもあるが。ポルきたとかポルきたとか、ポルきたとか。


通算するとどれくらいの回数見ているんだろうか。もはや数え切れない。

それでも毎回ライヴが待ち遠しい。ライヴが終われば寂しいのだ。遠距離恋愛かな。

その体験の中でこれぞポルノグラフィティのライヴの魅力である!というもの考えてみようと思う。









ライヴ力




まずアーティストにとってライヴが上手いとか面白いというのは大いなる魅力である。

僕はThe Flaming Lipsというアメリカのバンドをとても愛しているが、ライヴではヴォーカルなんていつもヘロヘロ声である。
だけど、それをもって有り余るほどの魅力が、彼らの変態見世物小屋のようなライヴには溢れているのだ。

ライヴはそんなWonderに溢れた空間なのだ。

ではポルノグラフィティにとってはどうか。


なんせ喉からCD音源の異名を持つ岡野昭仁だ、やはり素晴らしい。新藤晴一の演奏も年々安定感が増しているし、多彩な曲のギターの弾き分けや表現も優れてる。

ギターでいえばビタスイの頃とダイキャスを見比べれば、いかに技術が研ぎ澄まされてきているかが分かるかと思う。

それに安定感バツグンのサポート陣との連携もバツグンで。とりわけ近年では主要なサポートメンバーがほぼ固定になり、ライヴの度に結束も強まってるのだろう。

「The dice are cast」ツアーではアドリブを増やすことで、予定調和だけでない一面も見れて嬉しかったんだよね。

例外はあるけど、どちらかというと演出がきっちり固められているライヴって印象が強めだったから。歌詞間違い以外。




楽曲の多彩さ




これだけの長い活動をしてるだけあって、ポルノグラフィティはかなりの曲数を世に出している。
なのでひとつのライヴでかなり広い選択肢でセットリストを組めることになる。

もちろん最新アルバムを引っさげたツアーではそのアルバム曲、アニバーサリー的なライヴではシングル中心になるなどの傾向はあるけど、単発のロマポルとかは、本当にどんな曲やるか分からない。

なので今年開催される横浜ロマンスポルノ'16~THE WAY~も何が起こるのか検討もつかない。

以前からロマンスポルノの度に友人とセットリスト予想をしているけど、定番曲以外ろくに当たった試しがない。

それほど毎回、意表を突かれるセットリストなのだ。

ポルノグラフィティは縦横無尽にジャンルを飛び越えるので、次に何が飛び出してくるか本当に分からない。



アレンジ




ライヴ定番曲のアレンジもある。そのアレンジがまたどれも素晴らしいのだ。

特にその傾向が強かった幕張ロマンスポルノではライヴの鉄板曲"ハネウマライダー"をヴォサノヴァアレンジにしてしまうなどがあった。

まぁライヴ初めてでタオル買わされた人にどう映るかというところはあるけれど。

それでも、こうした挑戦をしてくれることは少なくともファンには嬉しいものだ。

もうひとつ、最近のライヴではほとんど必ず中盤でギターを主体にした長尺のアレンジが挟まれる。

ギター好きには毎回たまらないポイントだ。友人と「俺のターン」と勝手に呼んでいる。


大抵10分を越えるアレンジなのに、演出も相まって全く飽きることがない。俺がギター馬鹿だからかもしれないが。

このように毎回必ず何かしらの“wonder”があるのも魅力のひとつだ。



一体感




ライヴを後ろから見てると恐ろしくなる。それくらい客の動きが合ってる。
もはや統率された軍隊くらいの一体感がある。


なんで初聴きの曲で動きが揃うんだろう。


調教教育が行き届いているファンほど、初めて音源を聴いたときにはライヴでどう盛り上がるのか想像しているのだ。

それがみんな同じ考えに至っているのだ。

もちろんライヴでこういう一体感みたいなのは嫌だみたいな人もいるだろうが、この感覚は家では味わえない醍醐味である。




人柄



ポルノグラフィティのステージングは圧倒的だ。

特に岡野昭仁が歌っている時に放つ、天性のフロントマンとしての気迫は凄いものがある。
普段はオーラないのに。

新藤晴一もやはりギタリストとしての強烈な念持を見せつけてきて、その姿は自分にとっての完全無欠のロックスター像である。

しかしながら演奏が止まると一気に空気が変わる。

だいたい緩い、というかグダグダになるMCにも表れてて、テレビでしかポルノグラフィティを知らない人が見たら驚くんじゃないかな。

テレビとかだけだとあんまり人柄までは分からないと思うが、ライヴだとそれが嫌でもにじみ出てる。

メンバーだけじゃなくて、サポートメンバーも。

一本でもライヴを最初から最後まで見れば、その滲み出る人柄の良さが伝わるのではないだろうか。

そんなMCからひとたび演奏すれば強烈な格好良さで刺してくるのが、ポルノグラフィティのライヴの魅力なのだ。













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