歌詞解釈を久しぶりに。
今回はハルカトミユキの「LOVELESS/ARTLESS」より"光れ"を。
アルバムのオープニングナンバーとなっている曲。
先日の野音では本編最後の曲としてとても印象的な演奏を見せてくれた。
「電車」や「信号」などいくつかの動くことがモチーフが散りばめられた歌詞を、改めてしっかり向き合ってみたいと思う。
ひとつ消えた夢
まず、この「LOVELESS/ARTLESS」というアルバムは47都道府県ツアーを経たハルカトミユキの「今」を表した曲が並んでいる。
だから、必然的に過去曲ではなく新録の曲が全てである。
この"光れ"という曲のテーマは過去と向き合って歩み出すことが歌われている。その過去とは具体的には去年の野音や12ヶ月連続リリースのことだ。
ショートver.で公開されている通り、この曲のミュージックビデオには野音も出てくる。
最初のラインで「ひとつ消えた夢」という歌詞があるけれど、素直に受けとると「諦めた夢」という意味に取れる。「早すぎる電車」は「目まぐるしく変わる世界」もしくは音楽業界のことかもしれない。
その中でとにかく前に進むために自分の意思では止まれない電車に乗って目まぐるしく進んできた。
その中で「消えた夢」。
夢が消えるのには「諦める」ことだけじゃない。夢が消えてしまう、ということにはもうひとつ可能性がある。
それは「夢が叶う」こと。
「野音は憧れの舞台」と何度もハルカは言ってきた。そこに立ったことが「ひとつ消えた夢」なのかなとふと感じた。
STOP
"光れ"の意味を考える上である曲が頭を過ることがある。それは昨年リリースされた"春の雨"だ。
ハルカが以前インタビューで「"春の雨"からリリースされた曲の裏テーマは『STOP』」と話していたのを覚えている。
「信号は赤に変わって」という"光れ"の歌詞。まさに「STOP」の象徴として登場する。
そして、その「STOP」からまた歩み出す決意を歌ったのがこの"光れ"となる。
この事からもこれほどアルバムのオープニングトラックとして相応しい曲はないだろう。
歩み出す決意というものはまだ不確定な未来に対してだ。
この事からもこれほどアルバムのオープニングトラックとして相応しい曲はないだろう。
歩み出す決意というものはまだ不確定な未来に対してだ。
だからこそ後半にかけて「今はまだ…」という歌詞が何度も並んでいる。
もうひとつ僕がどうしても書いておきたいのは歌詞に登場する「手紙」のことだ。
これはポルノグラフィティの新藤晴一という人が10周年ツアーの中でMCで言ったことだ。
そのあとには、
もう6年も前のMCなので細部は曖昧だけど、ほぼこういう内容のものだった。
このことがハルカトミユキの"光れ"を聴いていて思い起こされた。
手紙
もうひとつ僕がどうしても書いておきたいのは歌詞に登場する「手紙」のことだ。
音楽とは宛名を書かずにポストに手紙を入れるようなものだ。
これはポルノグラフィティの新藤晴一という人が10周年ツアーの中でMCで言ったことだ。
そのあとには、
『誰か気に入ってくれるかな』と思いながら曲を書いて、それを投函する。誰にどう届くかは分からない。でもみんながテレビやラジオやコンビニの有線とかで受け取って気に入ってくれて、ここに来てくれている。
もう6年も前のMCなので細部は曖昧だけど、ほぼこういう内容のものだった。
このことがハルカトミユキの"光れ"を聴いていて思い起こされた。
ハルカトミユキは「1人で泣いてる」人間のために歌い続けてきた。
宛名はないけれど、そんな人に届けばいいと。
昨年の野音のテーマを思い出してみる。
ひとりひとりは、どこまで行っても、ひとりでしかないけれど、
ひとりぼっちも、あつまれば、
それは、もはや’ひとり’ではない何かで。
ひとりぼっちも、あつまれば、
それは、もはや’ひとり’ではない何かで。
いつでも孤独であることを肯定してきたハルカトミユキの手紙。
しかしながら、昨年までのことを振り返ったインタビューでも「思うように曲を届けられていない」という葛藤が感じられた。
けど、それでも手紙を出し続けることを選んだ。決して思うような返事が届かないとしても。
そんな決意が満ちているのがこの"光れ"という楽曲だと思う。
その手紙はしっかり届いていて、それによって歩み始めた人だっている。
けど、それでも手紙を出し続けることを選んだ。決して思うような返事が届かないとしても。
そんな決意が満ちているのがこの"光れ"という楽曲だと思う。
その手紙はしっかり届いていて、それによって歩み始めた人だっている。
しっかり伝えたかったけど、インストアイベントとかの機会だと、ちゃんと一言二言しか伝えられないので、改めてこの記事を返事として書きました。
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