2018年4月8日日曜日

【これはヒドイ】輝け!ダサい邦題大賞ノミネート〜映画編






日本の映画配給会社は時に寝ぼけているのかと思うような邦題をつけることがある。

変な邦題について、最近「神様メール」を初めて観まして、これがとりあえず不思議で不思議で、でもとても素晴らしい映画で。





それなのに原題「Le Tout Nouveau Testament(THE NEW BRAND TESTAMENT)」」(=新・新約聖書)がなぜ「神様メール」になってしまったのか。これについては、記事があったので、そちらを見ていただきたい。


原題と邦題に「ギャップありすぎ」の映画『神様メール』が話題。邦題はどうやって決めているの?


もちろん配給会社として、なるべく映画がヒットしてくれなくては儲かることができない。
なので、なるべく多くの人が興味を持ちやすいようなタイトルにするというのは理解できる。

だが、作品は永久に残るものだ。
だからこそ、コピーライターの如く作り手たちは作品のタイトルをじっくりと推敲するのだ。

僕はやはり興業収入のために作品の顔であるタイトルを捻じ曲げてしまうというのは、納得がいかないものである。
本当に愛される作品であれば、今の世の中はしっかり届くと信じている。

興業のためと思って付けられた邦題も結局機能せず、結果誰も得をしない結末を迎えるものばかりではないか。

もちろん中には良い邦題もあって、特にディズニー、ピクサーはわりと邦題の方がいいのが多いような気がする(「カールじいさんの空飛ぶ家」の原題は「Up」)


そんな残念な結果となってしまった邦題をここに残すこととしよう。
そのうち気が向いたら音楽編もやります。





ゼロ・グラビティ









原題:Gravity



確かにストーリーのほとんどは宇宙の無重力空間で展開する。

しかし、原題はなぜ「無重力」ではなくて「重力」であったのか、それは映画を観た者にはとっては明白だろう。

無重力を経たからこそ最後の場面において「重力」が強い言葉となるのだ。

そもそも「グラビティ」で十分良い邦題のような気がするのに。
(個人的には「グラヴィティ」の表記の方がしっくりくるが)



ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス








原題:Guardians of the Galaxy Vol.2


僕も宇多丸師匠と同じくタイトル口にするのも嫌派なのですが、本当にヒドイ。

「リミックス」ってなんだよと言わずにいれるだろうか。

辞書から引用するがリミックスとは「複数の既存曲を編集して新たな楽曲を生み出す手法の一つ」である。
原題の「Vol.2」とは主人公ピーターの母親が残した「Awesome Mix Vol.2」(=最強ミックスVol.2)と掛けてあって、そこも重要なポイントなのに、なぜ「リミック」なんてリメイク版みたいな印象の邦題にしたのだろうか。

間違いなくあるはずの続編はどうするのだろうか。


ちなみにこの件についてジェームズ・ガン監督のコメント等のある記事も載せておきます。


「Guardians of the Galaxy: Vol.2」邦題にジェームズ・ガン監督が言及、「リミックスのほうが日本には合うと聞いた」?











サスペリア2









原題:Profondo Rosso
英題:Deep Red


ダリオ・アルジェント監督作品「サスペリア」が大ヒットをしたことを受けて、付けられた邦題。

もちろん作品としては全く続編ではない。これに関してはある意味「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」の間逆の発想で、二匹目のドジョウを狙っていくタイプの邦題である。

しかしながらこの作品が最もヒドイのはそこではない。

この映画は「サスペリア」の2年前に作られた映画なのだ。

おかげで正式な「サスペリア」の正式なシリーズ続編にあたる「インフェルノ」が、続編にあまり見えなくなる事態となってしまったのだ。

作品としてはとても面白いのだが。



デッドコースター





原題:Final Destination 2



シリーズものとして、これも邦題によって捻じれてしまったケースなのだが、もともとがホラーのせいか、ヒドイながらも面白くなってしまった例である。

シリーズ1作目は2000年に公開された映画「ファイナル・デスティネーション」
大事故から運よく生還した男女が、その後に次々に不可解な死を遂げていくという人気シリーズである。

監督はジェームズ・ウォン、共同脚本にはグレン・モーガンが名を連ねている。「誰?」というのはごもっともで2人は「X-Files」シリーズで長年活躍しているスタッフなのだ。そしてこのシリーズも当初は「X-Files」のエピソードの1つとして原案が生まれたものである。

映画は制作費の割りに大ヒットし、シリーズは累計5作まで作られている。

では、そのシリーズの邦題を並べてみよう。


①ファイナル・デスティネーション
②デッドコースター
③ファイナル・デッドコースター
④ファイナル・デッドサーキット 3D
⑤ファイナル・デッドブリッジ


原題は5作目まで「Final Destination」のナンバリングタイトルで統一されている。

映画の冒頭でそれぞれ悲惨な大事故が起こり、それが冒頭の見所となる。1作目から飛行機、高速道路、ローラーコースター(ジェットコースター)、サーキット、橋が舞台となっている。

一応なりとも、4作目と5作目は場所とタイトルが合致しているので(良い悪いは別として)わかる。しかし、2作目が問題である。

個人的にだが「デッドコースター」というタイトルは好みであるし、内容からしてもかなり的確なワードではないかと本来であれば思うのだが、よりによってその続編がローラーコースターの事故に端を発する作品となってしまったのだ。



その結果明らかに苦渋の決断が読み取れる「ファイナル・デッドコースター」というタイトルとなったのだ。ここまで来ると逆に面白いのでオッケーである。


ちょっとここからは何作品かずつまとめて。


FOX迷走編



ヒドイ邦題の1つとして、配給会社が人気作やヒット作のタイトルに便乗して全く関係ない邦題を付けてしまうケースを紹介しよう。

ちなみにアルバトロス作品に関してはそこまでも込みの配給会社なので、むしろやってもらわないと困るので除外。



バス男
原題:Napoleon Dynamite





「日本一最悪な日本語題」として君臨していた「バス男」だが、抗議を受けてFOXが謝罪の上改題され、現在では原題の「ナポレオン・ダイナマイト」が表記されている。




26世紀青年
原題:Idiocracy






FOXは頭がおかしいのだろうか。


これ何気にとんでもなく良い映画なんですよ。
原題は「Idiot」と「Democracy」を組み合わせた造語。


上記の2作品は言わずもがな「電車男」と「20世紀少年(21世紀少年)」を受けて付けられた邦題である。何がヒドイって今の若い子は元の「電車男」すら知らないだろ。


最近でも「ドリーム 私たちのアポロ計画」が「アポロ計画そんなに関係ない」という指摘を受けて「ドリーム」に改題したり、FOXさんしっかりしてください。



「沈黙の」編




最後にみんな大好きスティーブン・セガールの沈黙作品一覧で締めよう。

作品数が多いが、僕は親切なので、全ての作品に概略を書きましたのでレンタルの参考にしてください。



「沈黙の断崖」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の陰謀」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙のテロリスト」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の標的」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の聖戦」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の追撃」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の脱獄」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の傭兵」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の奪還」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙のステルス」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の激突」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の報復」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の逆襲」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の鎮魂歌」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の鉄拳」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の復讐」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の宿命」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の啓示」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の背信」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の弾痕」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の挽歌」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の嵐」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の絆」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の掟」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の牙」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の炎」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の刻」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の魂」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の監獄」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の処刑軍団」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の進撃」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の制裁」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の粛清」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙のSHINGEKI/進撃」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙のアフガン」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の包囲網」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の帝王」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画
「沈黙の銃弾」ある日偶然遭遇したテロリストをセガールがボコボコにする映画










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